BanG Dream ~Be the one~   作:ENDLICHERI

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「全てを支配する魔王にして、仮面ライダーの桐生蒼空は、怪物が存在しない新世界を創った。だが、その世界では、次元の狭間から色んな種類の怪物たちが現れていた。そんな怪物たちを倒していると、突然ブラックホールが現れ、蒼空とリサを吸い込んでしまった。」

「ねぇ、本編だと私のセリフないんだけど?」

「そりゃそうだろ。お前はあん中に吸い込まれてないんだから。」

「だからって!私、これでも蒼空の彼女よ!?なんで出番がないのさ!?」

「知るかアホ。いいから本編見るぞ。」

「今、アホって言った!?」







第7話 パラレルワールド with 紫閻

 

 

 

 

 

 俺とリサは、ブラックホールもどきに吸い込まれて、何故か花咲川の近くの公園にいた。だけど、そこで(多分)リサのことを『姉さん』と呼ぶやつに出会った。・・・・・・リサそっくりなんだけど?

 

 

「なんで姉さんがここに・・・!?」

 

「ふぇ?」

 

ちょいちょいちょいちょい!おまっ、妹とかいんの!?」コソコソ

 

いないよ!だいたい、アタシとほぼそっくりな時点で妹って線はないでしょ!?」コソコソ

 

じゃあ、ドッペルゲンガー?」コソコソ

 

ちょっと、怖いこと言わないでよ!!」コソコソ

 

「ってか、なんで俺をヤむほど好きな姉さんが、男の人と一緒にいるんだ?」

 

「えっ!?」

 

「・・・・・・ちょっと来い。」

 

「えっ、ちょっと!?」

 

「えっ!?ちょっ、姉さん!?どうなってんだ・・・・・・?」

 

 

どうにも変だと思ったから、俺はリサの腕を引っ張ってリサの妹(?)から離れた。

 

 

「ちょっとちょっと!?蒼空、どうしたの!?」

 

「え?あ、ごめん。まぁ、この辺ならいいか。」

 

「どういう事?」

 

「一旦整理しよう。まず俺たちは、バグスターを倒した後に現れたあのブラックホールみたいなのに吸い込まれた。」

 

「うん。」

 

「そして、目が覚めたら花咲川近くの公園に倒れていた。」

 

「うん。」

 

「そして、お前とほぼそっくりな妹がいた。」

 

「そこだよ!」

 

「いや、そこじゃないな、おかしいのは。」

 

「元をたどれば、バグスターの時点でおかしいけどね。」

 

 

そこはツッコむなよ。

 

 

「・・・・・・おそらく、俺たちはあのブラックホールもどきのせいで、別の世界へ飛ばされたんだ。俺たちの世界と似た、並行世界に。」

 

「並行世界?・・・・・・それって、『パラレルワールド』とか言うの?」

 

「あぁ。」

 

「ちょちょちょちょっと待って!?え、何!?もしかして、アタシたちは同じようで違う世界に今いるってこと!?」

 

 

さっきからそう言ってるでしょうが・・・・・・。

 

 

「おそらく、この世界は『今井リサに妹がいる』が特殊な部分として出ているんだ。」

 

「なるほど・・・・・・。」

 

「だってお前、『妹はいない』って言ってたけど『弟はいる』って言ったら炎上しただろ?」

 

 

 

 

 

※過激なメタ発言が出ます。ご注意ください。

 

 

「そうなんだよ。『妹はいない』って言ったのに『弟がいる』なんて言ったら過激なバンドリーマーが運営に文句言い始めてさ~。そしたら、運営も謝罪しながらアタシの『弟がいる』設定を消しちゃってさ~、セリフも取り直したんだよ~。」

 

「たかがそんな事で過剰に反応する奴らは面倒くさいからな~?」

 

「そーだよ!そーいう人たちがよく協力ライブでアホみたいに『天下トーイツA to Z』と『Jumpin'』を選ぶんだよね~?」

 

「そうね。そして、キャラのスキルがスキルアップだけじゃなかったら切ったりな?」

 

「あとね、気に入らないユーザーや曲が出たら切ったりね~?」

 

「ほんとですよね~奥さ~ん?・・・・・・何なん、これ?」

 

「分かんない・・・・・・。」

 

 

※過激なメタ発言がやや多くありました。一応、申し訳ございません。

 

 

 

 

 

「さて、気を取り直して!とりあえずこの世界を調べますか!」

 

「そんなんでいいの?」

 

