戸山香澄は勇者である   作:悠@ゆー

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やっとバンドリ要素を出す事が出来ました。

次回……--




絆の深め方

 

 

リサ「四国が再び危機に晒されるって…。」

 

諏訪にて神樹様からの神託を受けたリサはそうみんなに告げた。

 

友希那「やむ終えない、一旦四国へ戻りましょう。」

 

友希那達は調査を切り上げ、急ぎ四国へと戻ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

丸亀城敷地内--

 

高嶋「手加減はしないからね、友希那ちゃん!」

 

友希那「当たり前よ。最初の頃の様にまた返り討ちにしてあげるわ!」

 

高嶋「言ったなー!!あの時とは違うからね!」

 

友希那「本気で来なさい!!」

 

友希那と香澄、バーテックスの襲来が始まる前に一度対戦はしていた2人が再び合間見えようとしていた。何故こうなったのか、時は少し前に遡る。

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

 

友希那以外「「「レクリエーション?」」」

 

友希那「そうよ…。」

 

燐子「それって、何をするんですか…?」

 

友希那「ズバリ、模擬戦よ!」

 

友希那は黒板で説明する。

 

友希那「戦場は丸亀城の敷地全域。勝ち残った者は他のメンバーへ自由に命令出来て、敗者は必ずそれに従う。」

 

燐子「バトルロワイヤルと王様ゲームを合わせた感じですね…。」

 

高嶋「何か面白そうだね、紗夜ちゃん!」

 

紗夜「ええ。でも、レクリエーションで模擬戦だなんて…。」

 

リサ「何だか友希那らしいね。」

 

リサが言うと、みんなが笑い出した。

 

友希那「何よ…。」

 

友希那(リサが神託を受けて遠征から戻って来たけど、危機が訪れる時期も規模もまだ判然とはしていない…。それに人心を操作する大社のやり方にも疑問はある…。)

 

友希那達が戻って来てからテレビや新聞では"遠征は成功した"だとか"生存の可能性あり"等と本当の事は隠した報道が日夜されていた。

 

友希那「みんなそれぞれ思い悩む事はあると思う…。でも、だからこそ…楽しむ時間が必要だと思ったの。」

 

あこ「あこも参加します!!」

 

燐子「私も…やれるところまでは頑張ります…。」

 

高嶋「もちろん、私も参加するよ!紗夜ちゃんは?」

 

紗夜「高嶋さんが参加するなら私もやります…。」

 

リサ「よし、じゃあみんな位置に付いて。審判はこの私、今井リサさんがやるよー。」

 

5人はそれぞれ離れた位置に付いた。

 

リサ「それじゃあ、勇者王決定戦開始ー!!」

 

 

ーー

ーーー

 

 

と言った流れである。友希那が木刀で香澄を攻めるが、香澄は両手の籠手で防ぎながら蹴りを入れる。

 

友希那「っ!?」

 

だが、友希那も紙一重で躱して香澄と距離を取った。

 

友希那「やるわね、香澄!」

 

高嶋「へへーん。前に友希那ちゃんに足技も使った方が良いって言われたからね!」

 

友希那「安易に塩を贈るのでは無かったわね。」

 

高嶋「まだまだ、こんなものじゃないよー。」

 

そう言うと、香澄は一気に距離を詰め、

 

友希那「しまったっ!?」

 

香澄はアッパーで友希那の木刀を吹き飛ばした。

 

高嶋「これで終わりだよっ!」

 

友希那「甘いわよっ!」

 

友希那は鞘に手を掛け木刀の様に振るったのだ。

 

高嶋「っ!?」

 

意表を突いた反撃だったが、

 

友希那「何っ!?」

 

草の影から紗夜が飛び出し、友希那の攻撃を木鎌で受け止めた。

 

高嶋「紗夜ちゃん!?」

 

友希那「紗夜!?」

 

これには2人も驚く。

 

紗夜「……っ!!」

 

紗夜(潰し合いの隙を突く為に隠れていたのだけれど、高嶋さんのピンチについ出てきてしまった…。)

 

高嶋「ありがとう、紗夜ちゃん。助かったよ!!」

 

紗夜「ええ…気にしないでください。」

 

友希那「これで2対1って事ね…。」

 

友希那は再び距離を取る。

 

?「違うよ。3対1だよ、友希那さん。」

 

そこにあこも割り込んできたのだった。

 

友希那「良いわよ…かかって来なさい。」

 

友希那が不敵な笑みを浮かべる。

 

友希那「居合の真価を見せてあげるわ…。」

 

まず紗夜が友希那に飛びかかるが、

 

紗夜「うっ!!」

 

