戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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誰が見ても仲の良い牛込姉妹。

きっと前世でも仲が良かったのでしょう--




姉の妹離れ

 

 

とある日の昼下がりの花咲川中学教室--

 

ゆり「よし、休み時間の間に届けてあげないとね。」

 

ゆりは席を立ちりみのクラスに行こうとした時だった。

 

クラスメイト「あれ、何処行くの?」

 

同じクラスの女子生徒がゆりに声をかけた。

 

ゆり「妹に忘れ物を届けにちょっとね。りみったら、今日は日直の仕事があるからって先に出たのに、数学の教科書と体操着を忘れちゃってね。全く、りみは私がいなかったら本当にダメなんだから…。」

 

ゆりは説明するが、

 

クラスメイト「はぁーーー。」

 

女子生徒は大きなため息を吐いた。

 

ゆり「ん、どうしたの?そんなに大きなため息ついちゃって。」

 

クラスメイト「ゆりちゃん…それどうかと思うよ。」

 

ゆり「え、何が?」

 

クラスメイト「ゆりちゃんがそんな風に甘やかすから、妹ちゃんはいつまで経っても自立出来ないんじゃない?」

 

女子生徒はゆりの過保護っぷりに苦言を呈したのだった。

 

ゆり「え……?」

 

女子生徒は更に切り込む。

 

クラスメイト「むしろゆりちゃんの方こそ、妹離れをしないといけないんじゃない?」

 

ゆり「妹離れ……?」

 

クラスメイト「うん。」

 

ゆり「えええええええーーーーーーっ!!?」

 

クラスメイト「だって、このままだと妹ちゃんがどうなるか想像してみなよ。」

 

ゆり(確かに…りみがこのまま高校生、大学生、社会人になっていったら……。)

 

 

 

ゆりは想像する--

 

 

---

ーー

 

 

りみ「お姉ちゃーん、進学しようか就職しようか決められないよー!」

 

りみ「お姉ちゃーん、就職の面接一緒について来てー!」

 

りみ「お姉ちゃーん、会社に入るカードキー無くして入れないよー!」

 

 

ーー

---

 

 

ゆり「そんなの絶対ダメ!!」

 

クラスメイト「でしょー。」

 

ゆり「そうだよね…私はりみを甘やかし過ぎてた…もっと厳しくいかないと!」

 

 

こうしてゆりの妹離れ作戦が始まった--

 

 

 

 

 

 

その日の夜、牛込宅--

 

りみが慌てながらキッチンに入ってきた。

 

りみ「お姉ちゃん!明日家庭科の調理実習なのに、持っていく材料買ってくるの忘れちゃったよ!」

 

ゆり「……。」

 

りみ「今からでも開いてるスーパーあるかな!?そもそも何買えばいいか分からないし…。」

 

ゆり「……。」

 

りみ「お姉ちゃん、今から一緒に買い物に…。」

 

ゆり「……。」

 

ゆりは黙っている。

 

りみ「お姉ちゃん?何で返事してくれないの?」

 

ゆり「りみ、材料を買い忘れたのは自分の責任でしょ。自分で買ってきなさい。」

 

ゆりはりみを突き放す。

 

りみ「えっ…!?」

 

りみはゆりの予想外の応対に驚いたが、

 

りみ(でも、お姉ちゃんの言う事はその通りだよね…。)

 

りみ「…うん、私1人で買い物に行ってくるね。」

 

そう言ってりみは家を出た。

 

りみ「今の時間なら、まだ開いてるお店はあるはずだし、コンビニだってあるよね。」

 

 

 

 

 

 

次の日の朝--

 

目覚ましがけたたましく鳴り響き、りみが慌てて起きてくる。

 

りみ「お姉ちゃん!どうして起こしてくれなかったの!?」

 

ゆり「これからは自分で起きなさい。」

 

りみ「えっ…!」

 

 

 

 

 

 

またある時--

 

りみ「お姉ちゃん、この前買ったシャツ何処に置いたっけ?」

 

ゆり「知りません。これからは服も自分で片付けなさい。」

 

りみ「え…。」

 

 

 

 

 

 

ある時の夕食--

 

りみ「お姉ちゃん、今日の夕ご飯私の嫌いなものが沢山…。」

 

ゆり「これからは何でも食べられる様になりなさい。それが嫌なら、自分で料理出来るようになりなさい。」

 

りみ「う…!」

 

 

 

 

 

 

勇者部部室にて--

 

りみ「最近お姉ちゃんが冷たいよ…。」

 

りみは元気無さそうに勇者部のみんなに呟いた。

 

たえ「りみ、それは倦怠期だよ。」

 

有咲「夫婦かってーの!」

 

