新たな世界での勇者部と歴代勇者・巫女との物語をお楽しみください。
未知との遭遇
神世紀300年、秋--
世界の真実を知った山吹沙綾は壁を破壊、天の神の尖兵であるバーテックスが神樹へと大侵攻を開始する--
しかし、戸山香澄を始めとする勇者部の勇者達が沙綾を説得、力を合わせてバーテックスを打ち倒し、ひとまず世界の崩壊は免れた--
そして、その戦いで各々が散華で失った身体機能を神樹により当たえられ、勇者部一同は普通の女子中学生に戻る筈だったが、ただ1人、香澄だけは身体機能が戻る事が無かった--
だが精神世界での湊友希那の擬似精霊の導き、そして勇者部の音楽の力により、香澄は意識を取り戻す--
いつもの勇者部が戻り、それに加え花園たえも加わり6人となった勇者部は、御役目に縛られない日々を謳歌していく事となる--
筈だった--
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勇者部部室--
香澄「今日も勇者部6人勢揃いだね!」
明るい声で話すのは猫耳髪型の少女、戸山香澄である。
たえ「いいね、香澄!私も花咲川中学に編入してきた甲斐があったよ。」
そう話すのは黒髪ロングの少女、花園たえ。以前は全身を散華してまともに動ける状態では無かったが、神樹から身体機能を新たに与えられ、花咲川中学へと編入してきたのである。
沙綾「おたえに褒められるなんて、さすが香澄だね。」
茶髪のポニーテールの少女、山吹沙綾が笑って言った。
有咲「よっと、どうだりみ。これ取れるか?完成型勇者ともなれば、あやとりも完璧だ。」
りみ「え、えっと…これをこうして…めっちゃムズイ……。」
あやとりをしているツインテールの少女は市ヶ谷有咲、今あやを取ろうとしているショートカットの少女は牛込りみ。
ゆり「みんな賑やかで良いね!じゃあ、早速今日の活動内容を読んでいくよ。」
そして、最後に部長の牛込ゆり。りみの姉であり、唯一の中学3年生である。以上の6人が花咲川中学勇者部のメンバーである。ゆりが活動内容を読み上げる、その時だった--
部室全体が光に包まれたのだ。
有咲「なっ!?何この光!みんな、気をつけろ!」
有咲が身構えた。
沙綾「この感じは……まさか樹海化!?」
沙綾が言ったその時、聞き覚えのあるアラームが鳴り響く--
りみ「こ、このアラームって…お姉ちゃん!」
ゆり「な、なんで…もう勇者に変身するアプリはみんな持ってない筈なのに……。」
樹海化警報のアラーム。最後の戦いが終わった後、大赦によって全員の端末は回収された筈だった。
次の瞬間--
光は明るさを増し--
周りは樹海へと姿を変えたのだった--
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樹海--
有咲「ゆ、夢じゃないよな…。この眺め、完全に樹海だぞ。」
カラフルな木の根っこが覆い尽くす世界、紛う事無き樹海の風景であった。沙綾はいつのまにか手に持っていた端末に気付く。
沙綾「いつのまに端末が…。どう思う、おたえ。……おたえ?」
沙綾は辺りを見回すが、そこにたえの姿だけが無かった。
香澄「おたえがいないよ!」
有咲「落ち着け、香澄!端末が戻ってきたなら、レーダーで確認だ!」
有咲がアプリを開いた時、アプリに敵の反応が出る。
りみ「敵だよ…お姉ちゃん!」
ゆり「また私達が戦わないといけないの…そんなの……。」
ゆりは動揺する。以前の戦いにみんなを巻き込んでしまったゆりの自責の念がまだ残っているのだった。
香澄「でも見てください、ゆり先輩。小さい敵ばかりで、バーテックスはいません。あれなら…。」
端末を握る香澄の手に力が入る。
ゆり「そこまで激しい戦闘にはならない……か。なんにせよ、やるしかないみたいだね。」
ゆりも再び覚悟を決める。
沙綾「そうですね、戦ってから考えましょう。おたえの事は心配だけど……。」
沙綾も覚悟を決めた。
香澄「私たちが抜かれたら、敵が神樹様にたどり着かれちゃうよ!」
