BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
「魔王でありながら、仮面ライダーに変身する桐生蒼空は、新世界を創った。別の世界にリサと共に飛ばされた蒼空は、何故か存在しないはずのバグスターと戦いながら、何故か存在しないはずの新アイテムを使って『ギャラクシーライジング』と『オーマフォーム』を手に入れた。」
「そんな蒼空は戦い過ぎて、深い眠りについてしまったのだった。南~無~。」チーン
「おいコラ、勝手に殺すなよ!俺まだ気絶しただけだろ!?」
「あ、生きてた。」
「てっめぇ~・・・!?」
「それじゃ、アタシがヤられる前に本編どうぞ!!」
「その字は止めろ!!」
気を失った蒼空を担いでアジトへ着いたジャグラーと、その後ろをついてきたリサ。2人は蒼空をベッドに寝かせ、額に水で濡らしたタオルを乗せて、安静にさせた。
「魔王の力を活性化させるのに、相当の体力を使ったんだ。しばらくは目を覚まさないだろうな。」
「う、うん・・・。」
「お前はこの金を使って、2~3日分の飯を買って来い。」
「わ、分かった・・・。」
怪人の姿を保ちながら、リサに色々話すジャグラーは、蒼空を介護していた。
そして、買い出しを終えて戻ってきたリサは、いまだに目を覚まさない蒼空を一度確認した後、食材をジャグラーに指示された場所に置いた。
「・・・・・・おぉ、戻ってたのか。」
「えっと・・・・・・どちら様?」
「おいおい~、俺の声をもう忘れたのか~?」
「もしかして・・・・・・ジャグラー?」
「あぁ。」
「って、あなた!さっき公園のことを教えてくれた・・・!」
ジャグラーは人間の姿をしていた。その姿は、羽沢珈琲店を出てすぐに公園を教えてくれた黒スーツの男だった。
「それで、あなたは何者なんですか?」
「おいおい、そんな目で俺を見るなよ~、お嬢さん?」
「確かに、俺も気になるな・・・?」
「・・・・・・っ!蒼空、大丈夫なの!?」
気を失ってしばらく目を覚まさなかったはずの蒼空が、目覚めてジャグラーに問いかけた。
「お前さん、身体は大丈夫なのか?」
「俺にあんなことをさせたのに・・・・・・心配するんだな・・・?」
「・・・・・・まぁな。改めて、俺はジャグラス・ジャグラー。正義に目覚めた宇宙人、って言ったら、信じるかぁ~?」
悪そうに笑うジャグラス・ジャグラーを不気味と思ってしまう蒼空とリサ。
「ひとまず、お前の魔王因子を完全に活性化できたから、俺の目的の一つは達成できた。」
「もしかして・・・・・・このライドウォッチを覚醒させることが目的だったのか?」
ジャグラーに、先程手に入れた『オーマジオウウォッチ』を見せる蒼空。そんなジャグラーはそのウォッチを奪おうとはしなかった。
「そのウォッチというより、お前さんの魔王の力を完全に活性化させる、だ。」
「俺の・・・・・・確かに、ジードの全てのフォームに変身出来るようになった。さっきは無理だった『ウルティメイトファイナル』にも・・・。」
「それじゃあ、今の蒼空ならどんな相手もかかって来い!って感じ?」
「だが、変身出来てもそこまでのフォームは扱えない身体だろ、お前さんは?」
「そうなの?」
「・・・・・・そう、らしい。」
2人には聞こえない、蒼空の中にいるシエルが色々教えてくれている。
「しばらくはここを拠点に、安静にしてろ。もう一つの目的のために、しばらくはここで安静にしてろ。」
「まぁ、休める場所があるのはありがたいが・・・・・・もう一つの目的ってなんだ?」
「時が来たら、話してやるよ~。」
不気味に笑いながらアジトを出て行くジャグラー。2人は「変な奴・・・。」と思いつつ、寝床が見つかったことにほんの少しだけ感謝するのだった。
「蒼空、ちょっと休んでて。」
「・・・・・・分かった、そうするよ。」
そして、蒼空はしばらく眠りにつくのだった。
蒼空が寝てから、アタシは夜に自分の家へ向かった。・・・・・・と言っても、ほんとのアタシの家じゃないけど。
「・・・・・・不思議な感じだな。」
見た目はアタシの家なのに、横には幼馴染の友希那の家なのに、中はアタシの家じゃないなんて・・・。
「あんたは、昼間の・・・!」
「うん?あ、ヤバ・・・。」
どうしよう、まさかの紫閻くんに会っちゃった・・・!やっぱりここは、逃げた方がいいよね?
