御百度参りを成し遂げ、日記を託された芙蓉。
そこに書かれていたものは母親が辿ってきた悲しい軌跡だったーー
母親の過去を知り、芙蓉香澄は何を思うのかーー
牛込るりが持つ芙蓉の母が書いた日記を手に入れる為、芙蓉達3人は高屋神社の御百度参りを淡々とこなしていた。
始めてから数日が経過し、冬の寒さも大分和らいで来ている。ましろは兎も角、七深に関しては御百度参りをやる度に電車を乗り継いで朝早くからやって来て芙蓉の応援をしていた。
高屋神社ーー
芙蓉「はぁ………はぁ………。」
倉田「大丈夫ですか、リリさん。少し休んだ方が…。」
芙蓉「ありがとう、倉田ちゃん……でも、もう少しで上の宮だから頑張るよ……。」
七深「………凄いね、リリちゃん。この数日は一度も休憩しないで参拝してるよ。」
倉田「リリさんはああ見えて努力家なんですよ。私と出会う前から"勇者部"なんて変な部活を立ち上げて、たった一人で活動してた。周りの白い目なんてものともせずに……。」
七深「うん……本当に凄いよ!」
芙蓉「はぁ……はぁ………はぁ…………!」
初めのうちはぶつぶつと文句を垂れていたものの、いざ御百度参りを始めると芙蓉の目に曇りは無く、頂上へ向けて一心不乱に足を踏み進めている。
ゆっくり、小さくても一歩ーーまた一歩と彼女の足は止まらない。そこが芙蓉の強さなのだ。長く険しい階段を登りながら芙蓉は毎回母親に関しての思いを巡らせていた。
芙蓉(高屋神社の御百度参りを始めてどれくらい経っただろう。私はもうずっとお母さんの事を考えている。家族を失い、異国の地で様々な辛い目に遭い、重い病を抱えて暮らす。苦しみに満ちた日だった筈だろう。暗く重く……辛い毎日だった筈だ。それでも、お母さんは前向きに生きていた。どうして…………どうしてそんなに強くあることが出来たのだろう……。)
高屋神社、上の宮ーー
芙蓉「だぁ………ばぁ………ぐぅ………と、到着ぅ!!」
今日も何とか険しい石段を登り切った芙蓉。登り終えた安堵と同時にその場にだらしなく座り込んでしまう光景も最早見慣れたものである。
七深「ふぅ〜今日も登ったねぇ。疲れたけど、やっぱり朝の高屋神社の景色は最高だよ!」
倉田「うん、そうだね!」
山から見下ろす景色は何度見ても開いた口が塞がらなくなる程に綺麗なものだった。春の訪れも近いのか、桜の蕾も開こうとしているのが見てとれる。
倉田「もうすっかり春だね。」
万物流転、有為転変ーー
季節は巡っていく。
冬が終わり、春が訪れる。
そして3人の時間も、止まる事なく流れていくーー
望むと望まざるとに関わらずーー
徳島県、とある喫茶店ーー
牛込「驚いたわ……本当に御百度参りを終えたんやね!」
芙蓉「はい!」
七深「私達が証人です!」
あれから数日が経ち、とうとう芙蓉達3人はるりから言われていた条件である高屋神社での御百度参りを完遂させたのだ。そしてその事をるりに伝え、今に至っている。
牛込「やり遂げるとは思っていたけれど、早すぎて驚いているわ!」
倉田「朝と夕方の一日二回、春休みには一日三回以上は参拝しましたから。」
芙蓉「もぅ……倉田ちゃんは鬼だったよ……。」
倉田「……牛込さんって、関西出身だったんですか?」
牛込「あっ、ごめんなさいね。そうなんですよ。興奮したりテンションが上がったりするとたまに出ちゃうんです。」
七深「そうだったんですね。それよりどうしてるりさんはリリさんに御百度参りをさせようと思ったんですか?」
牛込「そうやね………これを読んで考えてみて。」
そう言ってるりはカバンから日記を取り出し、芙蓉の目の前に置いた。
牛込「これがお母さんの日記。芙蓉さん、これからは貴女が持っていて。」
芙蓉「…………はい!」
芙蓉宅ーー
その日の夜、芙蓉は早速受け渡された日記を開いて読み始める。そこに綴られていた文字はお世辞にも綺麗な字とは言えず、才色兼備だと思っていた母親からは思っても見ない程子供の様な字だった。
芙蓉「…………やっぱり私はお母さんの事何も知らないんだな…。」
日記にはこう綴られていたーー
ーーー
ーー
ー
2月20日ーー
今日から日記を書き始める事にした。
日記をつける事は心の安定を保つ為に有効だと聞く。
互助会の友人の勧めだ。
とは言え、何を書いたら良いのだろうか。
先ずは私の愚かさから書こうか。
幼い頃の私は、傲慢で
早熟で、心配する親の声も無視して年上の従姉妹と共にアジア諸国を旅して周っていた。
道中で出会った人は明るく親切で、世界はあらゆる希望と可能性に満ち溢れていた。
そんな時、あの"7.30天災"が起こったのだ。
私達はその時日本に滞在中で運良く四国に避難出来たが、日本はほぼ壊滅してしまった。
国外からの救助も来ないという事は、恐らく他の国々もーー
私達は狭い籠の中の鳥になり、家族と離れ離れになった。
未来のあらゆる希望や可能性も消え去った。
ついさっきまで親切だった人々は次々にその優しさをかなぐり捨てた。
