戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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模擬戦中盤です。激闘を繰り広げるゆり・りみvsあこ・燐子。ぶつかり合う最中ゆり達は1つの記憶を垣間見る--



意地と本気の張り合い〈中編〉

 

 

地下一階、ゆり・りみvsあこ・燐子--

 

ゆり「私が前で攻めるから、りみは後ろから援護して!」

 

りみ「うん!」

 

あこ「りんりんは後ろで指揮して!あこが攻めるから!」

 

燐子「任せて…!」

 

両者共に作戦は同じ。ゆりとあこが攻めつつ、りみと燐子が互いの隙を狙って援護する。

 

ゆり「やあっ!」

 

あこ「なんのぉ!!」

 

力強い木大剣の一撃をあこは木盾を巧みに使って力の流れを逸らしつつ、振り回して間合いを詰めていく。

 

燐子「………っ!」

 

2人が激しくぶつかり合っている最中でも燐子は冷静に状況を分析し、的確に矢を放つ。あこへ一撃が入ろうとした直前、矢を察知したゆりは咄嗟にあこから距離をおき大剣で矢をガード。

 

あこ「ありがとーりんりん!」

 

手を振ってお礼をするあこに燐子は頷いて返す。

 

ゆり「近距離がダメなら、遠距離でどう?」

 

"鎌鼬"を顕現させゆりは大剣を振りかぶり勢い良くスイング。巨大な真空波が発生し風の刃があこ達目掛けて飛んでいった。

 

燐子「あこちゃん…真空波の中心から少し左を狙って…!」

 

あこ「りょーかい!くらえぇーっ!」

 

木盾をフリスビーの要領で燐子が示した場所目掛けて投げつける。ある程度細やかな操作は木盾に仕込んだワイヤーを駆使して調整が出来る。しかし、ゆりはその行動を読んでいた。

 

ゆり「思った通り!今だよ、りみ!」

 

りみ「やらせへん!」

 

真空波より早くワイヤーを伸ばし、あこが投げた木盾をワイヤーを盾に変化させて弾き飛ばした。

 

燐子「っ!?」

 

あこ「うげっ!?あこが教えた盾で!?」

 

あこの武器の唯一の弱点。投げた後は手元に戻るまで無防備になってしまうという点を巧みについたのだ。遮るものは何もない。ゆりが放った真空波は一直線にあこ達に向かってくる。

 

燐子「あこちゃん…下がって…!」

 

あこ「え!?」

 

咄嗟に燐子は矢を砂浜に何発も打ち込んだのだ。矢の威力で砂浜の砂が舞い上がり天然の防御壁を展開。多少威力を軽減させる事が出来たが、2人は真空波をくらって吹き飛んでしまう。

 

あこ・燐子「「きゃあぁぁっ!?」」

 

ゆり「どんなもんだい!」

 

りみ「流石お姉ちゃん!」

 

 

--

 

 

香澄「ゆり先輩流石!」

 

中たえ「だけど気は抜かない方が良い。」

 

香澄「え?」

 

高嶋「そうそう。だよね、紗夜ちゃん。」

 

紗夜「そうですね。白金さんを甘く見ない方がよろしいかと。」

 

 

--

 

 

ハイタッチをして喜ぶ2人。だが喜ぶのも束の間、2人を熱波が包み込んだ。

 

あこ「りみ達やるねぇ!なら、こっちも本気だすよ!」

 

"和入道"を憑依させたあこが出たら目に炎を放出したのである。りみが再びワイヤーで盾を作るが、盾では熱を防ぐ事が出来ない。徐々に熱で体力が奪われてしまう。

 

ゆり「め、滅茶苦茶……。でもそんな事したらあこちゃんも燐子ちゃんもただじゃ……。」

 

燐子「私達なら大丈夫です……。」

 

ゆり「え!?」

 

2人が見たものは"雪女郎"を憑依させた燐子の姿。

 

燐子「"雪女郎"の冷気で私達2人の周りの温度は適温を保ってます……。」

 

ゆり「そんなのあり!?」

 

