機巧少女は傷つかない~平等な世界~   作:首吊男

3 / 3
チャプター2 月と竜と虎

 

 

 昼休みのキャンバス。そこは戦場と化していた。三人の魔術師とそれぞれの自動人形(オートマトン)が互いに睨み合う三つ巴の状態。漂う雰囲気は殺伐としていた。

 

「夜会の参加者二人と早々にやれるとはついているぜ」

 

 その中の黒髪黒目の東洋人らしい少年が一歩前に出る。その半歩後ろに、人間にそっくりな、ひと目では人形とは分からないであろう緻密な少女が立つ。シルクのように滑らかな長い黒髪をたなびかして、主人の命令を待っている。

 

「よく言う。勝手に割り込んできて俺をお釣りみたいに言い放った奴が」

 

 そう言った浅黒い肌に黒髪が特徴のバンは、ゲブラーを撫でながら少年の方を睨む。

 

「何人増えようと変わらないわ。行くわよシグムント」

 

 最後の一人。金髪碧眼のシャルはドラゴンを腕に止まらせながら、吐き捨てるように言った。

 噂を聞きつけたのか、野次馬は想像以上に多い。巻き添えを喰らわないよう遠巻きに、何十人もの見物客がごった返している。

 

 

 

 その数分前のこと。

 

 バンとシャルが今にも戦闘(バトル)を始めそうな状況に割り込んできたのは見たこともない人物。

 芝居ががった台詞を吐きながら、人を食ったような笑顔を見せる少年。その横にいる少女はひらひらとした衣装を身にまとっている。背は低く、顔も小さく、端正な顔立ちの自動人形。

 そいつはいきなりバンの目の前にいるシャルに話しかけたと思うと、バンのことは無視してそのまま続けた。

 

「学院の二回生にして夜会のトップランカー〈十三人〉(ラウンズ)のひとり。倫敦(ロンドン)のブックメーカーがオッズ三倍をつけた、次期魔王(ワイズマン)の有力候補」

 

 すらすらとシャルのプロフィールを語る。

 

「登録コードは「君臨せし暴虐」(タイラントレックス)。まるで恐竜だな」

 

 からかうような口ぶり。隣で眼光を鋭くしているバンを横目で見やる。

 

「彼氏とのお喋りを邪魔しちまったかな?」

 

 途端、シャルの顔がみるみる赤面していく。だが決して照れているわけではない。凄まじい怒気を発しながら忙しなく肩を上下させている。その迫力にバンも少年も一歩後ずさった。

 

「意味が分からないわ…!誰と誰が、こ、こ、恋仲だって言うのよ…!こんな奴に惚れるなんて、人生百回繰り返しても起きないわ!」

「落ち着け、シャル。ところで君は何のようだ?先ほどの雰囲気が分からないようなバカではあるまい」

 

 シグムントの言葉に、少年はフッと笑う。

 

「いいや、想像以上のバカかも知れねーぜ。なんたって俺は、お前の参加資格(エントリー)を譲ってもらおうとしてんだからな」

 

 ぽかん、としてしまう。何を言ったのか、一瞬、わからなかった。

 

「……それは挑戦?」

「いや。予告だ」

 

 シャルは深々とため息をついた。

 

「バカなの?それとも――死にたいの?」

 

 ひやり、と凍てつく殺気を叩きつける。

 巻き添えを恐れて、学生たちが後退する。

 

「おい」

 

 少年の肩をバンが後ろから鷲掴みにする。

 

「雷真!」

 

 自動人形の少女がバンに飛びかかろうと身構えるのを――少年(雷真というらしい)が手で抑制した。

 雷真は肩に置かれたバンの手を凝視する。

 

「へぇ。あんたも夜会の参加者だったのか。けど悪いな。俺の狙いは「君臨せし暴虐」(タイラントレックス)だ。彼女は俺に譲ってもらう」

 

 そう言ってバンの手を払った。

 