たえが答え、それに有咲が突っ込んだ。

 

沙綾「何かあったのかな…ゆり先輩がりみりんに冷たいなんて、想像が出来ない。」

 

香澄「そうだね…ゆり先輩はいつもりみりんに優しかったし。」

 

そこへ、

 

ゆり「どうしたの、みんな?深刻な顔してるよ。」

 

ゆりが部室にやって来た。

 

香澄「ゆり先輩。実は最近ゆり先輩が冷たいっ--もご…。」

 

説明しようとした香澄の口を有咲が塞いだ。

 

有咲「ひとまず様子をみるぞ。まずは観察して何が起こってるかを見極める。」

 

ゆり「ん?みんな今日は変だよ?」

 

りみ「あの…お姉ちゃん。実は数学で分からないところがあって…。」

 

ゆり「…りみ。かつて大数学者アルキメデスは、自分の家に敵国の兵士が来ても学習を続けたと言われてるよ。りみも頑張れば、きっと難しい問題だって解ける。だから自分で考えて。」

 

りみ「…うん……。」

 

 

 

 

 

 

かめや--

 

ゆりを除く勇者部5人はかめやで作戦会議を始める。

 

有咲「どうやら、ゆりがりみに冷たいってのは本当みたいだな。」

 

りみ「うん…。」

 

沙綾「一体どんな心境の変化があったのかな。」

 

香澄「りみりん、喧嘩しちゃったの?」

 

香澄がりみに尋ねた。

 

りみ「してないよ!私とお姉ちゃんが喧嘩なんて…。」

 

たえ「このうどん美味しい…おかわり!」

 

沙綾「おたえ。今はりみりんの相談中!」

 

たえ「うん。だからうどんを食べて頭に糖分を送って考えてた。そして今、うどんのお陰で思いついたよ。」

 

香澄「なになに、おたえ?」

 

香澄が興味津々でたえに尋ねる。

 

たえ「これは…きっとりみの自立を促す為のテストだよ!」

 

香澄・沙綾・りみ・有咲「「「テスト?」」」

 

たえは4人に説明する。

 

たえ「りみもいずれはゆり先輩から独立しないといけない…1人でちゃんと生きていける様にならないといけない。」

 

有咲「まぁそうだな。兄弟姉妹でも、ずっと一緒って訳じゃないだろうし。いずれはりみも独り立ちするだろうな。」

 

りみ「独り立ち…1人で生きていく……。」

 

りみ(お姉ちゃんだって大学生になったら、遠くの大学に行くかもしれない…。そしたら私は、一人暮らししないといけないよね…。)

 

沙綾「成る程。ゆり先輩はりみりんを成長させようとしてるんだね。ライオンが自分の子供を崖から落とす様に。」

 

沙綾は納得した。

 

有咲「崖にしては随分傾斜が緩いけど…自分で自分の事が出来れば良いだけだろ。」

 

りみ「……うん!」

 

りみはみんなの話を聞き、決意する。

 

 

 

 

 

 

その日の夜、牛込宅--

 

りみ「お姉ちゃん!」

 

りみが勢い良くキッチンにやって来た。

 

ゆり「りみ?」

 

りみ「私、頑張るよ!これからはお姉ちゃんに頼らずに、ちゃんと自分でやっていける様になるよ!」

 

ゆり「りみ……分かってくれたんだね。」

 

りみ(お姉ちゃん…お姉ちゃんが遠くの学校に行っても、私は1人でやっていける様に頑張るよ。)

 

ゆり「ところでりみ。私は週末から塾の合宿に行ってくるから。」

 

りみ「塾の…合宿?」

 

ゆり「うん。友達の誘いでね。塾に入ってない外部の人でも参加出来るみたいだから。だから、土日の間は家に居ないけど……大丈夫だよね、1人でも。」

 

りみ「……もちろんだよ!」

 

りみは自分の胸を叩いた。

 

りみ(分かったよ、お姉ちゃん…これも私がいつか一人暮らしを始める為の、リハーサルみたいなものだよね!)

 

 

 

 

 

 

金曜日の夕方--

 

ゆりは勇者部で今度幼稚園の手伝いをする為の準備で、帰ってくるのが遅くなる様だった。

 

りみ「よし、今日の晩御飯は私が作る!」

 

りみは張り切る。

 

りみ「ちゃんと料理を作って私の成長を見せれば、お姉ちゃんは安心して勉強合宿に行ける。将来安心して、遠くの学校に通える…。お姉ちゃんの為に…私、頑張るよ!」

 

りみは早速料理に取り掛かった。

 

りみ「料理なんて、ネットのレシピを見ながらその通りに作れば、きっと簡単だよ。」

 

 

 

 

 

 

10分後--

 

