次回からは勇者部最後の思い出作り話となります。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
パレード休憩所--
日菜「楽団のみんな、お疲れ様!はい、これミネラルウォーターだよ!」
イヴ「どうぞ、休憩も大事な仕事ですよ。」
防人達は出番の前に裏方の手伝いに入っていた。これも立派な勇者部の活動である。
花音「小さな事からコツコツと。縁の下の力持ちってやつだね。」
彩「皆さんお疲れ様です!お水どうぞ!塩飴もありますからね!」
彩は戦場に舞い降りた白衣の天使ナイチンゲールが如く、楽団の人1人1人に笑顔で対応している。
花音「心なしか彩ちゃんの周りに楽団の人が集まってる気がするね。」
日菜「集まってるといえば、千聖ちゃんの所にも小さい子達が集まってるよ。」
花音「千聖ちゃんが!?」
花音が辺りを見回すと、確かに少し離れた所で千聖が子供達に囲まれていた。どうやら千聖は子供達にバルーンアートを作っているようだ。
男の子1「その剣、風船なの!?カッコイイ!」
千聖「そうよ。はい、あげるわ。」
男の子1「良いの!?やった!ありがとう!」
千聖「女の子達にはこれを。」
そう言って千聖はまた風船を膨らませ、
女の子1「わぁ、風船のウサギさんだ!お姉さん、ありがとう!」
女の子2「私も私も!」
千聖「ええ、待っててちょうだい。今作ってあげるから。」
千聖は今度は風船で子犬を作って女の子に差し出した。
女の子2「ワンちゃんだ!可愛い!お姉さん凄いね!どうもありがとう!」
千聖「ふふっ、どういたしまして。」
花音「千聖ちゃん凄いね。手先が器用なのは知ってたけど。」
千聖「か、花音。見てたのね。」
花音「千聖ちゃんがバルーンアート?」
千聖「ええ。こういう物があると、小道具班で教わったから、自分で勉強してみたのよ。」
千聖は父親譲りもあって手先は器用な方であり、少し練習しただけでプロ顔負けの出来の物が出来てしまう。これも一重に千聖の努力の賜である。
花音「ちょっと勉強しただけでこれほどまでの代物を……。」
千聖「案外見た目より簡単なのよ。やってみる?」
男の子2「やってやってー!」
花音「じゃあ、ちょっとだけ…。」
千聖から膨らんだ風船を貰い、一捻りすると、風船が大きな音を立てて割れてしまう。
花音「ふぇえええ!?」
男の子2「うわーん、割れちゃったぁー!」
千聖「大丈夫よ。すぐ作り直すから。」
千聖は鮮やかな手つきで剣を作って、男の子に渡す。
彩「千聖ちゃんは、子供にも優しいんだね。」
イヴ「皆さん、そろそろ私達もパレードの準備をしないと、出番が来てしまいますよ。」
日菜「行くよー!私達でパレードをるんって盛り上げちゃうんだから!」
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花咲川商店街メインストリート--
4組目は防人組の5人。衣装のモチーフはセーラー、海軍の衣装である。
日菜「こういう服は着た事ないけど、結構るんって来る!」
千聖「似合ってるわよ、日菜ちゃん。」
日菜「そういう千聖ちゃんもね。」
彩「うん!自然に着こなせてるのが凄いよ!」
花音「ふぇええ……沢山の人に見られるのってやっぱ恥ずかしいね…。」
イヴ「自信を持ってください、花音さん。前を向いて歩きましょう。」
花音「イヴちゃんは恥ずかしくないの?」
イヴ「以前の私だったら、こういう場に出る事すら無かったかもしれません。私を変えてくれたのは…千聖さんに日菜さん。彩さん、勇者部の皆さん、そして花音さんなんですよ?」
花音「私も?」
イヴ「勿論です。皆さんと出会い、共に暮らしていく中で私は様々な世界を知る事が出来ました。2人いれば嫌な事は半分、楽しい事は2倍……3人、4人といれば楽しい事は何倍にも膨れ上がるんです!」
千聖「そうね。私もこの世界に来て、仲間の大切さをこの身で感じる事が出来たわ。この世界出るのは寂しいけれど、元の世界に戻っても28人の防人達がいる。みんなで力を合わせればこの世界とそう変わらない筈よ。」
彩「そうだよ、花音ちゃん。だから今はどうどうと歩こう。花音ちゃんもこの世界では勇者なんだから!」
花音「イヴちゃん…千聖ちゃん…彩ちゃん……。うん、私も前を向くよ!」
日菜「この世界では私も勇者かぁ……良いねその響き!」
5人「「「あはははっ!!」」」
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勇者部の尽力もあり、パレードは満員御礼で大いに盛り上がりを見せている。
御婦人「今年のパレードは大賑わいですね。」
女性「なんでも、花咲川中学の生徒さんが華やかな衣装で参列してらっしゃるとか。」