私は勘違いをしていたのだ。
旅行中に出会った人々が優しくしてくれていたのは私が通りすがりの他人だったから。
資源も食べ物も限られた中で、土足で自分達の土地に入り込んできた居候に優しくする人間などいない。
8月の終わり頃、従姉妹が自殺した。
絶望感に潰されてしまったのだろう。
彼女の死を弔ってくれる人はいなかった。
彼女は焼かれ、骨を冷たい骨壷の中に押し込められ、無機質に、産業廃棄物の様に処理されていった。
私は一人になった。
その後は、孤独と苦痛だけが続いた。
社会は次第に落ち着きを取り戻していったが、私達避難民に対する偏見や迫害は残った。
私が結婚して家族を作ったのは、そんな孤独を紛らわす為だったのかもしれない。
結局、何も変わらなかったけれどもーー
2月23日ーー
起き上がれない。
数ヶ月前から毎日こんな状態が続いている。
元々身体が弱いのだ。
医者からはストレスを避けるようにと言われた。
他人事のように言うものだ。
2月28日ーー
辛い。
3月5日ーー
苦しい。
3月10日ーー
何も書く事がない。
3月20日ーー
こんな世界、"7.30天災"で滅びれば良かったのにーー
3月30日ーー
もうすぐ子供が産まれてくる。
私はこの子を愛せそうにないーー
ー
ーー
ーーー
翌日の夕方、有明浜ーー
芙蓉は水平線に沈みゆく夕陽をただただ眺めているだけだった。本来であれば今日は部活動の日だったのだが、芙蓉は二人に連絡を入れずここへ来ていた。
数分経った頃、部活動に顔を出さなかった芙蓉を探しにましろと七深がやって来る。ましろの勘から芙蓉がここにいるだろうと推測して探しに来たのだ。
七深「やっぱここにいたんだね、リリちゃん。シロちゃんの言った通りだったよ。」
倉田「リリさーん!!」
芙蓉「倉田ちゃん……七深ちゃん………。」
芙蓉の口から出る言葉に元気が感じられない。
七深「今日は部活動の日だったのに待ち合わせ場所に来ないから何かあったんじゃないかって…!」
芙蓉「ごめん……部活を休むって連絡を入れれば良かったね…。」
覇気がないその言葉にましろはすぐ勘付いたのか日記の事を口にする。
倉田「………日記について何かあったんですか?」
芙蓉「………うん。日記を読み進めていくのが段々と怖くなってきて…。」
七深「……え?」
芙蓉「文章から見えてくる人が、私の知ってるお母さんとは違い過ぎて……。私が知っているお母さんは強くて、優しくて、明るい人だった。でも、あの日記を書いている人は………酷く弱くて、周りをただ憎んでいて………それに多分…私の事も好きじゃなかったのかも…。」
七深「そんな事無いよ、きっと!」
芙蓉「だけど、この先を読み進めていく事が怖くてたまらないんだよ……。」
久々に見る弱々しい芙蓉に対し、大きくため息をついたましろ。そして芙蓉の目を見ながら伝える。
倉田「全く……臆病なところは変わらないんですね。リリさんの事を嫌っていたのなら、いつもリリさんの前で明るく出来る訳ないじゃないですか。リリさんが見てきたものが、リリさんのお母さんの本当の姿ですよ。」
芙蓉「でも………!」
七深「ねぇリリちゃん!一人で読むのが怖いなら、私達も一緒に読むよ!勿論リリちゃんが許してくれるならだけど…。」
倉田「最後まで読めば、全部分かる筈ですよ。」
芙蓉「…………うん!」
二人の掛け替えない親友に背中を押され、芙蓉は再び日記を開き、続きを読み始めるのだった。
ーーー
ーー
ー
5月5日ーー
数年振りに日記を開いた。
今日は娘の四歳の誕生日だ。
ケーキを用意して、細やかながらお祝いをした。
芙蓉香澄ーーそれがこの娘の名前。
詳しい理由は分からないけれど、私の娘は大赦から"香澄"という名を授かった。
私は香澄を可哀想に思う。
避難民である私の娘というだけで、この娘はずっと言われのない非難を浴び続ける事になるだろう。
この世界には未来も希望も無い。
壁に閉ざされたこの狭い土地の中では、明るい将来なんて思い描く事は到底出来ない。
こんな時代に産まれてきたこの娘が余りにも哀れで、泣きそうになってしまった。
6月9日ーー
夜に泣いていたところを香澄に見られてしまった。
「どうしてお母さんは泣いてるの?」と香澄が尋ねる。
私は何も答えられなかった。
香澄は私の頭を撫でてくれた。「痛いの痛いのとんでけ。」と。
私はもっと泣いてしまった。
この娘は本当に優しい子に育ってくれた。
この世界には希望は無く、
だけど、香澄がいてくれているお陰で少しだけ輝いて見える。
10月29日ーー
病院で検診を受けた。
以前から持っていた病気が最近になって悪化してきているらしい。
2月6日ーー
入院することになった。
2月13日ーー
今回は短い期間で退院出来たが、またいつ容態が悪化するか分からないらしい。
不安でたまらない。
この病が香澄にも遺伝していたらーー
