戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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この世界の事、赤嶺の秘密。少しづつ明らかになり始めます。

ここでの経験が元の時代に持っていければ心強いのですが…。




自分自身との対話〈後編〉

 

 

赤嶺香澄の精神攻撃に打ち勝った沙綾だったが、その間あこを除く西暦組と有咲も精神攻撃を受けてしまっていた。

 

 

---

 

 

樹海--

 

あこ「あこ以外が狙われちゃうなんて!」

 

美咲「それはある意味的確な攻撃だね。」

 

あこ「こんな攻撃ずるいぞー!正々堂々と競い合えー!!」

 

夏希「そうだそうだー!!」

 

赤嶺「精神の競い合いだよ。私なりに全力でぶつかってると思って欲しいな。」

 

そう言い残し赤嶺は再び消えてしまった。

 

小沙綾「くっ…。」

 

夏希「取り敢えず今、精神世界にいるみんなをどうにか援護出来ないかな。」

 

香澄「応援するのはどうかな。」

 

小たえ「シンプルで良いかも。御先祖様、頑張れ!」

 

 

---

 

 

精神世界--

 

友希那?「…湊友希那。皆が泣いているわ。あなたなら声が聞こえるでしょう。」

 

友希那「皆?皆とは誰かしら?」

 

友希那?「バーテックスに殺されていった友人…そして市民よ。私達の仇をとってくれと…。」

 

友希那「私は…今を生きている人々を守る為に戦う…そう決めたのよ!」

 

友希那?「それがあなたの主張ね。嘘よ。何事にも報いを、が湊家の標語の筈でしょう?綺麗事を並べても結局あなたの戦う理由は復讐心よ。」

 

友希那「それは違うわ。」

 

友希那?「では死んだ人は忘れてしまうというの?薄情な奴ね。」

 

友希那「忘れはしない…1度だって忘れた事は無い。その上で私は未来の為に戦う。」

 

 

勇者の意味を見失った事もあった--

 

 

復讐--

 

 

その事だけを考え仲間から叱責された事もあった--

 

 

だけど、街で会った親子に教えて貰った--

 

 

自分が守り抜いた人達が、また次の命を育んでくれているという事を。"今"を守る事が"未来"に繋がっていくという事を。

 

 

友希那「丸め込もうとしても無駄よ!自分との決着は既につけたのだから!!」

 

目の前が光に包まれる--

 

 

---

 

 

樹海--

 

友希那「戻って来れたようね。精神攻撃をかける時期を見誤ったのだから。今の私に揺さぶりは効かないわ!」

 

小たえ「さすが御先祖様!」

 

友希那「対話していた時に、あなたの存在を感じる事が出来たわ。ありがとう。みんな、対話している仲間の応援をしましょう!効果はあると思うわ。」

 

友希那のアドバイスを聞き、残っている一同は仲間の応援を始めた。

 

ゆり「有咲ちゃん、聞こえてる?完成型勇者なんだから跳ね除けて見せなさい!」

 

 

---

 

 

精神世界--

 

有咲「ここは…私の精神世界みたいなものか。何だろうと打ち破ってやる!」

 

有咲?「ふん…自分を完成型勇者と言い張っているけど、実は未完成もいい所だって気付いてる?」

 

有咲「…この問いかけ。つまり自分は完成型勇者だと認め続ければ勝ちって事だな。」

 

有咲?「必殺技の名前は…勇者部の太刀。勇者部を大事にしてるのが伝わってくるってセンスだな。勇者部はようやく手に入れた大事なモノ……みんなの為なら命だって張れる。」

 

有咲「……そうだ!くぅぅ、精神世界での対話だから断言出来るけど、ちょっと恥ずかしいなこれ。」

 

有咲?「みんなは大切な友達…。」

 

有咲「そ、そうだ!」

 

有咲?「いや…でも皆は自分を本当の友達と思っているか不安に思う時があるだろ?」

 

有咲「なっ…!」

 

有咲?「だって…私は人付き合いが苦手だもんな。合流が遅くて、皆との積み重ねが浅い訳だし。」

 

有咲「………。」

 