「えっと・・・・・・じゃあね!」
「ま、待ってくれ!」
「えっ・・・?」
ヤバい、呼び止められちゃったよ・・・・・・。
「あの、ありがとう・・・。」
「えっ!?い、いや・・・・・・アタシは、何もしてないけど・・・?」
「でも、あんただって助けてくれただろ?」
「・・・・・・移動させただけなんだけどね~。」
出来るだけ関わりたくないんだよね・・・・・・色々やらかすと、アタシが蒼空に怒られるんだよ・・・。
「それだけ?アタシはもう行きたいんだけど・・・?」
「・・・・・・1つ、聞きたいんだけど?」
「な、何よ・・・?」
「なんであのライダーは、俺にあんな事を言ったんだ?覚悟、とか・・・。」
「そうね~・・・・・・蒼空も、前に自分の命を犠牲にしてでも世界を守ろうとしたから、かな?」
「犠牲に・・・・・・?」
「そう。『世界を守るため』、って言って、大切な人たちを泣かせるような結果のためにね。でも、今は違うよ。蒼空、なんでも出来るようになっちゃって、今は守れないものなんてない!って感じだもん。」
「・・・・・・そうだったのか・・・。」
「だからね、あなたには『自分が出来る範囲の事をしろ』って言ったんだと思う。」
「・・・・・・・・・・・・。」
紫閻くんも、賢くないわけじゃないから、アタシの言葉を理解出来ないわけないよね?
「それじゃあね。」
帰るって言うのに家とは別の方向に帰らないといけないなんて、やっぱり変な感じ・・・。
いや~!3日も寝れたなら、だいぶ体力は回復するよな~?身体も、かなり軽くなったな~!
「ただいま~。蒼空、もう大丈夫なの?」
「あぁ、寝始めた頃に比べれば、だいぶ良くなったな。」
「そっか、良かった。三日三晩寝てたから、途中から心配だったよ~。」
「あぁ、本当に良かったよ~。」
「うん?」
「あぁ?」
「よぉ~。」
「「・・・・・・うわっ、出た!?」」
「人を指差すな。」
リサが帰ってくるならまだしも、なんでジャグラーまで・・・?
「俺のアジトなんだから、ここに来てもおかしくはないだろ?」
「た、確かに・・・・・・。」
そういやそうだな・・・。
「お前さん、身体はもう大丈夫なのか?」
「あぁ、おかげさまでな。」
「そうか。なら、早速お仕事だ。」
「いきなりかよ・・・?」
そう言いながら、ベッドに座っている俺と、その近くの椅子に座るリサに、立ちながら話を始めるジャグラー。
「お前さんに、今から『
「財前?誰だ、そいつは・・・?」
「アタシも、その名前は知らない。」
「財前ってのは、お前さんたちの前に現れた時にもう一人いた『スーツの男』がいただろ?そいつだ。」
「あいつか・・・。」
あの紫色のアイテムを持ったあの男、バグスターを撒き散らした奴か・・・。
「財前は、あと3時間後に花咲川女子学園を襲う。バグスターを引き連れて、な。」
「そんな・・・!」
「狙いは?」
「花咲川には今、今井紫閻の恋人の『丸山彩』がいる。そいつを何かしらの形で紫閻の前から消して、紫閻の精神を支配しよう、って狙いだろうな~?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「蒼空、どうするの!?」
「・・・・・・なら、迎え撃つだけだな。」
「行けるのか?あの紫のアイテム『バグヴァイザー』は無限にウィルスを撒き散らせるぞ?」
「ウソ・・・!?2人でどうするの・・・!?」
「おいおい、俺は無視かよ~?」
「どうせお前は財前の前に立つ気はないんだろ?それにリサ、お前の今の相方は・・・・・・最強の魔王なんだぞ?」
俺は立ち上がり、リサに微笑んだ。少しでも気を和らげるために。
「・・・・・・そうだね、何でもありの魔王様なら、アタシだって万が一の時は守ってくれるもんね?」
「あぁ。」
「・・・・・・決まりだな。」
俺とリサは3時間後の戦いに備えて、何かしらの・・・・・・ほぼ無いけど、作戦を練ったり、気持ちを整えた。