「モテモテだな、シャル。自分の為に男ふたりが争っている気分はどうだ?」

「シグムント。バカなこと言ってると、お昼のチキンをキャベツの芯に格下げするわよ。譲ってもらうって…随分安く見られてるじゃない」

 

 雷真は自分の自動人形を見ると、シャルの方へと向く。

 

「行くぞ夜々!」

「はい雷真!」

「結局、貴方が私とやるの?まぁどっちにしても結果は――熱っ!」

 

 突然の熱風にシャルは帽子を飛ばされないように身を屈め、雷真は夜々と呼ばれた少女に庇われている。

 熱風は渦を巻き、空へと上がる。そして、すぐそばに幅四メートル程の巨大な火柱が、もうもうとうねっていた。あれが熱風を巻き起こした原因だろう。

 

「あんまし、俺を怒らせるなよ。俺が笑ってる時は仏よりも優しいが、怒っている時は阿修羅よりも怖いからよ」

 

 バンが火柱に魔力を送っている。いや、厳密に言うと、火柱の中央にいるゲブラーへと、だ。

 

「バンはね、無視したりするのが一番――危ないよ」

 

 フィーナが健気に教えてくれる。

 シャルは純粋に驚いた。まさかこれほどの魔力を有しているとは。このレベルはシャルと同等ぐらいはありそうだ。

 

「こりゃあ、厄介になりそうだ」

 

 隣の雷真も驚いた様子だ。

 

「脳ある鷹は爪を隠す、か。とんだ伏兵だな。よし。なら俺から一つ提案がある」

「……何よ?」

 

 代表してシャルが相槌をうつ。

 

「俺はあんたらの手袋、どちらかを奪えればいいんだ。それに二人共最初からやる気だったんだろ?だったら1人VS1人VS1人ってのはどうだ?」

 

 かくして、昼休みのキャンバスは戦場へと変貌した。

 

 

 

 

 

「言っとくけど、無礼者と不届き者に手加減は一切しないわ。全力でつぶすわよ、シグムント」

「心得た」

 

 その瞬間、ドラゴンがうなりをあげた。

 黒い霧、実態を持った闇のようなものがシグムントを包むと、その中から無骨な手足が、爪が、翼が生え出てくる。

 やがて霧が晴れたとき、そこにあったのは、巨大な竜の姿だった。

 

「ゲブラー、戦闘モード」

「ぐるるるるるる」

 

 巨大な猫は低く声を震わすと、変化が表れた。

 今まで橙色だった毛並みがみるみる赤く染まり、鬣が金色に変色する。筋肉質な体は、緊張により一際厚くなり、尻尾がトゲトゲしく逆立つ。

 かくして、立派な竜虎が顕現した。

 二頭は咆哮すると、大気が、大地が震え、突風を吹いた。

 それは幻想的で圧倒的。あまりの存在感。

 

「こっちも行くぜ、夜々。吹鳴二四(すいめいにじゅうよん)――」

「雷真!」

 

 最後まで言い終えることはなかった。雷真に向かい迫り来るものを、とっさに身を投げ出し、横っ跳びでかわす。夜々も反対方向に跳んだ。

 ふたりが立っていたあたりを、巨大な幅一メートル程の鉄球がすり抜けていく。

 

「邪魔者だね」

「ああ、何人ぐらいだ?」

「う~ん。こっから見える範囲で、多分十人ぐらいだね」

 

 鉄球はシャルとシグムントに向かい突き進む。

 だが、黙って喰らうふたりではない。朝のチョークが何だったのかと思わせるほど、無造作にシグムントが翼で叩き落とす。……が、それで終わりではない。

 周囲の人だかりから、一斉に影が飛び出す。いずれも人間ではない。自動人形(オートマトン)のようだ。

 そのどれもが狙いを――シグムントに向かって飛びかかる。

 

「シグムント!」

 

 それから、〈十三人〉(ラウンズ)対邪魔者たちが戦闘を繰り広げた。

 

