完結まで残り僅か--
最後まで楽しんで読んで頂ければ幸いです。
高知--
ここの守りを任されているのは防人組、
千聖「ここが私達の受け持ち、最前線よ。人数が多いから当然ね。」
日菜「高知は氷河家の聖地。2度と敵に渡したりしないよ!」
彩「他のみんなは、無事に防衛の務めを果たしてるよ。」
千聖「防人組も遅れはとらないわ。御役目は果たす。もちろん"犠牲ゼロ"でね。」
彩「うん、無事を祈ってるよ。神樹様のご加護がありますように。」
花音「頑張って。私も応援してるからね!」
千聖「何しれっと離脱しようとしてるの。花音はこっちで私達と戦うの。ほら!」
花音「ふえぇぇぇっ!!私は巫女枠が良いよぉ千聖ちゃん!」
ここでも花音の様子は相変わらずだった。
イヴ「盾が無かったら私達が怪我するかもしれません。もしそうなれば誰が花音さんを守るんですか?」
イヴは最もらしい事を言って花音をその気にさせる。
花音「そ、そっかぁ…。よし、私を守ってもらう為に、私が守らなきゃ!」
花音の言ってる事は矛盾しているが、どうやらその気になったようだった。その時、樹海化が始まる--
千聖「っ!樹海化が始まるわよ!日菜ちゃん、イヴちゃん、花音。行くわよ!!」
日菜「バーテックスのお出ましだね!片付けるよ!!」
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樹海--
樹海へ降り立つ防人組、彼方から来るは"爆発型"に"新型"の群れに"超大型"バーテックス。
花音「ふえぇぇぇっ…。うじゃうじゃ来るよ…!」
イヴ「相手にとって不足はねぇぜ!!」
千聖「今から作戦を指示するわ。日菜ちゃんは"爆発型"を、イヴちゃんは"超大型"の相手をお願い。私と花音は"新型"を掃討するわ。」
日菜「オッケー。アイツには作戦あるから任せてよ!」
イヴ「暴れてやるぜぇ!!」
花音「私の事絶対守ってよ、千聖ちゃん!!」
千聖「それじゃあみんな……頼んだわよ!!」
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日菜サイド--
日菜「うひゃあ……多いねー。でも私の"座敷童子"なら…!」
日菜は"座敷童子"を憑依させ、認識されなくなる。
日菜「"爆発型"は相手の姿を見つけて爆発するのなら、こうしてステルスで戦えば爆発はしない筈だよ!」
日菜の見立ては正しく、"爆発型"を攻撃するも爆発は起こらない。
日菜「これならイケる!さぁどんどん行くよ!」
普段は突っ走りやすい日菜であるが、彼女もそれ相応の訓練は積んできている。身体能力は他の勇者達に遅れは取っていない。
日菜「見えないってのは良い感じだよ!……ホント対人戦闘に特化した精霊だよ。」
順調に数を減らして行くが、"爆発型"も流石に気付いたのか無差別に爆発し始めたのである。
日菜「くっ!こいつなりふり構わず…!」
日菜は回避に専念する。"爆発型"は次々と爆発していき数がどんどんと減っていく。
日菜「…所詮はバーテックスって事だよ!これで終わり、ブレイヴバーレッジ!!」
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イヴサイド--
イヴ「"超大型"…相手にとって不足無し!おりゃぁぁぁっ!」
イヴは"雷獣"を憑依させ、雷で自分の身体機能を底上げし、"超大型"へと斬りかかった。"超大型"は体内で"新型"を製造して生み出していくが、イヴはものともしなかった。
イヴ「敵が何体来ようが一緒だ!シビれろっ!」
イヴは銃剣を樹海に突き刺し、雷を広域に放出、"新型"を一掃する。
イヴ「流石に、前戦った時よりつえーが、俺の敵じゃなねぇな。これでトドメだっ!」
イヴは銃剣を"超大型"へと突き刺し、銃剣を避雷針がわりに、そこ目掛けて雷を落とす。轟音と共に"超大型"は消し炭と化した。
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千聖サイド--
花音「ふ、ふえぇぇぇっ!!く、来るー!?助けて千聖ちゃん!!」
千聖「狼狽えない!盾を構えて!」
"新型"は千聖を無視し花音に突っ込んで来る。
花音「こ、来ないで来ないでーーー!!」
が、花音はぶつかる瞬間に盾を斜め上にいなして"新型"の突進する力を上手く流して衝撃を抑えるのだった。
千聖「その調子よ、花音。」
花音「こっちは必死だよぉーー!!」
千聖「私から離れないで、来い"尊氏"!!」
千聖は"尊氏"で強化された武装を十二分に生かして敵を駆逐していく。
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第一陣を倒しきり、千聖達は一旦集まった。