りみ「うぅ…………。」

 

焼けるように肌を刺す熱さが2人の体力を急速に奪っていく。このままだと"参った"すら言えずに熱中症で倒れてしまう。

 

ゆり「……りみ、海まで走るよ。」

 

りみ「う、うん…。」

 

盾で熱波が直接当たらないよう2人はすぐ横の海に飛び込む。これで幾分か熱さが和らぐ、2人はそう思っていた。

 

燐子「……ですよね。この熱さなら海に飛び込むしかないですから……。」

 

2人が海へ入った事を確認した直後、あこは熱波の放出を止め、入れ替わるように今度は燐子が"雪女郎"の力を強め吹雪を巻き起こしたのだ。吹雪でなんと海が凍り始めゆりとりみは身動きが完全に取れなくなってしまう。

 

ゆり「なっ……!?こ、ここまで読んでたの!?」

 

あこ「ふっふっふ……これで終わりだよ!」

 

"和入道"の炎熱と"雪女郎"の吹雪が一点に集中。集まった力が矢に乗せられ放たれる。

 

あこ・燐子「「"獄炎と極寒の葬送曲(エターナルフォース・レクイエム)"!!」」

 

 

---

 

 

一方、地下二階、有咲vs千聖--

 

訓練場に響き渡っているのは互いに木剣と木銃剣が打ちつけ合う乾いた音。試合開始から20分。お互いは一歩も引けを取らず均衡状態が続いていた。

 

有咲「でりゃあぁぁ!」

 

千聖「はぁぁぁあっ!」

 

2人とも既に精霊の力を使っている。有咲の"義輝"に千聖の"尊氏"。運命の悪戯か2人は同じ人型の精霊をその身に宿している。能力もほぼ同じと言って差し支えない。故に純粋な力と力の真っ向勝負が繰り広げられている。

 

千聖「くっ…なら!」

 

千聖は有咲と距離を置き、銃剣の引き金に手をかける。だが、それを察知した有咲さはすかさず千聖と距離を詰める。

 

有咲「させるか!」

 

狙えないと分かるとすぐさま近距離戦闘に備え体勢を整え再び鍔迫り合いが始まった。

 

千聖「有咲ちゃんのその戦闘スタイル………嫌いじゃないわ。」

 

有咲「奇遇だな。私も気に入ってんだ。」

 

有咲は千聖を踏み台にして宙を舞い、手にしていた右手の木剣を千聖目掛けて投げつけた。

 

千聖「小賢しい!」

 

横に薙いで剣を払い除ける千聖。すかさず有咲が唐竹割りの要領で真上から木剣を振り下ろし千聖は銃剣を横に構え防御する。踏ん張る千聖だが、足場が悪かった。砂浜故踏ん張りが効かずに体勢が崩れる。

 

有咲「もらった!!」

 

千聖「まだよ!」

 

一本入る瞬間に千聖は砂浜の砂を足で蹴り上げ砂が有咲の顔面に直撃。

 

有咲「ぷへっ……!うわっ……卑怯だぞ!」

 

千聖「何とでも言いなさい、ここは戦場よ。使えるものは何でも使うわ。」

 

有咲「やろー………。」

 

 

--

 

 

花音「ふぇぇ……千聖ちゃん怖い…。」

 

イヴ「白鷺も市ヶ谷もやるじゃねーか!俺も体が疼いてくるぜ!」

 

中沙綾「ふふっ…。」

 

彩「何かおかしい事でもあった?」

 

中沙綾「違うんです。あんなに楽しそうにしてる有咲を見たの初めてだなって……。」

 

日菜「あの2人、1番長い付き合いんだもんね。互いが素直になれる瞬間……これほど楽しいものはないだろうね。」

 

 

--

 

 

有咲「なら単純に手数で勝負だ!」

 

投げた木剣を拾いあげすぐさま斬りかかる有咲。銃剣が一本しかない千聖は攻め入る隙を見つける事が出来ない。単純に手数が倍の怒涛の連打、千聖は腹部に一撃を受けてしまう。

