特殊な男(モブ)達の現代戦車道   作:金剛時雨

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金剛「やっほー!」

優斗「第41話です」

金剛「・・・・・」

優斗「何か?」

金剛「いや、何も」

優斗「じゃあそろそろ行くか?」

金剛「あっうん、今回は少しだけ試合あります!では!」

2人『どうぞ!!』


第41話 絶望・後悔

戦車道決勝戦の次の日

 

どもども優斗ですー

 

俺達は今試合の準備に取り掛かっていた

 

第62回現代戦車道大会決勝戦

 

黒森峰学園対プラウダ高校

 

ただ今は試合の事より大地の事が心配だ

 

何しでかすかわかったもんじゃないからな

 

 

「零」

 

零「何?」

 

「ちょっと離れるから後を頼む」

 

零「どこ行くんだ?」

 

「プラウダの所」

 

零「大丈夫なのか?」

 

「大丈夫さ、じゃ、よろしく」

 

零「へいへい」

 

 

俺はプラウダのテントの所に向かう

 

試合直前なので周りのプラウダ生は不思議そうに見ていた

 

俺は気にせずにテントの中に入ると

 

隊長のスターリンと副隊長のレーニン

 

カチューシャにノンナ、クラーラ、アデリーナもいた

 

 

ノンナ「優斗」

 

クラーラ「優斗さん?」

 

カチューシャ「何かよう?」

 

「いや、用事はスターリンだがその前にカチューシャ、優勝おめでとう」

 

カチューシャ「当然よ!といいたいけど大丈夫なの?」

 

「何が?」

 

カチューシャ「あなたの立場よ、この場でそんなこと言って大丈夫なの?」

 

「それはそれ、これはこれってやつさ」

 

ノンナ「優斗、その怪我どうしたのですか?」

 

「ん?ああこれか?弟に殴られた」

 

ノンナ「大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫さ、ちょっと口の中を切っただけさ」

 

カチューシャ「もしかして私のせい?」

 

「いいや、それは違うよカチューシャ、だって君はしっかり降伏勧告をしていたじゃないか?」

 

カチューシャ「そうよ!だって何も言わずにやっても周りがうるさいからね!」

 

「それでいいのさ」

 

カチューシャ「それで周りは色々言うけどね」

 

「……………そうか」

 

 

誰がそんなこと言うんだろうな

 

プラウダの中ならノンナ達がなんとかなるしいいか

 

もし外なら……………

 

コネを総動員して粛清してやろう

 

 

ノンナ「大丈夫ですよ、今はプラウダの中だけで収まってます」

 

「そうかい、なら問題ないな」

 

スターリン「ところで俺達に用事があるんじゃなかったのか?」

 

「ああ、そのことだがスターリン、頼みがある」

 

スターリン「なんだ?」

 

「キューポラから顔を出さないでほしいっとまでは言わないが大地の戦車には気を付けてくれ」

 

スターリン「それはいいが、いいのか?そんなこと言って?」

 

「これは戦争にあらず、これは遊びにあらず、これは競技である」

 

スターリン「??」

 

「ゆえに殺傷行為はご法度である」

 

スターリン「まさか!?」

 

「大地の戦車の上部武装は対戦車ミサイル換装させてあるから機銃に撃たれる心配はないはずだ」

 

スターリン「ま、待て!お前の弟は人を、俺達(プラウダ)を殺そうとしているのか?」

 

「大地は昨日の試合でプラウダに憎悪が働いている、この怪我もそれだ、俺がプラウダは悪くないと言った、これも1つの戦術だとな、そしたら殴られた」

 

スターリン「何故プラウダを庇った?」

 

「庇った?違う、当然の見解に着いただけだ、あいつはそれに気付いていないだけだ」

 

スターリン「そうか、間接的にとはいえ礼を言う」

 

「素直に受け取ろう、これは友人としての忠告だ、できるだけ後方に下げるがもし会ったら頭を出さない事を推奨する」

 

スターリン「忠告をもらおう、だが手加減はしないぞ?」

 

「望むところだ」

 

 

そろそろ大会開始時間なので俺はプラウダのテントを出て

 

自陣のテントに戻る

 

テントの前には既にみんなおり零と大地がいた

 

少し離れた所にはまほと逸見(いつみ) エリカがいた

 

あまり良い顔ではないけど

 

 

「すまん、待たせた」

 

零「いや、別に?」

 

「そうか、峰川副隊長準備はできているか?」

 

大地「はい、プラウダを叩き潰す準備はできております

 

「…………………………そうか」

 

(やはり危険だな)

 

「今回フラッグ車は峰川副隊長にやってもらう」

 

大地「隊長!?」

 

「なんだ?」

 

大地「何故自分がフラッグ車なのですか!」

 

「その方がいいと判断しただけだが?」

 

大地「しかし!」

 

「異論は認めない」

 

大地「クッ!……………了解」

 

「第3小隊は副隊長が指揮を執りフラッグ車の護衛、第4小隊は逸見(いつみ) (なぎ)に頼みたい」

 

