「………
「そうだ、お前のデータナイフが収集した情報に入っていた物にその名前があった」
間を置き、イェソドはグレイブスにコーヒーを淹れて差し出す。
「ミルクか、砂糖は?」
「貰おう、砂糖を2つ」
角砂糖を受け取り、コーヒーの中に沈めてスプーンで回し溶かす。
「お前はブラック派だと思っていたが……」
「そうだが?だからと言って他が飲めない訳じゃないさ」
そう言ってグレイブスは一枚の書類を手に取る。
イェソドも同じ内容が書かれた紙を見ながらグレイブスに説明する。
「Gravityプロトコル……これは多重力空間を作って擬似的な小惑星爆発、いわゆるビッグバンを意図的に作り出すことができる破壊兵器の開発支持書だ」
「………なるほど、それで、フロストヘイト作戦で爆発した兵器というのはソレの事か?」
「いや、それとコイツは全く別物だと分かった、既にGravityプロトコルの開発機関は外洋惑星のフロンティアに移動している」
ヘルメット越しにグレイブスはため息を付き、手に持った書類をテーブルに置いた。
「それで?そのGravityプロトコルを止めろと?」
「その通り、Gravityプロトコルの阻止と破壊がナイトフォールの最優先目標になった、お前達ゴースト分隊はその最前線に立って欲しい」
「………フロンティアは既に複数の派閥がその地に降りて争い合ってる、そこにナイトフォールが長く干渉すればいずれ気付かれるぞ、今回は依頼じゃないのだろう?ならばなおさらだイェソド。今までは依頼してきた派閥から偽装IPが提供されていたからよかったが、それがない状態でフロンティアに向かうのはリスクが大きすぎる」
「確かにその通りだ、フロンティアに干渉すればほぼ確実に俺たちの存在がバレるだろうな。だが…あの兵器を開発させる訳にはいかない、ミリシアの連中がマトモな人間の集まりであったとしても、止めなければならない、そうだろ?」
グレイブスはしばらく沈黙し、二度目のため息と共に頷く。
「分かってる、反対した訳じゃない、リスクを確認しただけだ………作戦決行は何時だ?」
「一週間後、それまでゴースト分隊に仕事はない」
「そうか……」
「だが、お前には働いてもらうぞグレイブス………3つの影が光に消えた」
「………………ああ……分かった」
イェソドの言葉に頷き、グレイブスは書類を持って事務室を出ていった。
イェソドはコーヒーを飲み干し、テーブルに視線を向ける。
「……一口くらい飲んでいけばいいものを……砂糖がもったいない」
何度かグレイブスを食事に誘ったりこうしてコーヒーを振る舞ったりしているが、彼がヘルメットを外して食べたり飲んだりしてる所をイェソドは一度も見たことがない。
見たことがあるグレイブスの顔は彼がまだ10才の頃の顔写真だけだった。
「………」
ティナは机の上に置いたスマートピストルを眺めながら思い耽っていた。
(2日前に演習場でグレイブスさんに言われた言葉が頭から離れない、ケイドさんは気にするなと言っていたけど、やはり私はパイロットに向いていないのでしょうか………)
悲しげに、今にも泣いてしまいそうな感情を抑えていると、ふとある疑問が頭を過る。
「そういえば……どうしてグレイブスさんはこの銃を私に……?」
目の前に置いた綺麗に整備されているスマートピストルを手に取り、じっと眺めていると、妙な違和感と懐かしさを感じた。
その違和感に従って角度を変えて見てみると、左右を反転した側面にある安全装置の隣に見覚えのあるエンブレムが彫ってあった。
「これって………もしかして………………」
見間違えるハズがない、忘れたことなど一度もないこのエンブレムは父であるナイトフォールのパイロット、トラビス・シーラントのヘルメットに刻まれたエンブレムとおなじであり、この可愛らしい二匹のウサギの顔が描かれたエンブレムはティナのヘルメットにも彫られている。
それはまだティナが子供の頃に戦地で忙しいパイロットの父に向けて送った子供らしくも愛らしいウサギの絵をモチーフにして造られたものである。
「……お父さっ…………パパ………………」
親指でエンブレムを優しく撫でると、その軌跡をなぞるように雫が零れ落ちる。
その涙はとても温かく、彼女の自信をもう一度繋ぎ止めてくれた。
「うん………私……頑張るからね…!」
ティナは素早くパイロットスーツに着替え、部屋に掛けてある時計を見上げながらヘルメットを被った。
「まだ………ここで諦められない……」
部屋を飛び出して宿舎を離れ、亜空間演習場のポータルゲートを通る。
「………」
(きっとこのままじゃダメ……誰かに自分を変えてもらってちゃダメ………私が自分で変えられない限り、何も変わらないまま!)