そして2時間半後に、俺たちは花咲川へ歩いて向かっていた。ジャグラーの言葉を信じれば、まだ30分は余裕がある。そんな時だった、俺たちの前に見たことある奴が現れた。
「・・・・・・なんの用だ?」
「紫閻くん・・・・・・。」
「2人で、どこに行くんだ?」
毎度のごとく、絡んでほしくない奴が絡んで来やがった・・・・・・。
「・・・・・・人の行く先を、いちいち教えないといけないんだ?」
「2人が並んで、何かを覚悟した顔で行くってことは、戦い事なんだろ?」
「はぁ・・・。」
ここまで絡んでくると、もうため息しか出ないわ・・・。
「俺にも手伝わせてくれないか?この世界の住人として、頼む!」
「・・・・・・。」
「ちょっと、蒼空!?」
「・・・・・・っ、これは・・・?」
「まずは、自分を優先しろよ。」
「・・・・・・分かった。」
紫閻の腹に『ジクウドライバー』と『ジオウⅡウォッチ』を押し付け、渡した。こいつを入れたプランをシエルが組んでいてくれて助かったぜ。
「・・・・・・で、このドライバー俺にも使えるの?」
「最強の魔王様を信じなさいよ。」
「ふふっ。ほら、行くよ紫閻くん!」
「・・・・・・あぁ!」
さてと、張り切って行きますか~!
花咲川女子学園の近辺に一人、
「・・・・・・っ、何故ここに・・・?」
「さぁな~。お前の気配を感じ取った、からかな?」
そんな財前の目の前に、蒼空とリサと紫閻が立ちはだかった。
「蒼空から事情は聞いてる。わざわざ彩を狙う必要性が無くなったな。」
「ジクウドライバー!」
「悪いけど、花女には行かせないよ~?」
「もちろん、お前にはここで永久退場してもらうけどな。」
蒼空たちは各自のドライバーを腰に巻いて、ドライバーにセットするアイテムを手に取った。
「そうか。なら・・・・・・培養。」
「っ!?」
「INFECTION!」
「Let's Game!Bad Game!Dead Game!What's Your Name!?」
「THE BUGSTER!!」
財前はバグヴァイザーを手に持ったグリップに付けて、ウィルスを体内に取り込み、バグスターへと変身した。
「なんだ、あのバグスターは・・・?」
「あれって、確か『ゴースト&エグゼイド』で出てきた、赤い・・・・・・名前なんだっけ?」
「知るかよ。とりあえず、倒せばこの先出てくることはないさ。行くぞ、紫閻。リサ。」
「X ユナイト オン!」
「オッケ~。・・・・・・あ、蒼空!!」
「えっ!?リサ!?本当に!?」
「・・・・・・こっちのアタシには黙っておいてね☆」
「シグナルバイク/シフトカー!」
「えぇ・・・・・・ってか、こんなに緩くていいのか?」
「いいから行くぞ!」
「ギンガ!」「オーブ!」「スーパーベストマッチ!」
「・・・・・・はぁい。」
「ジオウⅡ!」
それぞれがアイテムをドライバーにセットした時、蒼空のドライバーがいつもの音声を発した。
「Are You Ready?」
「レ~ッツ、「「変身!」」」
「集うキラ星!ギャラクシーライジング!イエーイ!」
「『ライダータイム!』」
「仮面ライダー!」『ライダー!』「ジオウ!」『ジオウ!』「『ジオウⅡ!』」
「ライダー!」「デッドヒート!」
「追跡!撲滅!いずれも~マッハ~!仮面ライダー、マッハ~!」
「・・・・・・一応、姉さんって呼んだ方がいいのかな?原作通りのことをするんだ・・・。」
「旧世界でもやってたな、そういや・・・。」
「ほら2人とも、行っくよ~!」
「ゼンリン!」
「・・・・・・だってさ。」
「ビートクローザー!」
「・・・・・・こんな感じなんだ、この人たちって。」
「この俺に、勝てると思うのか?」
財前改め『ゲノムスバグスター』は、バグヴァイザーから体力のバグスターウィルスを撒き散らし、低級バグスターを大勢生み出した。
「げっ!?こんなに多いなんて、聞いてないよ・・・!?」
「そりゃそうだろ?言ってないんだし。」
「もっと多いのをイメージしてて良かった~!」
「蒼空、テメェ・・・!?」
「へへっ。さぁ、実験を始めようか?」
「行け!」
