優斗「お前絶対死ぬよ?いろんな意味で」
金剛「今更だな」
優斗「今回は継続との取引の話しだっけ?」
金剛「表向きはね?」
優斗「怪しすぎるけど仕掛けたの俺なんだよなぁ」
金剛「気にしたら負けだな、ちなみに時系列は第56話の『☆戦車、乗ります!Ⅱ』とほぼ同時刻です」
優斗「それでは本編……………」
2人『どうぞ!』
どうも暁 零です
・・・・・・・・
おい作者
俺の出番はなくてよくない?
・・・・・・・・・・・・
チッ!
黙秘権でも行使してきたか?
まぁいいか
とりあえず目の前の書類片づけるか
本当なら練習したいのだけど
選抜メンバーの戦車の定期メンテナンスで使用不能
おまけに隊長は特別講師として校外に出張
よって各ポジションで情報交換などのレクリエーションで別室行き
他のメンバーは1年生の特訓のための教官役をしている
・・・・・
本音を言えば教官役を押し付けてる気がしないでもない
だけど優斗曰く
”選ばれなくても別の才能で選ばれるかもしれないだろ?”
とのこと
意味はわからないでもない、はず
ちなみ俺がさっきからやっている書類とは
戦車部品関係の請求書や
弾薬、燃料などの補給物資の要求書&請求書
名目は備品扱いの余分な物の要求書
いわゆる仕分けみたいなものだ
正直めんどくさいけど
暇だからやろう
ん?なんだこれ?
”廃棄戦車確定リスト”
まぁ名前通りなんだけど
この間廃棄したばかりなのに
また廃棄?
でもレオパルド1は8割ぐらい破棄してるはず
2にいたっては当面戦車自体の支給はない
でもリストにあるレオパルドはほとんどが”1”
1両だけ”2”があるけど……………
・・・・・・
あれ?このレオパルド1って
前回の廃棄の時に渡し忘れで倉庫にあるやつの事か?
なら再提出で事かな?
・・・・・・
何か怪しい
そんな事を考えている所で
俺の視界は急に暗くなった
ついでに背中に何か柔らかい感触もある
……………最後のは気にしない方がいいな
??「誰だろうね?」
「・・・・・・・」
??「……………??」
「……………ミカ、どうしてここにいる?」
ミカ「風に呼ばれたのさ~」
「本音をどうぞ」
ミカ「……………私
「左様ですか」
ミカ「・・・・・・」
「・・・・・・」
ミカ「・・・・・・」
「……………あのーミカさん」
ミカ「何だい?」
「そろそろ背中から退いてもらえませんか?」
ミカ「どうしてだい?」
「当たってるからだけど?」
ミカ「当ててるんだよ?」
「・・・・・・」
ミカ「・・・・・・」
(何やってるんだミカ!?)
ミカ(私結構恥ずかしい事してない!?///)
しばらく……………いや割と長めの沈黙の後
一旦退いてもらい椅子に座らせる
ミカの顔を見てみるとかなり赤くなってる
恥ずかしいならするなよな
まぁとりあえず俺は聞きたいことがある
「なぁミカ」
ミカ「なに?」
「どうやってここに来た?」
ミカ「・・・・・」
「???」
ミカ「風に呼ばれて……………」
「移動手段です」
ミカ「タグボートで横に接舷した」
「今この艦航行中ですけど!?」
ミカ「操舵手だけ残ってるさ」
「じゃあ何用でここに来たのさ?」
ミカ「零に会いに来た」
「ストレートだな」
ミカ「嘘つく必要ある?」
「……………ないな」
ミカ「まぁさっきも言ったけど私
「ん?”は”?」
なんかその意味深な言い方だとミカ以外がいて
何かしているように聞こえるのだけど?
・・・・・・・
……………まさか!?
凪「流石に気付くのが遅くないですか?先輩」
「……………逸見」
凪「暁先輩、継続の生徒が何人かが廃棄準備中の戦車を数両持っていきましたよ」
「なぁ逸見……………優斗関わってない?」
凪「前の件があったかららしいですよ?」
「前の件?」
凪「何でも前の大会の時にプラウダと継続でいざこざがあったらしくて」
「?それと関係あるか?」
凪「まぁ一応それ自体は解決して後日各学校間の隊長同士でいらない戦車を渡す取り決めしたんですよ」
「えーズルくない?」
凪「ちゃんと条件付きですから一応は平等ですよ?学校側は知らないですけど」
「今の話は聞かなかったことにするわ」
凪「残念ですけど、それは無理です」
「WHAT?」
凪「今回の条件が”ミカを連れてきて暁零に会わせる”だそうです」
「学生のすることじゃねぇ!」
そう言いながらLineにクレームを打ち込むが
まぁ既読なんてつくわけないよなぁ?