有咲「そうなったら全てが終わりだ。そんな事させるかってーの!」
敵が神樹に辿り着くと世界は滅んでしまう。勇者達はそれを防ぐ為に今まで戦ってきたのだ。
りみ「お、お姉ちゃん、私も頑張るよ!」
ゆり「りみ…みんな、ありがとう。じゃあ、みんな行くよ!」
香澄・沙綾・りみ「「「はい!」」」
有咲「おう!」
ゆりの掛け声を合図に、5人が端末のアプリを起動し、勇者の姿へと変身する--
香澄は山桜の勇者--
沙綾は朝顔の勇者--
有咲はツツジの勇者--
りみは鳴子百合の勇者--
そして、ゆりはオキザリスの勇者--
5人は迫り来る"星屑"の群れへと飛び出していったのだった。
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しばらくの後--
香澄達5人の勇者は"星屑"の群れを倒す事に成功する。
ゆり「よし、全員無事だね。これが勇者部の実力だよ!」
ゆりの元に香澄達が集まってくる。
香澄「何とかなって良かったですね。じゃあ早速、おたえを探しに行こう!」
その時、レーダーに再び敵の反応が出る。
沙綾「第2波…しかも今度は"乙女型"がいる……。」
沙綾はレーダーを確認し驚く。
"完全型"バーテックス--
体内に"御霊"と呼ばれる核を持ち、全部で12体存在するとされている。そしてそれらには黄道12星座の名前が付けられている。今回出てきた"乙女型"は帯状の器官を鞭の様にして攻撃してきたり、下腹部から爆弾を飛ばして攻撃してくるバーテックスである。
ゆり「冗談じゃないって…まだ戦えるけど、これ以上やってもしもまた………。」
ゆりの脳内に浮かぶのは以前の惨劇--
勇者には切り札として"満開"という機能が備わっている。それぞれの勇者にゲージが存在し、それが溜まると発動出来る。凄まじい力を有し、バーテックスを"御霊ごと"破壊出来る程の力があるが、大きな力にはそれなりの代償が存在する。
それが"散華"である。花が1つ咲けば、1つ散る様に、"満開"を使った後、身体機能の何処かを供物として神樹に捧げないとならないのだ。捧げた供物は2度と戻る事は無い。香澄達の身体機能が戻ったのは、神樹が新しく創ったものなのだ。すると、戦闘を躊躇う勇者達に何処からか声が聞こえてくるのだった。
?『大丈夫…みんな心配しないで。全力で戦い抜いても、影響は出ないから…。』
りみ「お姉ちゃん、女の人の声が…。」
ゆり「まるで直接心に響いてくるような…。」
その声は続けて話す。
?『花園さんも私と一緒にいるよ。今は、戦って……。』
どうやらたえは謎の声の主の所にいるようだった。
香澄「この人の声…暖かい。」
香澄に笑顔がこぼれる。
有咲「よく分かんねーけど、取り敢えず今は戦うしかないな!」
謎の声によって、勇者達の緊張感が解れた。
香澄「待って…敵の中に見た事無いのがいるよ!」
香澄が敵の群れに今まで戦ってきた事のないタイプを発見する。
香澄「あれは……魚………かな?」
大きさは"星屑"とほぼ同程度の為、"魚型"ではない事は分かった。
ゆり「みんな、新型には気をつけて。連戦行くよ!」
香澄達は再び戦闘を開始した。
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沙綾「香澄、有咲!爆弾は私が撃ち落とすから、遠慮しないで突っ込んで!」
香澄「お願い、さーや!行こう、有咲!」
有咲「りょーかい!」
牛込姉妹は"星屑"と新型を。香澄と沙綾、有咲は"乙女型"と対峙していた。"乙女型"は帯状の器官を伸ばしてくるが、香澄と有咲はそれを躱しながら接近する。"乙女型"は近づけまいと爆弾を飛ばすも、遠距離から沙綾がスナイパーライフルで撃ち落とし援護していた。
香澄「勇者パーーーーンチ!」
有咲「これでも、くらえ!!」
香澄は殴打、有咲は斬撃で"乙女型"の体制を崩す。その隙に、沙綾は"封印の儀"を開始するのだった。
沙綾(有咲だって1人で"封印の儀"をやってた…だったら私でも出来る筈!)
