特殊な男(モブ)達の現代戦車道   作:金剛時雨

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お久しぶりです

作者の金剛時雨です

最終投稿から約半年経ちました

遅くなり申し訳ありませんでした!!

正直に話すと今年は学生としての最後の年で今絶賛就活中です

それに加えてスランプにもなってしまい投稿が遅れてしまいました

今も就活は続いていますが

気分転換として書けるようになったので投稿しました

これからも投稿頻度は悪くなるかもしれませんが

できれば温かい目で待って頂けたら幸いです

前置き長くてすみません

本編、どうぞ!


第62話 ☆隊長、がんばります!Ⅰ

一体いつぶりだろうか?

 

ども大地です

 

今俺達は試合が始まるのを待っている

 

聖グロリアーナ学院の戦車道・現代戦車道

 

そして我らが大洗の戦車道・現代戦車道

 

双方の学校の車長達が並んでいる

 

 

川嶋「本日は急な申し込みに関わらず試合を受けて頂き感謝する」

 

ダージリン「構いませんことよ」

 

トリスタン「我が騎士道に"決闘を拒否する"という言葉は存在しない」

 

白露「なら正々堂々戦えるな」

 

トリスタン「無論だ、それに…………」

 

ダージリン「それにしても…………」

 

トリスタン(大地を見て来てくれって)

 

ダージリン(みほさんの様子を見て来てくれないかって)

 

白露・川嶋『??』

 

トリスタン(優斗)

 

ダージリン(まほさん)

 

トリスタン・ダージリン((過保護過ぎない(かしら)?))

 

白露「あのー?」

 

川嶋「どうかしたのか?」

 

ダージリン「い、いえ、ずいぶん個性的な戦車と思いまして」

 

トリスタン「そ、そうだな!それに現代戦車道は発足したばかりと聞く」

 

白露「それが何か?」

 

トリスタン「いや?ただ先達者としてしっかり教えてやらないとと思ってな」

 

「それは上々です、隼人先輩」

 

白露「隊長?」

 

トリスタン「ここでは君が隊長か、大地」

 

「ええ、ちょっと縁があって」

 

トリスタン「そうか、これは楽しみだ」

 

「こちらもです」

 

審判「それではこれより聖グロリアーナ学院対大洗学園の試合を始める、一同礼!」

 

全員『よろしくお願いします!!!!』

 

 

全員が挨拶と礼をする

 

礼を終えると戦車道の子達は開始地点へ

 

俺達現代戦車道は待機スペースに移動する

 

一応ここには無線機があり

 

ここで戦車道の子達の無線内容が聞ける

 

 

白露「勝てると思うか?」

 

「難しいでしょう、相手はあの聖グロで隊長はダージリンさんです」

 

白露「こちらはトリスタンの名を持つ神藤流次期家元」

 

「みほは少なくともダージリンの事を知っています、ですが」

 

白露「他の子達は知らないし連携も取りにくい」

 

「それに勘ですが川嶋先輩が何かやらかしそう」

 

白露「奇遇だな、俺もそう思う」

 

 

その後2人でモニターと無線機の声を交互に見たり聞いたりしていると

 

案の定、川嶋先輩がタイミングを間違えてっというより早とちりで

 

味方であるみほ達に誤射をし始めた

 

おかげでダージリン達にバレるわ

 

混乱するわである

 

1年生チームは戦意損失により戦車放棄により行動不能

 

生徒会チーム爆風で履帯落下

 

あれは撃破判定ではないけど修理しないと無理だな

 

 

みほ『もっとこそこそ作戦を開始します!』

 

白露「もっとコソコソ作戦?」

 

「あれでコソコソか怪しいけどそれ以上のコソコソか」

 

 

大洗の現状は生存3、大破1、撃破1

 

一方聖グロは被害なし

 

実質5対3

 

さてここからどう覆す?

