BanG Dream ~Be the one~ 作:ENDLICHERI
「話す体力まで無くなったってか?じゃあ代わりに俺が!さぁ、どうなる第9話!?」
私の前に現れた校長。
「・・・・・・どこで私の正体を?」
「それはもちろん、学校の監視カメラで。」
「っ!?」
ウソでしょ!?カメラが無い所で変身してたはずなのに・・・!?
「ってのは、冗談♪」
「おい。」
「監視っていうより、個人的に設置した監視カメラでね。」
「それ、いいの・・・・・・?」
「まぁまぁ。それより、・・・・・・そろそろお客様が来るの。」
お客様?
「そのお客様、もうすぐ
「・・・?」
その瞬間、学校に爆発音が鳴り響く。
「っ!何!?」
「ほら。」
「・・・・・・スマッシュ!?」
私は自然と体が動き出していた。
「・・・・・・あ!渡すの忘れてた!」
・・・・・・・・・・・・何も聞かなかったことにしよう!
『ブル!』『ウィンド!』『ベストマッチ!』
走りながら、高速移動出来る組み合わせを選んだ。
『Are You Ready?』
「変身!」
『ブル ウィンド!イエーイ!』
私は変身した瞬間、ウィンドの力で
花咲川女子学園の校門付近では、スマッシュが暴れていた。
「グォオオオ!!」
「なんで1日で2回も怪物見るんだよ!?」
「スマッシュだよ、有咲!!」
「知ったことか!!」
まだ残っていた香澄と有咲は、怪物騒動にまた巻き込まれていた。
「グォオオオ!!」
「ハァ!」
「「ん?・・・・・・あ!」」
スマッシュが香澄たちに近付こうとした瞬間、スマッシュは紫の疾風を纏った刃に襲われた。香澄たちはその紫の存在を見て、誰かすぐに分かった。
「海璃ー!」
「・・・・・・あ!ちょっ、香澄!正体!」
「はっ!」
「ハァ・・・。」(なんでか知らないけど、校長にはバレてたんだけどね~・・・。)
香澄と有咲の夫婦漫才を冷めた目で見てるブルは、夫婦漫才を無視してスマッシュに意識を向ける。
「このスマッシュ・・・・・・普通っぽいんだよな~。とにかく、倒すしかないか!」
ルーブスラッガーブルを逆手に持ち、スマッシュに戦いを挑む。軽やかな動きで翻弄しつつ、敵を斬りつける。
「これで決める!」
ブルは赤色のクリスタルを取り出し、クリスタルの角を1本展開させてスラッガーにセットする。
「セレクト、クリスタル!」
『ウルトラマンタロウ!』
刃がクリスタル同様赤色に染まり、逆手にスラッガーを持ったブルは刃をスマッシュに突き出す。
「はぁ・・・、ダイナマイトスラッシュ!!」
「グァアアア!!」
炎纏った光線を受けたスマッシュはエネルギーが体内に集結し、爆発した。
「ふぅ~。」
「やった~!」
「よっし!」
その光景を見ていた者全てが安心したと思ったが、
「・・・・・・ん?」
「グゥゥ・・・、グゥアアア!!」
『プレススマッシュ』が殻を破り、炎のような角を持ったスマッシュとは言えない姿に変わった。
「っ!?何、コイツ・・・!?」
「そいつは『インベス』と呼ばれるものだ。」
「っ!ナイトローグ!?」
ブルの疑問に、ナイトローグが答えた。
「おかげで良い実験が出来た。」
「実験・・・?」
「人間以外の生物にネビュラガスを投与するとどうなるか、その実験が出来て満足だ。せいぜいそいつに苦しめられることだ。」
ローグは身体の装甲から煙を出して姿を消した。
「っ!・・・・・・うわっ!?」
「グォオオオ!!」
ローグに意識を向けていたら、スマッシュから姿を変えた『シカインベス』が突進してきた。
「危なっ!!・・・・・・ったく!」
『ロッソ!』
ギリギリ突進をかわして、『ブルボトル』を『ロッソボトル』に入れ替えた。
『Are You Ready?』
「セレクト!」
『紫電の疾風!ロッソ ウィンド!』
「ふっ!ルーブスラッガーロッソ!」
2本角の紫色の姿『仮面ライダーロッソ ウィンドフォーム』に変身して、『ルーブスラッガーブル』を『ルーブスラッガーロッソ』に分離させた。
「グォオオオ!!」
「このっ!!」
突進してくる『シカインベス』に対して、スラッガーで受け流しつつ、体力が疲弊しきるのを待っていた。そして、
「も~!!しつこい!!」
『Ready Go!』
痺れを切らしたロッソはドライバーのレバーを回し、
『ウィンド フィニッシュ!』
「ハリケーン・・・・・・バレット!!」
野球の投球のように風のエネルギー弾を飛ばし、シカインベスの動きを止める。さらに追い打ちをかけるように、
「セレクト、クリスタル!」
『ウルトラマンゼロ!』
「必殺!ゼロツインスライサー!!」
風のエネルギーに押されているシカインベスに向けて思いっきり刃を投げ飛ばした。だけど、
「・・・・・・グゥアアア!!」
「あれ?倒せてない・・・・・・。」
(やっぱり、スマッシュと違うから・・・・・・かな?)
