戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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今回のお話を含め、番外編は3話、外伝は4話、最後に1話で"戸山香澄は勇者である"の執筆は終了となります。

結城友奈は勇者であるも今秋に3期を控えてますので、もしかしたら復活するかも。




思い出のアルバム〜奇跡の軌跡〜

 

 

勇者部部室--

 

赤嶺・つぐみ・六花「「「こんにちわー。」」」

 

赤嶺達3人が部室にやって来る。部室内では香澄達数人が集まっており、なにやら分厚い本を読んでいるようだった。

 

つぐみ「何を読んでるんです?」

 

香澄「あっ、つぐみちゃん。これはね……思い出のアルバムだよ。」

 

そう言って香澄は適当なページを開いてつぐみ達に見せた。そこにはこれまでこの世界で香澄達が過ごし体験してきた日々の思い出の写真が沢山飾られている。

 

つぐみ「わぁ……楽しそうな写真が沢山!そっか、みんなはもうこの世界に来て随分経ってるんだよね。」

 

中沙綾「そうだね。歳はとらないから全然実感は湧かないけど。」

 

赤嶺「確かあのパーティの時にも見せてもらったけど、あれから更に増えてるんだよねぇ。」

 

リサ「勿論!さっ、赤嶺達も一緒に見ようよ。」

 

六花「良いんですか!それじゃあお言葉に甘えて。」

 

香澄達はアルバムのページをめくっていった。

 

香澄「あっ、これは確かさーやと沙綾ちゃんの誕生日の時だよね。」

 

有咲「サバゲーやったんだっけか。迫撃砲まで使ったんだから規模でけーよな。」

 

六花「迫撃砲ですか!?」

 

 

--

 

 

塹壕フィールド--

 

有咲「うっ………。」

 

蘭「っ!?有咲!!」

 

有咲「ま、まさかいきなり迫撃砲なんて…恐れ入った……ぜ…ガクッ。」

 

あこ「あ……ああ、有咲ぁーーーーーー!!」

 

蘭「有咲がやられるなんて…。」

 

中たえ「ほどほどにって言ったのにー。」

 

美咲「これは、戸山さんの言う通り、さっさと突撃しないとすぐ全滅だよ。」

 

香澄「よし、行こうみんな!」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

赤嶺「いくらなんでもやり過ぎじゃない?」

 

香澄「さーやの誕生日だもん!」

 

千聖「にしても、この有咲ちゃんの顔は面白いわね。」

 

有咲「わ、笑うなぁーー!」

 

六花「あはは…この写真はいつのですか?」

 

友希那「これは……確か林間学校の時ね。」

 

紗夜「………っ!?こ、この写真は……!」

 

林間学校の写真を見た瞬間、紗夜の目の色が変わった。

 

 

--

 

 

旅館、B班の部屋--

 

中沙綾「クスン…クスン……香澄……香澄ぃ…。」

 

高嶋「山吹さんっ。私なんかじゃ、戸山ちゃんの代わりにはなれないと思うけど……。この林間学校の間だけは、私を戸山ちゃんだと思って、甘えてほしいな。はい、ア~ン♪」

 

中沙綾「え……?あ、あ~ん……………美味しい。」

 

有咲「そりゃそうだ。みんなで頑張って作ったんだからな。」

 

中沙綾「あの……すみませんでした。どうしても……香澄がいないと……私。」

 

リサ「解るよ、沙綾。その気持ちは……。痛い程良く解る。」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

友希那が示した写真は沙綾が高嶋からあーんをされている瞬間のだった。

 

紗夜「林間学校の話は高嶋さんから聞いていましたが、実際の写真を見る………見る見ると……。」

 

高嶋「紗夜ちゃん!?目が!」

 

燐子「早く次をめくりましょう……!」

 

 

--

 

 

牛込宅--

 

紗夜「こ、これは…。」

 

ゆり「お腹が減っては笑顔になれぬ!さ、いっぱい食べてね!」

 

紗夜「料理上手なのは知っていましたが、これは……凄いですね。」

 

りみ「いくらなんでもこれは作りすぎだよ、お姉ちゃん。私も紗夜さんも少食なのに。」

 

