これも"氷川家"と"氷河家"が繋がりがある証拠の1つでもあります。
"玉藻前"--
別名を"妲己"またの名を"九尾の妖狐"--
高嶋が宿す"酒呑童子"と名を連ねる日本三大妖怪の一体とされる大妖怪。"酒呑童子"が圧倒的な攻撃力で敵を捻じ伏せるのならば、"玉藻前"は禍々しい程の妖力で敵を消し去る事を得意としている。
紗夜「"玉藻前"……。」
余りにも妖艶なその姿に紗夜は思わずバーテックスを塵殺する手を止めてつぐみに魅入ってしまう。
千聖「な、何なの…あの力は……。」
赤嶺「あれは呪詛の力。バーテックスを倒すっていう絶対的な力だよ。私の精霊"山本"の力と似ているけど、力は圧倒的につぐちんの方が強い。なんせ"酒呑童子"に"大天狗"に次ぐ三大妖怪の力だからね。」
つぐみ「まだ敵が残ってるね。消耗しきらないうちにやれるだけやるよ。」
つぐみは空を駆け"蟷螂型"へ"精霊刀"を振り下ろす。"蟷螂型"が鎌で防御態勢を取るが、つぐみはお構いなしと言わんばかりに振り下ろす。
中沙綾「弾かれる!」
その瞬間"精霊刀"に紫色の炎が纏い"蟷螂型"の防御虚しく"精霊刀"は"蟷螂型"を一刀両断。斬り口から紫色の火の粉が飛び散り"蟷螂型"は消し炭と化した。
日菜「防御貫通!?流石は御先祖様だ。」
友希那「どうして…武器の力…?あれも精霊の力なの…?」
つぐみ「…っと。両方だよ。"精霊刀"には精霊の力を付与させる事が出来るんだ。だからこんな事も出来るんだ…よ!」
そう言うとつぐみは"玉藻前"の憑依を解き、友希那に触れ"精霊刀"に力を込める。
友希那「なっ……!」
次の瞬間、つぐみは高速で樹海を駆け抜ける。
燐子「それは友希那さんの"義経"の力…!?」
つぐみ「そうだよ。私の"精霊刀"は他の精霊の力を宿す事が出来るんだ。能力はオリジナルよりは劣っちゃうし持続する時間も短いけどね。」
そう言うものの側から見た速度は友希那の"義経"と遜色ない速度だ。
あこ「カッコいい〜!」
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つぐみ「ふぅ。赤嶺ちゃん、結構時間経ったけどどれくらい倒した?」
赤嶺「えーっと……大小合わせて50体くらいかな。」
つぐみ「中々やるね、赤嶺ちゃん。」
赤嶺「つぐちんこそ。初めてなのにそんなに倒せるなんて流石だよ。」
2人は親友と同時にライバルでもある。そういう関係性だからそこ2人は他の勇者に遅れを取らない強さを持つ事が出来た。
薫「成る程ね、ライバル関係…。互いが互いの力を引き出し合う。儚い事だよ。」
美咲「あれだね。市ヶ谷さんと白鷺さんみたいな関係ですかね。こっちの2人はもっと意識してますけど。」
千聖「意識って…どう言う事かし…ら?」
千聖は美咲の方を振り返るが、既に美咲は彼方へ移動していた。千聖の雷を避ける為だ。
花音「千聖ちゃんに対する対策がばっちり出来てる。」
赤嶺「さあ、この調子で残りのバーテックスも倒しちゃおう!」
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夏希「……ふぅ、これで全部倒し終えたかな。」
香澄「そうだね。樹海化が解ける。みんなお疲れ様!」
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勇者部部室--
六花「どうでした2人とも。他の勇者さんと足並み揃えられましたか?」
つぐみ「はい。皆さんに引っ張ってもらえましたよ。」
赤嶺「寧ろつぐちんの方がみんなを引っ張って行ってたよね。」
六花「それは何よりです。皆さん、つぐみさんはこんな感じの人なんです。何でも出来ちゃうんですけど仲良くしてあげてください。」
ゆり「大歓迎だよ。身内にもそんな人沢山いるから。」
チラリと有咲を見ながらゆりは笑って言った。
ゆり「そうそう、勇者部は時々ボランティアで困ってる人を助けたりもしてるんだけど、そういう事も手伝ってくれる?」
つぐみ「願ったり叶ったりです!私にも是非手伝わせてください。」
そんな話をしている中、つぐみは赤嶺が怪我をしている事に気がつく。
つぐみ「赤嶺ちゃん!腕のところを怪我してるよ。」