・・・・・・正確には、慣れてない相手に弱点を上手くつけていなかっただけだが。
「っ!・・・・・・イテッ!?ん?・・・・・・ん!?」
インベスが再び戦闘態勢になり、気を引き締め直した瞬間、頭部に若干の衝撃が加わる。辺りを見渡すと1つの白い箱が落ちていて、上空には何故かドローンが飛んでいた。
「なんで?」
そして、ロッソのスーツ内の携帯に着信が入る。
「もう誰よ?・・・・・・もしもし?」
『あなた、どこから携帯出してるの?』
「それより!一体なんですか?戦闘中に!」
『その箱の中にあなた用の武器『ルーブシューター』が入ってるから、上手く使ってね!』
「えっ!?ちょっ!?・・・・・・切れた!?」
そして、電話が切れる。
「全くあの人は・・・・・・。とりあえず!」
大人の事情で携帯をしまい、インベスの攻撃をかわしながら箱を広い、
「・・・・・・ちょっ、なんでテープ付いてるのよ!?あ、取れた。・・・・・・これね、私の新しい武器って!」
まるで『怪盗VS警察』みたいな銃をロッソは手に取る。
「これ?本当に使える?おもちゃ感凄いけど。」
「グォオオオ!!」
「っ!?・・・・・・やってやろうじゃない!!ハァ!!」
銃口をインベスに向けトリガーを引くと、ルーブシューターからエネルギー弾が放たれ、インベスに直撃する。
「グワアアア!!」
「お?・・・・・・おお!なかなかイケるね!」
その攻撃は効いていた。
「・・・・・・ん?これ、ボトル挿せるかな?」
ロッソは片側にある2つのボトルホルダーを見つけ、試しにフレイムボトルのみを挿してみた。
『フレイム!』
「で、これ?」
銃の後ろにある大きなグリップを引きながらボトルが上に向くように銃身を動かす。
『Ready Go!』
「おお!これね!」
試してる最中になんとか立ち上がったインベスに銃口を向け、トリガーを引いた。
「はぁ・・・・・・ハァ!!」
『ルービウムシュート!』
「ッ!?グワアアア!!」
銃口から放たれた炎の弾丸がインベスに命中し、吹き飛ばす。
「こういう感じね。・・・・・・だったら、これで決めますか!」
ロッソはフレイムボトルを一度抜き、アクアボトルと共に再びセットする。
『フレイム!』『アクア!』『Ready Go!』
「はぁ・・・・・・!」
グリップを引きながら銃身を動かす。そして、その銃口から炎の力と水の力を同時に収束していく。そして、
「アデュー!」
『ルービウムバースト!』
炎の弾丸と水の光線が交わった一撃がインベスに当たり、爆発して消滅した。
「ふぅ~。・・・・・・これ凄いな~!」
新たに手にした武器『ルーブシューター』に感動していた。
「・・・・・・ら!・・・・・・蒼空!」
・・・・・・万丈の声がする・・・。
「・・・・・・ん・・・、ここは・・・?」
「目が覚めたか・・・。」
「・・・・・・っ!アイツは!?グッ!?」
「傷が開くぞ。・・・・・・アイツならどっか行ったよ。」
・・・・・・あれ?
「ボトルが足りない。しかも、リトルスター・・・・・・そうか、持ってかれたのか・・・。」
アイツ・・・・・・伏井出ケイが持って行ったんだ。なんで『リトルスター』を求めてたんだ・・・?
「主様、起きられましたか。」
「あぁ、心配かけてごめん。」
・・・・・・そうだ。
「夜華、話がある。万丈、ちょっと席を離してくれ。」
「お、おう・・・。」
「・・・・・・かしこまりました。」
俺は自室に夜華だけを残した。
「・・・・・・話とは?」
「さっきの戦いで、俺の体の事を聞かされた。」
「・・・!?」
俺はさっきの戦い、伏井出ケイとの戦いで奴から聞かされた話を夜華に話した。
「・・・・・・そこまで知ったのですか・・・。」
「っ!知ってたのか!?」
そして、夜華は覚悟を決めたのか、
「主様とベリアルの関係、私が出来る限り話します。」
俺の中に『ベリアルの遺伝子』がある理由を話し始めた・・・・・・。
いかがでしたか?
今回の敵は『シカインベス』でした。・・・・・・でも、前に戦極ドライバー出したから、出てきてもおかしくないでしょ?
では、また次回!