沙綾は封印の祝詞を叫ぶと、"乙女型"から御霊が飛び出してきた。
有咲「逃すかっ!!」
御霊が動き出す寸前で、有咲は御霊を一刀両断し、"乙女型"は光になって消滅するのだった。同時に、牛込姉妹も敵の一掃を完了した。
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一方その頃、たえはと言うと--
たえ「あれ?みんながいなくなっちゃった。これは私の妄想じゃなくて、現実だよね?」
1人、勇者部部室にいた。たえは勇者部みんなの名前を呼ぶも返事は返ってこない。
たえ「いない……そして………。」
たえは目の前にいる巫女の姿をした少女に目をやった。
たえ「樹海化してるんだね。部室だけが別空間になってる?」
?「ピンポーン、正解だよ。」
目の前の巫女の少女はフランクに話しかけてきた。
たえ「あなたは誰?大赦の巫女?」
リサ「正解。私の名前は今井リサ。」
リサと名乗る巫女はウインクしながら言った。
たえ「私の名前は花園たえ。」
リサ「花園……なんか素敵な名前だね。」
たえ「あれ、でも今は樹海化してるよね?私は元勇者だから動けるけど、あなたはどうして?」
リサ「私はここでは、巫女であり特別な存在なんだ。神樹様から特別な御役目を仰せつかってるから。」
たえ「特別な存在…成る程、大体分かったよ。」
リサ「理解が早くて助かるよ。」
たえ「もしかして、リサさんはこの時代の人じゃない?」
そのたえの的を射る質問にリサは驚く。
リサ「本当に……大体分かってる!?」
たえ「なんだかとっても大変な事が起こったんだね。しかもバーテックスとは別の問題で。」
リサ「そう…今樹海では戸山香澄さん達が樹海で交戦中だよ。」
たえ「交戦中……。」
その言葉を聞いて、たえの表情が少しだけ険しくなった。
リサ「彼女達なら大丈夫。すぐ戻ってくるよ。その時にまとめて事情を話すから。」
たえ「分かった。待ってるね。」
リサ(話し方はアレだけど…雰囲気は友希那に似てる……かな?まさかね…。)
たえを見ながらリサは心の中でそんな事を考えるのだった。
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そうしてしばらく経ち、香澄達5人が別空間の勇者部部室に戻ってきた。
香澄「あっ、戻ってきた。あれ、祠も無い部室に戻ってくるなんて…って、おたえだ!」
本来であれば、樹海化が解けると勇者たちは祠の近くへと転送されるのである。
たえ「みんなお帰り。無事で良かったよ。」
たえはみんなの姿を見て安堵した。
沙綾「おたえも無事で良かった。…それで、こちらの方は?」
沙綾はリサの方を向いた。リサは再びみんなに自己紹介をする。
リサ「みんな、御役目ご苦労様。私は今井リサ、宜しくね。」
有咲「んなっ!?今井って…!大赦の巫女の中でも最高の発言力を持ってるって言うあの"今井家"!?」
有咲はリサの名前を聞いて飛び上がる様に驚いた。
たえ「あっ、そう言えばそうだね。見落としてたよ。」
たえが言った。
有咲「おいおい…"今井家"と"花園家"は大赦のツートップだろうが。」
有咲はたえの鈍感さに呆れる。
たえ「そうだったね。"花園家"は昔は"湊家"だったからすっかり忘れてた。」
たえのその言葉にリサが引っかかる。
リサ「ん?"湊家"って湊友希那の"湊家"!?」
たえ「そうだよ。"湊家"は神世紀の始めに"花園家"に名前を改めたの。」
リサ「えっ……って事は、たえちゃんは友希那の子孫って事……!?」
リサの頭がこんがらがってくる。
たえ「たえで良いよー。そうだよ。それがどうかした?」
リサ(ま、まさか本当に友希那の子孫だったなんて……。雰囲気は似てると思ってたけどまさか本当だとは……。)
たえ「?リサさん、どうかしました?」
リサ「あっ…いや、何でもないよ。」
そこへりみとゆりがリサに話しかけ、軌道修正をした。
りみ「さっき樹海に声を飛ばしてくれたのは、リサさんだったんですね。ありがとうございます。」
ゆり「戦ったけど、言われた通り力を使ったリスクは無かった。色々と説明してくれるかな?」
リサ「う、うん…そのつもりなんだけど、少し驚いたよ。」
香澄「大丈夫ですか?」
リサ「ありがとう。えっと…。」
香澄「あっ、私は花咲川中学勇者部所属、戸山香澄です。」
リサは今度は香澄の姿を見て驚いた。
リサ「香澄……良い名前だね。」
リサ(こっちはこっちで姿や話し方がそっくりだよ…。)
リサ「狼狽えてごめんね。じゃあ、早速話していくよ。」
リサは事の顛末を話し出したのだった--
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リサ「実は、私達が今いる所は、神樹様の中なんだ。神樹様が創った特別な世界。」
有咲「んな馬鹿なって思ったけど、いきなり端末が現れたのを考えると、ありえなくもないな。」
リサ「神樹様は土地神の集合体なのは知ってるよね?」
りみ「人間に味方してくれる神様達の集まりですよね。」
リサの質問にりみが答える。