 

千聖「うっ……!」

 

有咲「だりゃああああっ!!」

 

千聖「きゃあっ!!!」

 

吹き飛ばされる千聖。止めの一撃を喰らわせようと有咲が近づいて来る。

 

有咲「これで勝負ありだ。"参った"って言うなら今の内だぞ。」

 

千聖「………。」

 

 

 

 

千聖(血の滲むような努力をしてきた。ただ一点の目標、"勇者"になる事だけを目指して。なのに--)

 

 

 

 

千聖「……ま………。」

 

 

 

 

千聖(彼女はいつも私の上を行く……。誰よりもストイックで…一心不乱で……仲間思いで……。)

 

 

 

 

千聖「参ったなんて言うわけないじゃない!私もあなたと同じ高みへ辿り着くの!花音や彩ちゃん、イヴちゃん、そして日菜ちゃん……。みんなの力で、みんなと一緒に!!この世界で学んだ力で、私はあなたに勝ってみせる!」

 

その時だった。憑依していた"尊氏"が突然現れ、千聖の左手が光り出す。

 

有咲「なっ……何!?」

 

光がおさまると、千聖の手にはもう一丁の木銃剣が。すかさず千聖はその銃剣を横に振り切り有咲へ一撃を与えた。

 

有咲「うわっ!?」

 

千聖「……第二ステージと行きましょう。」

 

 

---

 

 

地下一階、ゆり・りみvsあこ・燐子--

 

あこと燐子の合体攻撃がゆりとりみ目掛けて迫り来る。避けたいのは百も承知だが、燐子の誘導によって海面を凍らせられている為に逃げ場が無い。万事休すかと見ている誰もが思っていた。しかし、ゆりは不適に微笑み、

 

ゆり「りみ!今だよ!」

 

りみ「うん!お願い"雲外鏡"!!」

 

ゆりの合図でりみがワイヤーで盾を作り防御体勢をとる。

 

あこ「そんな盾じゃあこ達の攻撃を防げないよ!」

 

りみ「防がない!そっくりそのままお返しするよ!!」

 

燐子「え……っ!?」

 

矢がりみの作った盾に触れた瞬間、その矢が威力そのままにあこ達目掛けて向かってきたのである。"雲外鏡"の力は鏡の力。攻撃を防ぐ力では無く攻撃を反射する力。

 

あこ「あこ達の攻撃を反射したの!?まずい!」

 

燐子「あこちゃん、避けて……!」

 

2人は左右に避けるが着弾点から爆発が一気に広がる。冷気と熱気が違いに反発試合爆発を起こしたのだ。

 

あこ「くっ……!」

 

燐子「うぅ……!」

 

2人の身動きが取れないうちにゆり達は氷を砕き海面から脱出。勝負は振り出しに戻った。

 

 

--

 

 

高嶋「りみちゃんやるぅ〜。燐子ちゃんの作戦完璧に決まったと思ったのに。」

 

香澄「さっすがりみりん!」

 

中たえ「あれがりみの新しい力……これはこの先役に立つね。」

 

紗夜「両名体力も限界に近いでしょう。次の攻撃で決着ですね。」

 

 

---

 

 

ゆり「り、りみ……まだやれる…?」

 

りみ「うん。もう少しならいけるよ…。」

 

ゆり「じゃあアレやるよ。」

 

りみ「うん……任せて。」

 

りみはワイヤーをゆりの足に巻きつけ思い切り振り回した。

 

あこ「な、何あれ!?」

 

ゆり「あこちゃん!燐子ちゃん!!これが私とりみの最後の攻撃だよ。これを防いだらあなた達の勝ち!」

 

りみ「おりゃあぁぁぁぁぁ!!!」

 

回転数はどんどん上がり小さな竜巻と化し波がさざめき立つ。

 

あこ「あこの力の本質は盾!その勝負受けて立つよ!ねぇ、りんりん!」

 

燐子「うん…!勝負です!」

 

ゆり・りみ「「いっけぇぇぇーーー!!牛込大車りーーーーん!!!」」

 