ゆり「私が食べるから大丈夫!紗夜ちゃん、手は洗った?」

 

紗夜「え、ええ…。」

 

ゆり「なら、オッケー!冷めないうちに食べてね。」

 

りみ「あ、紗夜さん。ドレッシング取ってもらえますか?」

 

紗夜「はい、どうぞ…。」

 

ゆり「口に合うかな?」

 

紗夜「ええ……美味しいです。………家族の食卓って、こんな感じなんですね。騒々しいですが………なんだか楽しいです。いつか……高嶋さんとも……こんな感じになれたら…良いですね…。」

 

ゆり「またいつでも来てね。今度は高嶋ちゃんと一緒に。」

 

紗夜「………ええ、是非。フフッ。」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

千聖「これは、紗夜ちゃんがゆりさんとりみちゃんの家でご飯を食べてる写真ね。」

 

ゆり「紗夜ちゃんが初めて家に来た時だね。今ではすっかり名誉姉妹だもんね。」

 

イヴ「そうですね…私も名誉姉妹です。」

 

香澄達は思い出話しに華を咲かせていく--

 

 

---

 

 

勇者部部室--

 

六花「この部室に置いてあるアルバムは、皆さんが自由に写真を貼っていってるんですよね?」

 

中たえ「そうだよ。だから少し見ない間に新しい写真が増えてて面白いよね。」

 

あこ「どれどれ……この写真は!?」

 

 

--

 

 

家庭科室--

 

夏希「よし、特性焼きそばの出来上がり!」

 

小沙綾・小たえ「「わぁー!!」」

 

小たえ「良い匂い!いっただきまーす!モグモグ……美味しい!!」

 

小沙綾「うん!流石夏希の焼きそばだね!モグモグ……香ばしい出汁の香りが堪らない!!」

 

夏希「どれ、私も。モグモグ……ん!我ながら上出来!!」

 

小たえ「私も焼きそば作れるようになりたいなぁ。」

 

夏希「それくらいなら私が教えてあげるよ。」

 

小たえ「本当⁉︎ありがとう、夏希!」

 

小沙綾「そうだ!おたえが作れる様になったら、これを私達の恒例にしない?文化祭の打ち上げは焼きそば!」

 

夏希「良いけど、毎年だと飽きない?」

 

小たえ「賛成!夏希の焼きそばずっとずっと毎年食べたーい!!みんなで焼きそばの食べさせ合いっこだ!」

 

夏希「ははっ!そう言ってもらえると嬉しいよ。よし!それじゃあ来年も焼きそばだね!」

 

小沙綾「約束!」

 

小たえ「約束!」

 

夏希「約束!」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

あこが目にしたのは夏希達小学生組が仲良く焼きそばを食べている写真。

 

夏希「懐かしいなぁ。確かここから、毎年文化祭の締めは焼きそば作ろうってなったんだよね。」

 

小沙綾「うん。おたえももう焼きそば作れるようになったもんね。」

 

小たえ「えへへ。」

 

中たえ「……………そっかぁ。」

 

中沙綾「約束…叶ったね、おたえ。」

 

中たえ「うん!」

 

笑顔で話す夏希達を見て涙ぐむ中学生の沙綾とたえ。

 

友希那「もう長い付き合いをしているけれど、こうして写真を見ると知らない表情がまだ沢山あるわ。」

 

薫「そうだね。自分以外の人に向けられている顔を見れるのは、写真ならではだ。」

 

赤嶺「んもぅ……言ってくだされば、お姉様には私のどんな顔だって見せちゃうのに。」

 

美咲「はーい、次行ってみよー。」

 

 

--

 

 

花咲川中学、屋上--

 

ゆり「うぅ……っ。うぅぅ………!」

 

薫「そんなに泣かないでくれ……。」

 

ゆり「誰が泣かせてるのよ………。」

 

薫「私は戻って来るよ……。300年、ゆりの誕生を待って…待って…待って……そうしたら………また…逢おう。」

 

ゆり「…………薫。」

 

薫「安心してくれ。ゆりの背中は私が守る……。いつも………傍にいるから……。」

 

ゆり「…………約束…だよ。」

 

薫「あぁ……。」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

次のページにあった写真は、ゆりと薫が抱き合っている写真。

 

