特殊な男(モブ)達の現代戦車道   作:金剛時雨

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金剛「というわけで番外編!」

優斗「ギリギリ投稿だな」

金剛「気にするな!本編どうぞ!」

優斗「焦り過ぎだ!」


番外編 夏休み

これは俺達はまだ高校2年の時の話だ

 

俺達は夏休みを迎えた

 

そしてさらに意外なことに今回は多数の学園艦がここ、熊本港に停泊している

 

まず母港である黒森峰学園

 

次に物資補給で立ち寄った聖グロリアーナ学院とアンツィオ高校

 

そしてエンジントラブルで急遽入港した継続高校

 

黒森峰以外の艦は3日間ほど停泊してから出港する予定だそうだ

 

それでここからがメインなのだが今日は近くの神社で夏祭りがある

 

それに他校も夏休みである

 

まぁ何が言いたいかというと

 

皆行きたいわけですよ

 

ここで各自の状況を話すと

 

まず俺と零は当然行く

 

というより俺は零に去年の雪辱を晴らす

 

さらに同伴者としてまほとダージリンに

 

ミカと架城さんがいる

 

他の知り合いはというと

 

トリスタンはルクリリとデート

 

もちろんシンとミッコやパスタ野郎(疾風)と安斎さんもである

 

ちなみに俺の弟である大地君はみほと行くそうだ

 

・・・・・・

 

破ぜろリア充!

 

※(ブーメラン!)

 

それから待ち合わせ場所で待つこと数分

 

最初に来たのは零だ

 

横に架城さんもいる

 

次に来たのはまほで

 

その後すぐにダージリンとミカも来た

 

俺達含め全員浴衣で来ているが

 

まほもダージリンも見惚れてしまうほど綺麗だ

 

まほは紺色と白色にアサガオが描かれた浴衣を着ており

 

髪には華のアクセサリーを付けていて可愛さがある

 

ダージリンは薄黄色にバラの花が描かれていて

 

こちらの髪には浴衣同様にバラの花のアクセサリーが付いていて気品さが出ている

 

 

「まほ、ダージリン、2人とも似合ってるよ」

 

まほ「あ、ありがとう、うれしいよ」

 

ダージリン「ありがとうございます、優斗さんも浴衣似合ってますよ」

 

「そうか?そう言ってくれるのは嬉しいな」

 

まほ(優斗の浴衣姿……………かっこいいな)

 

ダージリン(思わず見惚れ過ぎましたわね)

 

 

零の方もミカと架城さんと楽しげに話している

 

もし遠目で千代さんが見てたら喜ぶかな?

 

まぁそれは本人のみぞ知るということで

 

それからみんなで神社の中を歩き始める

 

 

まほ「じゃあまずどこから回る?」

 

ダージリン「ここまで多いと迷いますね」

 

姫菜「確かにどれもおいしいそうですね」

 

ミカ「・・・・・」ポロローン

 

(背中のカンテレは本物だったか)

 

零(まぁこれはこれでありだけどな!)

 

 

少し歩いてから俺はたこ焼き屋の前で止まる

 

小腹も空いたし丁度いいと思った

 

みんなで分けるのもありかな?

 

 

「おじさん、たこ焼き1つくださーい」

 

おじさん「あいよ!」

 

零「おっ!いいじゃん、1つもらうぜ!」

 

「いいぜ」

 

 

零が口の中で熱そうにしてるのを横目に俺も食べる

 

最初は確かに熱かったが

 

ソースもあってかうまい

 

ふとダージリンの方を見ると

 

何やら視線を固定して何かを見ていた

 

たこ焼きかな?

 

 

「ダージリンも食べるか?」

 

ダージリン「い、いえ!私は、別に……………」

 

「おいしいぞ、たこ焼き」

 

ダージリン「そ、そこまで言うならた、食べますわ」

 

「おう」

 

 

俺は()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()ダージリンに近づける

 

その行動に周りはギョッとしていた

 

主に架城さんとミカが

 

零は悪い笑みを浮かべ

 

まほはジト目で見てきた、なんでだ?

