BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
『ペダニウムゼットン!』
「さぁ、始めましょうか?
「っ!・・・・・・ベリアル!?」
なんで、アイツがベリアルの名前を・・・・・・!?ってか、今『ベリアル様』って・・・!?
「ククク・・・!不思議でしょう?何故、私が『ベリアル』という名前を知っているのか?・・・・・・知りたければ、かかって来なさい。」
「・・・・・・っ!」
やるしかないか・・・!
『ジード!』『スペシウム!』『ベストマッチ!』
「変身!」
俺は何か嫌な気配がしたから、居ても立っても居られなくてnascitaを飛び出した。・・・・・・一応怒られたりバレたりしないように変装はしてるけど。
「ハァ!!」
「ゥウアア!!」
「あ?・・・・・・蒼空!?」
聞き覚えのある声がしたからそこに行くと、蒼空がジードに変身して、金色のロボットみたいな怪物と戦っていた。
「万丈・・・、アイツの邪魔はするなよ?」
「スターク!!」
俺と蒼空たちの間にスタークが立ち塞がる。
「思ったより予定が早いようだが・・・・・・まぁいい。こっちも楽しもうか?」
「・・・・・・どけよ。って言いたいが、まずはテメェをぶっ潰す!」
\シャカシャカ・・・/
俺はドラゴンボトルを振って、スタークを殴りに行く。
「ハァ!」
「フン!ゥラァ!」
龍哉とスタークが戦い始めた頃には、ジードとペダニウムゼットンの戦いに変化が表れていた。
「ゥゥアアア!!」
「っ!?ぐわあああ!!」
ペダニウムゼットンの拳がジードを吹き飛ばす。
「ぐっ!?・・・・・・強い・・・!」
「フッハッハ・・・!やはり、君はベリアル様の遺伝子を持つだけで他には何も価値が無い存在だなぁ?」
「・・・・・・ベリアルって、なんだよ・・・!?」
「ベリアル様は、全世界を支配、破壊する最凶のお方だ!君が変身したその姿、そこにベリアル様の遺伝子を持つという証が存在する。」
「・・・・・・この目が・・・?」
「そうだ!君が赤ん坊の頃、私はベリアル様の命に従い、君を誘拐してその身体にベリアル様の遺伝子を注入したのだ!そして、見事に君は成長して『仮面ライダー』となってリトルスターを回収してくれた。私の実験は成功という訳だ!」
「っ!・・・・・・お前が・・・!!」
ジードは『自分の身体を実験台にした』という怒りを覚え、怒りに身を任せつつフォームチェンジする。
『ゴリラ!』『ダイヤモンド!』『ベストマッチ!』
「ビルドアップ!!」
『ゴリラモンド!イエーイ!』
ゴリラモンドフォームとなったジードは、その右腕でペダニウムゼットンを殴る。
「ハァァ!!」
そのパンチは見事にペダニウムゼットンの体に直撃した。・・・・・・だが、
「その程度の攻撃が効くと思ったか?」
「何っ!?」
「ふんっ!!」
「っ!・・・・・・ぐわっ!?」
なんとか攻撃される前にダイヤモンドの腕を前に出して攻撃を防いだが、相手の力が強すぎてそのまま突き飛ばされる。
「作られた模造品が、私に勝てると思うな!!ベリアル様の恩恵を受けるのは私だ!!」
「ぐっ!・・・・・・なら!!」
『スラッガー!』『ブースト!』『ベストマッチ!』
左腕のみで器用にボトルを入れ替え、リトルスターのボトルで変身した。
『Are You Ready?』
「ビルドアップ!!」
『勇気のブーストスラッガー!ソリッドバーニング!イエーイ!』
『ジードクロー!』
ジードはソリッドバーニングになり、ジードクローを構えてペダニウムゼットンに挑む。
「ドゥア!!」
「グゥゥ・・・!!」
「よし、イケる!!」
「・・・・・・フフフッ、その程度の力で私に勝てると思うな!!」
ブーストの力を生かしたジードクローの一撃を受けたペダニウムゼットンは、自ら士気を高め、ジードに挑む。
一方、ジードは気付いているが、龍哉とスタークが戦っている場所。・・・・・・実際にはスタークは余裕な感じで龍哉の、ドラゴンボトルの力が乗った拳を受け続けていた。
「オリャ!オリャ!!」
「グッ!?・・・・・・ハザードレベル2.6、2.7!?予想以上のハザードレベルの上がり具合だな~!」
「あぁ!?何ブツブツ言ってやがる!!オリャー!!」
スタークの言葉に耳を傾けることなく、龍哉は殴り続ける。
「おーおー!ハザードレベル2.8、2.9!いいぞ~!もう少しだ~!!」
そして、
「オリャーーー!!」
「ハザードレベル3.0ーーー!!?」
左腕で龍哉の拳を受けたスタークは、龍哉の力が思ったより強くて後ろに吹き飛ばされてしまう。
「ハァ・・・、ハァ・・・、」
「くっ・・・・・・、ハザードレベル3.0・・・。遂に覚醒したか、万丈ーーー!!」
スタークは龍哉に向かって叫ぶ。その声はジードにも届き・・・・・・。
「っ!万丈!!」(覚醒?・・・・・・3.0?・・・・・・まさか!)
