特殊な男(モブ)達の現代戦車道   作:金剛時雨

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優斗「今度は定期投稿だな」

トリスタン「就活中なのに大丈夫なのかい?」

優斗「そこは作者次第だろう」

トリスタン「全くだ」

優斗「今回は彼女達の裏で起きた出来事だな」

トリスタン「俺の雄姿は?」

優斗「次回だな」

トリスタン「(´・ω・`)」

優斗「そんな顔するなよ」

トリスタン「ルクリリに見せたいじゃないか」

優斗「惚気は結構、そろそろ本編に行こうか」

トリスタン「だな」

優斗「では………………」

2人『どうぞ!』


第63話 陰から見守るならセーフ!

どもどもお久しぶりです、優斗だ!

 

話数的には最近なのに最近に感じない

 

まぁ書けてないなら仕方ない※メタい

 

俺は今大洗に来ている

 

正確には聖グロの控室のあるテントに

 

 

トリスタン「ここは関係者以外立ち入り禁止なのだけど?」

 

「峰川流家元としてきてるからセーフ!」

 

トリスタン「職権乱用って知ってる?」

 

「知らんな!」

 

トリスタン「はぁ、で?家元自ら何の御用で?」

 

「試合観戦、ここからならダージリンの状況が分かると思ってな」

 

トリスタン「その言い方ならあの時うまくいったみたいだな」

 

「まぁな、その件は感謝してる」

 

トリスタン「貸しにしておく」

 

「それで大地はどうだった?」

 

トリスタン「君ここ最近よく来てるよね?」

 

「それは俺じゃない誰かだね」

 

トリスタン「君じゃない誰か、ねぇ」

 

「そう誰かだ」

 

トリスタン「深追いはしないでおこう」

 

「それがいい、で?どうだった?」

 

トリスタン「生き生きとしていた、それでいいか?」

 

「ああ、それだけでも聞けたら満足だ」

 

トリスタン「みほさんに関してはダージリンに聞いてくれ」

 

「わかった」

 

 

視線をモニターに向ける

 

そこにはⅢ突と八九式が砲撃していた

 

八九式の方に関してはマチルダが大炎上していた

 

おそらく燃料タンクに引火したのだろう

 

あれ?あの戦車の車長ってルクリリさんじゃ………

 

 

トリスタン「ルクリリ!?」

 

聖グロ生「隊長!?どこ行く気ですか!」

 

トリスタン「あれではルクリリが危険ではないか!」

 

聖グロ生「まだ試合は続いてます!それに今は被害確認中で無事は確認されています」

 

トリスタン「しかしだな」

 

「トリスタン」

 

トリスタン「優斗?」

 

「特殊カーボンの性質は理解してるだろ?」

 

トリスタン「あ、ああ」

 

「なら信じろ、少なくとも今は無事だ、終わったら抱きしめてやればいいだろう?」

 

トリスタン「それもそうか、すまないな取り乱して」

 

聖グロ生「いえ」

 

トリスタン「優斗もすまん」

 

「気にするな、気持ちはわかる」

 

 

俺としては無線の中でカップが割れる音が聞こえた

 

おそらく動揺したダージリンが紅茶入りのティーカップを落としたのだろう

 

試合を進んでる所を見るに問題はなさそうだが大丈夫だろうか?

 

割れた破片で怪我してないだろうか

 

紅茶で制服が汚れてないといいが

 

 

トリスタン「……………君も心配性だな」

 

「ほっとけ、顔に出てたか?」

 

トリスタン「一般の人には気づけない程度には」

 

「幼馴染なら気付けると?」

 

トリスタン「一体何年の付き合いだと思ってる?」

 

「それもそうだ」

 

 

それから試合も終盤になっていき

 

最後はダージリンとみほの一騎打ちでダージリンの勝利で終わった

 

次は大地達の試合だが先に要件を済ませようか

 

俺はテントから離れて人気のない所で人を待つ

 

すると大洗の制服を着た男性が近づいてきた

 

 

「久しいな、元気か?」

 

五月雨「元気だよ、試合前に呼び出されなければな」

 

「そいつは悪かった」

 

五月雨「悪いと思ってないな」

 

「さぁ?どうかな?」

 

