ひとまずこれで半分、折り返しです。
戦闘シーンは書いていて本当に難しいと感じますね。他の方の小説を見てると悲しくなってきます。
香澄達は4体ものバーテックスが合体した”融合型”の前になす術なく倒されてしまう--
”融合型”がゆっくりと神樹様に向かって進んでいく。
ゆり「こんな…事で…負ける訳にはいかない……!」
ゆりは満身創痍ながらも立ち上がろうとするが、後方から水の球が飛んできて、ゆりに命中してしまう。水球の中に閉じ込められ、必死で剣を振るが脱出出来ない。
りみ「お、お姉ちゃん…。」
ゆり(ダメ…ダメよ!りみを置いて…。みんなを巻き込んで…こんなところで倒れるなんて……。そんな事…。)
ゆり「出来る訳がないでしょーーーーーーーっ!!」
その瞬間、ゆりの太腿のオキザリスの刻印が光り輝き--
樹海から光がゆりに集まっていく--
ゆり「満開!」
ゆりの服装が白を基調とした荘厳な変わる--
りみ「お姉ちゃん…まさか!?」
香澄「溜め込んだ力を解放する…。勇者の切り札……。」
有咲「あれが…"満開"。」
”融合型”がゆりに気付き、火の玉を放ってくるが、ゆりは躱し、そのまま体当たりして"融合型”を突き飛ばした。
ゆり「これなら…いける!」
さらに--
樹海から紫色の光が沙綾に集まっていく--
沙綾「満開!」
沙綾「もう、許さない!」
香澄「さーや…あれって……。」
香澄が沙綾を見つめている。沙綾の姿を見た”魚型”はその姿目掛け突進してきた。
満開した沙綾の砲台にエネルギーが充填され、発射--
命中し、砕け散り御霊のみの姿になってしまう。
沙綾「この程度なら封印の必要もないみたいだね。」
全砲門から放たれたエネルギーが、一つに集まり御霊を貫く--
沙綾「よし、これで…な、何!?」
沙綾が神樹に迫るバーテックスに気が付く。
沙綾「これは…神樹様に近い!何で気が付かなかったの…。」
神樹に向かって”双子型”が疾走していたのだ。
沙綾「アイツ、小さくて速い!」
沙綾が砲撃するも、"双子型"は軽やかに攻撃を躱していく。
沙綾「躱した!?このままじゃ…。」
直後、樹海から光が集まり--
集まった光が緑色に輝いた--
りみ「満開!」
りみが満開したのだ。
りみ「これ以上私達の日常を、壊させない!」
沙綾「りみりん!」
ゆり「りみ!」
沙綾とゆりが叫ぶ。
りみ「そっちに行くなぁーーーーーっ!!!」
無数のワイヤーを伸ばし、そのワイヤーは"双子型"に向かって伸びていき"双子型"を捕らえる。そしてりみは、自分の目の前まで"双子型"を引き戻し、ぐっと手を握った。
りみ「お仕置きや!」
その瞬間、"双子型"がバラバラに切り刻まれ御霊が出現し、その御霊も切り刻まれてしまった。
香澄「りみりん!やったぁ。」
香澄が歩き出し喜ぶが、
有咲「くそ……、いつまで倒れてんだ、私!」
有咲はまだ立てないでいた。ゆり、りみ、沙綾達が喜んでいたのも束の間、"融合型"が出した火の玉が集まって炎の塊になっていき、どんどん大きくなっていく。
ゆり「なに…これ……。」
沙綾「あっ、ゆり先輩危ない!」
りみ「お姉ちゃん!」
ゆり「勇者部一同!封印開始!」
ゆりが剣を巨大化させ、盾にして火球を防ぐ。
ゆり「みんな!私がこいつの相手をしているうちに!早く!!」
りみ「う、うん。」
沙綾「分かりました!」
香澄「了解です!」
有咲「ったく…私にもいいとこ……残しとけよな!」
4人が封印を開始する。
その最中、"融合型"の一部が赤く光りだし、炎の塊がさらに大きくなる。
ゆり「きゃあっ!?お姉ちゃん!!」
香澄・沙綾「「ゆり先輩!」」
ゆり「そいつを……、そいつを倒せえぇぇぇぇ!!!!!」
そう言い残しゆりの体が光り出し、満開が解除される。4人はあたりを見回すも、そこには御霊らしきものはなかった。
沙綾「っ!香澄、みんな!上!」
香澄・りみ・有咲「「「はっ………!」」」
4人は空を見上げる--
4体ものバーテックスが融合した御霊は--
宇宙に届くほど巨大だった--
沙綾「何から何まで規格外すぎる……。」
有咲「しかもあの御霊、出てる場所は宇宙だと!?」
りみ「大きすぎるよ…。あんなもの、どうやって……?」
ゆりは倒れていて動くことが出来ない。
有咲「最後の最後でこんな…。ちくしょう!!」
香澄「大丈夫!」
くじけそうな3人に香澄が声をかける。
香澄「御霊なんだから今までと同じようにすればいいんだよ。どんなに敵が大きくたって、私は絶対に諦めない!勇者ってそういうものだよね、みんな!」
沙綾・有咲「「香澄…。」」
りみ「香澄ちゃん…。」
沙綾「香澄、行こう。今の私なら香澄を運べると思う。」
香澄「うん!有咲とりみりんは封印をお願い!」