横のミカを見ながら考える
何故優斗はこんなことしたのだろうか?
もしかして前回のアンツィオの件が関係してるとか?
まさかね
……………ないよね?
とりあえずまずミカを片付けないといけないわけで……………
「ミカ」
ミカ「なんだい?」
「実は俺に何か伝えたい事でもあったんじゃね?」
ミカ「・・・・・・」
「・・・・・・・」
……………適当に聞いたけど失敗したな
どうしようこの気まずい空気
早く書類を終わらせて帰りたい
ミカ「……………どうしてわかったんだい?」
「え?」
ミカ「私が零に伝えたい事があるって事、どうしてわかったんだい?」
「あーそんな気がしたから、かな?」
ミカ「ふーん」
嘘です
適当に言いました!
いや確かに何かな?って程度には思ったけど
まさか本当にあるとは思わなかったわ!
ミカ「確かに私は零に伝えたい事があるよ、もっとも私ではなくお母様が、だけどね」
「お母様?」
ミカ「優斗から何も聞いてないのかい?」
「いいや、聞いてない」
ミカ(自分で明かせって事かな?)
(あいつまた何か隠してたな!)
ミカ「私の苗字は”島田”だよ、島田ミカ、それが私のフルネーム」
「島田って、確か優斗の近くにいた愛里寿って子は?」
ミカ「あの子は私の妹だよ」
「マジか、てことは次期家元とか?」
ミカ「それは違うよ、それは愛里寿が継ぐ予定だよ、私は逃げたから」
「へー」
ミカ「逃げたこと、何も言わないのかい?」
「別に?そこはその人の自由だと思う、なりたくないものになる必要もないしね」
ミカ「……………やっぱり君は変わっているね」
「唐突にヒドイ言われようだな」
ミカ「まぁだからこそ、かな」
「それはどういう意味だ?」
ミカ「今はいいよ、それよりはい、これ」
そう言うとミカが俺に1つの手紙を渡してきた
なんだこれ?
送り主は記載されておらず宛てには俺の氏名がある
そして何故か物凄く嫌な予感がした
「なぁミカ、これって……………」
ミカ「お察しの通り島田流現家元”島田千代”より私の実家への招待状だよ」
「ああ、その日は予定がー」
ミカ「まだ中身見てないよね?」
「試合のミーティングがー」
ミカ「そこは優斗と調整するって」
「おい待て優斗、この裏切り者!」
ミカ「もちろん私や姫菜も来るよ」
「・・・・・」
ミカ「零?」
「……………わかったよ、行くよ」
それに多分拒否しても連行されそうだし
ミカと姫菜も来るって事はアレの可能性もあるしな
俺は思わず憂鬱になって部屋の天井を見上げてしまった
零sideout
凪side
こんにちは逸見 凪です
黒森峰現代戦車道で副隊長をさせてもらってます
今回は隊長である峰川先輩の指示でとある人達を
その人達はというと……………
??「君が黒森峰の案内人かい?」
「はい、フィンランドの方々ですね?」
??「ああ、フィンランドの戦車隊の隊長している者だよ」
目の前にいる何人かのフィンランドの改め継続高校の現代戦車道生の方達です
俺は彼らを戦車廃棄倉庫まで案内します
倉庫に着くと彼らはそれぞれの戦車に乗りに行く
既に完全廃棄が決まってるのは半分のレオパルド1だけ
それ以外の戦車とレオパルド2は引き渡しが行われる予定だ
もちろん対価もいただく
「例の方は行かれましたか?」
継続隊長「ああ、君が事前に教えてくれた場所には向かってるはずだ」
「それならいいです、今頃暁先輩は書類整理で忙しいはずですから」
??「逸見君?そこで何をしているの?」
「ッ!?あなたは……………赤星さん?」
そこには俺の同級生の赤星小梅さんがいた
何故彼女がここに?
ここは現代戦車道生以外は入れないよう立ち入り禁止の看板を置いてたはずだけど?