 

ダージリンにいたっては顔が真っ赤になっていた

 

 

「ん?どうした?」

 

ダージリン「そ、その爪楊枝って先ほど優斗さんが使っていましたよね?」

 

「ああ、流石に不味かったかな?ごめんな」

 

ダージリン「い、いえ!そうではなくて……………」

 

「ん?まぁ大丈夫そうなら、ほら、あーん」

 

ダージリン「ッ!?」

 

零(何やってんだこいつ)

 

まほ(いいなー)

 

姫菜(私もお兄さんにしてほしい)

 

ミカ(恥ずかしそう)

 

ダージリン(か、間接キスにあーんって難易度高くありませんこと!?)

 

ダージリン「そ、それでは……………あーん」

 

「……………あっ」

 

 

そういえばこのたこ焼きはまだ熱いかな?っと思い

 

思わずダージリンの口に入れる直前にたこ焼きを下げてしまった

 

はたから見ればお預けを受けたように見えるわけで……………

 

ダージリンがものすごく怒ってます

 

ご丁寧に少し頬を膨らませてまでして

 

なんというか、それ、俺にとっては逆効果で可愛すぎです

 

 

ダージリン「うッ!……………優斗さん!?」

 

「いや!その、まだ熱いかなって思って、それで……………」

 

まほ「なるほど、これがお約束というやつか」

 

「どこ情報それ?」

 

まほ「お母様だが?」

 

「しほさん!?」

 

 

あの人何余計な事娘に教えてるんですかね!?

 

結局少し冷ましてからダージリンに食べさせ

 

まほにも同じことをした

 

まぁ最終的には喜んでくれたしいいの、かな?

 

次に来たのはカタヌキ屋に来た

 

 

姫菜「あっ!カタヌキなんてどうですか?」

 

零「おっいいね!」

 

まほ「試しにやるのも悪くない」

 

姫菜「お願いしまーす」

 

「……………また今年も出しに来たか、おっさん」

 

おっさん「来たなぁ坊主、今度はさらに難易度の高い物を用意したぜ」

 

「ほほぉ?いいだろう、今年も突破してやる!」

 

おっさん「かかってこい!」

 

零(また始まったよ)

 

ミカ(えっ?今年も?)

 

 

とりあえずみんなそれぞれ買って受け取る

 

まほやダージリン、ミカと姫菜はそこそこ高めの物を

 

零はもう1段階高めの物を

 

俺は当然最高級の物を受け取る

 

 

「ではまず俺から行こう」

 

まほ「では優斗、お前の画びょうを……………ん?」

 

「・・・・・・・・・」

 

全員『・・・・・・・』

 

「……………フッ」

 

全員『……………え?』

 

 

俺は()1()()でカタヌキ絵を抜き取った

 

指の衝撃と振動を調整してやったが

 

今回は少し難しかった

 

周りを見ると

 

おっさんは唖然としており

 

他の皆も大なり小なり呆然としていた

 

 

零「俺もやってみよう~」バキバキバキッ

 

全員『・・・・・・』

 

零「知ってた」チーン

 

姫菜「……………できるかもしれませんね」

 

零「無理するなよ?優斗は規格外なんだから」

 

「おい」

 

姫菜「いえ、やってみようと思います」

 

 

架城さんの一言に場は沈黙し時を待つ

 

振り下ろされる指

 

弾けるカタヌキ菓子

 

そして綺麗に型から出た絵

 

 

おっさん「う、嘘……だろ?」チーン/(^o^)\

 

零「すげぇ!」

 

ミカ「これは中々」

 

まほ「ほぉ、優斗以外にもできる奴がいたか」

 

ダージリン「そもそもできるものだったんですね」

 

「流石にびっくりした」

 

姫菜「できちゃいました♪」

 

全員(そんな軽い物だろうか?)

 

 

続いてきたのは因縁のスーパーボールすくい

 

俺はここで零に惨敗してきた

 

だが今年こそは!