五月雨「まぁいいよ」

 

「じゃあ報告よろしく、白露君」

 

五月雨「わかりました隊長、大地は今日まで特に精神的、肉体的に問題ありません、戦車道自体にも忌避感はなく、むしろ楽しみながらできていると思います」

 

「そうか、みほの方はどうだ?」

 

五月雨「彼女は西住の諜報隊と連携して見守ってますが特に尖った問題はありません、最初の頃は戦車に抵抗があったようですが今では友人たちと仲良くできています」

 

「彼女も楽しくできてそうか?」

 

五月雨「我々が見た範囲ではそうです、ただやはり決勝での出来事が尾を引いている可能性は高いかと」

 

「そこは仕方ない、彼女達が解決してくれる事を祈ろう、他には?」

 

五月雨「最近では学校内でも戦車道への参加者が増えていて、候補者の中に彼女がいました」

 

「彼女?」

 

五月雨「暁の幼馴染です」

 

「幼馴染?大洗にいるあいつの幼馴染だとあの子か?」

 

五月雨「はい、私も資料でしか見た事しかないので名前が該当したとしか」

 

「俺も本人は見た事ない、名前だけなら昔情報部に調べさせて知ったが」

 

五月雨「監視対象に加えますか?」

 

「そうしてくれ、西住の諜報隊にも協力するように俺からも頼んどくから」

 

五月雨「わかりました、では架城 月菜(るな)を監視・護衛対象に加えます」

 

「頼む、最後にこれを渡しとくぞ」

 

五月雨「大洗現代戦車道への寄付金だな」

 

「表向きは理事長からのカツアゲ金って事にしとけよ?本人から許可は取ってるから」

 

五月雨「うわぁ、えげつな」

 

「こうでもしないとバレるかもしれないからな」

 

五月雨「わかってるよ」

 

「じゃあ話し合いはここまで、そろそろ試合だろ?」

 

五月雨「呼んだお前に言われるのはムカつくが、まぁ確かにそうだな」

 

「給料はいつもの通帳に入れるから、これからも頑張ってくれたまえ」

 

五月雨「わかったよ、では隊長また」

 

「ああ、良い試合を期待する」

 

五月雨「元黒森峰戦車道生を舐めるなよ!」

 

 

そう言いながら去っていく友人兼部下を見送り

 

陰にいた別の部下に確認を取る

 

 

「追手は?」

 

情報部「神藤流と林流、島田流からと各学校から来てます」

 

「今のを見られたのは?」

 

情報部「各流派のみです」

 

「神藤流家元からの返答は?」

 

情報部「書簡の返信では"隼人次期家元には伝えない"と」

 

「なら良い」

 

情報部「それと先ほど島田流の者から伝言で"架城月菜の護衛に付く"と」

 

「そうか、後で五月雨に伝えておけ」

 

情報部「はっ!」

 

「他には?」

 

情報部「先ほど大洗の戦車道生が2人、こちらを見ておりました」

 

「それ先に伝えるべきじゃない!?」

 

情報部「聞こえていないと思っていましたので脅威にならないかと」

 

「問題は彼が"生徒会の白露会計"が俺と会っていたという事だ!」

 

情報部「ッ!?」

 

「その2人の氏名は?」

 

情報部「武部 沙織と冷泉 麻子です」

 

(確かその2人は五月雨と仲が良かったな………ふーん)

 

「彼女達も脅威リストに加えて監視対象に加えろ、五月雨には伝えるな」

 

情報部「よろしいので?」

 

「私情で死なれては困る」

 

情報部「畏まりました」

 

「黒森峰の情報部ではそろそろ限界だろうからこちら(峰川流)から応援を出せ」

 

情報部「何人か割きます」

 

「よし話は終わりだ、行け!」

 

情報部「はっ!」

 

 

去っていくのを確認して

 

またまた来た来客に振り返る

 

俺人気のない所選んだのに人多くね?

 

しかもあなたここにきていい人じゃないよね!?