有咲?「ここまで満たされてるのに、どこか不安を感じている精神が弱い未完成勇者…。それが市ヶ谷有咲。」

 

有咲「っ!!そ、そんな事は無い……。」

 

有咲に動揺が走る。が、何処からか声が聞こえてきた。

 

ゆり「有咲ちゃん、聞こえてる!?ファイトだよ、ファイトー!!」

 

香澄「有咲ーー!!!」

 

りみ「有咲ちゃん!有咲ちゃんなら絶対大丈夫だよ!」

 

中沙綾「気持ちをしっかり持って!有咲なら大丈夫だから!」

 

聞こえてきたのは勇者部みんなの声--

 

 

最初は突っぱねてた有咲を笑顔で受け入れてくれた勇者部みんなの声--

 

 

最後の戦いでみんなの為に戦い、多くを散華した。それでも決して見捨て無かったみんなの声が聞こえてきたのだ。

 

有咲「…は……あははっ。自分との対話だってのに声が聞こえてくるなんて、どんだけ大声なんだよ…。おい、聞け!!私は勇者部にいる限り完成型勇者だ!!それは胸を張って言えるんだよ!消えろー!!」

 

有咲?「…まさかここまで声が届くなんてね。」

 

辺りが光に包まれる--

 

 

---

 

 

樹海--

 

りみ「あっ、有咲ちゃんが目を覚ましたよ!」

 

有咲「復活だ!!」

 

ゆり「早かったね、お帰り。」

 

有咲「……ただいま。あと、ありがとな。」

 

ゆり「ん?何か言った?」

 

有咲「な、何でもねー!!」

 

 

--

 

 

赤嶺「どんどん対話に勝っていってるなぁ。やるねぇ…。でも残りの人達はどうだろうね。」

 

遠くの方で赤嶺が勇者達の様子を観察している。

 

赤嶺「西暦組は……内なる心の声には苦労した…って話をよく聞いたからね。」

 

 

--

 

 

精神世界--

 

高嶋「おおっ、私も対話っていうのが始まったんだね。よーし、すぐに終わらせる。」

 

高嶋?「それが良いね。長いとみんなに心配かけちゃうから。早い決着といこうよ。ねぇ…あなたは…本音をちゃんと話せる人間なのかな?」

 

高嶋「えっ、本音?そ、そんなのは内容によるんじゃないのかなぁ。」

 

高嶋?「内容に関わらず本音を言えない人間だよね、あなたは。周囲に対して気を遣ってるもん。」

 

高嶋「えっ……。」

 

高嶋?「だって嫌だもんね。本音を言って、意見がぶつかって喧嘩になったりするのは。でもさ、本音でぶつかる事を避けてて。それで本当の友達って言えるのかなぁ?」

 

高嶋「………。」

 

高嶋?「あなたの友達は、あなたにとって本当のお友達なの?」

 

高嶋「確かに私はあまり自分の事を人に話したりしていないけど…。でも話せない訳じゃない!ここにいるみんなになら絶対に話せる!それは断言出来る!!」

 

高嶋?「本音を言えばぶつかり合うかもよ?怖くない?」

 

高嶋「………それは、正直怖い。けど、みんなとなら大丈夫!!」

 

確かにぶつかり合うのは怖い、誰でもそうだ。でもみんなとなら--

 

 

いつか私の全てを話せる、そんな時が絶対来るって分かるから--

 

 

周囲が光で包まれる--

 

 

---

 

 

樹海--

 

あこ「あっ、香澄も戻って来た!」

 

高嶋「みんなただいま!!」

 

友希那「流石は香澄ね。」

 

高嶋「といっても結構怖かったよー。さぁ、みんなに手を貸そう!」

 

あこ「ほら見たかぁ!!どんどん対話ってやつにみんなが打ち勝ってるよ!!」

 

赤嶺「……まぁそういう話は全員が危険を乗り越えてから聞くよ。今残ってる人達が、こっちの本命の狙いだからね…。」

 

燐子と紗夜の2人は未だに目が覚めていない。

 

赤嶺「さてさて精神攻撃もいよいよ最高潮だよ。本命はどういう反応をするんだろうね。」

 