イヴ「あらかた片付けたな。殲滅任務は楽しいぜ。」
日菜「活躍した時こそ声を大きくして神樹様にアピールだよ!氷河日菜を宜しくねぇ!!」
花音「はぁ、はぁ……生きた心地がしないよ。でも、まだ来るんだよね?」
日菜「花音ちゃん、ここが武功の稼ぎ時だよ。」
そう言って日菜は花音の背中をポンと叩いた。
花「ふえぇぇぇっ!!そんな事言ってる間に来た来た!いっぱい来たよ!!」
千聖「最終局面に助っ人として呼ばれたのはこういう時の為よ。みんな、力を貸して!」
イヴ「やれ!って命令で良いんだよ白鷺。俺はお前のモノなんだからな。」
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香川、商店街前--
拠点のほぼ近くであるここに配置されたのは花咲川勇者部一同。
ゆり「見知った眺めだよね。ここが防衛地点っていうのは気合が入るよ。」
中沙綾「他の4組は順調に御役目をこなしてるみたいです。」
りみ「皆さん頼もしい人達だからね。」
有咲「いよいよ元の世界に戻る時なんだな…。千聖とかはこっちに来たばっかりなのに。」
中たえ「防人達とは戻ってもまた会えるよ。同じ時代を生きているから。」
中沙綾「でも、絶対に会えなくなる友達もいる……。今まで議論は避けてきたけど、そろそろ話し合わなくちゃ。」
中たえ「そうだね。リサさん達と色々調べたり試したりした結果分かってきた事もあるから。」
香澄「美咲ちゃんとか凄く帰りたくなさそうだったし、ちゃんと話さないとね。」
ゆり「今まで楽しかったからこそ、その辺はちゃんとしないとね。」
有咲「今回の出撃も大変な役目だけど、終わった後の事ばっかり考えるよ。」
ゆり「こういう状況は何回も切り抜けてきたから、正直慣れたよ。かと言って油断もしないけどね。」
中沙綾「鍛えられているって事ですかね。私たちは常に試されている……?」
りみ「それは赤嶺さんの口から話してもらおう。」
有咲「りみも頼もしくなったな。これは部長候補待った無しだ。」
りみ「有咲ちゃん達が卒業すれば残りはわたしだけだから、そうなっちゃうね。」
その時、樹海化が始まる--
中たえ「さあ、樹海化が始まるよ。ズガーンと行っちゃおう!」
有咲「ああ。私達がここをきっちり守り抜けば、今回の御役目も完了だしな!」
香澄「リレーで言えばアンカーだ!みんなの思いを繋いでゴールするよ!」
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樹海--
香澄達が樹海に着いた途端、地響きが起こる。
有咲「な、何だ!?」
香澄「あっ、有咲あれ!!」
香澄が指した方向から来るのは"超超大型"バーテックスが6体。勇者部最高戦力である香澄達に対し、赤嶺も持てる最高の戦力を投入してきたのだった。
りみ「1体でも大変だったのが6体も……。」
中沙綾「大丈夫だよ、りみりん。私達は強くなった。中でもりみりんはここに来てから一番成長したよ。」
りみ「沙綾ちゃん……。」
ゆり「良い?ノルマは1人1体。早く片付いたら近くの人の援護にまわって。」
香澄「はいっ!」
中たえ「この感じ。やっぱり勇者部に入って良かったよ。ね、有咲。」
有咲「……そうだな。」
ゆり「じゃあみんな行くよ!!」
全員「「「満開!!!」」」
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沙綾サイド--
中沙綾「この戦いが終われば夏希は元の世界に帰る事になる……。私は…。」
"超超大型"はミサイルを飛ばしてくるが、沙綾は砲門から砲撃してミサイルを片っ端から潰していく。
中沙綾「……今は目の前の事に集中!!夏希だって頑張ってるんだから。」
"超超大型"が今度はビームを放つ。
中沙綾「今の私には隣に寄り添ってくれる友達がいる。これでも喰らえ、全砲門一斉射・光芒砲!」
全砲門から朝顔の花が咲き誇り、ビームが放たれる。
中沙綾「いけぇーーーー!」
沙綾が放ったビームが"超超大型"の体を貫き、爆散する。
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有咲サイド--
有咲「完成型勇者、市ヶ谷有咲。一世一代の大勝負!目にもの見せてやるよ!!」
"超超大型"へ向かうと同時に無数の剣を"超超大型"へ向けて放つ。だが、その攻撃は弾かれてしまう。
有咲「コイツ、硬いな。なら一撃で決めるまでだ!!」
有咲はそう言い放ち、4本の剣を合わせ1つの大剣を作り、呼吸を整える。
有咲(いくら硬くても、モノには脆いところがある筈……そこを一撃で仕留める!)