ランダムに展開されている壁に取り付き、疑似ターゲットが設置されている射撃区間までウォールランを駆使して到着、射撃区間に配備されている銃器の中からCARとウィングマンを取り出し、この射撃区間のシステムを管理している端末を起動して訓練ジャンルをパイロット、難易度は最高難度のマスタークラスが存在しているが、ティナはケイドから更に高い難易度を解放できるコードを教えて貰っていた為、コードを入力する。
「………あ…パイロット・エンド……これだ」
迷わずパイロットエンドを選択し、訓練開始の横一本のラインを踏み越える。
任務を終わらせたグレイブスが報告を済ませて宿舎に戻ろうとしたところを必死に通路を走っていたアールが発見し、何も説明せずグレイブスを引いて治療室へと引き連れる。
アールの手を離し、治療室に入ると、ゴースト分隊全員が集まっていた。
「………グレイブス、ごめん………」
「??……アールから何も聞かされてない。状況を説明しろ、なぜ治療室に集まる?作戦会議なら他所でも………む」
グレイブスはケイドとイグニスのすぐ奥の寝台で横になっている何者かの腕を発見して二人の間を通り過ぎて前に立つ。
「………グレイブス…さん………見ないで……下さい…」
「…ふむ」
全身に包帯を巻き、血塗れで横たわっていたのはティナだった。
グレイブスは視線を逸らすティナの顔を見つめ、全身を見渡す。
「敵はパイロットだな、しかもネームド級の強敵だ……なんの任務でやられた?そいつの容姿はイェソドに報告したのか?」
グレイブスの問いにティナは答えられず、目を背けたままだった。
「………なんだ?どうしたんだ?」
「彼女が発見されたのは亜空間演習場だグレイブス」
「演習場?どういう事だイグニス、誰かがティナを撃ったのか?」
イグニスは顎でケイドを指した。
グレイブスがケイドに振り返ると、ケイドはその拳をより強く握りしめ、グレイブスに頭を垂れた。
「ティナは……射撃訓練難易度パイロット・エンドを始動させて傷を……負ったんだ」
「パイロットエンド………それはゴースト専用の機密訓練難易度だぞ、コードも俺達しか知らない……彼女にそれを教えたのか?」
「………ああ」
グレイブスは頭を抱え、呆れ果てたように大きな溜め息を吐いた。
「グレイブス……さん……」
「……喋るなティナ」
「あれは………一体……?」
「説明されてないのか………」
グレイブスは天井を見上げて少し考え、ティナに説明する。
「あれは俺達ゴースト用に作った実弾を使ってくる戦闘ロボットとの戦闘訓練だ、戦闘ロボットのレベルプログラミングは俺のステータスを基準に造られた物で、俺とイグニス以外はパイロットエンドを攻略できていない」
そしてケイドに視線を向け、叱るでも悲しむでもない、グレイブスらしい淡白で冷たい言葉を発した。
「ケイド、パイロットエンドをクリアしていないだろう」
「………………ごめん」
「自分の身の丈に合わないことを人に押し付けるな、一定の制限があるとはいえ当たり所が悪ければティナは確実に死んでいた」
「あの……私が勝手にやった事で……ケイドさんは悪くないんです………!」
「………その通り、ケイドは何も悪くない、全ての責任はお前に関わってしまった俺にある」
「ッッ!」
「おいそれは違うぜグレイブス!お前は何も悪くない!」
グレイブスはケイドに手を向けて言葉を制し、手摺に体重を掛ける。
「ティナの世話役をケイドに任命したのは俺だ、そもそも、俺から警告しておいてこちらからティナに干渉してしまった……すまなかったなティナ」
「いえ……そんな事!!」
「ケイド、ティナに訓練を付けるという世話役の任を解体する」
「おいおいグレイブス………」
「決定だ、これ以上はティナに害が及ぶだけだ、あとは彼女の好きにさせてやれ」
そう言い残してグレイブスは治療室を出ていった。
そしてその後を追うようにしてアールとイグニスも部屋を去っていく。
「……ごめんな、俺がティナちゃんにパイロットエンドの事さえ教えなければ……」
「………私は、諦めていません」
「……?」
巻かれた包帯の隙間から覗く美しいその眼はまだ光を失わず、死んでいない。
「父と同じようなパイロットに、勇敢で、強く、速く、そして必ず帰って来れるパイロットになると決めたんです……グレイブスさんは私に父の軌跡を残してくれました、だから、ここで辞めたらその軌跡は二度と辿れない、そんなのは嫌なんです……全てを失っても、失った何かが遺してくれた軌跡を消したくない!」
「ティナちゃん……」
ケイドはティナの言葉を聞き、ゆっくりと懐かしむように語り出す。
「……俺にはね、ティナちゃんと同じくらいの歳の妹が居たんだ」
「………妹さん?」
「俺たち兄妹は戦争孤児で親はIMCのタイタンに殺された。その後、俺と妹は二人で色んな傭兵部隊を転々としている内にナイトフォールに引き抜かれたんだよ」
「そうなんですか……その妹さんはー」
「死んだよ」
