BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
「なぁ、最後の一行は要らなくね?」
「なんでだよ?」
「だって!今まで俺が人体実験をされた真実を突き止めるシーンなんて一度も無かっただろ!?」
「・・・・・・鋭い男は嫌われるって夜華が言ってたぞ。」
「知るか!?」
「どうなる第7話!?」
『忍者!』
「忍者ボトルか~!相性が良いのは・・・・・・ライト?それともダイヤモンド!?あーどっちだろう~!?」
こいつ、帰って早々にベストマッチ探しかよ・・・・・・。
「なぁ、そろそろ俺が人体実験された理由を「うるさいなぁ。」・・・・・・あ!?」
「ベストマッチ探しは、お前のためでもあるんだぞ。」
うわ~、嘘くさ~。
「敵はローグやスタークたちがいる『ファウスト』だ。敵の力はまだ未知数。だから、ジードを強化しないとファウストには対抗出来ないかもしれない。そのためにも、」
あ~もう!面倒くさい!これでどうだ?
『コミック!』『ベストマッチ!』
「・・・・・・うそーん・・・。」
「これでいいだろ。とっとと俺の「うわあああ!!」うおっ!?」
「こうなったら武器だ!!」
「・・・はぁ!?」
「忍者コミックでぐうの音も出ない武器を創ってやる!」
「ふざけんなよ!」
「忍者とコミックだから、やっぱり剣だな!煙とか炎とか、あと風も出したり・・・・・・」ブツブツ
・・・・・・ダメだ、完全に自分の世界に入りやがった・・・。
とある日の夜、人気の無い工場跡地では2人程の人の気配があった。
「まだお前に渡した
「・・・・・・あの方に全て渡すのは、抵抗があるのですよ。
スタークともう1人、『黒いコートを見に纏う人物』がいた。・・・・・・声は女性のようだが。
「俺が、指揮していればな。だが、
「・・・・・・でしたら、
「・・・・・・良いだろう、『早めに』と伝えておくよ。」
次の瞬間、スタークと黒コートは姿を消した。
「ふわ~、良く寝た~。」
「出来た!!」
うわっ!?・・・・・・蒼空!?
「どうした、の・・・・・・って発明ね。」
「その名も、『4コマ忍法刀』!クゥ~!!」
楽しそうね・・・。
「早く試したいな~!!」ブンブン
「ちょっと!振り回さないの!!」
「っ・・・・・・はっ!」キラーン
ん?・・・・・・あ!
「試したい・・・・・・、試したい・・・・・・、」
蒼空が寝ている万丈に・・・!?
「試したらタダじゃおかないぞ。」
「なんだよ、起きてたのかよ。」
ガッカリしないの。
「ふわぁ~!ヤベ、一気に眠くなった・・・。」
「おはようございます。主様、眠そうですね?」
「うん・・・、徹夜で創ってたからな・・・。今から寝る・・・。」
「かしこまりました。」
「夜華さんはどうするの?お店あるんでしょ?」
「私の務めは、主様の付き従うことなので。」
つまり、お店には出ないと?
「・・・・・・ハァ・・・。さ、学校行こっと!」
この緩い空間にいると時間を忘れそうだから、私は登校することにした。
とある実験施設。そこは、『スマッシュ』を研究する施設だった。また、『ファウスト』の秘密基地でもある。
「・・・・・・スターク・・・!」
そこの幹部『ナイトローグ』は空のケースを見ていた。その中には10本程フルボトルが入っていた。
「盗まれたのですか?」
「・・・・・・犯人はスタークだ。奴がどこにボトルを持っていったのかは予想がつく。」
「でしたら、お手伝いしましょうか?」
どこからともなく現れたスーツ姿で杖を突く男は、以前スタークが使った『ライザースチームガン』をローグに見せつける。
「ふわぁ~~~!」
「おはようございます、主様。よく眠れましたか?」
「あぁ、おかげさまでぐっすりと。・・・・・・万丈は?」
「厨房で働かせています。お食事です、どうぞ。」
「ありがとう。・・・・・・男共だけでなんとかなるのか?」
「さぁ・・・。」
いやいや、それでよくアイツらに任せれたね!?