有咲「はぁぁぁぁぁぁっ!!戦陣一刀斬波ぁ!!」
有咲は剣を振り下ろし叩きつけるが、"超超大型"はあろうことか白刃どりで受け止めたのである。
有咲「くっ…………勇者部舐めんなぁーーーーー!!!」
有咲は渾身の力を振り絞り、"超超大型"を叩っ斬る。
有咲「みたか!これが完成型勇者の力だ!!」
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たえサイドーー
中たえ「………。」
たえは唖然としていた。
中「…まさかあの巨体で飛んでくるなんて。」
"超超大型"の背中に翼が生え、飛び上がっているのだ。
中たえ「あの翼は"飛行型"の翼……。他のバーテックスの能力が使えるのかな?」
たえは満開の箱舟から槍を飛ばして牽制するが、"超超大型"はその巨体から想像出来ない程の身軽さで攻撃を躱していく。
中たえ「だったら、全方向から行くよ!」
槍を四方八方から放つが、それすらも躱されてしまう。更に"超超大型"は躱しながらミサイルを発射したえに反撃してくる。
中たえ「くっ!それならっ……。」
たえはバリアを展開して防御する。
中たえ「ゲージの消費が激しい……。もう時間が無い……。これしか無いかな。」
再び"超超大型"がミサイルを放つ。が、たえはバリアを展開せず攻撃を真正面から食らってしまう。煙でたえの様子が見えないが、トドメを刺すべく、"超超大型"はたえに向かって突っ込んで行った。万事休すかと思われたが、突進はたえに当たる前に止まっていた。たえが槍を盾に変えて受け止めていたのである。
中たえ「ここで捕まえちゃえば、避けられないよね!」
たえは"超超大型"をガッチリと押さえつけ、周りに槍を展開させる。
中たえ「満開・破蕾槍刃!!」
無数の槍が"超超大型"を串刺しにする。その姿はさながら槍の花びらを持つ花の様だった--
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ゆりサイド--
ゆり「それっ!くっ!!」
ゆりは大剣を振るい"超超大型"と戦闘している。"超超大型"はミサイルを発射するも、ゆりは大剣でそれを真っ二つに切り裂く--
前にミサイルが突如大爆発する--
ゆり「きゃあぁぁぁぁっ!!」
ゆりは爆風をもろに受けてしまい吹き飛ばされる。
ゆり「くっ……やってくれるじゃない……。」
ゆりと相対してる"超超大型"は"爆発型"の特性を持っており、飛ばした一部を自在に爆発させるのである。"超超大型"は間髪入れずにミサイルを連発してくる。
ゆり「しまっ………!」
爆発がゆりを包み込む--
事は無かった。
りみ「お姉ちゃん大丈夫!?」
ゆり「……りみ…。」
りみがワイヤーで壁を作り爆風を遮ったのだった--
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時間は少し戻り、りみサイド--
りみ(私はここに来て、沢山の先輩から色んな事を学んできた。私がみんなを引っ張るくらいの気持ちで頑張らないと!)