ワイヤーを一気に伸ばして真横からあこ達目掛けてゆりが一本の大剣と化して襲いかかってくる。

 

あこ「りんりんを守る力を貸して!"和入道"!!」

 

燐子「あこちゃんを守る力を貸して…"雪女郎"…!!」

 

木盾が2倍、3倍と巨大化し炎の壁、氷の壁と三重の盾がゆりの大剣を受けきる為に待ち構える。

 

ゆり・りみ・あこ・燐子「「「いっけぇぇぇーーー!!」」

 

大車輪は氷と炎の壁を容易く打ち破り最後の盾、木盾との一騎討ち。

 

あこ「うぎぎぎ……っ!」

 

ゆり「ぐぬぬぬ……っ!」

 

 

 

 

その時だった--

 

 

 

 

ゆり・りみ「「っ!?」」

 

2人の脳裏に見た事が無いある光景が流れて込んでくるのだった--

 

 

--

 

 

?「はぁ……はぁ…--はりん--を守るって---のに……!」

 

?「あれ……ここは…?」

 

?「……もぅ。--りんみたいな女の子が夜遅くに----ってるって……何かあ--らどうするの?」

 

?「ごめんね--ちゃん……。本を--でたら、眠っ--って…。」

 

 

--

 

 

ゆり「こ…れは…?」

 

りみ「2人の……女の子?」

 

次に浮かんでくるのは、夜の公園で黒髪の女の子が眠っている所に、もう1人ツインテールの少女が駆け寄ってくる光景--

 

 

--

 

 

?「もしり---とあ-が姉---たら、-こがお姉ちゃん--。」

 

?「そうかな……?私の方が、背-高いよ…?」

 

?「ぐっ…。--の方が先輩だもん。だから、--り-は妹!」

 

?「そうだね…。きっと、私が妹で…--ちゃんがお姉さん…。」

 

?「でしょー!」

 

?「--と----は世界一の---姉妹だよ!!」

 

 

--

 

 

りみ「この2人はまさか……。」

 

ゆり「あこちゃんと燐子ちゃん…。」

 

 

--

 

 

あこ「大丈夫!?」

 

?「………。」

 

あこ「安心して。あこが必ずあなたを…えーっと…。」

 

燐子「燐子…。白金燐子…です…。」

 

あこ「じゃあ、りんりんだね!安心してりんりん、これからはあこが守ってあげるから!」

 

 

--

 

 

ゆり「2人の…記憶が……。」

 

りみ「どうして……私とお姉ちゃんに…?」

 

 

--

 

 

あこ・燐子((生まれ変わっても…また…。今度はきっと…本当の……姉妹…に。))

 

 

--

 

 

ふと気がつくと2人の瞳から一筋の雫が。

 

ゆり「あ、あれ……。どうして…。」

 

りみ「なんで…涙が止まらない…。」

 

 

--

 

 

ゆり「……はっ!?」

 

ゆりの意識が現実に引き戻されると、気付けば2人の渾身の一撃はあこ達が防ぎ切った後。2人は砂浜に仰向けになって横たわっており、あこ達に介抱されているところだった。

 

ゆり「私は……何が…。」

 

あこ「大丈夫ですか、ゆり先輩?」

 

燐子「力を限界まで出し切ったから…倒れてしまったんですよね…?」

 

ふとゆりが隣を見るとまだりみは気絶している。

 

ゆり「う〜ん……何か夢を見てた気がするんだけど…思い出せない…。だけど、私達の攻撃は防がれちゃったんだね。」

 

あこ「どんなもんだい!」

 

ゆり「流石は先輩勇者様。"参りました"。」

 

ゆりが降参を宣言。直後神官が勝者の名前を叫ぶ。

 

神官「模擬戦、第三回戦。勝者は宇田川あこ様、白金燐子様です。」

 

 

---

 

 

地下二階、有咲vs千聖--

 