「・・・・・・とりあえず、身支度済ませたら俺も店に、・・・・・・またか。」
「・・・・・・スマッシュ、ですか。」
「あぁ、行ってくる。」
「お待ちください!」
え!?・・・・・・何?
そんな事を思った矢先に夜華が何かのケースを取り出した。それを開けて俺に見せてくる。
「黙っていて申し訳ありません。」
「これ、フルボトルじゃん!しかも、今まで集めた分含めてビルド用のボトルが20本揃った!」
「・・・・・・今まで、主様が強くなることを躊躇っていました。もし、主様が・・・・・・っ、主様?」
俺は夜華の話を一応聞きながら、大賢者に今すぐ必要なボトルを教えてもらい、『パンダ』と『ロケット』に『掃除機』、それと『ロック』を持って出かけようとした。
「ん?どうしたの?」
「その・・・・・・怒らないんですか?」
「なんで怒る必要があるんだよ?」
「っ!それは・・・!」
「俺には夜華を怒る理由はない。・・・・・・行ってきます!」
それだけ言い残して、スマッシュの気配がするほうへ向かう。
「・・・・・・ずるいですよ、主様・・・。」
「大賢者さん、最短ルートを。」
〈解。『パンダボトル』と『ロケットボトル』を使用してください。〉
「・・・・・・飛べってことね?」
大賢者さんの言う通り、『パンダ』と『ロケット』で変身する。
『パンダ!』『ロケット!』『ベストマッチ!』
「・・・・・・でしょうね。」
ベストマッチを言わない辺り、大賢者さんのご配慮なのかな?
『Are You Ready?』
「変身!」
『ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!イエーイ!』
「・・・・・・っし、フッ!」
俺は左腕のロケットを使って大賢者さんが指定する場所に向かう。
スマッシュが現れた場所は花咲川女子学園。現状は
「おい!変身しないのかよ!?」
「いや~、この前夜華さんにね・・・・・・、」
「これ以上、他人の前で正体を晒さないようにしてください。さもなくば、刻みますよ?」ギラーン
「って、日本刀持って脅されました・・・・・・。」
「あ~・・・。」
「じゃあ隠れて変身するの?」
「そうしたいけど、ねぇ・・・。」
海璃は周りを見渡す。香澄、有咲、たえ、りみも周りを見渡すと、他の生徒たちが逃げ回っていた。
「なかなか厳しいのよ・・・。」
「「「「あ~・・・。」」」」
「ん?何、あれ?」
りみの言葉で、他の4人が空を見上げる。そこには白いような水色のような物体が煙を吹き出しながら花咲川女子学園の上空に飛んできた。
「飛行機?」
『Ready Go!』
「・・・・・・違う、あれは・・・!」
その物体は花咲川の近くに来た瞬間、スマッシュに近付いてきた。
『ボルテックフィニッシュ!イエーイ!』
「ハァァ!!」
スマッシュに向かってきた物体・・・・・・ではなく、『ジード ロケットパンダフォーム』が右腕に力を込めて、その爪でスマッシュを切り裂いた。
「あ!蒼空君!」
「コラ!」
「香澄!名前言うなよ!!」
「ん?・・・・・・あ!」
「ん?・・・・・・まぁいいや!」
後ろでガヤガヤしてる5人を無視して、ジードはスマッシュに挑む。・・・・・・相変わらずスマッシュは何も声を発しなかった。
「フッ!ハッ!!」
ロケットの腕で殴ったり、パンダの爪で切り裂いたりしていた。
(大賢者さん、このスマッシュの形態って・・・・・・?)
〈解。基本的なスマッシュの形態『ストロングスマッシュ』です。〉
(ボトル20本は俺たちのとこにあるから、ガスを注入されたのか?)