凪「はい!お任せください!」

 

「零、第2小隊長だ」

 

零「いつも通りですねわかります」

 

「異論のあるものあるか?」

 

全員『・・・・・・』

 

「ないなら乗車!試合集合地点に移動する!」

 

全員『了解!!』

 

 

俺は一旦テントに置いてきたある物を取りに行く

 

それが入ったトランクを取るとテントを出る

 

そこにはまほとエリカ、凪がいた

 

 

「零、先に行っててもらえるか?」

 

零「了解」

 

「凪」

 

凪「隊長!すみません話し込んでいたようで」

 

「いや、構わない」

 

エリカ「私の方は良いからさっさと行きなさいよ!」

 

凪「わかってるって、じゃあ行ってくるよ」

 

エリカ「ええ、勝って来なかったら承知しないわよ!」

 

「相変わらず辛口だな」

 

エリカ「あの子にはあれくらいでいいのよ」

 

「そうかい」

 

まほ「優斗」

 

「ん?何?」

 

まほ「頑張れ」

 

「ああ、頑張るさ」

 

エリカ「私達の仇取ってきなさいよ!」

 

「じゃあ、勝ったらエリカのハンバーグご馳走してくれよ」

 

エリカ「はぁ!?何でよ!?」

 

「その方がやる気が出るからな」

 

エリカ「し、仕方ないわね!勝ったら考えなくもないわよ?」

 

「それは楽しみだな、じゃあ行ってくるよ」

 

 

俺は自分の戦車に乗り集合地点を目指す

 

気がかりは1つだけ

 

大地の件がなければエリカのハンバーグを楽しみにしてたのになー

 

集合地点に着くとみんなそれぞれ並んでおり最後は俺のようだ

 

俺は戦車を止めて対戦相手と審判の所に向かう

 

対戦相手はさっきも言った通りプラウダで

 

スターリン、レーニンがいた

 

審判側は蝶野一尉と他3名

 

こちら側は俺と零、大地だ

 

相変わらず大地の顔はよろしくない

 

 

スターリン「今日はよろしく頼む」

 

大地「何がよろしくだ、卑怯者」

 

「おい!やめろ!」

 

スターリン「同志を侮辱するのはやめてもらおうか?」

 

大地「はんっ!何が同志だ!片腹痛いね!」

 

「大地!もういい!下がれ!」

 

大地「いいえ!下がりま……………あいたっ!?」

 

零「はいはい、そこまでだ」

 

 

零の右手にはハリセンが握られており

 

頭をかかえた大地と

 

呆然とする周りの人達

 

俺は内心ナイスと思いながら

 

蝶野一尉に目で合図を送る

 

 

審判「で、ではこれより試合を開始します!両者、礼!」

 

両校『よろしくお願いします!!』

 

両校(あのハリセン……………どこから出したんだ?)

 

 

その後、大地を無理やり戦車に乗せ開始地点に向かう

 

だけどこのままだと不味い

 

大地が何を仕出かすかわからないからだ

 

 

「全車移動しながら聞け、作戦を伝える、第1小隊と第2小隊は遊撃に出る、目標はプラウダフラッグ車だ」

 

零「先にスターリン達と当たったら?」

 

「叩き潰す、おそらくフラッグ車はレーニンだろうしな」

 

零「スターリンのレーニンに対する謎の信頼、か」

 

「まぁそんなところさ、続いて第3小隊は開始地点近くの森林で周辺警戒待機」

 

(原因はお前だろうけどな)

 

大地「隊長!?」

 

「第4小隊は第3小隊のフラッグ車の護衛」

 

凪「わかりました!」

 

大地「隊長!意見具申!」

 

「許可しない」

 

大地「隊長!」

 

 

俺は大地の声を聞かずに審判に到着の報を知らせる

 

プラウダも丁度準備ができたらしく

 

試合が始める

 

 

全車作戦開始!!

 

全員『ヤボール!!

 

 

作戦通り俺と零の小隊が前進する

 

大地と凪の小隊も指示通り警戒待機になった

 

戦車を動かしながら大地の事を考える

 

今のあいつに試合はさせたくない

 

でも大地も立派な黒森峰の現代戦車道生だ

 

俺はタブレットに出ている情報を確認する

 

敵2個小隊がこちらに接近中

 

両方ともフラッグ車ではなかったから

 

他の所にいるのだろう

 

だけど確認する前に妨害電波でUAVが使えなくなる

 

砲兵隊による支援砲撃も今回は2回までしか使えない

 

今ここで1回使うか?

 

 

車長A「前方に白煙確認!ロケット来ます!!」

 

「先手を打たれたか!各車長は速やかに車内へ!急げ!」

 

 

プラウダ側はカチューシャロケット砲による支援砲撃をしてきた

 

何発か近くで爆発したがそれほど被害はない

 

砲撃が止み周りを見るが撃破された戦車はいないようだ

 

こちら側も妨害電波で追い返したがスターリンの予測に嵌ったかな?

 

ならこっちもやってやる!