私がもしこの病で命を落としたらーー
香澄はこの先どうなるのだろう。
3月9日ーー
古来、日本には百度参りという文化があるらしい。
願いを叶える為に、寺社仏閣に百回も参拝するという。
私はそれをやる事に決めた。
勿論医者には秘密だ。
絶対に止めるだろうから。
参拝する場所は、高屋神社。
願う事は、私がいなくなっても香澄が幸せで暮らしていけますようにーー
3月10日ーー
百度参りの2回目。
3月12日ーー
百度参りの3回目。
3月30日ーー
やっと10回目。
5月28日ーー
30回目。
百度参りを始めて、二ヶ月以上が経った。
今まで参拝の途中何度も倒れそうになり、その場にいた人に助けられた。
私は本当に自分の愚かさに気が付いた。
天災後の人々は優しさを失い、醜い本性を現したと思っていた。
だけど思えば、まだ幼い子供だった私がこの崩壊後の世界で生きていけたのは、周りの人々が助けてくれたからに他ならない。
四国へ避難した時ーー
食べ物が無い時ーー
従姉妹が死んで一人になった時ーー
いつも周囲の人が私を助けてくれた。
他人の優しさに目を向ける余裕が私に無かっただけだったのだ。
天災で変わってしまったのは私の方だった。
この日記は香澄には到底見せられるものじゃない。
私の醜さと脆さで満ちている。
9月27日ーー
67回目。
身体が重い。
体調の悪化が激しい。
2月19日ーー
81回目。
途中で脚が動かなくなり、参拝に4時間も掛かった。
9月1日ーー
98回目。
今日で私の御百度参りは終わりのようだ。
先日の長期入院明けで、脚が弱って自力で歩ける事が出来なくなってしまった。
100回の参拝は出来なかったけれど、神様は願いを叶えてくれるだろうか。
香澄ーー
産まれた時は私はこの娘を愛せないだろうと思っていた。
だけど今は違う。
この世界がどんなに辛くても、この娘がいてくれれば私はどんな時も笑顔でいられる。
私がいなくなった後の世界で、この娘はどのように生きていくのだろう。
どうかーー
こんな世界でも、あなたが幸せに生きていけますようにーー
私が"あなた"という宝を見つけられたように、この狭い世界でもあなたの宝物が見つかりますようにーー
私はただそう願うーー
ー
ーー
ーーー
日記はここで終わっていた。
七深「……………。」
倉田「るりさんがリリさんに高屋神社で御百度参りさせた理由………何となく分かった気がします。リリさんのお母さんが同じ事をしていたから…なんですね。」
芙蓉「うん…………大変だったけど、やって良かったと思う。」
七深「お母さんが成し遂げられなかった事を、リリちゃんが受け継いでやり遂げたって感じかな。」
母親から受け継がれたバトン。託された願いが今叶っているのだと、日記を読み終えた芙蓉は今心の底から実感していた。
芙蓉「えへへ……そう言われると、嬉しいね。やっぱり、日記を最後まで読んで良かったよ。ありがとう、倉田ちゃん………七深ちゃん……。」
倉田「うん。リリさんのお母さんがリリさんの前で明るかった理由も分かった……。」
芙蓉「そうだね………。」
その時、遠くの方から"家路"の音楽が流れてくる。この音楽を聴くと何故か家に帰りたくなる気がする。最早身体がそう覚えてしまっているのだろう。
七深「そろそろ帰らないと。」
二人に別れの挨拶をして砂浜を後にする七深は去り際に振り返り話し出す。
七深「ねぇ、リリちゃんにシロちゃん。明日の活動は何をするの?」
倉田「特に新しい情報提供者は出てきた訳じゃ無いもんね。」
芙蓉「う〜〜〜ん…………。じゃあ思いついたんだけど、明日から四国の各地を巡ってみない?神世紀30年の今の四国をこの目で見ておく事も、歴史を保存しておくことになると思うんだ。」
七深「うん、良いねそれ!」
倉田「私も賛成です!」
芙蓉「よーし!じゃあもう今日は遅いから解散!!」
こうしてこれからの目標を決めた3人はそれぞれの家路へと戻っていくのだった。
電車内ーー
帰りの電車の中で、七深は今日の事について思い返していた。
七深(リリちゃんのあの日記に書かれていた事………旧世紀の中で、勇者だけじゃない、全ての人間が懸命に生きていた。全ての人間がこの世界の主役で、全ての人が願いと思いを抱えて生きていたんだ………。)
帰り道ーー
そしてましろもまた今日の出来事についての思いを巡らせている。
倉田(閉じられた箱庭の世界と今に至るまで人々が過ごしてきた時間、時代。リリさんのお母さんの日記を読んだからなのかな………今夜はお母さんと話してみようと思う。旧世紀と神世紀の狭間の事を聞いてみよう。たまにはそんな時間があっても良いと思う。)
有明浜ーー
二人の姿が見えなくなってからも芙蓉は砂浜で海を眺めていた。陽はほぼ沈み、間も無く偽りの星々が空を埋め尽くすだろう。
暫く海を眺める芙蓉。それは満足したのか帰ろうと踵を返そうとした矢先の事だったーー
芙蓉(………うっ!?)