〈恐らくは。〉
「だったら、早く助けないと!」
するとジードは左腕のロケットをスマッシュに向けて飛ばし、距離を置く。そして、
「よっと、これで!」
『忍者!』『コミック!』『ベストマッチ!』
先日、
『Are You Ready?』
「ビルドアップ!」
『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イエーイ!』
『ニンニンコミックフォーム』に変身したジードは、ベルトから今朝完成した新武器『4コマ忍法刀』を取り出す。
「勝利の法則は、決まった!!」
『分身の術!』
ジードはスマッシュの周りに分身体を作り出し、スマッシュを困惑させる。スマッシュはジードの予想通り目を回す程に困惑していて、
「ハッ!」「ヨッ!」「フッ!」
『火遁の術!』
・・・・・・分身したジードは声を発せるため、若干うるさいけど、本体のジードの刀に炎を纏わせ、
「はぁ・・・、」
ジードはスマッシュの頭上に飛び上がり、炎の刃でスマッシュを切り裂いた。
『火炎斬り!』
「ハァァ!!」
スマッシュはその場に倒れた。
「よっと。・・・・・・ん?」
倒れたスマッシュに向けて空のボトルを突き出したジード。本来ならこうしてスマッシュから成分を抜き取り、浄化してボトルを生成するはず。だが、
「あれ?成分が吸収出来ない。なんで・・・?」
「そこまでだ!仮面ライダービルド!」
「うん?」
スマッシュから成分を抜き取れない事を考えてると、後ろから野太い声で呼ばれた。・・・・・・何故か『ジード』ではなく『ビルド』の方だが。
「君が噂の仮面ライダーか。」
「・・・・・・多分な。後、俺はビルドじゃなくてジードね。」
「・・・・・・花咲川女子学園教頭の
「はぁ!?・・・・・・ん?」
氷室幻徳の言葉で周りにいる銃を持った武装隊がジードに銃口を向ける。だが、その標的のジードは武装隊より今後ろにいるスマッシュに気が向いてしまう。
「え?スマッシュが・・・・・・立ち上がった!?」
「何?」
立ち上がったストロングスマッシュはその身体にヒビが入り、
「ギャアアア!!」
翼を生やした白色の怪物へとなった。
「なんだコイツ!?・・・・・・スマッシュか!?」
「これは・・・!?」
その場にいた人物全員が驚いた。スマッシュの姿が変わったからだ。
(大賢者さん、コイツは・・・?)
〈・・・・・・解。残念ながら、現時点ではまだ解析出来ません。〉
「っ!・・・・・・今なら。」キョロキョロ
その状況を見ていた海璃はこっそり隠れて・・・。
「ギャアアア!!」
「っ!?危なっ!」
「グワァァァ!!」
ジードはかわしたが、白い怪物の叫び声と共に羽根から放たれた竜巻は武装隊を襲い、吹き飛ばした。
「っ!?だったら!!」
『風遁の術!』
「はぁ・・・、ハァ!!」
『竜巻斬り!』
「ギャアアア!!」
互いに作り出した竜巻がぶつかり、消滅した。だが、
「ギャアアア!!」
「なっ!?ぐわっ!!」
怪物が羽根を使って突撃、それによってジードは吹き飛ばされた。
「ギャアアア!!」
「ぐっ!?」
「フレイムバーン!!」
ジードに飛びながら迫っていた怪物は炎の光線を受けて、ジードにダメージを与えることなく地面に落ちた。
「っ!・・・・・・かい・・・じゃない、ブル!で合ってるよね?」
「うん、角1本だからね。」
「ってか、やっぱりそっちでも炎のフォームになるんだ・・・。」
「そこはいいから、行くよ!」
「お、おう。・・・・・・了解。これで決める!」
\シャカシャカ・・・・・・/
『ライオン!』『掃除機!』『ベストマッチ!』