一瞬、たった一瞬赤嶺の気が緩んだ隙だった--

 

 

赤嶺「ってうわ、鞭!?くうっ、ん、き、きつい!」

 

何者かが赤嶺を鞭で拘束したのである。

 

蘭「こっそりと近付き、襲う時は一気に。動物を捕まえる時の基本だよ。さぁ捕まえた。」

 

赤嶺「意地でも私を攻撃してくるなぁ…じゃあ無駄だと思うけど、美竹蘭にも精神攻撃!」

 

蘭「なっ!?」

 

すると光の1つが蘭の姿へと変わる。

 

蘭?「あなたは私、私はあなた…。じゃあ精神世界へ行こうか。」

 

 

---

 

 

精神世界--

 

蘭「ここが私の精神世界…。」

 

蘭?「さぁ、問うよ。あなたは諏訪の住民を鼓舞する勇者だと言われてるけど…。本当は毎日とても怖いんでしょ?無理をしてるんでしょ?」

 

蘭「それは怖いよ。あの状況下の諏訪で怖くないのはおかしいくらい。」

 

蘭?「怖さをあっさり認めたか。」

 

蘭「重要なのはそこからどうするかでしょ。私は頑張るから!モカやみんなと一緒に!」

 

蘭?「ひょっとしたら、諏訪に助けなんて来ないかもしれないよ。」

 

蘭「でも来るかもしれない!私は1人じゃない。湊さん達だっているから。」

 

蘭?「せっかく作った農作物が無駄になるかもしれない。」

 

蘭「万が一そうなっても種は残るよ。何より私の魂は不滅だから。」

 

自分の運命は想像がつく。友希那の反応を見れば誰だってそれは分かる。だけど、私の意思を誰かが継いでくれれば、私はそこに残るから--

 

 

蘭?「駄目だね……。何を言っても効かないや。」

 

 

---

 

 

樹海--

 

蘭「次は私の番…って、もう消えちゃった。」

 

夏希「もう戻って来た。さすが!」

 

赤嶺「やっぱり無駄だよね。1人で戦ってきた人はメンタル強いからなぁ。」

 

 

--

 

 

蘭が精神世界から戻って来た時と同じ頃--

 

夏希「燐子さんがまだ帰ってこない…。ファイトです、燐子さん!」

 

薫「燐子ちゃん…こうして手を握っている。戻ってくるんだ。」

 

あこ「りんりんはやる時はやるよ。あこが傍にいるから大丈夫!」

 

 

---

 

 

精神世界--

 

燐子?「ねぇ燐子…。あなたはこう思ってるんじゃないかな…現実の世界にバーテックスが襲ってきて…もちろん悲しい思いは沢山したけど、自分としては総合的に見て襲ってきてもらえて、良かったって。」

 

燐子「何を言ってるんですか…そんな訳無いです!」

 

燐子?「果たしてそうでしょうか…義務教育で原級留置しちゃうほど病弱で…本だけが支えだった白金燐子…。それが勇者として活躍し、みんなと仲良くしていられるのは、バーテックスのお陰なんじゃない?」

 

燐子「違うよ。…絶対に。」

 

燐子?「だって大好きなあこちゃんとは、バーテックスが襲ってこなかったら会えてなかったよ……?もしバーテックスが襲ってこなかったら…勇者でも何でもない、ただの白金がいるだけ…。」

 

燐子「………。あなたは私の記憶を覗けても…想いまでは分からないんですね。」

 

燐子?「何…!?」

 

燐子「あこちゃんと私は…出会ってたよ。例え人類の敵が来なくても…絶対に何処かで会ってる…。そう確信出来るくらいに、私はあこちゃんの事を想ってるから…!大切な友達だから…!!」

 

出会えたのは偶然だったかもしれない。でもそんな偶然無くたって、私たちは何処かで会える筈。それは確信出来る。あこが燐子を強く想っている様に、燐子もまたあこの事を強く想っているのだから--

 

 

2人の絆は姉妹のようなものだから--

 

 

燐子?「…絆の度合いを見誤って…いた…。」

 

周囲が光に包まれる--

 