背中に感じたのは以前ましろと電話していた際に感じたあの視線だった。
ただし、以前と違うのはその時よりもはっきりと感じ、何よりもはっきりと感じた為なのか、芙蓉にはこの視線の人物の事を良く知っていたのだ。
?「こんな時間に何黄昏ちゃってるの、芙蓉香澄ちゃん。」
芙蓉「うぐっ!?あははははそそんなことなななないでですよよよ……今井リサ様。」
突如芙蓉の背後から現れた人物は、現大赦の全ての実権を握っている巫女、今井リサその人。以前のトラウマからか怯えて呂律が回らなくなってしまう芙蓉だったが、すぐに以前のリサとは雰囲気が違うという事に気が付いた。
以前のリサは真実を知ろうとする者には容赦無く鉄槌を下そうとする威圧のような雰囲気を醸し出していたが、今芙蓉の目の前にいるリサからはそれが感じられない。寧ろ優しく全てを包み込むような柔らかな雰囲気と言っていいだろう。
リサ「そんな警戒しなくても大丈夫だよ。別に詩船さんやレイから昔の話を聞いたから粛清しようだとか、その日記を回収しようだとか、人知れずこの世界から抹消しようって訳じゃないからさ。」
芙蓉「目が全然冗談に見えないんですけど…………本当ですか?」
リサ「寧ろ逆かな。今日はお願いがあって来たんだ。芙蓉・リリエンソール・香澄さん、貴女には"語部"になって欲しいんだよ。」
芙蓉「………"語部"…ですか?」
リサ「そう。芙蓉ちゃんもこれまで経験してきた事や自分の目で、心で素直に感じた事。それをどんな形でも良いから……後世に伝えていって欲しいんだ。」
リサのーー大赦の考えがどういう事なのか、芙蓉には想像することも出来なかった。だけど一つだけ芙蓉にも分かる事、それは大赦もなるべく出来る範囲でこの世界を良くしようとしているという事だった。その点だけに関して言えば"勇者部"となんら変わらないと言えるかもしれない。
リサの提案に、芙蓉は迷う事無く快諾の返事をする。
芙蓉「その話、承りました。丁度さっき倉田ちゃんと七深ちゃんとも今の四国を見て回ろうって決めたばかりだったんです。期待に添えるかどうかは分かりませんが……成せば大抵何とかなると思います!」
リサ「うん………それでこそ"香澄"の名を持つ者だね。それじゃあ遅くならないうちに帰るんだよ。また何処かで会えると良いね。」
そう言い残し、リサは夜の闇へと消えてしまったのだった。
余りにも突拍子で、一瞬の出来事に芙蓉は大きく深呼吸をした。そして落ち着きを取り戻し、空を見上げこれまでの、そしてこれからの事を思い浮かべた。
芙蓉(………将来、この鳥籠の世界がどうなっていくのかは分からない。私がどんな人生を送るのかも分からない。私の前には多くの人々の人生があって、私の後にも沢山の人の人生があるのだろう。その中で、私はただ生きていく。)
芙蓉(お母さんは日記の最後で私の幸せと、私が人生の宝物を見つけられるようにと願っていた。)
芙蓉「その願いは………ちゃんと叶ってるよ、お母さん!私のそばには倉田ちゃんと七深ちゃんがいて、今の私は………とても幸せだから!」
家路に着く芙蓉。その足取りはこれからの未来に期待を膨らませるかの様に軽かった。