 

それに俺達も首尾を整えないとな

 

 

「白露先輩、あの岩場使えそうじゃないですか?」

 

白露「確かに、でもうまくいくのか?」

 

「俺自身もやった事ありませんが榴弾にすればいけると思います」

 

白露「実際、うまくいったら敵さん混乱するだろうな」

 

「でしょうね」

 

白露「なら設置は俺に任せてもらおう」

 

「お願いします」

 

白露「その代わり、しっかり誘因しろよ?」

 

「わかってますが同じ手が通じますか?」

 

白露「普通なら通じないが敵がそこにいるなら追う以外あるまい」

 

「確かにそうですね」

 

 

作戦を詰めている頃

 

みほ達も市街戦を展開し始めてきた

 

あの分散状況はゲリラ戦をする気だな

 

カメラは歴女とバレー、みほ達を写している

 

その直後各所で砲声が聞こえた

 

撃ったのは歴女とバレー

 

歴女のあの戦法は使える

 

Ⅲ突の車高を考えればいい戦法だし

 

周りにあった旗を利用したのも評価できる

 

バレーの方はゲートを囮にしている

 

上手く後ろを取れている

 

だが………………

 

 

審判『Ⅲ突、八九式共に行動不能!』

 

 

歴女は隠れ蓑にした旗で

 

バレーは仕留めきれずにそれぞれ撃破された

 

残ったのはみほ達の四号だけ

 

※生徒会の事忘れてる

 

一方ダージリンさん達は

 

チャーチル1両

 

マチルダ3両

 

1対4

 

1対1までには持ち込めるかもしれないが

 

問題はダージリンさんのチャーチルか

 

 

白露「隊長、準備はできたぞ」

 

「ありがとうございます」

 

白露「だがこれで俺達はアレが使えない」

 

「切り札にするより、確実に使える方がいいと思いますよ?当たるかわからないし」

 

白露「そうだが、理事長が泣きそうだな」

 

「巻き上げたのは先輩では?」

 

白露「はて?何のことかな?」

 

「いえ、ナンデモナイデス」

 

白露「露骨すぎるぞ」

 

「わざとです」

 

白露「はぁ、それより随分押されてるな」

 

「ええ、ですがみほなら巻き返しは可能です」

 

白露「ほう?その根拠は?」

 

「あの子にはいまだ隠された才能が有ります」

 

白露「才能?」

 

「はい、西住流にはできない、彼女にしかできない才能が、ね」

 

白露「それは君にも言えるのではないのかい?」

 

「俺はそんな才能はないです、兄が優秀で俺や周りのフォローもできる、だから俺は反感も比べられる事も少なかったですから」

 

白露「兄に隠れていただけだから自分に才能はないと?」

 

「少なくとも俺はそう思っています、真実にすら気づけませんでしたから」

 

白露「真実?」

 

「いえ、こちらの話です、それよりも」

 

白露「ああ、本当にマチルダをほぼ全滅させたな」

 

「問題はチャーチルですが」

 

白露「今から彼女達がすることに期待するとしよう」

 

「そうですね」

 

 

モニターには四号がチャーチルに近づいているのが見える

 

もう1両のマチルダは距離的に間に合わない

 

すると急に横に滑り………いやドリフトをしだした

 

マジかよ

 

ドリフトなんて知波単の埼斗さんぐらいしか見た事ないよ

 

あっ後は兄さんの操縦手かな

 

四号はそのままドリフトしながらチャーチルに肉薄して

 

両者一斉に撃った

 

 

白露「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

 

煙が晴れるのを待つ

 

晴れるとそこには

 

車体に焦げ跡を残したチャーチルと

 

砲身が大破し白旗を上げた四号だった

 

 

審判『大洗チーム全車走行不能、よって聖グロリアーナ学院の勝利!』

 

白露「負けたな」

 

「ですね」

 

 

それにしても最後の方に現れた生徒会チーム

 

(忘れていたわけではない)

 

参上の仕方は良いのに

 

