戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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のんびり日常回です。

最近めっきり寒くなりましたが皆様風邪を引かないように気をつけてくださいませ。

私はガッツリ風邪引きましたから(笑)



混沌の人形劇ー準備ー

 

 

勇者部部室--

 

ゆり「みんな元気してる?お仕事だよ!」

 

今日も今日とて勇者部はゆりの元気な声から1日が始まる。

 

有咲「のっけから説明不足だけど、どうしたんだ?」

 

りみ「何か依頼が来たの?」

 

ゆり「実はね、いつもお世話になってる幼稚園から人形劇をやって欲しいっていう依頼が来たんだよ。」

 

香澄「おー!やりましたね、ゆり先輩!」

 

ゆり「しかも!今回は私達勇者部の人数を鑑みた結果、その幼稚園の姉妹園での同時公演なんだ!」

 

中たえ「それは凄いですね。」

 

ゆり「いえあ!たえちゃん、いえあ!」

 

中たえ「いえあー!」

 

美咲「あはは…。何だろうあのテンション。」

 

薫「勇者部はそんな事までするのかい?流石じゃないか。」

 

中沙綾「はい。元の時代ではそういう依頼の方が多かったんですよ。あ、ゆり先輩。脚本は私とおたえでやりますよ。」

 

小たえ「私も手伝います!」

 

ゆり「ありがと。後は演出だね。今回私は幼稚園との調整で忙しいんだけど……。」

 

そこへ手を挙げる人が1名。

 

燐子「それでは…私がやっても良いでしょうか…。」

 

ゆり「え?」

 

あこ「えっ!?じゃあ、りんりんがやるならあこもやる!」

 

ゆり「トントン拍子だね。それじゃあ各チームの台本と演出は決まったね。」

 

あこ「りんりん頑張ろうね!」

 

燐子「うん…!でも、同時公演だから…あこちゃんが演出した劇が見れないのは残念かな。」

 

あこ「そうだ!ガーン……。」

 

ゆり「まあまあ、そこは劇を観る園児のみんなに決めて貰えば良いんじゃない?」

 

あこ「うん、それでいっか!」

 

ゆり「それじゃあ、私はあんまり練習に出れないから脚本と演出の人はお願いね。」

 

 

---

 

 

次の日--

 

今日から本格的に始動となる。まずはチーム分けからだ。

 

夏希「人形劇かぁ。香澄さん達は経験もあるみたいだし、本格的な感じになりそう。」

 

ゆり「まずはAチーム。脚本たえちゃん(中)、演出燐子ちゃん、音響は美咲ちゃん。配役は高嶋ちゃん、紗夜ちゃん、蘭ちゃん、モカちゃん、日菜ちゃん、イヴちゃん、りみ、赤嶺ちゃんだよ。」

 

りみ「が、頑張りましょう、赤嶺さん。」

 

赤嶺「うん。火色舞って行くよ。」

 

ゆり「次はBチーム。脚本沙綾ちゃん(中)、たえちゃん(小)、演出あこちゃん、音響は薫。配役は香澄ちゃん、友希那ちゃん、リサちゃん、夏希ちゃんに有咲ちゃん、千聖ちゃん、彩ちゃん、花音ちゃんだよ。」

 

彩「頑張ろうね、千聖ちゃん!」

 

千聖「ええ。やるからには全力よ。」

 

ゆり「それぞれテーマは"勇者"だよ、分かった?脚本と演出の人達。」

 

中たえ「りょーかいです。」

 

あこ「あこに任せて!」

 

燐子「分かりました…。」

 

ゆり「今回は配役が多いから1人1役!兼ね役しなくて済むからもう片方の手で台本読めるよ。」

 

中沙綾「それなら台本を暗記しなくて済みますね。」

 

美咲「音響かぁ。中々面白いスタッフィングですね。」

 

薫「私もだ。沖縄の音楽と波の音なら任せてくれ。」

 

各々やる気を出す者や、

 

紗夜「高嶋さんと一緒にお芝居……高嶋さんと一緒に………。」

 

良からぬ妄想をする者、

 

高嶋「紗夜ちゃん!一緒に頑張ろうね!」

 

紗夜「!?え、ええ、もちろ……ゴホン、そうですね。頑張りましょう。」

 

高嶋「?うん!」

 

ゆり「そしたらみんな!各自、チームに分かれて稽古開始だよ!」

 

様々な思いが交錯する中、人形劇の稽古が今始まる--

 

 

---

 

 

Aチームサイド--

 

中たえ「Aチームのみんな集合でーす!」

 