友希那は紗夜の懐に入り込み木刀で吹き飛ばす。次に、吹き飛んだ紗夜にほんの一瞬気を取られた香澄に近付き攻撃し、木刀で吹き飛ばした。

 

高嶋「あちゃーやられちゃった!!」

 

あこ「友希那さん、手加減無しだよ…。」

 

そして友希那はあこに狙いを定めたが、あこは逃げ出し草むらに身を潜めた。

 

友希那「あこ、逃げる気?」

 

あこ「撤退も戦略の内です!!」

 

友希那は天守閣で審判しているリサに聞いた。

 

友希那「残ってるのは後誰かしら?」

 

リサ「友希那とあこだけだよ。」

 

友希那「燐子は?」

 

リサ「初めの方であこに負けちゃった。」

 

友希那「残りはあこだけね…。」

 

友希那は屋根から辺りの森を見回す。

 

友希那(何処から攻めてくる…?)

 

友希那「っ!?」

 

すると微かに木々の音がし、友希那目掛けてワイヤー付きの木の盾が飛んできた。

 

友希那「甘いわっ!!」

 

だが、友希那はそれを木刀で受ける。

 

あこ「外したっ!?」

 

友希那「見つけたわよ、あこ!」

 

友希那がワイヤーを辿り、あこ目掛けて飛び出した。

 

あこ「なーんてね。」

 

その時、友希那の後方から木製の矢が飛んできて、友希那の木刀を叩き落としたのである。

 

友希那「何っ!?」

 

燐子「今だよ、あこちゃん…!」

 

あこ「よーしっ!!」

 

あこはワイヤーを操作して空中で身動き取れない友希那の脇腹に木の盾を当てたのだった。

 

友希那「くっ…!!この矢は燐子の!?」

 

友希那は天守閣を見上げる。

 

友希那「でも、さっきリサは燐子はもう脱落したって…。」

 

リサ「ごめんね、友希那。」

 

リサはスマホの画像を友希那に見せた。

 

友希那「っ!?」

 

そこにあったのは--

 

 

 

友希那が道端の猫を抱え、嬉しそうに笑っている写真だった。

 

友希那「買収されたのね…。」

 

友希那は膝から崩れ落ちる。

 

友希那「いつ撮ったの…燐子……。」

 

そこへあこがやって来た。

 

あこ「あこが敵を引き付けて、その隙にりんりんがクロスボウで倒す。逃げたところからあこ達の作戦だったんですよ。」

 

友希那「……私の負けね。」

 

あこ「作戦成功っ!あこたちのチームワークの勝…ぶべっ!!」

 

そこへあこ目掛けて木の矢が飛んできて、あこに命中し、あこは倒れる。

 

あこ「!?」

 

燐子「これで、あこちゃんもリタイアだよ…。」

 

そこへ現れたのは燐子だった。

 

燐子「2人とも、ツメが甘いです…。私の計画通りですね…。」

 

友希那・あこ「「えっ…!?」」

 

リサ「優勝は燐子っ!!」

 

リサが高らかに宣言する。

 

友希那・あこ「「えええええっ!!」」

 

あこ「1番の敵はりんりんだったって事かー。」

 

燐子「ごめんね、あこちゃん…。」

 

こうしてレクリエーションは燐子の優勝で幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

丸亀城、教室--

 

あこ「優勝者はりんりんで決まったけど…。」

 

友希那「何かしたい事はある?」

 

燐子「えっと、じゃあ…。」

 

 

ーーー

ーー

 

 

燐子以外「「「バンドをやってみたい!?」」」

 

燐子「はい…。以前、テレビで見てみんなでやってみたいなって…ダメ、でしょうか…。」

 

紗夜「優勝者のお願いは絶対だから拒否する権利はありません。」

 

リサ「面白そうっ!やってみよう!!」

 

リサは大社へ連絡し音楽室に楽器を用意してもらった。

 

 

ーー

ーーー

 

 

音楽室--

 

リサ「まずはパートをどうしようか。」

 

あこ「はいっ!あこはドラムが良いです!何か縁の下の力持ち的な感じで。」

 

燐子「じゃあ、私はキーボードにします…。」

 

高嶋「ねぇ紗夜ちゃん、私とギターやらない?」

 

紗夜「高嶋さんがそう言うなら、やりましょう…。」

 

高嶋「残りは…ベースとボーカルだね。」

 

リサ「私がベースやるから、友希那はボーカルやって。」

 

友希那「えっ!?何で私が…。」

 

リサ「友希那はリーダーだし、いつもみんなを鼓舞してるからボーカル似合ってるって。」

 