喫茶店店主「あの子達、うちのお客さんなんですよ!みんな可愛いんだから!」
観大半の観客は勇者部を見に来ているようだ。ここまで勇者部の活動が広く浸透したのもこれまでの地道な活動が身を結んだからだろう。
香澄「みなさーん!楽しんでますかー!」
有咲「お、お、お花をどうぞー!花の妖精がお花をお配りしてまーす!」
商工会員1「あ、先頭にいる子は、祭りなんかも手伝ってくれた勇者部の子だよ!」
商工会員2「本当だ。勇者部が参加してたんだ?こりゃあ、ちゃんと全部見ないとな!」
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リサ「うんうん、勇者部大人気だね。私もシャッターが止まらないよ!」
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薫「子猫ちゃん達、今日は来てくれてありがとう!」
女生徒達「「キャーキャー薫さん!薫さんキャーキャー!!」」
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リサ「あらら、薫の女性人気も凄いなぁ。まあ、友希那だって負けてないけどね。」
リサは観客の反応に耳を傾けながらカメラのシャッターを切っていく。すると、
女生徒1「あの子達可愛い!」
女生徒2「3人とも小学生じゃない?1人は大人の女の人みたいだけど。」
リサ「?小学生3人?変だなぁ、たえはまだ…。」
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小沙綾「あ、ありがとうございます。声援感謝です。」
夏希「どーもでーす!勇者部でーす!」
あこ「漆黒の闇の力が、今我が身に宿り……えっと……バーーンってなるよ!」
紗夜「宇田川さん、いくらなんでもこの衣装にその言葉遣いは似合わないですよ。」
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リサ「あ……あこ。プッ……アハハッ!成る程、そういう事ね。」
写真を撮っているリサの元へ、モカがやって来る。
モカ「リサさーん。そろそろ私達の出番ですよ。」
リサ「あら、もうそんな時間か。つい撮影に夢中になってたよ。」
モカ「どれくらい撮ったんですかー?」
リサ「えっとねー、かれこれ8000枚かな。」
モカ「えー、まだ全員出てないのに!」
リサ「そりゃそうだよ!みんなの活躍を余すとこ無く収めないと!でも、今は急がないとね。なんたって、今日は友希那の隣を一緒に歩けるんだから。」
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そして遂にリサ達の出番がやって来る。
女生徒達「「キャアアアーーーッ!!友希那さーーーん!!」」
5組目はリサ、友希那、蘭、モカの4人。衣装は日本兵をイメージした正装となっている。
友希那「ありがとう。勇者部への声援、感謝するわ。」
リサ「はぁぁ〜〜、最高だよ。今の友希那は。」
蘭「湊さん、手と足が両方一緒に出てますよ。」
友希那「……あら、気が付かなかったわ。」
モカ「そう言う蘭も湊さんと全く同じ動きしてるよ。」
蘭「こ、これは湊さんの真似をしようと思ったからぎこちなくなっただけだよ…。」
友希那「人前で話す事なら元の時代でもやっていたから慣れているけれど、こういうのは慣れてないから仕方ないわ。」
女生徒1「友希那さーーん!こっち向いてーー!!」
蘭「それにしても、凄い声援。湊さんは人気者ですね。」
友希那「みんながあってこその私よ。」
蘭「どうしてそんなにモテるのか不思議なくらいです。」
友希那「そうかしら?」
蘭「自覚ないんですか!?…試しに手でも振ってウインクしてみたらどうですか?」
友希那「…こう……かしら。」
友希那が女生徒達に向けてウインクを放つ。
女生徒達「「キャアアアーーーッ!?うう〜〜〜〜ん!」
友希那「気絶してしまったわ。救護班を呼ばないと。」
蘭「全く、呆れちゃいますね。こんな鈍感な人だとは思わなかったですよ。」
蘭はそう言うと、友希那と腕を組んだ。
友希那「どうしたのかしら?美竹さん。腕なんか組んで。」
蘭「………今この場に立っていると、湊さんと無線で話していた事を思い出したんです。あの頃は、湊さんの声しか知らなくて…私も上辺を取り繕う様に話してました。でも、こうして実際に接してみて……一緒に戦場に立って本当の湊友希那の傍にいると…勇者になって良かったなって実感するんです。志の高い同士と同じ時代に生きる事が出来て光栄です。」