近付いてくる"超超大型"は小型のミサイルをりみに向けて飛ばしてくる。奇しくもゆりが戦っているものと同じタイプだった。
りみ「どんな攻撃も、あこさんから学んだこの盾で!!」
りみはワイヤーを巨大な盾に変化させ、ミサイルを防ぎきり、
りみ「そして、美咲ちゃんから教わった投槍で貫く!!」
ワイヤーで投槍を作り出し、右半身を抉り取った。直後"超超大型"は再び口を開き今度はビームを放とうとするが、
りみ「させないよ!蘭ちゃんから教わった鞭で!!」
ワイヤーで今度は鞭を作り出し、口を鞭で縛り上げ塞いだ。ビームは行き場を無くし、暴発してしまう。
りみ「よしっ!!」
"超超大型"は悲鳴にも似た叫びをあげ、苦しんでいるようだった。
りみ「最後だよ。香澄ちゃんから学んだこの拳で……!」
ワイヤーで無数の拳を作り上げ、
りみ「マシンガン勇者パーーーンチ!!」
りみはパンチの嵐を繰り出し、"超超大型"は消滅する。
りみ「はぁ、はぁ…私でも出来るんだ…。」
次の瞬間遠くから爆発音とゆりの悲鳴がりみの耳に届いた。
りみ「お姉ちゃん!?」
りみは考えるより先に体が音の方へと動き出した--
--
そしてゆりサイド--
りみ「お姉ちゃん大丈夫!?」
ゆり「……りみ…。」
りみ「お姉ちゃん言ったでしょ。倒し終わったら他の人の援護に回ってって。だから私来たんだよ。」
ゆり「りみ……。」
ゆりは涙を流す。嬉し涙だった。
ゆり(りみ……強くなったね。)
初めは妹を巻き込んでしまった事の罪悪感が大きかった。しかし勇者としての生活の中で、りみは着実に成長している。
ゆりが大赦を潰そうとした時は抱きしめて心を救ってくれた--
他の勇者達が赤嶺の罠で動けない時は、身を呈して時間を稼いでくれた--
そして今、ボロボロの姉を助けまいとして、疲れた体に鞭打って駆けつけ敵の前に立っている。
りみ「お姉ちゃん、まだ頑張れる?一緒に戦おう!」
そう言ってりみはゆりに手を差し出す。
ゆり「……ええ。りみの前で寝てらんないから!」
ゆりはりみの手を取り立ち上がる。
りみ「私たち姉妹の絆を見せてあげよう。」
ゆり「そうだね!」
2人は"超超大型"へと突っ込んでいく。"超超大型"はすかさずミサイルを発射してくるが、りみが盾を作ってそれを防ぐ。
りみ「お姉ちゃん!攻撃は私が止めるから、後はお願い!」
ゆり「任せて!はぁぁぁぁぁぁっ!!」
ゆりが気合を込めると、大剣がどんどん光り輝いていく。
ゆり「りみ、タイミング合わせて!」
りみ「分かった!」
ゆり「突貫十字剣!!」
ゆりが大剣を前に突き出すと同時に、大剣が"超超大型"に向かって真っ直ぐ伸びていく。勢い良く伸びていき、あわやりみが作った盾にぶつかりそうになるが、
ゆり「今だよ!!」
りみ「分かった!えいっ!!」
大剣が盾に当たる瞬間に、りみは盾を真っ二つに分け、盾と盾の間を大剣が通り抜け、"超超大型"に突き刺さる。
ゆり「これでどう!?」
"超超大型"は大剣を抜こうとするも、大剣はビクともしない。ゆりがトドメを刺そうとした瞬間だった--
りみ「っ!?お姉ちゃん!!」
ゆり「っ!?自爆!?」
突如"超超大型"が光り出す。巻き込まれる寸前、
りみ「えぇぇぇいっ!!!」
りみはワイヤーを全て使い、"超超大型"をグルグル巻きにして爆風が広がるのを防いだのだった。
ゆり「ふぅーーー……間一髪だった…。」
りみの助けもあり、勝利したゆりはりみに近付き抱きしめた。
ゆり「ありがとう、りみ。りみは最高の妹だよ!」
りみ「……うんっ!私強くなれたよ!」
---
香澄サイド--
香澄は満開の巨大な拳で"超超大型"と殴り合っていた。
香澄(硬いっ!……でも、勇者はこんな事じゃ諦めない!)