ゆり「えええぇえぇ!?なんでこの写真がここに!?」

 

薫「私が入れたのだが、ダメだったかい?」

 

赤嶺「な、何ですかこれ……。」

 

りみ「これどうやって撮ったんだろう……。」

 

あこ「それをいうなら、これもだよね。」

 

 

--

 

 

夜の公園--

 

高嶋「わぁーーーー!綺麗!」

 

紗夜「本当に綺麗ですね。桜が闇夜に浮かび上がっています。」

 

高嶋「紗夜ちゃん、写真撮ろう!ライトの綺麗に当たってる所で!」

 

紗夜「良いですね……っと、どうやら先客がいるようです。」

 

高嶋「え?」

 

日菜「るるるるんっ♪って来るよ!!これはいつも以上に綺麗な写真が撮れそうだよ!」

 

あこ「じゃあ日菜ちん!あことポーズ対決だよ!りんりん、ポーズを決めたところで撮って!」

 

日菜「良いねぇ、望むところだよ!」

 

あこ「負けないよ!」

 

燐子「………撮れたよ…。どうかな…?」

 

赤嶺「……あははっ、何これ!あこも日菜も変なポーズ!」

 

日菜「えー!そうかなぁ。」

 

リサ「みんな楽しそうだねぇ。友希那、私達も写真撮らない?」

 

友希那「そうね、この景色は滅多に見れないものね。」

 

紗夜「……皆さん、良い笑顔をしています。」

 

高嶋「そうだね、見てるこっちが嬉しくなっちゃう。リーダーなんて最初は出来るかちょっと不安だったけど、最後までやりきれて良かったよ。」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

夜桜の下で高嶋と紗夜が写っている写真。2人の後ろには他の人達も小さく写っている。

 

紗夜「言われてみればそうですね。確かこの時、いつも写真を撮ってくれる今井さんは近くにいませんでしたし。」

 

リサ「あぁ、それね。それは巫女の力で念写したやつだよ。」

 

香澄・りみ・あこ「「「ええっ!?」」」

 

リサ「あはは……嘘。係の人にカメラを渡して、こっそり撮ってもらったんだ。」

 

彩「ビックリしたぁ……。」

 

香澄「次が最後の写真だね。」

 

 

--

 

 

公園--

 

沙綾「香澄、誕生日おめでとう!」

 

香澄「うわっ!ビックリしたぁ!誕生日、覚えててくれたんだね!」

 

中沙綾「当たり前だよ!1年で1番大切な日だもん。」

 

紗夜「山吹さんにとって…ですけどね。」

 

友希那「いえ…私達みんなにとって、1人1人の誕生日は大切なものよ。戸山さん、おめでとう。」

 

 

--

 

 

勇者部部室--

 

最後の写真は香澄の誕生日に、全員で撮った写真。後ろには色とりどりの薔薇の花が咲いている。

 

香澄「私の誕生日の時の写真だ!確かここって珍しい薔薇が咲いてたんだよね。」

 

中沙綾「そうだね。この青い薔薇、昔は"不可能"って花言葉だったんだ。だけど、今は"夢叶う"って花言葉が追加されたんだよ。なんだか素敵だよね。」

 

中たえ「うん。この世界は、私が不可能だって思ってた事が幾つも叶った奇跡の場所。沙綾達に御先祖様…………そして夏希。みんなに会えた奇跡が、このアルバムには集まってる。」

 

夏希「何言ってるんですか。まだまだこれから!もっと沢山集めなきゃ!」

 

香澄「そうだね!きっとこれからも楽しい事がいっぱいある筈だもん!」

 

友希那「神樹は私達を無慈悲な戦場に誘った……けれど、有り得ない邂逅という宝物も与えてくれたわ。いつまで続くか分からない限りのある時だけれど、この運命に感謝しないとね。」

 

中たえ「アルバムが分厚くなって、部室が写真でいっぱいになるくらい、みんなで思い出を積み重ねよう。」

 

香澄「そうだね。これからも、勇者部のみんなで!」

 

たとえ持って帰れないとしても、せめて今この瞬間は刻みつけておこうと勇者達は誓う--

 

 

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