友希那「美竹さん……。元の時代ではあなたとの通信が私の心の支えだったわ。上辺の会話だというけれど…私達は虚勢を張る事で精神を保ってた部分もあると思うわ。でも、それで良かったのよ。あの頃は、こうして共に並んで歩けるとは思っても見なかったわ。だから……私もこの世界に来る事が出来て、あなたに会えて幸せよ。ありがとう、美竹さん。あなたは私の心の友よ。」
蘭「湊さん………。私、あなたが好きみたいです。」
友希那「そう……。ふふっ。蕎麦と、青葉さんの次に……でしょ?」
蘭「それは当たり前ですよ。その2つは別格ですから。」
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小沙綾「あぁ…まさか衣装替えがあるなんて……。」
6組目は小学生組と沙綾、たえの5人。5人は民族衣装を参考にした衣装を見に纏い、花道を歩いている。
夏希「2着も着られてお得だね。」
中たえ「デザインしてたら2人にはどうしても両方着て欲しかったから。」
小沙綾「なんだかもう気恥ずかしさが先に立ってるよ。」
中沙綾「大丈夫だよ。自信を持って!可愛いんだから。」
夏希「それって自画自賛?」
中沙綾「あっ……そ、そういう訳じゃないよ。」
中たえ「私もとっても可愛いよ。」
小たえ「そういう私も素敵だよ。」
夏希「こうなるともう訳分からな……あれ?」
夏希はとある男の子がチラリと目に入った。そう、それはちょうど夏希の弟と同じくらいの--
小さな男の子「お姉ちゃん達頑張ってーー!」
夏希「うん、ありがとう!君も頑張ってね!バイバーイ!………ふぅ。」
小沙綾・小たえ「「…………。」」
夏希「あ、ごめん。なんか……さ、つい弟の事を思い出しちゃって……小さい子を見ると。」
中沙綾「夏希………。」
中たえ「………今は、隣にいる小さな私の面倒を見てあげて。」
中沙綾「じゃあ、小さい私の事もお願いね。」
小沙綾・小たえ「「えええ?」」
夏希「い、いや、どっちかっていうと、いつも沙綾に私とおたえが面倒見てもらってる感じですけど。」
小沙綾「そんな事ないよ!いつも夏希が私達の事を上手く調整してくれるんだよ。」
夏希「そんな事ないって!大人な沙綾にいつも窘められてるよ。」
小たえ「うんうん。私達は3人で1人前だからね。」
小沙綾「おたえ!それじゃあ私達1人1人は半人前以下って事!?」
夏希「それはさすがに足りなすぎだよ。私達は3人で1つだって言いたかったんでしょ?」
小たえ「そう!それそれ!やっぱ夏希は頭が良いなぁ。」
小沙綾「ね?やっぱり夏希が調整してる。」
夏希「やっぱ、私達は3人一緒じゃないとね!」
小たえ「うん!夏希、沙綾。これからもずっとずーっと一緒にいてね!」
小沙綾「うん、約束!」
夏希「約束!」
小学生組「「「指切りげんまん嘘付いたら針千本飲ーます!指切った!!あはははっ!!」」」
中沙綾「………………っ。」
胸が押し潰されそうな思いが2人を締め付ける。結局沙綾達は夏希に本当の事を言い出す事が出来ずにここまで来てしまった。幸せな時間がもうすぐ終わってしまう事は2人とも分かっている。3人の幸せな顔を見ていると現実から目を背けたくなってしまう。
中たえ「ダメ……沙綾。ダメだよ………。」
たえも泣きそうなのを堪えているのが声で分かる。
中沙綾「解ってる……。」
中たえ「沙綾は私を見てて。今の私を……。」
中沙綾「おたえ……私。」
中たえ「楽しまなきゃ。夏希と、私達と……今ここにいる、この大切な時間を……ね?」
中沙綾「うん……。どうか…3人に最良な時間をもう少しだけ……。」
夏希「終わったらうどんだってー!」
小たえ「天ぷら乗せるー!」
小沙綾「ゆりさんが鍋焼きって言ってたよ!」
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そして最後の組が花道を通り抜ける。7組目は神世紀勇者部の6人。モチーフはそれぞれの勇者装束のモチーフとなった花を基調とした衣装だ。
香澄「有咲可愛いー!」
有咲「だーっ!抱きつくなぁ!!」
ゆり「このメンバーでこうして歩けるなんて夢の様だよ。」
中沙綾「そうですね。それに……。」
中たえ「?」
中沙綾「今度はおたえも一緒。」
りみ「そうだね。おたえちゃんも勇者部の一員だもんね。」
ゆり「頼りにしてるよ?先代勇者様。」
中たえ「はい!」
香澄「………もうすぐお別れなんですね…。」
香澄の目から薄っすらと涙が溢れ落ちる。
中沙綾「……そうだね。」
りみ「この世界に最初に来た時はどうなる事かと思ったけど……。」
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りみ「こ、このアラームって…お姉ちゃん!」