千聖が二刀流になった事で勝負は千聖に傾きつつあった。片方の銃剣を銃メインで活用し遠距離で牽制。有咲が怯んだ好きに一気に接近戦に持ち込む。不利だと悟ればまた距離を置き遠距離から攻める。単純に手数が有咲の倍になったのだ。

 

千聖「あら?さっきの元気が段々無くなってきたんじゃないの?」

 

有咲「くっ……調子に乗りやがって…。だぁっ!」

 

 

--

 

 

観覧席にゆり達の試合を見ていた高嶋達がやって来る。

 

高嶋「おっ、こっちの勝負は中々均衡してるね。」

 

日菜「高嶋ちゃん。2人とも実力は一緒。流石はライバルだよねぇ。」

 

紗夜「ですが、市ヶ谷さんはまだアレを使っていないのでしょう?」

 

花音「アレって?」

 

 

--

 

 

試合開始から既に2時間が過ぎようとしていた。さすがの2人も体力が既に底を尽きようとしている。

 

千聖「はぁ…はぁ……。しぶといわね…さっさと倒れて楽になったらどうなの…?」

 

有咲「はぁ……何言ってんだ……。こっちはやっと…はぁ……体が温まってきたところだ…。」

 

千聖「強がっちゃって…。」

 

この場にいる誰もが予測していた。お互い次の一撃で全てを終わらせるつもりだと。

 

有咲「………。」

 

千聖「…………。」

 

有咲・千聖「「……っ!」」

 

互いに叫びをあげ駆け上がり、すれ違いざまに各々が持つ二本の武器を振り切った。さながら武士の斬り合いの如く。両者共に武器を振り切ったまま動かない。先に動いたのは千聖だった。

 

千聖「やるじゃない……。私の動きを一瞬止めるなんて……。」

 

千聖が有咲を切りつけようとした瞬間、突如千聖の腕に鎖が巻き気を取られた千聖の動きがほんの一瞬だけ止まったのだ。

 

有咲「それが私の精霊"鬼童丸"の力だ。」

 

千聖「流石…私の好敵手だ…わ……。」

 

膝から崩れ落ちる千聖。死闘を制したのは有咲だった。

 

有咲「………ふぅ。千聖も十分凄かったよ…。」

 

神官「白鷺千聖様が戦闘続行不可能により、模擬戦、第四回戦。勝者は市ヶ谷有咲様です。30分のインターバルを挟んで地下一階にて模擬戦、最終戦を行います。」

 

 

---

 

 

千聖「………ここは?」

 

有咲「やっと目が覚めたか。」

 

千聖は有咲に介抱されながら目を覚ます。それに気付いた彩達も千聖を労う為に駆け寄ってきた。

 

彩「千聖ちゃんお疲れ様。」

 

花音「最後まではらはらしたよぉ。」

 

日菜「ドンマイだよ、千聖ちゃん。」

 

イヴ「見事な戦いでした…。」

 

千聖「彩ちゃん…みんな……ありがとう。」

 

みんなが千聖に抱きつく。それを見た有咲は邪魔にならないようこっそりその場を離れるのだった。

 

有咲「……良い仲間持ったな、千聖。」

 

 

---

 

 

地下一階--

 

神官「これより模擬戦、最終戦。花園たえ様vs湊友希那様の試合を始めます。」

 

神官の合図で互いが訓練場へとやって来る。だが、そこでたえがある提案をするのだった。

 

中たえ「ちょっと良いですか?」

 

神官「何でしょう。」

 

中たえ「この試合、私達の本来の武器でやらせてもらっても良いですか?」

 

神官「両者の合意があれば構いませんが、湊はどうされますか?」

 

友希那「………何か意図があるのでしょう?構わないわ。」

 

合意が得られ、たえと友希那はそれぞれ自身の武器を手に取った。最終戦の舞台は樹海を模したフィールド。2人にとってこれ程戦いやすい空間はなかった。

 

 

--

 

 

香澄「頑張れおたえーー!!」

 

リサ「友希那も頑張ってー!」

 

 

--

 

 

互いを応援する声援が響き渡る中、先祖と子孫、最終戦の火蓋が切られる。

 

 

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