赤星「ごめんなさい、逸見君が知らない人達と中に入っていったから」
「心配してくださりありがとうございます、でも彼らは悪い人達ではありません」
赤星「でも継続の人達だよね?」
「何故そう思うのですか?」
赤星「今戦車に乗り込んでいる人、この間の練習試合で近くにいた現代戦車の隊長さんでしょ?」
「ええ、そうですよ」
赤星「それにここ、名前を見る限り廃棄場でしょ?」
「そうですね」
赤星「彼らは何をしているの?」
「……………引き渡しの準備をしているんですよ」
赤星「引き渡し?」
「いらない戦車を他校に譲りこちらは廃棄処分費用を浮かすんです」
赤星「それやっても大丈夫なの?」
「一応後日正式な書類で移動したことにはなります」
赤星「そうなんだ」
・・・・・・・
ごめんなさい、嘘です
俺にもわかりません
書類上は廃棄扱いだけど
実際はこれだ
やっていいかすらわからない
でも隊長間でやり取りは終えているから一応合法?
だといいなぁ
「それより赤星さん、一応ここは関係者以外立ち入り禁止なので外にお連れしますね」
赤星「え、うん、お願いするね」
「はい、では継続の隊長さんは準備の続きをお願いします」
継続隊長「ああ、わかった」
俺は赤星さんを連れて廊下を歩く
ただ俺は今物凄くドキドキしている
赤星さんは可愛いし優しい
でもしっかりする所はしっかりしている人だ
いつからか俺はそんな彼女を目で追っていた
そして前大会での出来事で
皆のいる手前何も言わなかったがすごく心配していた
一応浸水対策はされているとはいえ危険だ
そして西住みほさんが転校してからもその場に残って頑張る姿を見て
この2つを振り返って俺は気づいたんだ
俺は赤星さんの事が好きなんだなって
そして戦車道生共用の廊下まで出るとそこには姉がいた
「姉さん?」
エリカ「小梅どこにいるのかと思えばこんなところにいたのね」
赤星「エリカさん?え、でも最初エリカさんから追いかけてたんじゃ?」
「え?それってどういう……………」
エリカ「ちょ、ちょっと道に迷ったのよ!悪い!?」
赤星「いえ、別にそういうわけでは……………」
「落ち着いてよ姉さん」
エリカ「とにかく!そろそろ練習の時間だから行くわよ!」
赤星「え!?ちょっとエリカさん!」
赤星さんは俺と姉さんを顔を交互に見て悩んでいた
多分どうすればいいか悩んでいるだけだろうけど
なら俺の役目はここまでだ
「赤星さん、姉を頼みます」
赤星「逸見君……………」
「俺はまだ頼まれた用事が終わってませんから」
赤星「……………ねぇ」
「何でしょう?」
赤星「次から小梅って呼んでくれない?」
「え?」
赤星「ダメ、かな?」
「いえ、大丈夫ですよ、小梅さん」
赤星「できればさんもなしで」
「こ、小梅?」
小梅「うん!それじゃあまたね♪凪君」
「は、はい、また」
俺はエリカの元に走る小梅を見ながら呆然としていた
一体何が起こったのだろう?
1つわかったのは俺はこれから赤星さんを”小梅”と呼ぶことになったという事
別に嫌ではないし、むしろ嬉しいがちょっと戸惑っている
と、とりあえず継続の方達の所に行かないと!
今起きた出来事は家に帰ってから考えるようにして
俺は継続の引き渡しを終え
驚いている暁先輩に事情を説明して
ミカさんにはそろそろ出発の報告をする
彼女を送るのは暁先輩に押し付けます
俺の仕事ではないので
その後は暁先輩と書類整理を一緒にして帰宅
しかしさっきの出来事のせいか
なかなか寝付けなかった
……………俺はこれからどうすればいいのだろうか?
凪sideout
零「おい金剛」
金剛「何です?」
零「出番出すなって言ったよな?」
金剛「・・・・・」
零「おい!なんか言えよ」
ーー金剛logoutーー
零「!?」
姫菜「お兄ちゃんを困らせる奴はお仕置きです♪」
零「姫菜」
姫菜「でもあちらの私とミカのお願いでもあるので許してあげてくださいね?」
零「あれ?じゃあ今消した意味って……………」
姫菜「邪魔でしたから♪」
零「あっはい」
姫菜「本当はもう少し一緒にいたいですけど今回はミカさんに譲ります」
零「それはどういう……………」
ミカ「じゃあ次回予告だね」
零「……………俺はもう突っ込まない」
姫菜「それじゃあ、次回!」
ミカ「番外編」
零「『夏休み』です!」
姫菜「これ大丈夫かな?」
ミカ「しかもリアルの夏は終わりかけという」
零「そこは無視して差し上げろ」
姫菜「お兄ちゃんが言うならそうする」
ミカ「ではさようならだね」