良く見ると赤嶺の腕には小さな擦り傷が一つ。
赤嶺「あー。擦り傷だよ。つぐちん達が来てちょっとはしゃぎ過ぎちゃったかな。」
つぐみ「早く保健室に行こう!」
赤嶺「大丈夫だよこのくらい。」
つぐみ「ううん、大丈夫じゃない!共に高め合う為には赤嶺ちゃんにはベストな状態じゃないと。」
そう言って赤嶺の腕を掴んで強引に保健室へ連れて行ってしまう。
中沙綾「……結構過保護なんだね。」
紗夜「大袈裟ではないかしら。」
有咲「2人が言っても説得力ないから…。」
ゆり「どの時代の香澄ちゃんにもそんな感じの人が一緒にいるんだね…。」
中沙綾・紗夜「「?」」
香澄「早くもっと仲良くなりたいなぁ!」
夏希「って事なら歓迎会です!やりましょう歓迎会。」
小たえ「大賛成!」
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家庭科室--
家庭科室では早速歓迎会の為沙綾達が料理を作っている最中だった。そこへこの歓迎会の主役であるつぐみがやって来る。
つぐみ「私も手伝うよ。」
中沙綾「つぐみの歓迎会なんだから休んでいても良いんだよ?」
つぐみ「ありがとう。でもこれは私が好きでやってる事だから。料理なら私も得意だよ。」
つぐみは沙綾達が何を作っているかを推測し、必要な材料を切り始めた。
小沙綾「見事な腕前ですね。何処で習ったんですか?」
つぐみ「食事はいつも自分の身近にあるものだからね。自然に出来る様になっていったよ。後は…赤嶺ちゃんとの出会いかな。ベストな体調でいてもらいたいから。」
ゆり「赤嶺ちゃん達の料理を全部作ってるの!?面倒見が良いんだね。」
つぐみ「2人とも料理がそんなに上手くないから。あはは…。」
ゆり「そうなんだね…。あ、ちょっと胡椒取ってくれる?」
つぐみ「胡椒ですね。……どうぞ。」
料理はつつがなく進んでいく。
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空き教室--
総勢27人になった勇者部。流石にすし詰めの部室で歓迎会は出来ない為、料理をしている人以外は空き教室で歓迎会の準備をしていた。
六花「料理を作っている皆さんはそろそろ打ち明けてる頃ですかね。」
モカ「つぐちんとですか?」
六花「はい。結構ちゃんとしてる人ですよ。寧ろ赤嶺ちゃんの方が取り扱い説明書がいるんじゃないでしょうか。」
その時、六花の後ろから香澄達の声が。
香澄「ロック、誰が赤嶺香澄か分かりますか?」
高嶋「これは難問だよー。」
赤嶺「外すかもしれないねー。」
六花の目の前に3人の香澄が横並びで並んでいる。
六花「こ、これは絶対に外せないですね……。ま、真ん中じゃないでしょうか!?」
香澄「……正解は!………んんんんん、んん!」
高嶋「当ったりー!」
赤嶺「流石ロック!」
六花「あはは…。流石に今回は制服で分かっちゃうよ。」
香澄「そっか!」
高嶋「それは盲点だった〜!」
赤嶺「なら、次はこうはいかないからね。」
六花「いつでも来てください。」
薫「六花。君も勇者部に打ち解けてきたみたいだね。」
六花「そうですね。こんな風に楽しく仄々やっていく事が大切ですから。」
香澄「とっても素敵な考えだよ!」
こちらもこちらで六花と勇者部が打ち解けていくのにそう時間は掛からなかったようである。
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家庭科室--
こちらでは間も無く料理が出来上がろうとしていたが、そんな時端末から再び樹海化警報が鳴り出した。
つぐみ「これは樹海化警報。もう少しで料理が完成するところなのに…。空気が読めないなぁ。」
ゆり「敵襲の頻度が上がってるって事…?折角歓迎会の準備をしているところだったのに。」
沙綾達は料理を一旦中止し、戦闘の準備を開始する。
つぐみ「戦闘中は時間が止まるとは言え、火はしっかりと止めて、指差し確認!」
小沙綾「火の元確認……良し!行きましょう!」
新たな協力な助っ人、氷河つぐみが合流。戦力が格段に上がった勇者部を待つ中立神の試練は次のステージへと歩みを進める--