「ま、焦ったってしょうがないだろ?・・・・・・ひとまず、お前の恰好をどうにかしないとな。」

 

「ふぇ?」

 

「この世界のお前の妹がお前を見て『姉さん』って言うぐらいだ。多分この世界のお前もいるだろ?全く同じやつが2人もいたら、色々マズイっしょ?」

 

「確かにね。」

 

「それじゃ、まずはお前の変装からだな。」

 

 

最初の予定が決まったタイミングだった。

 

 

「おい、どうした!?だいじょうぶ!?」

 

「うぅ・・・、頭痛い・・・!」

 

 

 

「うん?・・・・・・どうしたんだ?」

 

「ちょっと行ってみよう!」

 

「おい、大丈夫か?」

 

「あ、あの・・・!急に友だちが・・・!?」

 

「うっ!?うあああああ!!」

 

「うおっ!?」

 

「きゃっ!?」

 

 

苦しんでる少年からオレンジ色の粒子が飛び出して、人型へとなった。

 

 

「我の名はリボル!レベル20(トゥエンティ)!」

 

「「うわぁあああ!?」」

 

「またお前かよ・・・。」

 

「さっきの!?」

 

 

 

「大丈夫か~!?・・・・・・って、怪物!?しかも、『仮面ライダーエグゼイド』の『リボルバグスター』じゃねーか!?」

 

「・・・・・・?」

 

「君たちは早く逃げろ!うおおお!!」

 

 

あいつ、バカだろ・・・。あれは本物だぞ・・・?

 

 

「リサ、2人を安全・・・・・・は、いいや。俺が吹き飛ばすから。」

 

「えっ!?」

 

「お前は隠れて変身しろ。あの妹さんにバレない程度にな。」ボソッ

 

「・・・・・・オッケ~。

 

 

俺はリボルへ向かって走り出し、蹴り飛ばした。

 

 

「痛って~!?」

 

「これで、終わり──」

 

「おりゃ!!」

 

「ぐわぁ!!誰だ、貴様は!?」

 

「うっせぇ、アホ!!・・・・・・勇気と無謀は違うぞ。」

 

 

俺はリサの妹に一言言って、蹴り飛ばしたリボルの前に立った。

 

 

「覚えてないなら思い出させてやるよ。」

「ジオウ!」

 

 

なんか、このシステムにも慣れてきたな~。・・・・・・そういや、ゼロワンドライバー大丈夫かな・・・?

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

 蒼空の世界が『怪物がいる』世界なら、今蒼空たちがいる世界が『今井リサに妹がいる』世界で、本来なら怪物は存在しない。だが、そんな世界に現れたリボルバグスターはフィクションでもなんでもない、実際に存在する怪物だった。本来なら、対抗手段が存在しないはずだが、今この世界にはバグスターと対抗できる者が存在する。

 

 

「変身!」

「ライダータイム!仮面ライダージオウ!」

 

「じ、ジオウ・・・!?本物・・・!?」

 

「いいから、早く逃げろ。」

「ジカンギレード!」「ケン!」

 

「・・・・・・っ!?」

 

 

ジオウに変身した蒼空は、剣を持ってさっき戦ったばっかのリボルバグスターと戦う。

 

 

「ふっ!はっ!」

 

「ぐっ!?なんだ、貴様は!?この勢いは一体・・・!?」

 

 

ジオウの狙いは、戦いつつ、身体の痛みを訴える少年から遠ざけることだった。

 

 

「もうちょい飛ばすか!」

「フォーゼ!」

「よっと!」

「アーマータイム!〈3・2・1!〉フォーゼ!」

 

 

周囲を飛び回りつつ、ジオウにくっついたフォーゼアーマー。その力を纏ったジオウはロケット噴射に合わせてリボルを殴った。

 

 

「はぁ・・・・・・、おりゃあああ!!」

 

「ぐはっ!?」

 

「・・・・・・結構飛ぶな~?さすがロケット。」

 

「お待たせ~!」

 

「お、ようやく変身できたか。」

 

 

かなりの距離を殴り飛ばしたジオウの下に、こっそりとマッハに変身したリサがやって来た。

 

 

「・・・・・・って、何それ!?」

 

「えっ?いや、フォーゼアーマーだけど。」

 

「ずいぶんとゴッツいね~?」

 

「んな事より、とっとと倒すぞ。」

「ジオウⅡ」

 

 

吹き飛ばされたリボルが起き上がった時には、目の前にライダーが2人になっていた。

 

 

「ぐっ!?こんなとこで・・・!」

 