「気に食わねぇ。寄ってたかって女の子ひとりに…」

「あれ?バンもそのひとりなんじゃないの?」

「アホか。いいから助けるぞ」

「全く素直じゃないね。じゃ、あっちは大丈夫そうだし、向こうからにしようか」

 

 そう言ってフィーナは人だかりの方を指差す。

 シャルのほうは三体の人形を戦闘不能にしたみたいだ。これなら別段助太刀しなくともいけそうだ。

 バンの行動は早かった。素早く目標を察知すると、

 

「GO!」

 

 瞬時に命令を送る。するとたちまちゲブラーはその場から消えた。――否。とてつもない爆音と発火現象だけを残し、物凄い加速で数秒も経たないうちに、目標へ接近する。

 

「うわっ!?」

 

 そこには白いローブの自動人形が杖を振っていた。魔力の形から、こいつは修復の魔術を使うとバンは推測。一番面倒そうなのを最初に狙う。

 鋭い顎で首元を噛む。すると、爆発が起きた。その衝撃で自動人形は大破。対してゲブラーは無傷だ。

 そうこうするうちに自体は傾いていた。

 シャルを背中に乗せたシグムントがゴーレムに鷲掴みにされている。そこへ先ほどの巨大な鉄球が飛来する。

 

「やべ!」

 

 ゲブラーは戻ってくるのに間に合わない。このままじゃ鉄球がシグムントにぶち当たり――

 ――は、しなかった。

 

「……何の真似?」

 

 冷ややかな声でシャルが問う。

 

「行けるか、夜々」

「雷真が望むなら、地の果てまでも」

 

 見ると、夜々が鉄球を受け止めている。その鉄球を投げ捨てた。

 凄まじい怪力だ!

 そこでようやくゲブラーがバンの元へ戻ってくる。

 

「何のつもりだ」

 

 人だかりの中から、そう言って傲然と歩み出てくる者がいた。そのとなりに無表情な少女型の自動人形。関節は球体式で、夜々とはえらい違いだった。

 バンはゲブラーに飛び乗り、そいつとシグムントの間に移動する。

 一瞬、ピクリと眉根を寄らせたが、視線を雷真の方へと直す。

 

「何のつもりよ」

 

 乱入者と雷真が会話をしているなか、後方頭上から声が掛かる。

 振り返ると、険しい顔のシャルがあからさまに不機嫌な声音でバンを問いただした。

 

「こいつらがここで寝転がったままなのは、貴方のせいでしょ?」

 

 こいつらとは、シグムントが倒した三体の自動人形のことだろう。

 

「何が?そいつらはお前が倒したんじゃねーか」

「そういうことを言ってるんじゃないわよ。揚げ足を取らないで。さっき貴方が倒した自動人形、確か修復の魔術を使う奴よ」

「へぇ、そうだったのか」

「知っててやったんでしょ?何で?」

「バンが可愛い女の子を放っておくのはできないんだってさ」

「おい、フィーナ!」

 

 いつの間にか、シグムントの頭に乗っているフィーナがそう告げる。

 

「彼もそうらしいよ」

 

 途端、ゴーレムが吹っ飛ぶ。空中には夜々が蹴りを放った状態で浮かんでいる。三トンは超えていそうな巨体が、嘘のように飛んでいった。

 シグムントが自由を取り戻す。

 

「俺はこっちにつかせてもらうぜ。群れるのは性に合わな――」

 

 爆発音が台詞をかき消した。一瞬で猛火に包まれる。後方から火の玉、ファイヤーボールが飛んできて、雷真を直撃したのだ。

 

「とったぞ!油断しやがって、ざまあみろ!」

 

 ギャラリーの中で小躍りしている学生が魔女の姿をした自動人形を連れて、喜びの声を上げている。伏兵だ。

 炎が消える。そこには夜々が雷真をかばった姿で現れる。お互いに無傷だ。

 雷真は「行け」とだけ言うと、夜々が瞬時に飛び出し、魔女に強烈な蹴りを見舞わせる。それだけで魔女はバラバラになった。

 ギャラリーがどよめく。

 

「へぇ。あいつ只のバカじゃないらしいぞ」

 