リサ「そう。実はその集合した神の中の1柱が、今神樹様の内部で嵐の様に暴れまわってるんだよ。元々は天の神に属していた強力な神様なんだけど、天を追放されて味方になってくれてたのに…。今回神樹様となっている他の神様と、端的に言うと喧嘩したとか。神樹様から離れると主張してて……さっきのバーテックスは、その"造反神"が創った偽物のバーテックスなんだよ。元は天の神側だから、これくらいの模倣は簡単に出来る程の位の高い神様なんだ。その神様のお陰で、一部勇者システムに天の神の力が流用されているくらいにね。また"造反神"は独自の兵隊を作り出して、神樹様の内部を荒らしてるんだ。」
香澄「もしかして、さっき戦った新型みたいなヤツが?」
香澄がリサに尋ねた。
リサ「そう。ここで土地神がバラバラになれば神樹様はその力を大きく失ってしまう…。あなた達は、勇者として造反神を鎮める為に、神樹様の世界の中に特殊召喚されたって事。」
神樹様の中で対立が起きた結果、今度の敵は神樹様の中の1柱という訳である。すなわち、土地神と土地神の戦い。
有咲「にしても、ここは神樹様の内部だってのになんで花咲川中学にそっくりなんだ?」
リサ「みんなが過ごしやすい様に、神樹様が実際の四国の内部に見立ててるんだよ。」
りみ「もしかして、私達はしばらくここにいるって流れなんですか?」
造反神を鎮めるまでこの世界から出る事は出来ない。そんな不安がりみの頭の中によぎった。
リサ「そんな感じだよ。でも現実世界とは時間の流れが違うから、戻ってもその分時間が経っている事は無いよ。」
その言葉を聞いたりみはホッと胸を撫で下ろした。そしてリサは机に四国の地図を広げ説明を続けた。地図はほとんどの部分が真っ赤に表示されていて、唯一、香川北部の一部分のみが青く表示されていた。
リサ「赤の部分は造反神に占領された土地を表してるんだ。つまり、相当に反乱は進んでるんだよ。」
今勇者部とリサがいる青い部分が奪われてしまったら、神樹は力の大部分を失ってしまう事になる。
ゆり「結構ピンチだね。それで、造反神を鎮める為にはどうすれば良いの?」
リサ「土地を防衛、奪還しつつ相手の勢いを削いでいく…これが1番地道で的確な方法だよ。」
ゆり「結構長丁場の戦いになりそうだね…。」
リサ「その間、私は花咲川中学近くの空き家を使わせてもらうね。私はこの時代の出身じゃ無いから家が無いんだ。」
ゆり「今さらっと凄い事言わなかった…?」
リサ「あっ、まだ言ってなかったね。私は約300年前、西暦の時代からやって来たんだよ。」
香澄・沙綾・りみ・ゆり「「「え、えーーーーっ!!」」」
たえを覗く5人が声をあげたのだった。
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香澄「だ、段々頭がパンクしてきたよーー。」
香澄の頭から湯気が出てきている。
リサ「大丈夫大丈夫。時代は違っても、私はみんなと何も変わらないよ。みんなさえ良ければ是非フレンドリーな関係で接してよね。」
香澄「分かったよ。改めて宜しくね、リサちゃん。」
リサ「こちらこそ宜しく、香澄。」
香澄はリサと握手をした。
リサ「そんでもって、神樹様の内部だけあって、この世界ならではの利点があるんだよ。1つは、力を使ってもリスクは無し!」
つまりは"満開"を使ったとしても、"散華"する事は無く、身体機能を供物として捧げる事は無いのである。
リサ「そして、もう1つ。時代を飛び越えて過去の勇者や巫女をこの世界に呼び寄せる事が出来るんだよ!」
神樹様の神託により、歴代の勇者の力を使って事に当たるようにとあった為に出来るようになったのである。
りみ「歴代の勇者が集結……こんな事が出来るなんて、神樹様はやっぱり凄いな。」
りみは感心した。
リサ「あくまでここが神樹様の内部だからこそ可能な行為だよ。たえの先祖の湊友希那だって呼べちゃうんだから。」
香澄「とってもキラキラドキドキするね!どこにいるのかな?」
香澄は目を輝かせて辺りを見回す。
リサ「まだ呼べてないんだ。土地を奪還していけば、神樹様に力が戻って呼べるようになるよ。」
その時、端末から再びアラームが鳴り響いた。
有咲「また敵!?来るなら1度に来いよな。」
ゆり「よし、それじゃあ勇者部出動!」
ゆりの先導でたえを除く5人は樹海へと消えていった。
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たえ「私の端末は相変わらず現れないなー。」
部室に残されたたえが寂しそうに呟いた。
リサ「たえは緊急事態の切り札なんだって。さっすが友希那の子孫ってだけはあるね。」
たえ「そんな大層なものじゃないよ。でも、この後戦いは重要だから何処かで経験しときたいな。」
リサ「どうして?」
たえ「だって、敵は元天の神で、私達勇者がやる事は領土の防衛と奪回。現実と似てるよね。この難局を打破出来れば、現実の状況も打破出来る糸口になるかもしれないから。」
リサ「……そうだね。この世界の戦いは、決して無駄にはならないと思うよ。」
こうして勇者部の新たな戦いが始まった--
ここで勇者部は驚くべき体験をいくつもしていく事となる--
時代を超えた勇者達の出会いや経験、そして友情--
その物語の1ページが今まさに始まったのだった--