あそこで砲弾外すか

 

確実に川嶋先輩だな

 

俺は試合の準備を白露先輩に任せて

 

みほ達を労いに行った

 

港近くで大破した戦車達を眺めていたみほ達を見つけた

 

そこに近づいていくダージリン達も見つけた

 

俺は話が聞こえる距離まで近づく

 

できるだけ気づかれないようにだ

 

 

ダージリン「こうして話すのは久しぶりね、みほさん」

 

みほ「そ、そうですね」

 

ダージリン「まほさんとは随分違う戦い方だったけど良い試合だったわ」

 

みほ「あ、ありがとうございます!」

 

ダージリン「それでは私達はこれで、大会でまた会いましょう」

 

 

そう言ってみほと別れたダージリンさんがこちらに来ていた

 

あっこれバレてるわ

 

 

ダージリン「私に気付かれないと思ったのかしら?」

 

「いいえ、途中参加は無粋でしたので待っていました」

 

ダージリン「そう、ねぇ大地さん」

 

「何でしょうか?」

 

ダージリン「後悔はされていますか?」

 

「はい?」

 

ダージリン「あの試合での戦いを優斗さんにした仕打ちを」

 

「………………はい、後悔しています」

 

ダージリン「では、黒森峰を去ってここに来たことは?」

 

「していません」

 

ダージリン「どうして?」

 

「みほがいる事が1番の理由ですが、私は今こうして自由に戦車道ができるからです」

 

ダージリン「黒森峰ではできないと?」

 

「はい、みほ同様、俺達には黒森峰では戦車道を楽しめなかったでしょう」

 

ダージリン「そう、良い返事ね」

 

「ありがとうございます」

 

ダージリン「この後の試合、楽しみにしているわ」

 

「はい、良き試合をし、勝利を手に入れます」

 

ダージリン「勝ちに行くのね」

 

「当然です、全力で敵に挑む、それが俺の流儀です」

 

ダージリン(峰川流、ひいては優斗さんとも同じ流儀でもありますわね)

 

ダージリン「わかりました、では」

 

「はい、またいずれ」

 

 

俺は離れていくダージリンに頭を下げた

 

その後みほ達の元に向かう

 

 

「ようみほ」

 

みほ「大地君!」

 

「良い試合だったぜ」

 

みほ「負けちゃったけどね」

 

「これは練習試合だ、むしろ課題が見えてきて良いじゃないか」

 

みほ「そうだね」

 

「まぁ1番の問題は川嶋先輩の砲撃能力かな」

 

みほ「そうだね………」

 

沙織「ねぇ!白露さんは?」

 

「え?白露先輩なら試合の準備で皆の所にいるけど?」

 

沙織「そっか、それなら無理だね」

 

冷泉「後でまた聞けばいい」

 

沙織「そうだね!」

 

「何の話だ?」

 

みほ「さぁ?」

 

華「あの、そろそろ時間では?」

 

「そうだった!じゃあまた後で!」

 

みほ「うん!頑張ってね!」

 

「おう!」

 

沙織(あれが良妻のオーラ!)

 

冷泉(でもあれでまだ付き合ってないんだぞ?)

 

華(何故付き合ってないんでしょうか?)

 

優花里(西住殿、あんな顔もするんですね)

 

 

なんか不穏な視線を感じてたが試合に集中してて無視した

 

さぁ次は俺達の番だ

 

見ててくれ兄さん

 

俺の戦車道を!

 

 

 

 

 




大地「なんか久々にここに来たする」

みほ「考えたら負けだと思うよ?」

大地「そうだな」

みほ「それに金剛さんも次は用意できてるし」

大地「なら来週は大丈夫か」

みほ「うん、そうだね」

大地「じゃあやるか、みほ」

みほ「うん!」

大地「次回!」

みほ「第63話『陰から見守るならセーフ!』です!」

大地「また来週な!」

みほ「バイバイ!」

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