 バンが笑いながらシャルに話しかける。シャルは気まずそうにそっぽを向くと、「そうね」とだけ返答があった。

 

「まぁ、あんな火力じゃ俺もお前もやられないだろうけどな。ゲブラー、見せてやれ」

 

 ゲブラーが全てを飲み込むように大きく口を開けた。喉奥が煌く。そこから巨大な、鉄球の二倍程度の火球が飛び出す。地面を抉りながら全てを燃やし、残ったのは火球が通過したという軌跡だけ。巻き込まれた二体の自動人形は塵と化していた。

 

(嘘…!まさかこれほどなんて)

 

 最早邪魔者たちも弱腰だ。

 鉄球使いの主人が叫ぶ。どうやら彼がリーダーらしい。残った連中がその指示に従い、あろうことか、生身の人間に踊りかかった。

 鎧の人形が鋼の槍を、ゴーレムが巨大な鉄拳を、水霊使いが水流を繰り出してくる。

 

「おっと」

 

 雷真はふわりと飛び上がり、身軽にかわして着地した。

 

「人形使いを狙うのは、夜会の規約違反じゃなかったか?」

 

 言っても無駄だ。一切攻撃の手をゆるめない。

 

「そっちがそのつもりなら、こっちもガチに行くぜ――光焔一二結(こうえんじゅうにけつ)!」

「はい!」

 

 コマンドを受けた夜々が突っ込む。燃え盛るような炎の動きで、ゴーレムを蹴倒し、鎧人形を弾き飛ばす。それに続いて、あろうことか雷真がぴったりと追いかける。少女がフェイントをいれ、時には自分で人形を投げ飛ばし、殴りかかる。

 夜々の凄まじい怪力に、自動人形のボディはたやすくひしゃげ、砕け散る。

 そして一番驚く点は、あれだけ術者が動いていながら、人形の動きが少しも鈍らないことだ。

 

(東洋には、こんな戦い方があるの……?)

 

 それと同時に、ゲブラーに股がったバンが巨大な爪や固く尖った尻尾を使って攻撃している。殆ど一方的な状況だ。

 

「シャルよ」

「……わかってる」

 

 ふたりがかき回してくれたおかげで、シャルは魔力を練り上げれる。それをシグムントの魔術回路に流し込んだ。

 力を蓄え、時を待つ。そして、敵が射線に並んだ瞬間、

 

「ラスターカノン!」

 

 シグムントのあごから、強烈な光の束が放射された。光線は邪魔者どもの自動人形を巻き込み、ある者は腕を、ある者は足を、あるいは半身を消し飛ばされた。

 消滅した部分が飴のように溶け、断面がつるりと不気味な光沢を放つ。

 

「ひゃー。これは凄いや」

 

 シグムントの頭に乗っているフィーナからは、その光景が一望にできただろう。興奮するといった面持ちだ。

 そして決着。乱入してきた全ての自動人形が戦闘不能となり、自分の人形を引きずる形で敗走していった。

 周囲の学生たちも言葉を失い、茫然自失で立ち尽くしている。

 

「怖い怖い。ウワサ通り、とんでもない威力だな」

 

 雷真がおどけた調子で、なれなれしくシャルに話しかけてきた。

 

「この私を助けたなんて、バカな思い違いをしないことね」

「おまえは助けられるようなタマじゃないだろ」

「貴方みたいな変態、いてもいなくても同じよ。そっちの人形も、そこのロリコンもね」

 

 シャルは雷真の自動人形と、シグムントの頭から降りてきたフィーナを肩に乗せるバンを見やる。

 しばし、シャルは無言でにらみつける。と、そのうちに気分が変わったのか、ぼそりと、自分から口を開いた。

 

「……ふん。一応、貴方たちの名を聞いておくわ」

 

 雷真はふっと笑って、自己紹介した。

 

「日本の傀儡師、赤羽雷真だ」

「同じく、夜々」

「……いや、どこも同じじゃねーだろ」

「その妻、夜々」

「違うからな!?入籍とかしてないからな」

 