燐子「早速お話の配役が決まったのでお知らせします…。」

 

蘭「随分早いね…。」

 

燐子「まず…勇者役、香澄さん。」

 

高嶋「えっ!?私が勇者!?」

 

紗夜(これ以上無いくらいピッタリです……。)

 

燐子「魔女役、紗夜さんと日菜さん…。」

 

紗夜「っ!?」

 

燐子「農民役…美竹さんと若宮さん…。」

 

モカ「良かったね、蘭。」

 

燐子「ウサギ役…青葉さん。」

 

モカ「うさ?」

 

燐子「精霊役、りみさん。妖精役、赤嶺さん……以上の配役となります。」

 

りみ「精霊かぁ。何だか恥ずかしいなぁ。」

 

赤嶺「大丈夫大丈夫。ドンと構えていようよ。」

 

紗夜「魔女……。」

 

モカ「ウサギ…ウサギ?」

 

中たえ「お話はねー、ペットのウサギを魔女に拐われた農民が、勇者に助けてくれーってお願いするんだ。」

 

燐子「そして…農民の依頼を受けた勇者が、精霊から遣わされた妖精の力を借りて…魔女を倒すんです…。」

 

モカ「蘭のペット…。」

 

蘭「モカのウサギ姿…ちょっと見てみたいかも。」

 

この配役に意を唱える人物が1人--

 

 

紗夜「すみません、いくら何でも私が魔女というのはどうかと……。」

 

高嶋「紗夜ちゃん大人っぽいから、きっと素敵な魔女になるね!」

 

紗夜「魔女役、喜んでやらせてもらいます。」

 

 

いなかった--

 

 

高嶋「わーい、やったー!頑張ろうね、紗夜ちゃん!」

 

配役が無事決まったところで、たえは全員に台本を配り始める。

 

モカ「へぇ……ウサギって鳴くんだねぇ。」

 

 

---

 

 

Bチームサイド--

 

小たえ「皆さん集まってくださーい。」

 

あこ「配役を発表するよ!」

 

有咲「もう決まったのか!?」

 

あこ「まずは勇者役、香澄!」

 

香澄「私勇者役だ!」

 

あこ「勇者の相手のお姫様役、沙綾ちゃん!」

 

有咲「何で脚本の沙綾が出てるんだよ!」

 

中沙綾「大まかな事はたえちゃんがやってくれたから余裕が出来たんだ。」

 

あこ「で、友希那さんが魔王で、リサ姉が魔女です。」

 

友希那「魔王……男役という事かしら?」

 

リサ「…ねえねえ。魔王と魔女は、夫婦なの?」

 

あこ「え?えーっと…別にそれでも大丈夫ですよ。」

 

リサ「……!」

 

友希那に見えないところでガッツポーズをするリサ。

 

友希那「……?どうしたの、リサ。」

 

リサ「え?な、何でもないよ!」

 

あこ「そして夏希と彩さんはその使い魔!」

 

夏希「つ、使い魔!?何か、チョイ役っぽい……。」

 

彩「だ、大丈夫だよ、夏希ちゃん。使い魔は魔王の副官…だと思うよ。」

 

夏希「副官って、副隊長みたいなやつ?それなら燃えてきたよ!」

 

千聖「……もうろくなの残ってなさそうだけど、私達の役は何かしら?」

 

あこ「7人の小人役。」

 

有咲「何で3人で7人分やるんだよ!」

 

中沙綾「ごめんね。つい筆が進んじゃって、7人の小人が出てこないと成り立たない物語になっちゃったんだ。」

 

有咲「その割には明らかに余っちゃったから適当でいっか♪みたいな配役だろ!」

 

あこ「確かに…3人で7人分は難しいと思うけど……だからこそこの配役にしたんだ。」

 

有咲「え?」

 

小たえ「有咲先輩達なら7役完璧に演じてくれると思ったので…。」

 

その言葉が有咲の心に火をつける。

 

有咲「そ、そう……。そこまで言うなら、やってやろうじゃん!」

 

あこ「スーパーアクターに演じてもらえるなんて、脚本家冥利に尽きるのです。」

 

花音「………完全に乗せられちゃってるね、有咲ちゃん。」

 

千聖「そ、そうね……。大丈夫かしら…。」

 

小たえ「内容は、7人の小人が魔王と魔女に拐われた姫を助けてーって勇者にお願いする話だよ。」

 

薫「……沖縄要素が何処にもない…。これもまた、儚いね……。」

 

各チーム台本を受け取り、練習を開始。そして1週間後、別々の幼稚園で本番が始まるのだった--

 

 

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