大勢を相手に3人は怯むことなく挑んでいった。もっとも、蒼空とリサは半ば呑気に戦っている。
「よっと!はぁ!それじゃ、これで行ってみますか~!」
「シグナルバイク!」「シグナル交換!カクサーン!」
「それじゃ、お姉さんからのプ・レ・ゼ・ン・ト♡」
「シューター!」「バースト!カクサーン!」
だいぶマッハのシステムにも慣れたのか、大勢相手の攻略法を即座に実行して、ほぼ一瞬で大勢の低級バグスターを倒した。
「ふっふ~ん。良い絵だったでしょ?」
そして、使い始めて1分経ったか怪しいジオウこと紫閻は、サイキョーギレードで何度もバグスターを斬っていた。
「やっぱり、テレビ通りなんだな!だったら・・・・・・!」
「ジカンギレード!」「ケン!」
「ついでにこれも!」
「ジオウサイキョー!」
「サイキョーフィニッシュタイム!」
ジオウは2本の剣を1つにして、大技を発動させた。
「はぁ・・・!」
「キング ギリギリスラッシュ!」
「ハァアアア!!」
横に1周、大きく大剣を振って低級バグスターを倒した。
「これ、意外と使いやすいかも!」
そして、問題児にして最強・・・・・・ならぬ、発想が最凶なジード様はというと・・・・・・。
「よっと!おりゃ!面倒だな~。」
「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!」
「Ready Go!」
「行くぜ・・・!」
ジードは『ビートクローザー』の刀身にエネルギーを溜め、標的を周りの低級バグスター全てに定めた。
「ギャラクシーバースト!」
「ギャラクシーライジングアタック!」
剣を周りに振り回し、バグスターを全て倒した。
原作なら、変身アイテムを武器にして、それで『ギャラクシーバースト』を放つのだが、それが出来ないので、他の武器で対応してま~す。
「あとはお前だ、赤ロボット。」
「変な名前を付けるな!」
「危なっ!?ならこっちも!」
「ホークガトリンガー!」
ゲノムスとジードは互いに遠距離武器で攻め合っているが、
「あーもう、ウザい!!」
「ガタガタゴットン!ズッタンズタン!」
「Ready Go!」
「ギャラクシーバースト!」
「ギャラクシーライジングアタック!」
「なっ、ぐわぁあああ!!」
自身のフォームの力をホークガトリンガーの銃口に溜め、それをゲノムスに放った。まぁ見事にゲノムスは吹き飛ばされたけどね。
「ぐっ・・・!」
「へっへ~・・・・・・えっ?」
ゲノムスは自身にバグヴァイザーの銃口を突き付けて、体内にウィルスを投与している。そしたら、ゲノムスが回復しているのが目に見えて分かった。
「何それ~!?」
「もしかしたら、体内にウィルスを入れて回復してるんじゃ・・・?」
「んなもん見りゃ分かるわ、アホ。」
「なっ!?」
「紫閻くん、実の姉じゃないけど、お姉さんが愚痴の相手になるよ?」
「姉さん・・・・・・優しい・・・!」
「大丈夫、相談とかも乗るから、安心して言ってね?」
「姉さん・・・!」
「蒼空・・・・・・。」
「んだよ?」
「こっちのリサとそっちのリサを変えてくれないか?」
「もちろん却下だ。そっちのヤンデレ感満載のリサはいらん。」
「え・・・!?」
「ご、ゴメンね~。世界の住人が変わるのはご法度みたい・・・。」
「そっか・・・。」
一気にシュンとなるジオウ。
「貴様らに、この俺は倒せない!このバグヴァイザーがある限りな!」
「へぇー。なら、良いのを思い付いたわ。」
『ウルティメイト!』「オールイエイ!」
「ジードファイナル!」
何を思い付いたのか、元『ジーニアスボトル』をセットして、変身する。
「Are You Ready?」
「ビルドアップ。」
「ウルティメイトファイナルジード!」
『スゲーイ!』「モノスゲーイ!」
「ジーニアス!?・・・・・・えっ、目がジードだっけ?ジードなんだけど、どっち?」
「ビルドとジード、2つの力を合わせた、俺の一番のフォームだ。」
「へぇ~!・・・・・・グランドジオウは?」
