クライマックスの後編です。
アプリ展開もされていますので、やってみるとまた深く話を知る事が出来ますよ。
有咲「さあ、さあ!ここからが大見せ場!遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見ろ!」
有咲「これが花咲川中学2年、勇者部部員、市ヶ谷有咲の実力だ!!!」
有咲は飛び上がり、幼生バーテックスを次々と切り裂いて前に進んでいく。前方から″乙女型″が接近し、爆弾を飛ばしてくるが、有咲はそれを剣で切る。その瞬間、左肩の刻印が全て光る。
有咲「さぁ、持ってけーーーーーーーっ!!」
有咲「満開!」
有咲に向かって樹海から光が集まっていく。そして、服装が変化し、両肩には巨大な4本の腕、その腕にはそれぞれ大剣が握られている。
香澄「有咲!!」
有咲「勇者部5箇条!」
巨大な剣から放たれた斬撃が幼生バーテックスの群れを切り裂いて進んでいく。
有咲「ひとぉーーーつ!!」
大量の剣を飛ばし、幼生バーテックスを殲滅。
有咲「挨拶はぁぁぁぁ!!きちんとぉぉぉぉぉ!!」
有咲は"乙女型"に向かって突撃し撃破する。
有咲「勇者部5箇条!!」
次に有咲は"蟹型"に向かっていった。
有咲「ひとぉーーーーつ!!」
"蟹型"は反射板を2枚使って有咲の攻撃を防ごうとする。
有咲「なるべくっ!諦めなぁぁぁぁぁいっ!」
有咲両足で思い切り蹴り飛ばし反射板を砕きとどめを刺そうとする。しかし、
有咲「っ!?」
横から現れた"蠍型"が尻尾を振り回し、巨大な腕の一本に針を刺す。
有咲「しまった!」
刺された場所が枯れていき、散華が始まる。満開が解け、有咲の右手をサポートする様なパーツが出現。
有咲「くっ、右手を持ってかれたか。でも……。」
有咲は"蠍型"に向かってジャンプ、尻尾を避けながら剣を刺し、
有咲「勇者部5箇条!!」
両足で思いっ切り蹴って、その反動で飛んだ。
有咲「ひとぉーーーつ!!」
左肩の花びらが再び輝き、"満開"し、
有咲「よく寝てぇぇぇぇっ!!よく食べぇぇぇぇぇるっ!!」
"蠍型"を撃破する。
有咲「っ!」
遠くから"射手型"が無数の針を下口から飛ばし、針が満開の腕に突き刺さる。有咲は上に逃げるが、途中で再び散華が始まる。右足をサポートするパーツが出現。
有咲「右足も動かせないか……。」
落下の速度を活かし、有咲は"射手型"に突撃。
有咲「勇者部5箇条ひとぉーーーつ!!」
有咲「悩んだら!相談んんんっ!!」
"射手型"を真っ二つに切り裂き、有咲は三度"満開"した。そのまま"射手型"にとどめを刺し撃破。
有咲「もう1体はどこだ!?」
最後の1体である"魚型"を探すが見つからない。直後、地面から"魚型"が出現し有咲目掛けて突進。有咲はそれをまともに食らってしまう。
有咲「ぐあぁぁぁ!」
そして三度の散華。
有咲「くそっ!満開の定着が浅い!」
"魚型"は再び地面に潜っていく。有咲に後頭部を覆う様なパーツが出現。
有咲「くそっ!」
しかし、有咲はすぐさま4度目の満開を行う。
有咲「勇者部5箇条ひとぉーーーつ!!」
地面に向かって突進する有咲。
有咲「成せば大抵なんとかなるっ!!!」
地面から"魚型"を引っ張り上げ、大剣を突き刺し、最後の1体を撃破した。
有咲「見たかっ!勇者部の力ぁぁぁっ!!」
直後4度目の散華が始まり、頭の後ろにパーツが出現。
有咲「くっ、限界か……。」
有咲の変身が解け、地面に落下していく。
香澄「有咲!!」
有咲(後は………沙綾を………。)
そこで、有咲の意識は途切れてしまった--
アプリの地図を見ながら香澄は有咲を探していた。
香澄「っ!?有咲!」
有咲を発見した香澄。
香澄「有咲!しっかりして!」
有咲「誰だ…?香澄か?」
有咲は手を伸ばして、香澄の顔に触れる。