香澄が相手にしている"超超大型"は有咲が戦ったものと同じ"防御特化型"の特色を持っていた。
香澄「おおおおおっ!連続勇者パーーンチ!!」
香澄は勇者パンチで応戦するも、ダメージはあまり入っていなかった。
香澄「私は諦めないよっ!勇者部5箇条その1!!」
香澄はめげずに拳を振り上げる。
香澄「成せば大抵何とかなるっ!!!」
30秒程ラッシュを叩き込んでいると、遂に"超超大型"にヒビが入り始めた。
香澄「ぐぐぐぐっ……も、もう少し……!」
しかし、香澄の満開にも限界が訪れ、拳にヒビがはいっていく。
香澄「っ!?負けないっ!!みんなだって頑張ってるんだから!!」
その時--
有咲「負けんな、香澄っ!!」
満開が解け、疲労でふらつきながらも、有咲が香澄の元に駆けつけ声援を送った。
香澄「有咲……。」
中たえ「後ちょっと、頑張れ!!」
香澄「おたえ……。」
そこにたえも合流する。
りみ「諦めないで、香澄ちゃん!!」
ゆり「気合いでぶつかって行けーー!!」
香澄「りみりん……ゆり先輩……。」
両者のヒビが少しずつ大きくなっていく。若干だが香澄の方がヒビ割れが大きかった。
香澄「うううっ………。」
限界が近い香澄。だが、
中沙綾「勇者はっ!!!」
最後に沙綾が香澄の元に辿り着き叫ぶ。
香澄「さーや………。」
香澄の顔に力が戻る。
有咲・中たえ・ゆり・りみ・中沙綾「「「勇者はっ!!!」」」
5人が再び叫ぶ。
香澄(みんな……そう、そうだよね……!)
香澄「なるべく諦めないっ!!!!」
香澄はヒビを気にする事なくパンチを続ける。
香澄「おおおおおおおっ!!!!これで終わりだぁーー!!」
香澄は拳を振り上げ、
香澄「勇者…パーーーーンチッ!!!」
香澄渾身の一撃で、"超超大型"に風穴が開き、同時に香澄の満開が解ける。
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沙綾達5人が香澄の元に駆けつけた。
香澄「はぁ、はぁ、はぁ……。み、みんなも勝ったんだね。」
有咲「ああ、何とかな。」
中沙綾「全部倒せたけど、赤嶺が出てくるなんて事は……。」
りみは辺りを見回してみるが、赤嶺の姿は見えなかった。
りみ「…ないみたいだね。あっ、樹海が元に戻るよ。」
中たえ「手強い相手だったけど、何とかなったね。それじゃあ凱旋してみんなと合流しよう。」
樹海化が解け、勇者達は部室へと戻っていく--
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勇者部部室--
彩「みんな本当にお疲れ様。全員無事で良かったよ。」
全員が無事に戻り、それぞれの部隊が報告をする。
蘭「地方組、御役目完了だよ。」
友希那「西暦組、防衛成功よ。」
小たえ「小学生組も御役目果たせました。」
千聖「防人組、やるべき事は全部やったわ。全員無事よ。」
ゆり「花咲川中学勇者部、みんなと同じく敵を全滅。」
5カ所全部の防衛を犠牲ゼロで成功させたのだった。
リサ「みんな、本当にお疲れ様。1人1人が本当に強くなったね。」
薫「結構な数だったが、私たちなら大丈夫だよ。」
みんなが勝利の喜びを噛み締めている、そんな時だった--
赤嶺「おめでとーっ。」
赤嶺が何処からともなく姿を現わすのだった。
小沙綾「っ!?あなたまた堂々と乗り込んで…。」
赤嶺「総攻撃ではあったけど、いやぁみんな凄い。ポテンシャル的だね。バーンと跳ね除けた。」
蘭「何をやっても無駄だって分かった?」
赤嶺「私だって造反神の勇者だから。勇者は最後まで諦めない。ってな訳で……"神花解放"!!」
赤嶺は持てる力の全てを解放する。
千聖「何!?この嵐の様な力は!?今までとは、まるで別物……!」
赤嶺「言っとくけど、今までだって出来る限りの力で戦ってきたよ。ただ、最後の対決に備えて上限突破しだだけ。そっちもしっかり準備して鍛えて来たよね。じゃあ、待ってるよ。」
赤嶺はいつもの様に去っていった。
夏希「また言いたい事だけ言って消えちゃったよ……。でも次で最後の対決だって言ってたな。」
香澄「ここまで色々あったなぁ。決着だね………赤嶺ちゃん。」
この戦いの結果、高知の3/4を取り戻した勇者部一同。そして赤嶺と最後の決着の時が近付こうとしていた--