 

---

 

 

薫「……この感じ、どうやら戻って来れたようだね。」

 

燐子「…ふぅ。ただいま、あこちゃん。」

 

あこ「…お帰り、りんりん。」

 

燐子が戻ってきて、残すは紗夜1人となった。

 

 

---

 

 

精神世界--

 

紗夜「ここが私の精神世界ね…。」

 

紗夜?「そう。いるのは私とあなただけです。高嶋さんの手助けはありませんよ。」

 

紗夜「はっ!!」

 

紗夜は大葉刈を振り回すが、ダメージは無い。

 

紗夜?「お互いに物理攻撃は不毛です。疲れるだけだからやめときなさい。」

 

紗夜「ならさっさと要件を済ませてください。私に議論なり質問なりするのでしょう?」

 

紗夜?「では問うわ。」

 

紗夜「今更何を聞かれても堪えないわ。昔の事でも、家族の事でも。」

 

紗夜?「高嶋香澄と氷川紗夜の関係性について。」

 

紗夜「……。」

 

紗夜?「高嶋香澄を1番の親友だと思っているあなた。でも高嶋香澄は果たしてそう思っているでしょうか。湊友希那と同じ、同列の大事な友達じゃありませんか?」

 

紗夜は黙って聞いている。

 

紗夜?「質問を絞りましょう。あなたは高嶋香澄が自分を1番大事な友達と見てくれてると思ってますか?」

 

紗夜は沈黙するが、少しして口を開いた。

 

紗夜「そうです。と答えたいけれど、それが罠ですよね。いやらしい質問ですね。答えは"分からない"。です。そうであって欲しいですが、高嶋さんは優しい人ですから。でも、私は高嶋さんのそんな所が…優しさと温もりが大好きです。」

 

紗夜?「……驚きましたね。過去を見るに、もう少し精神が不安定だと思ってましたが。湊友希那達の存在…。そしてこの世界に来て出会った仲間達の存在が…あなたを強くしている。」

 

紗夜「私は勇者です。強く在らないとダメですから。」

 

現実での紗夜であれば、この攻撃は1番効果があっただろう。だがこの世界で1番変わったのもまた紗夜なのである。自分を慕ってくれる仲間達と出会い、紗夜の考えは変わっていった--

 

 

高嶋香澄だけじゃ無い、ここにいる全員が仲間なのだと--

 

 

紗夜?「……ふふ。赤嶺香澄よ。今の勇者達に精神的な揺さぶりは無駄のようです。」

 

そう言い残し精霊は消滅、周囲が光に包まれた--

 

 

---

 

 

樹海--

 

高嶋「あっ、紗夜ちゃん!戻ってきた!」

 

紗夜「ただいま戻りました。……1番時間がかかってしまったようですね。でもしっかり倒してきました。」

 

友希那「紗夜。良かった…!」

 

紗夜「そんな心配しなくても、私は勇者ですよ湊さん。」

 

友希那「ええ、そうね紗夜。」

 

ゆり「どう?赤嶺香澄。これが勇者部達の精神力だよ!」

 

夏希「誰を狙ったって空振りだ!」

 

赤嶺「まさか全員戻ってくるなんてね…。それじゃ、力を溜めた私が直接戦ってみるしかないかなぁ。」

 

赤嶺は戦闘態勢に入った。

 

赤嶺「行くよ…。」

 

香澄「私が止めるっ!!」

 

赤嶺「…勇者パンチ。」

 

香澄「勇者パーーーーンチ!!」

 

両者の勇者パンチが激突する。

 

香澄「っ!前より全然強くなってる!?」

 

赤嶺「当然。そうでなければ意味がないよ。さぁさぁ、みんな出てきて。」

 

すると彼方から擬似バーテックスの群れが襲いかかってくる。

 

薫「精神攻撃より、こちらの方がわかりやすくて良いよ…。行くよ、赤嶺香澄。」

 

 

--

 

 

精神攻撃のお陰で逆に勇者部達の絆が深まり、擬似バーテックスの群れをコンビネーションで撃退する。

 

あこ「行くよ、りんりん!」

 