友希那「でも…。」

 

そこへ燐子が、

 

燐子「友希那さん…お願いします…。」

 

リサ「だって。優勝者のお願いは絶対でしょ。」

 

友希那「…分かったわ……。」

 

こうして、

 

 

ドラム・あこ

キーボード・燐子

ベース・リサ

リードギター・紗夜

ギター・香澄

ボーカル・友希那

 

 

に決まり、曲作りと楽器練習に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

1週間後--

 

リサ「よし、合わせてみよっか。」

 

リサがみんなを集め、演奏の準備をする。せっかくだからと明日香にお客として来てもらった。

 

あこ「来てくれてありがとね、明日香。」

 

燐子「忙しくなかった…?」

 

明日香「大丈夫だよ。せっかくあこと燐子が誘ってくれたんだから無理矢理にでも時間作るよ。」

 

友希那「それじゃあ、みんな準備は良いかしら?」

 

リサ「オッケー!」

 

あこ「はい!」

 

燐子「大丈夫です…!」

 

高嶋「バッチリ!」

 

紗夜「問題ありません。」

 

友希那「それじゃあ行くわよ--」

 

 

 

 

友希那「-HEROIC ADVENT-」

 

 

 

〜♩

 

 

 

 

 

 

友希那「どうだったかしら?」

 

明日香は立ち上がって拍手した。

 

明日香「最高だよ。たった1週間でこれだけの完成度はさすが勇者だね。」

 

明日香がみんなを褒め讃える。

 

リサ「みんな必死で練習したもんね。」

 

あこ「あこ、頑張りすぎてマメ出来ちゃいました。」

 

燐子「頑張った証拠だよ…。」

 

高嶋「紗夜ちゃんも完璧だったよ!」

 

紗夜「高嶋さんも上出来でした。」

 

みんながみんなを褒め合った。

 

友希那「燐子…。満足出来た?」

 

友希那が燐子に尋ねる。

 

燐子「はい…っ!!大満足です…!」

 

燐子は笑顔で答える。

 

あこ「もう一回、もう一回演奏しよう!」

 

あこが言った。

 

リサ「良いね、アンコールってやつだね。」

 

友希那「仕方ないわね…。」

 

こうして7人は束の間のひと時を満喫したのだった。

 

 

 

 

 

 

夕方--

 

燐子「紗夜さん…。」

 

明日香が大社に戻った後、燐子は紗夜に声をかけた。

 

紗夜「何かしら?」

 

燐子「実は、紗夜さんにはもう1つだけお願いがあるんです…。」

 

紗夜「えっ?」

 

燐子がそう言うと、他の4人も紗夜の元へ集まり、燐子は1枚の紙を紗夜に渡した。

 

紗夜「これって…。」

 

高嶋「みんなで紗夜ちゃんの為に作ったんだよ。」

 

あこ「学年が変わるだけで、紗夜さんはずっとここにいるけどね。」

 

リサ「だけど、形だけでもこう言う行事はやっておいた方が良いでしょ?」

 

高嶋「私もそう思うよ。」

 

燐子「紗夜さんへのお願いは………。この卒業証書を受け取って下さい…です…。」

 

燐子が紗夜に渡したのは手作りの卒業証書。

 

紗夜「そう…ですか…。」

 

紗夜はそれを手に取り、

 

紗夜「お願いなら…仕方ないですね…。」

 

顔を赤らめながら受け取ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

あこ「そうだ!あこたちのバンド名どうしましょうか?」

 

友希那「そう言えばまだ付けてなかったわね。」

 

リサ「何か良い案無い?」

 

友希那「うーん、紗夜どう?」

 

紗夜「そうですね…私達勇者は花をモチーフにした勇者装束を着てるって事から考えると…。」

 

あこが丸亀城を見回した。

 

あこ「周りに植わってる花は薔薇と椿ぐらいですねー。」

 

紗夜「薔薇と椿。"Rose"と"Camellia"…。」

 

紗夜が暫し考え案を出した。

 

紗夜「いっその事合わせて"Roselia"なんてどうでしょう…。」

 

あこ「良いですね、"Roselia"!」

 

高嶋「カッコいいよ、紗夜ちゃん!!」

 

燐子「私は、依存無しです…。」

 

リサ「私も。紗夜も中々やるねー。」

 

友希那「そうね…。私達らしいわ。」

 

こうして友希那達、"Roselia"は再び来たる襲撃に備え絆を深めていくのだった。

 

 




--勇者御記--

強力な技には代償が伴う。
精霊の力を使う切り札は、
勇者の身体に◾️◾️が溜まる可能性があります。

2019年3月 白金燐子 記


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