りみ「けほっ、けほっ。な、何でこんなに黒い煙が沢山出るの!?」

 

 

 

 

 

 

15分後--

 

りみ「うう…野菜を切ってたらどんどん歪な形に…。」

 

 

 

 

 

 

20分後--

 

りみ「あぁ!調味料入れ間違えちゃった!」

 

 

 

 

 

 

30分後--

 

りみ「はぁ………。」

 

りみの目の前には死屍累々の食材と、失敗した料理が並べられていた。

 

りみ「ど、どうしてこんな事に…。」

 

その時、チャイムの音が鳴った。

 

りみ「誰だろう…?はい、今開けます。」

 

玄関を開けると、そこには香澄と沙綾がいたのだった。

 

香澄・沙綾「「お邪魔します。」」

 

りみ「香澄ちゃんに沙綾ちゃん。」

 

沙綾「今日はゆり先輩帰りが遅いって言ってたから、りみりん1人なんじゃないかと思ってね。」

 

香澄「1人じゃ退屈だろうから、遊びに来たよ。」

 

りみ「う…うう……。」

 

その時、りみの目に涙がたまる。

 

沙綾「ど、どうしたの!?」

 

りみ「見てよ…この惨状を……。」

 

香澄「お、おお。台所が賑やかな…賑やかすぎる状況に…。」

 

沙綾「何かあったの!?」

 

りみ「料理を作ってただけで…。」

 

沙綾「それで、この惨状に…?」

 

沙綾は驚きで言葉が出なかった。

 

りみ「うん…。お姉ちゃん、帰ってくるのが遅くなるなら、私がそれまでに晩ご飯を作っておこうって思って…。」

 

沙綾「そうなんだ…分かった。じゃあ私が作ってあげる。」

 

りみ「ありがとう、沙綾ちゃん…でも、それじゃあダメなんだよ。」

 

香澄・沙綾「「え?」」

 

りみ「私の手で料理を作って、私は1人でも大丈夫って事をお姉ちゃんに教えてあげたいの!」

 

香澄「りみりん…。」

 

沙綾「なら、料理はりみりんが作って。でも、アドバイスくらいなら大丈夫でしょ?もしりみりんの手順が間違えそうになったら、私が教える。あくまでも料理を作るのはりみりん自身だよ。」

 

りみ「沙綾ちゃん…。うん、分かったよ!」

 

こうして沙綾をアドバイザーとして、りみの料理が再び始まる--

 

 

 

 

 

 

沙綾「りみりん!調味料の瓶を間違えないで!」

 

りみ「うん!確認するよ!」

 

沙綾「りみりん!茹でる時間が過ぎてる!」

 

りみ「うん!すぐにお湯からあげるよ!」

 

沙綾「りみりん!追いオリーブオイルは、常人は使っちゃダメな技だよ!」

 

りみ「うん!オリーブオイルの使い過ぎには気を付けるよ!」

 

沙綾「よし、あと少しで完成だよ。」

 

 

 

あと少しで完成--

 

 

 

その時だった--

 

 

 

りみ「あっ……。」

 

沙綾「どうしたの、りみりん!?」

 

りみ「食材が…材料が足りないよ。」

 

沙綾「そんなっ!?」

 

りみ「きっと最初に失敗し過ぎたせいだよ…それで食材を使い果たしちゃったんだ。」

 

沙綾「仕方ないか…きっとゆり先輩も、りみりんの努力を分かってくれる筈だよ。今日はここまでで……。」

 

りみ「私は…私はちゃんと料理が出来るようにならないといけないのに…。そうしないと…お姉ちゃんが安心して遠くの学校に行けないよ……!」

 

沙綾「りみりん……!」

 

 

この場にいる誰もが失敗したと思った--

 

 

 

だがそうはならなかったのである--

 

 

 

香澄「食材買ってきたよ!」

 

りみ「香澄ちゃん…!」

 

香澄はりみが作っている料理のレシピを見た際に材料が足りなくなると思い、買いに走っていたのだった。

 

香澄「私、さーやみたいに料理を教える事は出来ないけど、これくらいなら手伝えるよ!」

 

りみ「香澄ちゃん…ありがとう!」

 

沙綾「さっすが、香澄!さぁ、りみりん。最後のひと頑張りだよ!」

 

りみ「うん!」

 

 

 

 

 

 

ゆり「ただいまー。」

 

ゆりが帰ってきた。

 

沙綾「ゆり先輩おかえりなさい。」

 

香澄「待ってましたよ。」

 

帰ってきたゆりを香澄と沙綾が出迎えた。

 

ゆり「香澄ちゃん?沙綾ちゃん?どうしてここに?」

 

すると奥から疲れ果てたりみがやって来た。

 