「はぁ?」
「だから!俺は
「あぁー確かに。・・・・・・あ、じゃあこれを使え。」
「おっと、ありがとう!・・・・・・って、『オーマジオウウォッチ』じゃんか!?」
ジードが渡したのは、3日ほど前に手に入れた『オーマジオウウォッチ』をジオウに渡した。
「あ、知ってるんだ。だったら、その力を詳しく見せてくれ。」
「分かった!」
「オーマジオウ!」
「・・・・・・って、実験台かよ!?」
「いいから行けって。」
「っ・・・・・・何かあったら責任取れよ!」
若干の不安感を持ちながら、『仮面ライダージオウ オーマフォーム』へと変身する。
「キングタイム!」
「仮面ライダージオウ オーマ!」
「・・・・・・すげぇ、力がみなぎる・・・!」
「良かったな。行くぞ。」
「分かった!」
ジードはたまに使っている『キングソード』を、ジオウは『サイキョージカンギレード』を持ってゲノムスに挑む。
「はぁ!」
「ぐわっ!」
「おりゃ!」
「ぐっ・・・!無駄だ・・・!」
2人共剣で斬りつけて大ダメージを与えるが、ゲノムスは再びウィルスを投与して回復する。
「やっぱりダメか・・・。」
「・・・・・・それじゃ、行きますか。」
ジードはゲノムスを見て、左手に白い銃を創り出した。
「・・・・・・それって、どっかで見たような・・・?」
「予告する、お前の
「Good Striker!」「3-2-1! Action!」
「メイク ア ゲーム!」
ジードは白い銃に黒色のアイテムをセットして、3人に増えた。
「ウソだろ・・・!?」
「蒼空が、3人に・・・!?」
「なんだと!?ど、どれが本物だ・・・!?」
「「「知りたかったら、やられる前に当ててみな。」」」
そんな言葉を放つと、ジードAは既にセットしてあるグッドストライカーで攻撃しようとする。そして、ジードBは・・・・・・。
「これで行くか。」
「サイレンストライカー!」
「超・警察チェンジ!」
「名付けるなら、スーパーウルティメイトファイナルジード、ってとこか?」
青色の戦車を白い銃にセットして、その戦車を金色の大砲付鎧に変えて、見に纏った。
最後のジードCは・・・・・・。
「それじゃあ、俺はこいつだな。」
「そして、これを・・・・・・こう!」
「ルパンフィーバー!」「
赤い銃をさらに創り出して、白い銃と合体させた。
「ふっ!」
「イタダキ!ド・・・、」
「スーパースペリオルストライク!」
「ド・・・!」
「はぁ・・・!」
「ド・・・!」
「「「ハァ!!」」」
「ストライク!」「イタダキ ストライク!」
「ぐっ・・・、ぐはっ!!」
3人のジードの強力な銃撃がゲノムスを襲い、かなりの距離まで吹き飛ばす。そして、ゲノムスの手にあったバグヴァイザーは宙へ放たれた。
「っ!」
「バイカー!」「警察ブースト!」
「紫閻!」
「おっと!」
「Cyclone!」「3-1-9! 怪盗ブースト!」
「リサ!」
「オッケ~!・・・・・・で、どうするの?」
「それを財前に向かって撃て!」
「「了解!」」
ジードは1人に戻り、別の武器を創り出した。
「これで行くか。」
「Xタイム!」「一手!二手!三手!・・・十手!一騎当千!」
「これなら・・・!」
「「はぁ!!」」
「ハァ!」
「イチゲキ エックス ストライク!」
「バグヴァイザーが・・・・・・っ、ぐわぁあああ!!」
ゲノムスはバグヴァイザーを心配したが、目の前まで来てたバイクのタイヤとヘリコプターのプロペラが襲い掛かってきた。もちろん、気付くのが若干遅かったからもろに受けてしまった。
そして、金色の無数のビームがバグヴァイザーを攻撃し、中のウィルスと共に微塵も残さずに消滅した。
「これで、回復は出来ないだろ?」
「ぐっ・・・・・・!」
「蒼空~、かなり魂が抜けてそうだけど~?」
「この後、ライダーキックとかするんだろ?オーバーキルじゃねぇのか?」
「・・・・・・まぁ、大丈夫だろ?」
「ビルドサイド!」『ジードサイド!』「『オールサイド!』」
「魔王って、こんな感じか・・・。」