 いきなり夫婦漫才を始めた。そんな姿をシャルは鼻で笑う。

 

(lie)(sin)?ぴったりの名前ね」

「俺だって気に入ってねーよ!つか、俺の国じゃ(thunder)(truth)なんだぞ!」

「どうでもいいわ。で、貴方はなんて言うのよ」

 

 喚く雷真を切り捨て、今度はバンに振り向く。

 バンは名乗ろうか躊躇ったが、素直に言うのも癪だった。

 

「俺は別に名乗る程のもんじゃ「バン・パトリックって言うんだよ。で、僕がフィーナ。よろしくね~」…おい」

「自分の人形に名乗らせることしかできないの?気持ち悪いを通り越して可愛そうね」

「おし、いいじゃねーか。ケンカなら買うぞ」

「え、ヤダ。キモイ」

「…ぐふ。モロ言ってんじゃねーかよ」

 

 シャルの目は、バンが今まで受けてきた視線で最もキツかった。まるで肥溜めに集るハエを見るような目だ。

 

「ほら、さっさと続きをやりましょう。どうせ秒殺するけどね」

 

 シグムントに手をかざし、魔力の連絡を確保する。

 だが、バンも雷真も動かなかった。バンは左目を閉じ、雷真はじっと、見つめている。その視線は、シャルではなく、シグムントに向けられていた。

 そして唐突に――

 

「……やめた」

 

 そう言って踵を返した。

 周囲の学生たちがざわつき、シャルも驚く。唯一無反応なのはバンだけだった。

 

 

 

 

 次の日の昼休み、バンは昨日と同じくメインストリートにいた。だが、また掃除をしているわけではない。今日はメインストリートの中ほどにある、学生食堂で昼食を取るためだ。

 

「本当にさぁ、よかったのバン?」

 

 不意にフィーナが口を開く。ゲブラーは自室でお留守番だ。

 

「何がだ?」

「昨日のだよ。何で続きやらなかったの?いくらシグムントがケガしてたとは言えさぁ」

「まぁあのままやってたら勝てたっていう可能性は高いな。けど、俺も色々考えたんだよ」

 

 バンは昨日のことを思い出しながら、少し間を置く。

 

「あいつ相当嫌われてるなぁって。いつも授業の時なんて、他に席が無い限り、俺の近くに座ろうとするもの好きなんて滅多にいないだろ。けど、あいつ俺の後ろに座ってたなんて、あいつも俺と同じように一緒に座る相手とかいないから、一番席が空いていた場所。つまり、俺の後ろに来たのかなってな」

「う~ん。考えすぎじゃない」

「そのことに関してはそうも言えるけどな。昼休みのことは、あからさまにシャル狙いだったし。そう思うとな、何ていうか、同情?っての?」

「シンパシー?」

「ああ、そんな感じ」

 

 言い終えると、フィーナはしばし無言で考え込む。そして出てきた言葉は、

 

「それってぶっちゃけ、恋なんじゃないの?」

 

 バンの足が止まる。そして目まぐるしく表情が変わった。傍から見ると、変顔百連発にしか見えない。

 あわあわと口を開けたり閉めたりしながら、手を頭に添える。

 

「え、これが恋なの?マジで?この気持ちが?」

「そうだよ!恋だよ!」

「いや、まて。そんな無茶苦茶な。……けど、俺のこの肌を見て、嫌悪感を表さなかった女の子は初めてだったし。よくよく考えれば、結構可愛かったし。何故かキモイと言われた時は、俺がダメージ受けるほど………」

 

 ぶつぶつと早口に呟くバン。

 

(しっしっし。バンはちょろいなぁ~。けど、オモシロクなって来たよ~)

 

 そんな会話がありながら、食堂の前まで辿りつく。未だにバンは悩んでる様子だ。

 その時、異変に気づいた。食堂から二つの影が颯爽と飛び出してくるのと同時、つい最近聞き覚えのある声が聞こえた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。