『ウィンド!』『ベストマッチ!』
ジードは『ライオン』と『掃除機』で、ブルは『フレイム』を抜き、今まで見せなかった紫色のボトル『ウィンドボトル』を使ってフォームチェンジする。
『『Are You Ready?』』
「ビルドアップ!」
「セレクト!」
『たてがみサイクロン!ライオンクリーナー!イエーイ!』
『紫電の疾風!ブル ウィンド!イエーイ!』
ジードは『ライオンクリーナーフォーム』に、ブルは『ウィンドフォーム』にフォームチェンジする。
「改めて・・・、勝利の法則は、決まった!」
決めポーズをしたジードはすぐさまドライバーのレバーを回す。ブルもそれに合わせてドライバーのレバーを回す。
『『Ready Go!』』
怪物は危険を察したのかその翼を使って何処かに逃げようとする。が、
「逃がすか!!」
「イイ感じに頼むよ!」
ジードは左腕の掃除機を利用して怪物を引き込もうとする。怪物は頑張って逃げようとするが、なかなか逃げられずにいた。
「はぁ・・・ハァ!!」
『ボルテックフィニッシュ!イエーイ!』
「はぁ・・・、ストームシューティング!」
『ウィンド フィニッシュ!』
「ギャアアア・・・!!」
攻撃を受けた怪物は地面に落ちて爆発、消滅した。
「ふぅ~。・・・・・・ん?それ何?」
「まぁまぁ。それよに、早く逃げなよ。じゃあね~。」
「え?・・・・・・あ。あ!?」
ジードはブルが指差した方を見ると、武装隊が迫ってきていて、またブルを見ると既に何処かに逃げていた。
ブルの『ウィンドフォーム』はどのフォームよりも高速で移動出来るため、その力を利用して既に逃げていたのだ。
「ヤッベ!」
『ロケットパンダ!イエーイ!』
「フッ!」
ジードは『ロケットパンダフォーム』になってその場を離脱した。
そんな時、nascitaでは、
「・・・・・・ん?万丈様、どちらへ?」
「ん?なんか、嫌な気配がするからちょっと出かけてくる。」
そう言って、ある程度の変装をして出かけて行った。
「・・・・・・気配?・・・・・・まさか・・・!」
龍哉の発言を聞いた夜華の中には、龍哉の発言に何か思い当たる節があった・・・・・・。
一方、飛んで花咲川にいた武装隊から逃げてきたジードは、とある公園に降りて変身を解いた。
「よっと。ふぅ~・・・、なんとか逃げれた。」
「待っていましたよ、桐生蒼空君。」
「っ!?」
何処かから呼ばれた蒼空は気を緩めずに声をかけてきた人物を見る。
「・・・・・・。」(誰だ、アイツ・・・?)
〈解。有名な小説家『
「あなたに用事があって来ました。」
「俺に、ですか?」
「えぇ。」
そんな伏井出ケイは、赤い銃『ライザースチームガン』を取り出した。
「あなたの、『リトルスター』を回収します。」
「っ!?」
ケイは紫色のボトルを2本取り出し、
『フュージョンモード!』
『キングジョー!』
ボトルを銃に挿した後、すぐに抜いてもう1本のボトルを挿す。
『ゼットン!』
『フュージョンライズ!』
「蒸血・・・。」
トリガーを引くと、煙が銃口から吹き出し、その煙がケイを包む。
『キングジョー!ゼットン!ペダニウムゼットン!』
煙が消える頃には金色のロボットのような姿に変身していた。
「さぁ、始めましょうか?
「っ!・・・・・・ベリアル!?」
この時から、伏井出ケイとベリアルへの因縁の対決が・・・・・・本格的に始まった。
いかがでしたか?
今回出てきた『翼を生やした白い怪物』はなんでしょうね~?・・・・・・次回、答え言います。
次回から、伏井出ケイとの戦闘が始まります。
では、また次回!