有咲「とっとと帰って来いよな!」
りみ「香澄ちゃん!沙綾ちゃん!気を付けてね。」
沙綾の元へ向かい微笑み合い、しっかりと手を繋いだ。そして、方向転換し、御霊へ向かって上昇していく。
樹海--
地上では封印状態が長引いた為、”融合型”が倒れている部分から樹海が枯れ始める。
有咲「くそっ、侵食が早い!」
りみ「まずいよ、拘束力が無くなっちゃう…。」
成層圏--
ようやく御霊に近づいた2人だが、突然何かが近づいてきた。
香澄・沙綾「「っ!?」」
御霊がブロックのような物を降らせ攻撃してきたのだ。
香澄「御霊が攻撃してきた!」
沙綾「香澄、迎撃するよ!地上には落とさせない!」
沙綾の砲撃で吹き飛ばし、御霊にもダメージを与えるが、それでも攻撃は止まらない。
香澄「さーや!」
沙綾「大丈夫。見てて、香澄。」
香澄「うん。」
2人はぎゅっと手を握る。
沙綾「1個たりとも通さない!」
沙綾は次々と迎撃していき、地上に落ちていった物も破壊する。そして全てを撃墜し、御霊のすぐ傍までやって来た。
沙綾「ぅ!!」
香澄「凄い…凄いよさーや!ここまで来たよ!」
沙綾「はぁ…はぁ…ごめん香澄……。ちょっと張り切り過ぎちゃった。」
香澄「ありがとう、さーや。見ててね、やっつけて来る。」
香澄「満開!」
樹海から桜色の光が集まってくる--
自身の腕とは別に、左右に巨大な腕が追加された。
香澄「みんなを守って…。私は…!」
その時、沙綾は香澄を避けて、御霊に援護射撃し少しだけ傷をつけた。
香澄「勇者になあぁぁぁぁぁぁぁるっ!!!」
沙綾が狙撃した箇所にに渾身のパンチを食らわせた--
沙綾「香澄…。」
沙綾の体が光を放ち、満開が解除される--
その時沙綾の脳裏に再びあの光景が--
ーーー
ーー
ー
?「私は花園--。あなたは山吹沙綾。あの子は海--夏--。」
?「3人は友--。ズッ--だよ。」
?「私は--。後でまた--。ちょっと、行ってくるね。」
ー
ーー
ーーー
沙綾(あの子は誰…?何でそんな悲しい顔をしてるの…?)
一方香澄は巨大なアームで御霊を掘り進んでいた。
香澄「くっ、硬い!」
さらに御霊が再生を始め、埋まっていく香澄。
香澄「勇者部5箇条ひとぉーーつ!」
香澄「なるべく…諦めない!」
パンチを続け、御霊にひびが入る。
香澄「さらに5箇条!もうひとぉーーつ!」
香澄「成せば大抵………!」
御霊のひびが全体に広がっていく。
香澄「何とかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁる!!!!!!」
御霊の奥にある核を渾身の力で殴る--
御霊が破壊され、満開が解除される。
香澄「やった…!」
ゆっくりと落ちていく香澄の後ろには朝顔の花が。
香澄「さーや…。」
沙綾「香澄、お疲れ様。」
香澄「おいしいとこだけ、取っちゃった。」
沙綾「ごめん、最後の力でこれだけ残したけど、保つかどうか分からない。」
香澄「大丈夫。神樹様が守ってくださるよ…。」
沙綾「そうだね…。」
朝顔が閉じて、2人を包み込んで守り、大気圏に突入する。
樹海--
地上では、りみが満開の力で増えたワイヤーを使い網を作って2人を受け止めようとしていた。しかし、受け止めようとしても、貫かれてしまう。
有咲「ものすげー衝撃だな…。」
りみ「絶対に香澄ちゃんと沙綾ちゃんを助けてみせる!」
何重ものネットを作っては貫かれ--
地面すれすれでようやく止まった。
りみ「うぅっ……よかったぁ…。」
有咲「すげーよりみ!ナイス根性だったぞ!」
ふらつくりみを受け止める有咲。
りみ「行ってあげて、有咲ちゃん…。」
有咲「うん。」
りみ「お姉ちゃん、私、頑張ったよ……。」
満開が解除され倒れるりみ。
有咲「香澄!沙綾!……香澄?沙綾?おい!2人ともしっかりしろよ!」
倒れて動かないりみ。
同じく動かないゆり。
香澄と沙綾も動かない。
有咲「っ……!?」
泣きそうになる有咲。
香澄「ケホッ、ケホッ。」
有咲「っ!香澄!」
香澄「えへへ…大丈夫。」
沙綾「ぁ……。」
沙綾も意識を取り戻す。
沙綾「なんとか生きてるよ……。」
りみ「ケホッ、ケホッ……。」
ゆりとりみも目を覚ました。
有咲「なんだよ、お前ら……。ぐすっ…早く返事しろよなぁ!」
こうして香澄達勇者部は満身創痍になりながらも、バーテックス7体の殲滅に成功したのであった。
花咲川中学屋上--
香澄達5人は元の世界へ戻ってきた。すぐさま有咲が大赦へ連絡を入れる。
有咲「市ヶ谷有咲です。バーテックスと交戦、負傷者4名至急霊的医療班の手配を願います。なお、今回の戦闘で12体のバーテックスは全て殲滅しました!」
有咲「私達、花咲川中学勇者部一同が!」