「ジオウⅡ!」

「待たせたな。だけど、これで終いだ。」

「サイキョウ フィニッシュタイム!」

 

「シグナルバイク!」「シグナル交換!」

「トマーレ!」

「蒼空、サポートするね!」

「シューター!」「トマーレ!」

 

 

ジオウが2本の剣を1つの大剣にして、必殺技を発動させる。それが発動する前にマッハが『シグナルトマーレ』でリボルの動きを止めた。

 

 

「ぐっ!?か、体が・・・!?」

 

「これで決める。」

「キング ギリギリスラッシュ!」

「だぁあああ!!」

 

「ぐわぁあああ!!」

 

 

動きを封じられたリボルは、ジオウの必殺技をもろに受けて倒された。

 

 

「ふぅ~。・・・・・・お。」

 

 

ジオウは先程の少年の方を見て、ライダーシステムにある視覚強化を使い、少年の状態を見た。

 

 

「良かった、治ったんだ。」

 

「ほんと!?良かった~!」

 

「・・・・・・とりあえず、一旦離れよう。少年は、警察に任せるとして、さ。」

 

「うん?・・・・・・うん、そうだね。」

 

 

ジオウとマッハは変身を解きながらその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、先程の少年の近くにいたリサの妹は・・・・・・。

 

 

「『勇気と無謀は違う』って・・・・・・んな事、分かってるよ・・・。」

 

 

先日、偶然手に入れた2本の水色っぽいボトルと緑色の機械を見て、1人呟いていた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ジオウたちの戦いを見ていたのは、リサの妹だけではなかった。黒いスーツの男が1人、木陰から見ていた。

 

 

「ほぉ~、あれが魔王か~。まだ、予定のレベルまでは達してないか~。さぁて、どんな手を使おうかな~?」

 

 

不気味な笑みを浮かべる男は、どこかへ行ってしまった。

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

 上手くあの場を逃げ延びたけど、とりあえずショッピングモールに来た。最初は簡単にこの世界で活動できるように、リサの変装をするためな。

 

 

「それじゃ、次はあの店に行こ~!」

 

「・・・・・・なぁ、お前の変装は終わったろ?なのに、まだ寄るのか?」

 

「当ったり前でしょ~!ショッピングはもっと楽しまないとね~!」

 

「はぁ・・・。」

 

「ため息つかないの!そんなんじゃ、海璃とも上手く付き合えないよ~?」ニヤニヤ

 

 

なんで、海璃が出てくんだよ・・・。

 

 

「海璃と恋人なんでしょ?だったら、こういうデートも慣れないとね~?」

 

「・・・・・・ほっとけ。」

 

「それじゃ、今からおねーさんがエスコートしてしんぜよう~!」

 

「・・・・・・はいはい、ご教授どうも。」

 

「それじゃ、しゅっぱ~つ!」

 

 

リサのコミュニケーション能力、本当に凄いよな・・・。

 

 

「それじゃ、今から洋服選ぶから、どれが似合ってるか選んでね!」

 

「えっ・・・?」

 

「え・ら・ん・で・ね?」(圧)

 

「は、はい・・・。」

 

 

怖えぇえええ!!

「ヤベーイ!」

 

 リサが着替えている間、俺の脳内でシエルが話しかけてきた。

 

 

《報告があります。》

 

(ん、どした?)

 

《現在、ビルドドライバーで変身できるまでの状態に戻りました。ですが、現在変身出来るのはボトル2本で変身出来るフォームのみです。》

 

(ってことは、スパークリングとハザード関連、ウルティメイトファイナルはまだってことか・・・。)

 

 

 

「おっ待たせ~!どう?・・・・・・あれ、蒼空?」

 

「えっ?あ、あぁ・・・・・・ごめん。似合ってんじゃない?」

 

「う~ん・・・・・・28点。」

 

「はい?」

 

「コメントの点数!そんなんじゃ、海璃にも怒られるよ~?」

 

「んな事言われても、俺にファッションセンスがあると思ってんのか・・・?」

 

 

今でさえも、上着が黒で下がジーパンなんていう『お前、ファッションセンスあんのか?』って恰好だしな・・・。

 

 

「では改めて・・・・・・どう、この服?似合ってる?」

 

「・・・・・・肌出しすぎじゃねぇか?」

 

「0点。」

 

「おい!!」

 

 

この先生厳しい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ようやくショッピングモールを出ることが出来た・・・!