 

 

零「いざ!スーパーボールすくいで勝負!」

 

「受けて立つ!今年は勝つ!」

 

零「フンッ!それはどうかな?」

 

 

俺は屋台の人からすくいをもらい勝負を始める

 

ただ俺には問題があった

 

これ、意外と苦手なのだ

 

結果だけ言うと……………

 

 

「ま、参りました」

 

零「フッどうよ!」

 

まほ「優斗にも弱点があったんだな」

 

ダージリン「それはそれで安心しましたわ」

 

「2人共ヒドイ」

 

姫菜「お兄さんすごいです!」

 

ミカ「一種の長所だね」

 

 

さっきの勝負宣言から5戦したが全敗した

 

流石に5回も負ければ諦めた

 

諦めたくないけど……………

 

何故か零は屋台の中でこれに関してはめちゃくちゃ強い

 

そしてまた俺達は歩き始める

 

するとしばらくしてダージリンが足を止めた

 

 

「ん?ダージリン、どうした?」

 

ダージリン「いえ、これをと思いまして」

 

「射的か、いいね」

 

まほ「みんなでやろうか」

 

零「じゃ、みんなでやろうぜ!」

 

「得物はハンドガンにライフル、スリングショットか」

 

零「色々選べるのはいいな」

 

まほ「バズーカとか、どうだ?ドーンっと」

 

零「散るわ!?」

 

「そもそも爆発するのか?」

 

まほ「じゃあ戦車で……………」

 

「周りのご迷惑になるのでやめような」

 

まほ「むぅ」

 

全員(戦車は本当にやりそう)

 

 

とりあえずみんなそれぞれ選んだのだけど

 

まず俺と零はライフルで

 

架城さんとダージリンはハンドガンで

 

ミカとまほはスリングショットを取ったのだけど

 

さっそく女性陣は俺達に狙いを定めてきた

 

 

「俺は景品じゃないぞ~」

 

零「狙うなら景品狙えよ!?」

 

姫菜「え~ダメですか?」

 

零「……………だ、ダメです」

 

「今心揺れただろ?」

 

零「イイエ」

 

 

そのまま俺達はしばらく射的をしていた

 

といっても戦車道経験者が狙うので割と景品が落ちる

 

それはもう屋台のおっさんから冷や汗が出るくらいに

 

肌の色も徐々に青白くなっている気がする

 

ある時横でダージリンが景品の中で1番でかいぬいぐるみを狙っていた

 

 

ダージリン「中々うまくいきませんね」

 

まほ「そもそもあれは落ちるのか?」

 

姫菜「確かにうまくいきませんね」

 

おっさん(こいつはうまく落ちないようバランス取ってるんだ!落ちてたまるか!?)

 

「…………………………零」

 

零「ん?」

 

「合わせろ」

 

零「おう、OK」

 

 

俺は気分転換に変えたハンドガン2丁と

 

零のライフルで構える

 

狙うはあの大きなぬいぐるみ

 

発射弾数は3発

 

落としてダージリンが喜ぶか

 

落とせずおっさんが歓喜するか

 

いざ勝負!

 

 

まほ「優斗?一体何を……………」

 

「用意は?」

 

零「いつでも」

 

「撃てぇ!」

 

 

俺の号令で発射されたコルク

 

撃たないで、みたいな目で見てくるぬいぐるみに慈悲はない

 

ほぼ同時に放ったコルクは同時に当たる

 

一瞬耐えたかと思ったがぬいぐるみは後ろに倒れた

 

 

まほ「おお!」

 

「こういうのは協力撃ちでいける、ありがとう零」

 

零「おう」

 

女性陣『へぇ』

 

「それよりダージリン」

 

ダージリン「はい?」

 

「これを」

 

ダージリン「こ、これは優斗さんが取った物です」

 

「そう、俺がダージリンに喜んでほしくて取った物だよ」

 

ダージリン「その言い方は卑怯です」

 

「受け取ってもらえるか?」

 

ダージリン「……………はい」

 

まほ(なんでか知らないがイラつく)

 

零(優斗は相変わらずすげぇな、色々と)

 

おっさん(/(^o^)\)

 

 

その後も屋台を回り夏祭りを終えた

 

なお今日だけで多数の屋台のおっさん達が死んだ模様

 

理由は察してくれ

 

ただ俺から言えるのは

 

楽しい夏祭りだったという事だけだ

 

 

 

 

 




アッサム「何故私達は出番がないのでしょうね?」

オレンジペコ「本当ですね」

アッサム「まぁここで言っても意味がありませんね」

オレンジペコ「では次回予告ですね」

アッサム「次回、第58話」

オレンジペコ「『☆試合、やります!』です」

アッサム「ではごきげんよう」

※次回の話名変更しました

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