 

 

「あなたがここに来て大丈夫何ですか?しほさん」

 

しほ「娘を心配するのはいけない事ですか?」

 

「そうは言いませんがあなた家元でしょう?」

 

しほ「あなたも家元でしょう?」

 

「・・・・・・」

 

しほ「・・・・・・」

 

「はぁ、ご用件は?っと言ってもさっきからずっと聞いてたようですが」

 

しほ「流石に気づいてるわね、では何故無視を?」

 

「あなたに漏れても問題ないからです、それに漏れて困るものをここで聞きません」

 

しほ「それもそうね」

 

「それでもあなたはここを離れないという事はまだ聞き切れていないものがある、違いますか?」

 

しほ「ええ、あなたに聞きたい事があるわ」

 

「どうぞ」

 

しほ「あなたはまほが好きなの?」

 

「俺は俺を愛する全ての人を愛します、そしてその人達の重圧を分かち合います」

 

しほ「それはまほ1人を愛さないと?」

 

「そうです、俺はまほを、まほ達を愛します」

 

しほ「その言い草だと既に何人かに話したのでしょう、もちろん島田流家元にも」

 

「ええ、愛里寿の家元への重圧を一緒に背負うと」

 

しほ「先ほどの話通りならまほが家元になった時その重圧を一緒に背負うという事でしょう?」

 

「その通りです」

 

しほ「・・・・・・・」

 

「??」

 

しほ「ほんと、あなたはご両親にそっくりだわ」

 

「しほさん?」

 

しほ「私の幼馴染は頑固でも筋を通す女で彼はそんな分からず屋を死ぬまでサポートしていた」

 

「・・・・・」

 

しほ「その血を色濃く受け継いだあなたが引くわけないわね」

 

「では………………」

 

しほ「条件付きで認めます」

 

「条件?」

 

しほ「今度の大会で優勝しなさい、したらまほの婚約を認めます」

 

「それは…………」

 

しほ「本当なら戦車道の方の優勝も条件に加えたいけど、戦いに絶対はありませんから」

 

「ありがとうございます」

 

しほ「礼はいらないわ、その代わりわかるわね?」

 

「はい、俺が持つ全力をもって優勝を取りましょう、そしてまほを奪います」

 

しほ「楽しみにしています」

 

「では、自分は先に失礼します」

 

しほ「ええ」

 

 

そうして俺はしほさんに頭を下げもう一度聖グロのテントに戻った

 

だが俺は気づかなかった

 

いやしほさんの登場によるインパクトで気づけなかった

 

もう一人の盗聴者の事に

 

 

優斗side out

 

 

 

 

しほside

 

 

「まほ」

 

まほ「はい」

 

「聞いていたわね?」

 

まほ「はい」

 

「あなたも勝ちなさい、西住流の名に懸けて」

 

まほ「はい、お母様」

 

「・・・・・・」

 

まほ「??お母様?」

 

「あれは優斗君の本音よ」

 

まほ「ッ!?」

 

「良かったわね、まほ」

 

まほ「はぃ、はい!」

 

「行きましょうか」

 

まほ「………はい」

 

 

さて、今度の大会どうなるかしらね?

 

あなた達はどう見るのかしら?

 

ねぇ千代、真奈美

 

 

 

 

 




千代「久しぶり♪」

真奈美「ええ、ほんと久しぶりね」

しほ「何であなた達がいるのよ」

真奈美「だって最後に名前呼んだでしょ?」

しほ「出番薄っ、そもそも出番が名前だけって………………」

千代「何よ?」

しほ「いえー?別にー?」ドヤ顔

千代「あなたね!」

真奈美「まぁいいじゃない千代」

千代「何が?」

真奈美「あなたは零君の件で出番あったんだから」

千代「まぁ、あったけど」

真奈美「私なんてあまりないのだけど?ねぇ作者?」

金剛「ッ!?」ビクッ

真奈美「まだ出番らしい出番の機会ではないのはわかるけど、ね?」

金剛「ぜ、善処シマス」

真奈美「よろしい、それにあの子の件も進めないとね」

千代「ええ、あの子はこの世界だけではなく、ああやって本編に出てもらわないと」

しほ「零君が可哀そうに見えてきたわ」

千代・真奈美『気のせいよ』

しほ「………私にはどうにもできないし次回予告、行くわよ」

千代「次回!」

真奈美「第64話!」

しほ「『☆隊長、がんばります!Ⅱ』です!」

3人『では、次回に!』


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