 

 

「それじゃ、どこ行く?」

 

「とりあえず、この世界にバグスターが出てる理由を探らないとな。だけど、何が原因なんだか・・・?」

 

「いた、さっきの!」

 

「うん?・・・・・・あ。」

 

 

うわ~、また来よった・・・・・・リサの妹。

 

 

「お前・・・・・・そういや、姉さんは?そっちの女の人は?」

 

「えっ!?あ、えっと・・・・・・ユキって名前だよ!なぁ、ユキ?」

 

「う、うん!アタシ、ユキって名前。よろしくね!」

 

「まぁいいや。あんた、ビルドドライバー持ってんの?」

 

「えっ!?な、何のこと・・・・・・!?」

 

 

しまった・・・!俺、コイツの前で堂々と変身しちまったんだよな~!?隠しきれるかな・・・?ビルドドライバーは使ってないから、大丈夫だよな・・・?

 

 

「誤魔化すな!あんたが変身出来るのは知ってるんだ!だから、ビルドドライバーも持ってるんだ──うっ!?」

 

「お、おい・・・?どうした・・・?」

 

「ぐぁあああ!!」

 

「うおっ!?って、またかよ・・・!?」

 

 

今度は・・・・・・赤い、ロボット?

 

 

「ウィーンガシャン、ウィーンガシャン、システム起動、レベル30(サーティ)。」

 

「うっ、またバグスター!?しかも、ガットン・・・・・・!?」

 

「なんでお前が知ってんだよ?・・・・・・まぁ、いい。リ──じゃない、ユキ、行くぞ。」

 

「オッケ~!」

 

 

俺とリサ(ユキ)はは妹さんの前に立って、ドライバーを巻いた。

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

 蒼空はビルドドライバー、リサはマッハドライバー炎を巻いて、それぞれの基本フォームへ変身する。

 

 

「さて、実験を始めようか?」

「ラビット!」「タンク!」「ベストマッチ!」

 

「よぉ~し!」

「シグナルバイク!」「ライダー!」

 

「Are You Ready?」

「変身!」

 

「Let's変身!」

「マッハ!」

 

「鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!」

 

「なっ!?ビルドにも・・・・・・!?」

 

 

普通に考えたら、1人の人間が2本以上のドライバーを持ってるのはおかしい。同システムならまだしも、別作のライダーを2本持ってるのは普通じゃない。

 

 

「はぁ!」ガンッ

 

「・・・・・・?」

 

「・・・・・・痛った~!?」

 

 

ドリルクラッシャーで攻撃した瞬間、蒼空(ビルド)の腕がかなり痺れていた。

 

 

「こいつ、ウィルスなんじゃねーの!?」

 

「ガシャン!」

 

「ぐほっ!?・・・・・・すいません、なんとかしてもらえませんか・・・?」

 

「アタシに振らないの!・・・・・・ハッ!!」

 

「・・・・・・?」

 

「効いてないじゃん!!」

 

 

新たに現れた『ガットンバグスター』は、思いっきりビルドの腹部を殴った。そんなビルドさんは、マッハに振った。振られたマッハも銃で応戦するがあんまり効いていない。・・・・・・というか、全然効いてない。

 

 

「こういう時は、ゴリラかソリッドバーニングで・・・・・・うん?」

 

「ちょっ、蒼空?」

 

「・・・・・・ちょっと任せる!」

 

 

ビルドはふと視線をリサの妹に向けたら、近くにハザードトリガーのような物とボトルが2本落ちているのを見つけた。そこに行って、そのアイテム3つを手に取った。

 

 

「か、返せ・・・!」

 

「大人しくしてろって。・・・・・・ってか、これ本物じゃん!?なんで!?・・・・・・まぁいいや。改めて・・・・・・さぁ、実験を始めようか?」

 

 

ビルドはハザードトリガーのような形をした緑色のアイテムのボタンを押して起動させた。

 

 

X(エックス) ユナイト オン!」

「ふっ。」

 

 

それをビルドドライバーにセットして、手に持つ2本のボトルを振り、ドライバーにセットした。

 

 

「ギンガ!」「オーブ!」

「スーパーベストマッチ!」

 

 

トリガーをセットしてるから、ビルドドライバーからはハザードトリガーをセットした時のような音声が流れる。

 

 

「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!」

「Are You Ready?」

「ビルドアップ。」

 

 

そこからはいつも通りドライバーを操作して、ビルドは新たなフォームに変身した。

 

 

(つど)うキラ星!ギャラクシーライジング!イエーイ!」

 

「ぐぅ・・・・・・蒼空、まだ!?って、えっ!?」

 