有咲「ごめんな。なんか、目も耳も持っていかれたみたいだ…。」
有咲は4度の満開で右手、右足、両耳、両目を供物として捧げてしまったのだ。
有咲「香澄、だよな…?」
香澄「そうだよ!香澄だよ!」
有咲「見たか、香澄。この私の大活躍を……。」
香澄「見てたっ!見てたよ!!凄かったよ、有咲!」
どんなに香澄が称賛の声を叫んでも、有咲にはもう届かない。
香澄「うっ…、うぅっ……。こんな…こんなのって……。あああっ!うあああん!!」
泣き叫ぶ香澄だが、有咲が話を続ける。
有咲「沙綾を探そうと思ったんだけどな、ここまでだな…。なぁ香澄。言いたかった事があったんだ。ありがとうって…。」
香澄「えっ?」
有咲「私、長い間ずっと勇者の訓練を受けてきた。戦う事が私の存在意義で、私はただの道具だった…。でも、みんなのお陰で私…。香澄なら、沙綾の心だって変えられる…きっと……。」
香澄「有咲……。」
有咲「沙綾を救えるのは香澄だけだ。1番の友達なんだろ?」
香澄「私は……。」
一方で再起したゆりは、1人再び壁を破壊しようとする沙綾を止める為戦っていた。
ゆり「沙綾ちゃん!!」
ゆりは大剣を振り下ろすが、沙綾はそれを精霊のバリアで受け止める。
沙綾「この光景を見ましたよね?だったら分かるはずです!」
ゆり「これ以上壁を壊しちゃいけない!」
沙綾「この世界が、大赦のやり方が、勇者の存在がいかに悲惨なものか!私達が救われる方法はこれしかないんです!」
ゆり「それでも…。それでもぉぉぉっ!」
ゆりは沙綾の銃を弾き飛ばす。
ゆり「私は、部長として沙綾ちゃんを止める!」
沙綾「分かってください、ゆり先輩!」
沙綾は再び銃を呼び出すが、駆け付けたりみがワイヤーを銃に絡ませ打てないようにする。
その時、沙綾の胸元の刻印が青く光り出した。
ゆり「満開、したの?」
沙綾「分かってください、ゆり先輩。これしかないんです!」
しかし、沙綾の後ろでは"獅子型"が再生を始めていた。さらに、穴から進行していた幼生バーテックスが戻り始め、"獅子型"の元へ集まっていく。
沙綾「2人とも引いて下さい!」
ゆり「引くわけにはいかない!」
沙綾「…………。ごめんなさい。」
沙綾はあろうことか、穴の向こうに見える神樹にビーム砲8門を構え--
神樹に向かって集中発射したのだ。
ゆり「まずいっ!」
ゆりとりみは身を挺してビームを防ぐが、満開の攻撃を防ぐ事は出来なかった。
ゆり「あぁっ!」
りみ「きゃあっ!」
そして神樹に向かって一直線に伸びていくビームだったが、途中でビームは花びらとなって散ってしまった。
沙綾「そうか……。勇者の力だと神樹本体を傷付ける事は出来ないって事。」
沙綾は"獅子型"を見る。
沙綾「でも、これを連れて行けば…きっと神樹を、殺せる。」
ゆりとりみは変身が解けてしまう。
ゆり「大丈夫、りみ?っ!?」
再生が完了した"獅子型"が穴を通り抜けて神樹を目指し始めた。そして、前には沙綾が。
沙綾「私を殺したいでしょ、さぁおいで。」
沙綾の後ろには神樹。そして、"獅子型"が巨大な火の玉を生成しーー
ゆり「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ゆりが叫ぶも虚しく、火の玉は発射されてしまう。沙綾は火の玉を避け、火の玉は神樹目掛けて飛んでいく。
沙綾「これで、みんなを……。」
しかし、その時だった。
香澄「おおおおおおっ!!勇者パーーーーーーーンチ!!」
勇者の姿に変身した香澄のパンチが火の玉に炸裂し爆発、火の玉は四散し、香澄がゆりとりみの元へ降りてきた。
香澄「ごめんなさい、ゆり先輩。遅刻しちゃいました。」
ゆり「香澄ちゃん……。」
香澄「もう迷わない。私が勇者部を……さーやを守る!!」