燐子「大丈夫だよ…あこちゃん。」

 

 

高嶋「一緒に行こう、紗夜ちゃん!」

 

紗夜「ええ。任せてください。」

 

 

友希那「着いて来れるかしら、美竹さん。」

 

蘭「臨むところですよ、湊さん!」

 

 

ゆり「有咲ちゃん、着いて来て!!」

 

有咲「…しょーがねー。行くか!」

 

 

小沙綾「行くよ、夏希、おたえ。」

 

夏希「任せとけ!!」

 

小たえ「溜まってる分ビシバシ行くぞー!」

 

 

りみ「凄い…。あっと言う間に…。赤嶺さん、これで逃がしません!」

 

りみはワイヤーで赤嶺を縛り上げる。

 

赤嶺「くぅう…わぁ、雁字搦め。」

 

蘭「こうでもしないとまた逃げるでしょ。」

 

紗夜「人の記憶を覗いた罪は重いですよ。」

 

赤嶺「とっても怒ってるね。まぁ当然だよね。」

 

燐子「……分からない事があります。精神攻撃は確かに効果的な戦略でしたが、しっかり抜け出す説明はされてました…。」

 

小沙綾「まるで私達を試しているかの様に。」

 

赤嶺「…ふふ。重要なのはそっちが勝ったっていう事だよ。造反神の勇者相手に。凄い事だよ。造反神は天の神に近しい力の持ち主なのに。」

 

りみ「そ、そこまで強い存在なんですか?」

 

赤嶺「うん。もう1体、いや柱か。もう1柱。同じくらいの格の神様がいるけど、コレが中立でね。」

 

中沙綾「そこまで強いなら最初にあそこまで押し込められてた理由も分かるね。」

 

有咲「敵の色で真っ赤だったからな、四国。」

 

小沙綾「でも、それならまず天の神に負ける事は無かったんじゃ?」

 

赤嶺「天の神は周囲も強いからね…。何よりコト……まぁそれはいいか。また作戦を練り直してくるよ。みんな、バイバイ。」

 

薫「そう何度も逃さないよ。」

 

赤嶺「もう無駄だって薄々分かってるのに、動いてみるあたりは流石勇者だね。お姉様に強く掴まれるのは嬉しいな。」

 

りみのワイヤーで雁字搦めになり、薫に掴まれていても尚、赤嶺は姿を消してしまった。

 

 

---

 

 

勇者部部室--

 

戻って来た勇者達は、樹海での事をリサとモカに説明する。

 

リサ「…そんな事があったんだね。ともかく、みんなお疲れ様。」

 

モカ「精神攻撃なんて怖いねー。みんなが無事で良かったよ。」

 

蘭「怖いものを怖いって認められるモカなら、精神攻撃を受けても平気だよ。」

 

ゆり「精神攻撃を受けたみんなは、念の為数日は安静にしててね。」

 

高嶋「大丈夫、平気ですよ。」

 

友希那「香澄。ここはお言葉に甘えて休んでましょう。私達は長く戦ってたんだから。」

 

有咲「ふー。最近が楽だった分、今回は疲れたなー。」

 

リサ「でも、とても大きな勝利だったよ。これで愛媛の大部分を奪還したんだから。愛媛全部を取り戻せれば、四国の半分を取り返した事になるよ。」

 

モカ「そうなったらもうこっちの方が有利だよね。神樹様の力も大きく戻るし。」

 

リサ「そうだね。高知と徳島、同時に攻め込む事だって夢じゃないよ。次の戦いは愛媛奪還戦であると同時に、天下分け目の激突と言っても過言じゃないよ。」

 

薫「その戦いでは是非役に立ちたいものだね…。今から鍛錬をしておこうか。」

 

夏希「もしかしてこの世界の戦いも終わりが見えてきたって事ですか?」

 

美咲「………。」

 

夏希の言葉に美咲は反応を示す。

 

香澄「よーし、次も頑張るぞ!どんな手段で妨害してこようとも負けないよ!!」

 

次の戦いが愛媛奪還最終戦となる。この戦いで強まった絆を力に変えて、勇者達は戦い続けていくのだった--

 

 

 

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