ゆり「な、なんで…もう勇者に変身するアプリはみんな持ってない筈なのに……。」
有咲「ゆ、夢じゃないよな…。この眺め、完全に樹海だぞ。」
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ゆり「たえちゃんがいなかった時はヒヤヒヤしたよ。」
りみ「そうだね。」
有咲「しかもあの"今井家"の巫女にも会っちまうなんてな。」
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リサ「みんな、御役目ご苦労様。私は今井リサ、宜しくね。」
有咲「んなっ!?今井って……!大赦の巫女の中でも最高の発言力を持ってるって言うあの"今井家"!?」
リサ「実は、私達が今いる所は、神樹様の中なんだ。神樹様が創った特別な世界。神樹様は土地神の集合体なのは知ってるよね?実はその集合した神の中の1柱が、今神樹様の内部で嵐の様に暴れまわってるんだよ。元々は天の神に属していた強力な神様なんだけど、天を追放されて味方になってくれてたのに……。」
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中たえ「そうそう。急に四国を造反神を鎮めるだなんて驚きだよ。」
香澄「でも私達はこの世界で新しい勇者達にも会えた。」
中たえ「西暦の勇者に防人のみんな…。それに、」
中沙綾「夏希にもね!」
こうしてみんなで語り合う度に、今までの出来事がまるで昨日の事の様に頭に思い浮かんでくる。
ゆり「最後にみんなと忘れられないくらいの思い出を作れたら良いんだけどね。」
香澄「そうですね。今日の事の他に何か……そうだ!!」
ふとゆりが呟いたその一言で、香澄が何かを思い付く。
りみ「何か思い付いたの、香澄ちゃん?」
有咲「こういう時は本当に頭が良く働くよなー。」
ゆり「凄い才能だよ、それは。で、どんな事?」
香澄「あのですね………。」
香澄はみんなを集め、耳打ちをする。
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ゆり「うん、ナイスアイデアだよ!」
有咲「確かに、香澄らしいな。」
中たえ「絶対に忘れられない出来事になるね!」
香澄「でしょー!」
中沙綾「でも、香澄。今はパレードに集中しよ!今日は街の皆さんに感謝を伝える日なんだから。」
香澄「さーやの言う通りだね!よし、皆さーん!何か困った事があれば、いつでも相談してくださーい!!」
ゆり「よーし、私達も香澄ちゃんに負けてられないよ!勇者部〜出動!」
中沙綾・中たえ・りみ・有咲「「「おーーーっ!!」」」
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パレード終了後--
神世紀勇者部達が花道を歩き終えると、そこにはこの異世界で出会った勇者達が出迎えてくれていた。
香澄「あっ、みんなが待ってくれてるよ!私さっきの事みんなに伝えてくるね!!」
香澄は衣装のまま駆け足で走っていってしまう。
中沙綾「香澄転ばないで!!……って本当に香澄は元気なんだから。」
有咲「アイツから元気を取ったら何も残らねーな。」
ゆり「でも、そこが香澄ちゃんらしいよね。」
中たえ「香澄はみんなを変えてくれる。太陽みたいな存在ですから。」
りみ「私達も行こう、お姉ちゃん。みんなの反応が楽しみだなぁ。」
5人は香澄の後を追いかける。外は太陽が沈みかけ、もうすぐ夜がやって来る。鮮やかな夕焼けに照らされながら香澄は駆けながらみんなに大きな声で叫んだ。
香澄「おーーい!みんなに話したい事があるんだぁ!!」
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誰もいない勇者部部室--
最後のシャボンが弾け消滅していく。この空間も最後の御役目を果たし終えようとしていた--
しかし--
突如部室が暗闇に飲まれ--
否、異世界が暗闇に飲まれ--
全てが夜に包み込まれる--
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
これにて番外編となる神樹の記憶は完結となります。
自己満足で書き続けてきたシリーズもここまで来れたのは読んで頂けた皆様のお陰でございます。これからも暇潰し程度に読んで頂ければ幸いです。
今後は勇者部最後の思い出作りの話に続き、
〜第8章 きらめきの章〜
が始まります。
今までの勇者部に加えて敵だった赤嶺香澄も勇者部に加わり、更に赤嶺がいた時代である神世紀72年から新たに勇者と巫女が参戦します。
時間があれば第1章から読んで頂ければ分かりやすくなると思います。