「うっ・・・、ビルドじゃ、ない・・・!?」

 

 

新しいアイテムで変身したビルドは、青く怖い眼をしていて、身体を青っぽい装甲で纏った、『ビルドドライバーを巻いたビルドじゃない者』へと変身した。まぁ、ジードなんだけどね。

 

 

「・・・・・・うん?ビルドじゃない?えっ?・・・・・・お、本当だ!ジードじゃん!顔がプリミティブだけど、身体は何!?鎧!?・・・・・・とりあえず、解析よろしく。」

 

 

蒼空にしか聞こえないシエルに今変身してるフォームの解析を頼み、ガットンへ挑む。

 

 

「はぁ!!」

 

「ウィーン!?ガシャンガシャン!!」

 

「はっ!だぁ!!ぐっ!?」

 

 

いつものジードのように飛び膝蹴りをして、その後も休むことなくパンチの連打をするが、一度振り返った瞬間にガットンの腕に捕まれてしまう。

 

 

「ぐっ・・・・・・っ、それ使う!!ギャラクシーカッティング!」

 

 

シエルが脳内に『ギャラクシーライジングフォーム』のデータを表示していく中で、両腕に付いた黄色い刃を光らせ、斬り裂き攻撃をしていく。ジード自体が強化されているからか、その攻撃はガットンバグスターに効いていた。

 

 

「はぁ!!よっと!」

 

「ウィーン!?ガシャン・・・!」

 

 

ガットンを飛び蹴りしながら後ろへ飛び下がったジード。蹴られたガットンはそのまま倒れてしまう。

 

 

「勝利の法則は、決まった!」

「MaX ユナイト オン!」

「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!」

「Ready Go!」

「ふっ!はぁ・・・・・・!」

 

 

ジードはトリガーのボタンを押してレバーを回すと、プリミティブフォームの技『レッキングバースト』の要領で腕をクロスして叫ぶように腕を広げる。その周りにはいつも通り赤い稲妻が走り、後ろには今までなかった火の鳥が浮かんでいた。

 

 

「ふっ!レッキング・・・・・・フェニックス!!」

 

 

その後、腕を体の前で折り曲げて、その腕を後ろへ振り、体の横へ大きく広げて、L字腕を組み光線を放つ。

 

 

「ウィ、ウィーン・・・!!」

 

 

攻撃を受けたガットンバグスターは爆発して消滅した。

 

 

「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・・・・疲れた~!」

 

「お疲れさま。」

「オツカーレ!」

 

「あぁ・・・。」

 

 

2人は変身を解き、状況を確認した。

 

 

「妹さんの症状は治ったようだな。」

 

「そうだね。・・・・・・うん?」

 

「あぁ?・・・・・・どうした?」

 

「・・・・・・!」

 

「痛った!?・・・・・・あ!?お前・・・!?」

 

 

なんと、リサの妹が蒼空の手元にあったボトル2本とトリガーを無理やり奪った。

 

 

「これは俺の物だ。」

 

「はっは~。悪いな、お嬢さん。それは君が使える代物じゃないんだ。それを返しな。」

 

「・・・・・・っ!」

 

「あん?イテテ・・・!?」

 

「蒼空!?」

 

「イッテ・・・、何すんだよ・・・!?」

 

「俺はこれでも男だ。それと、この世界は俺が守る!」

 

 

蒼空の腕を後ろへ無理やり回し、痛がっている間に蒼空の腰からドライバーを奪ってしまった。

 

 

「「えっ、男!?」」

 

「・・・・・・っ!」

 

「あっ!ちょっ、待て!」

 

「ちょっと待ってy──痛っ!?」

 

「この──痛てっ!?おまっ、何こけてんだよ!?」

 

「ごめん~!」

 

「あ、逃げられるだろうが!!」

 

 

定番ネタかのように、追いかけようとしたらリサがこけてしまい、そのまま蒼空を押し倒してしまう。まぁ、妹さんの姿は見えなくなってしまい、2人が起き上がった頃にはもう遅い・・・。

 

 

「俺のビルドドライバー、返せーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
 新フォーム、『ギャラクシーライジングフォーム』登場!元ネタは『ウルトラマンジード ギャラクシーライジング』です。だって、ジードだもん。

 それと、これはコラボ回です。お相手は、『ドレガイザードファブニル』さんの『今井姉弟とバンド物語』です。・・・・・・もちろん、許可は貰ってるよ。紫閻だけど、名前知らないからいまだに『妹さん』です。

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