「よそ見をするな!」
「っ!ぐわあああ!!」
龍哉とスタークの方に気を取られていたら、ペダニウムゼットンの
「ぐっ・・・・・・っ!」
「うぅ・・・・・・ゥアアア!!!」
ペダニウムゼットンは隙を作らせまいと炎纏わせた強力な光線を放つ。
『Ready Go!』
「ストライクブースト!!」
『ソリッドバーニング フィニッシュ!』
ジードも負けじと必殺技を放ち、互いの中心で衝突する。
「ハァアアア!!」
「ゥアアアア!!」
中心でぶつかり合う光線は、中心から火の玉が飛び散り、火の玉が落ちた場所では被害が起きていた。2人の光線が続く限り、その被害は拡大していく・・・・・・。
「ハハハ・・・!君が『グエバッサー』を倒した力は認めよう。だが!そもそも君が仮面ライダーにならなければ、スマッシュが街で暴れることは無かった!周りに被害が起きることはなかったんだ!!」
「っ!スマッシュが暴れるのはお前たちのせいだろ!?俺が悪いとでも言うのか!?」
「そうだ!その証拠を今から見せてやる!!ハアアアア!!」
「ハァアアア!!」
2つの光線のエネルギーが中心で溜まりすぎて、2人を包むほどの爆発が起こる。
「ぐっ!?な、なんだ!?」
「くっ・・・!マジか・・・・・・!」
近くで戦っていた龍哉とスタークはその爆発に意識が向く。そして・・・・・・、
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・っ!蒼空!」
変身が解け、意識を失い倒れている蒼空がいた。周りにはボトルが数本・・・・・・リトルスターのボトル6本とパンドラボックスのボトルが数本落ちていた。そして、蒼空の側には変身を解いた伏井出ケイがいた。
「ハァ・・・、ハァ・・・、リトルスターは全て回収する・・・・・・。」
ケイはパンドラボックスのボトルは拾わず、リトルスターから作られたボトルのみを拾っていった。
「ん?6本のみ?・・・・・・まぁいい、私に勝てる訳がないからな・・・・・・。」
ケイは6本のボトルを持ち去ってどこかに行ってしまう。
「蒼空!!」
ケイが去った後、龍哉は蒼空に駆け寄る。
俺は爆発に巻き込まれて意識を失った蒼空に駆け寄った。
「蒼空!・・・・・・おい!蒼空!」
どんなに体を揺らしても、声をかけても起きなかった。
「さすがに、あの戦いの後だと簡単に起きないか・・・。」
「っ!スターク!?」
「心配するな。今お前たちを攻撃するつもりはない。」
「あぁ!?」
散々俺たちに色々してきた奴の言うことは信用できるかよ!?
「とにかく、早くソイツを連れてけ。・・・・・・あぁ!それとコレを、起きたら渡してやれ。」
「うおっ!?・・・・・・これって?」
渡されたのは、あまり見ないボトルだった。でも、それは生き物でも機械でもなかった。まるで『スペシウムボトル』のような模様で色は水色だった。
「その『エメリウムボトル』は誰にも取られないようにしろよ。じゃあな!」
スタークはどこかへ行ってしまった。
「・・・・・・あっ!そうだ!えっと・・・とりあえずnascitaに連絡しないと!」
俺はnascitaに連絡して、夜華に状況を伝えた。
ふぅ~、・・・・・・蒼空、ちゃんと逃げれたかな~?
「鳥羽さん。」
「?」
えっと・・・・・・、どちら様?
「あなた、『仮面ライダー』よね?しかも、ビルドドライバーで変身する。」
「っ!?」
なんで、正体を知ってるの!?
私の中に緊張感が走る。
「あたしはただの花咲川女子学園の校長よ。あなたにお願いがあるの。」
「・・・・・・っ!」
今気づいたけど、この人の手にはそれなりに大きな紙袋が入っていた。
「あなたに、・・・・・・いえ、
この提案に『Yes』と答えることが、この先、取り返しのつかないことになるとは、この時の私は知るはずも無かった・・・・・・。
いかがでしたか?
ジードのリトルスターのボトル『スペシウム』『ジード』『スラッガー』『ブースト』『ナイト』『ムーン』の6本が蒼空の手元からケイの手元に渡ってしまいましたね~。
それと、前回の『羽根を生やした白い怪物』の名前は『グエバッサー』です。原作『ルーブ』から出しました。
さぁ、それではまた次回!
ラウクレ行きたかったーーー!!