りみ「お姉ちゃん…見て、テーブル…。晩ご飯…私が1人で作ったんだよ……。」

 

ゆり「これは…この料理、全部りみが作ったの!?」

 

りみ「そうだよ…お姉ちゃん…。」

 

りみは力を使い果たし倒れてしまった。

 

ゆり「りみ!しっかりして!」

 

沙綾「料理は、作り慣れない人にとっては、集中力を使うから…きっと疲れたんですよ。」

 

ゆりは倒れたりみを優しく抱き抱えた。

 

りみ「見た…お姉ちゃん…?料理、出来たんだよ…私1人で。」

 

ゆり「うん…うん……。」

 

りみ「もう安心して、明日からの合宿に行けるね…。」

 

ゆり「うん……!」

 

 

 

 

 

 

翌朝--

 

りみが起きた時には、そこにゆりの姿はなかった。その時、端末に香澄からメッセージが入る。

 

香澄「りみりん、おはよー。もうゆり先輩は合宿に行ったの?」

 

りみは返信する。

 

りみ「うん。お姉ちゃん、行っちゃった。帰るのは週明けだよ。」

 

りみ「お姉ちゃん…お姉ちゃんがいなくなったら、部屋がガランとしちゃった。でも…すぐに慣れると思うよ。だから…心配しないでね、お姉ちゃん。」

 

 

 

そんな時だった--

 

 

 

ゆり「ただいまー。」

 

りみ「……………あれ?」

 

帰って来たのは合宿に行った筈のゆりだったのだ。

 

ゆり「りみ、起きてたんだね。1人で起きられるなんて偉いよ!」

 

ゆりはりみを撫でた。

 

りみ「お姉ちゃん……。それより、勉強合宿に行ったんじゃなかったの?」

 

ゆり「合宿はキャンセルしたよ。」

 

りみ「えっ?じゃあ、さっきまで何処に行ってたの!?」

 

ゆり「ゴミ捨てに行ってただけ。」

 

りみ「えええええっ!?」

 

りみの叫びがこだました。

 

ゆり「勉強合宿はもういいの!りみを1人残していくなんて私には出来ないから。」

 

そんなこんなで、りみの心配は杞憂で終わったのだった。

 

 

 

 

 

時は、女子生徒とりみの事で話していた時まで遡る--

 

 

---

ーー

 

 

ゆり「そうよだね…私はりみを甘やかし過ぎてた…もっと厳しくいかないと!」

 

 

 

 

 

ゆり「りみ、材料を買い忘れたのは自分の責任でしょ。自分で買ってきなさい。」

 

りみ「えっ……。」

 

りみ「……うん、私1人で買い物に行ってくるね。」

 

 

りみが材料を買いに出かけた後--

 

 

ゆり「う…うう…つらい。つらすぎる…りみを突き放すのが、つらい。でも、りみの為に頑張らないと!」

 

そしてゆりはりみの後をこっそりつけて確認しに行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

ゆり「これからは自分で起きなさい。」

 

りみ「えっ…。」

 

ゆり(つらい…つらい……。)

 

 

 

 

 

 

ゆり「知りません。これからは服も自分で片付けなさい。」

 

りみ「え…。」

 

ゆり(りみ…ごめんね…ごめんね…。)

 

 

 

 

 

 

ゆり「これからは何でも食べられる様になりなさい。それが嫌なら、自分で料理出来るようになりなさい。」

 

りみ「う…!」

 

ゆり(あああ…つらい!つらい!りみ、ごめんね……。)

 

 

 

 

 

 

ゆり(つらい…りみに冷たくするのがこんなに苦しいなんて・…。でも、これもりみの為…。私はこれで良いの…?このままりみに冷たくし続けて…。)

 

 

 

 

 

 

りみ「見た…お姉ちゃん…?料理、出来たんだよ…私1人で。」

 

りみ「もう安心して、明日からの合宿に行けるね…。」

 

ゆり(や…やっぱりダメ!私はもうりみに厳しくする事なんて出来ない!!これからは自分に正直に生きる!!)

 

 

ーー

---

 

 

翌日、勇者部部室--

 

りみ「お姉ちゃん、数学で分からないところがあって…教えて欲しいんだけど。」

 

ゆり「どれ、見せてごらん?えっと、これはね--」

 

姉妹の様子を4人が見ていた。

 

香澄「ゆり先輩、いつも通りに戻って良かった。」

 

有咲「この方がいつも通りらしいな…。」

 

沙綾「ゆり先輩、すっごく嬉しそう。」

 

たえ「そうだね、本当に仲良しだよ。前世も姉妹みたいに仲が良かったのかな?」

 

 

 

いつも通りの勇者部は続いていく--

 

 


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