「キングフィニッシュタイム!」
ジードとジオウは高く飛び上がり、同時にライダーキックを放つ。マッハは敵の動きを『シグナルトマーレ』で止めようとしたが、ボロボロだったから手を出さずに見ていた。
「ウルティメイトフィニッシュ!」
「キングタイムブレーク!」
「「はぁあああ!!」」
「ぐわっ!」
「「はぁ・・・・・・、はぁあああ!!」」
「こんなはずじゃ──」
ゲノムスは何か言いかけたが、言い切る前にライダーキックが決まりきってしまい、消滅した。人間がバグスターウィルスを浴びたことでバグスターになってしまったため、身体は残らなかった。
「ふぅ~。」
「終わった・・・・・・。」
「2人とも、お疲れ~。」
3人は変身を解き、リサは蒼空と紫閻の下に向かった。
「・・・・・・姉さん、俺、
「うん、大丈夫だよ。こんな問題児を気にしちゃいけないから。」
「ありがと、姉さん・・・。今井リサがただただ優しくて泣けてくる・・・!ヤンデレじゃないリサが目の前にいる・・・!」
「お前、一体どんな生活を送ってんだよ・・・?」
「・・・・・・知りたい?」
「いや、知りたくない。」
「姉さん、やっぱりこの世界に──」
「そこはごめんなさい!」
「うぅ・・・!?」
そんな事を話していたら、蒼空とリサの身体が光り始めた。
「・・・・・・うん?」
「えっ、蒼空どうしよう!?身体が・・・!?」
「まぁ、元の世界に戻るんだろうな?」
「えっ、もう帰るの・・・?」
「そこまで長くは居られないからな。」
蒼空は紫閻に渡したジオウセットを全て回収した。
「もうこの世界には怪物が現れることはないだろう。思う存分、普通の生活を送ってくれ。・・・・・・まぁ、女体化してる時点で、普通の生活は送れてないだろうがな。」
「あはは・・・・・・頑張りま~す・・・。」
「・・・・・・それじゃ、アタシたちは行くね。」
「またな、今井紫閻。」
別れの言葉を告げた蒼空とリサは、この世界から光となって消えた。
「・・・・・・あの姉さんの方が良かったな・・・。」
「うっ・・・・・・ここは・・・?」
「蒼空の家の近く、だよね・・・?」
「あぁ。・・・・・・戻れた~!」
ようやく俺の創った世界に戻って来れた~!
「蒼空~!」
「リサ!」「リサ姉~!」
「うん?おぉ!みんな、久しぶり~!」
海璃と友希那とあこがやって来た。またやかましい奴らが・・・。
「久しぶりじゃないよ!もう、心配させないでよ・・・!」
「リサ姉、大丈夫なの!?」
「うん、ごめんね~、心配させちゃって~。」
やっぱり、リサは人気者だな~?
「それじゃあリサ、3日ほど練習に参加していなかったのだから、今から練習するわよ。」
「えっ?アタシ、向こうで色々あったんだけど──」
「いいから行くわよ!」(圧)
「えぇ~!?蒼空~!?」
リサ、グッドラック~。
「それじゃ、俺は帰る~。」
「えぇ!?」
「色々あって疲れたんだよ。しばらく寝かせてくれ。」
「はぁ・・・・・・分かった。ご飯何がいい?」
「お任せするわ~。」
「りょ!」
俺と海璃は自宅に帰ることにした。
そういや・・・・・・俺、なんか忘れてるんだよな~?なんだっけ?ジャグラーだっけ?・・・・・・そういやジャグラーはどうなった?
とある画家のアトリエで、1人の女子高校が誰にも言えない物を持っていることについてコッソリと悩んでいた。
「これ、どうしたらいいんだろう・・・?」
「ジャンプ!」
「っ、音もなるし・・・。」
「シロ~、行くよ~?」
「う、うん・・・・・・!」
『シロ』と呼ばれた少女は、カバンにまだ入っている黒がメインのドライバーと黄色の四角いアイテムを悩みと共にしまい、あだ名を呼んだ者たちの方へ行った。
はい、見てる奴らはいないだろうけど、ドレガイザードファブニル様の作品『今井姉弟とバンド物語』とのコラボは終了で~す。
そんじゃ、『次元の狭間が発生して、色んな世界に行ける』って設定があるから、他の方ともコラボが出来るんで、期待しないでお待ちしてま~す。