 

俺は装填手に支援砲撃を要請する

 

 

零「敵襲!3時の方向!」

 

「応射しながら前進!」

 

凪『こちら第4小隊!敵小隊と接敵!戦闘開始しました!』

 

「了解!第4小隊はそのまま応戦!第3小隊はフラッグ車を守りながら後退!第4小隊を援護せよ!」

 

大地『・・・・・』

 

「副隊長?返事をしろ!」

 

大地『……………ません

 

「峰川副隊長?後退しろ!」

 

大地『拒否します!!

 

「なっ!?」

 

零「大地君!?」

 

凪『峰川副隊長!?』

 

「命令拒否は受け付けない!後退せよ!」

 

大地『お断りします!これより第3小隊は突撃します!』

 

「待て大地!」

 

大地『レーニンの首を討つ!みほの仇だ!』

 

凪『副隊長!?何を!?』

 

1年A『お、おい!?こっち来るな!?』

 

2年『駄目だ!混乱してて陣形が維持できない!?』

 

1年B『隊長!峰川副隊長が単騎で突撃しました!』

 

2年『なんとかしろ!』

 

凪『駄目です!プラウダの砲撃と副隊長の単騎突撃で混乱状態です!』

 

「クソッ、零!ここを頼む!第1小隊は暁副隊長の指示に従え!」

 

零「ちょっ!優斗!?」

 

 

俺は戦車を旋回させて大地の所に向かう

 

今第4小隊は敵の砲撃と指揮統制を失った第3小隊とで混乱中だ

 

さっきの砲撃戦でスターリンがいるのはわかった

 

ならそっちにいるのはレーニンだ

 

しかもフラッグ車だろう

 

大地の言い方だとレーニンがこちらに来ているから

 

仇討ちのつもりだろうけど………………

 

 

1年A『こちら第4小隊3号車やられました!』

 

1年B『こちら第3小隊2号車!指示をください!』

 

凪『落ち着け!第3小隊は第4小隊と共に峰川副隊長を援護しろ!』

 

(この混乱した状況でよく指示ができるな、流石エリカの相棒()だな)

 

大地『レーニン!覚悟!』

 

レーニン『おいおい先輩には敬語で話せよー』

 

大地『卑怯者にかける敬意などないわ!』

 

レーニン『同志を悪く言うなよー、あの子もあの子なりに勧告したじゃん?』

 

大地『撃ったことに変わりはない!』

 

レーニン『………………これ以上言っても無駄だな』

 

大地『何が『戦場の狙撃手』だ全然当たらないじゃないか!』

 

レーニン『こんな終わり方は優斗や零に悪いがこれも戦闘だ』

 

 

・・・・・・

 

あれ?

 

レーニンってこんなキャラだっけ?

 

もっとヤバい性格の持ち主では?

 

この間も………………

 

『俺!新たな性癖見つけたかも!!』

 

………………とか言ってたしな

 

クラーラ曰くアデリーナがその話の間終始真っ赤だったとか………………

 

てか『戦場の狙撃手』って何?

 

まぁそんなことは今はいいんだけどさ

 

俺は戦場に着くと凪の第4小隊と第3小隊は意外と粘っており

 

撃破された車両は少なかった

 

一方大地は………………

 

レーニンに真正面から突っ込んでいた

 

 

「待て!大地!」

 

大地『シネェェェェェッ!?

 

レーニン『………………嫌なこった』

 

 

2つの砲声が響く

 

片や彼方の地面に

 

もう片方は

 

大地の戦車に直撃していた

 

白旗付きで………………

 

 

審判『黒森峰フラッグ車行動不能!よって………………プラウダ高校の勝利!!』

 

「・・・・・」

 

凪「そ、そんな………………」

 

大地「まだだ!まだ奴を殺ってない!」

 

「………………大地」

 

大地「何………………」

 

パァン

 

レーニン「・・・・・」

 

凪「た、隊長?」

 

「お前はやり過ぎた、お前のせいで黒森峰は………………………………負けたんだ」

 

 

それに一枚噛んでる俺が言うのはおかしいけどな

 

苦渋の顔で寝ている大地を見下ろしながら

 

レーニンに一言口パクで言ってから

 

俺はこの場を去った

 

 

 

 

 




金剛「はい!次回は試合終了後の他の方の視点になります」

大地「おい!銃とか反則だろ!?」

金剛「大丈夫です、あれ麻酔銃だから」

大地「そういう問題!?」

金剛「そういう問題」

大地「えー」

優斗「それよりレーニンのあれは?」

金剛「君達以外の人達がつけたあだ名」

優斗「それって俺達のも………………」

金剛「一応あるよ」

優斗「今聞くのは?」

金剛「駄目だろ」

優斗「ですねよー」

金剛「じゃあそろそろ次回予告」

大地「次回!」

優斗「第42話『それぞれの思い』です!」

金剛「ではではー」

優斗(ところで金剛)

金剛(何?)

優斗(何故大地は本編の時よりおとなしいんだ?)

金剛(ここが後書きだからです)

優斗(あーなるほどー)
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