「っ………………」
「ある任務に就いているときに、戦場から離脱しようとした時に妹が瓦礫の下敷きになりかけていた男の子を助けようとした時、運悪くミリシアのタイタンに見つかって………所属不明の俺達は敵も同然、結局……男の子の元に辿り着く前に妹は…クレアはローニンソードで消し飛んだ………その時の事は良く覚えている……」
「………そう……なんですか………」
(辿り着く前に……それはつまり、結局男の子を助けられなかったって事じゃないですか………そんなの……)
「グレイブスは正気を失っちまった情けない俺を怒鳴るでも叱るでも哀しむでもなく、こう言ったのさ」
「正しさの先……?全て正しいなんて………」
視線を落とすティナに微笑みながらケイドは清々しい顔で話を続けた。
「納得いかない顔だね、オレもその言葉の意味を理解するまで時間が掛かったよ……詳しくはグレイブスに直接聞いたらどうだ?好きにしろって言われたんだろ?その身体が動くようになったらグレイブスともう一度サシで話してみたらどうだい?」
「………そうですね」
ケイドはイスから立ち上がり、ティナに向けて軽くウィンクしてから治療室を出ていった。
彼が出ていった後、ティナはしばらく演習場での事を考えていた。
(パイロットエンド……尋常じゃなかった、私が見てきたどの熟練パイロットの戦闘映像とも比較にならないほど強かった……何よりも速すぎる、一瞬で勝てないと分かってスマートピストルを取り出したけど、どんなに距離を取っても捕捉すら出来なかった………)
圧倒的すぎる実力差、一体どんな修羅場をくぐり、何を見てくればあれほどの力を手に入れられるのだろうか、特に実力差を感じたのはあのスピードだった。
パイロットに求められる重要なテクニックは3つある。
①『
②『タイタンとの高度な連携と操縦技能』
③『高機動戦闘におけるパイロットのスピード』
彼はそのどれもが最高基準を超えているだろう、だがこの中でも特に恐ろしくズバ抜けていたのが③のスピード力だった。
エイムを合わせられない所の話ではなく、ヘルメットのHUD上に捉える事さえ敵わないほどグレイブスのスピードは人間離れしている。
どれほど憧れようとも、その対象の事を知らなければそれは全く無意味なものであると言われている。
そう思ってふと気付いた時、彼女は初めて自分がグレイブスに強い憧れを抱いている事を自覚した。
その戦いを見たわけでもなく、ただ一方的に言われるだけだったとしても、彼女はグレイブスに不思議なほど強く惹かれていたのだ。
「……だから私はこんなにもグレイブスさんの事を知りたいのでしょうか………」
ー≪外洋惑星・フロンティア≫ー
フロンティアの中で最も危険性の低い区域にナイトフォール本部からのパイロット・ストライクで現地に降り立ったグレイブスは周囲の状況を把握しながらゴーストチームと集合し、周りに広がる密林地帯を見渡して無線を取る。
「こちらゴースト、フロンティア内部に侵入することに成功した」
≪……了解ですゴーストチーム、引き続き作戦を遂行してください≫
「了解、作戦を継続する」
装備品を確認してイグニスに視線を送る。
イグニスはグレイブスの意図を汲んで偵察の為に先行して行った。
「俺達もイグニスに続くぞ」
「了解だ」
「了解!」
フロンティアは広大な惑星で、さまざまな地形、気候、空間が入り乱れている複雑で非常に美しい惑星なのだが、その豊富な資源資材、もしくは権利や権威を求める複数の武装団体が多く介入して無数にある惑星の中でもフロンティアは最高クラスに危険だとされている。
故に比較的安全、などという言葉は意味を成さない。
≪ッッ……グレイブス≫
「イグニスか、先行偵察はどうだ?」
≪問題発生だ、中継ビーコンを設置するための目的地にエーペックス・プレデターズのパイロット集団がいる≫
「数は?」
≪10~18人と言ったところだ≫
「分かった、先に始めてくれても構わないぞ」
≪了解、通信アウト≫
三人はスラスターの出力を強めてイグニスの元に急ぐ。
太い樹木や滝の流れる断崖絶壁の崖を駆け抜け、目的地が見え始める頃には既に複数の銃声が聞こえていた。
銃声の発生元に滑り込むと、どうやらイグニスに向けて掃射していると思われる敵パイロットの目の前に飛び出してしまったようだ。
「っ!?なんだ?お前らー」
喋り終わる前に真横から突っ込んできたケイドのローキックで敵パイロットはその場から勢いよく吹き飛んだ。
「ん、あれ?何か蹴ったか今?」
「ああ、あれは死んだろう」
「っと、こりゃもうそんなに残ってねぇな」
「俺達の出番は無しかぁ………」
「念のためにアールはイグニスの援護に行ってやれ、一人でも問題無いだろうがな」
「おう、了解した」
「ケイド、お前は俺と来い。ビーコンを設置しに行くぞ」
「おっけい!」
アールはイグニスの信号を追って離れ、グレイブスとケイドは設置場所である開けた沼地に足を踏み込む。
「にしても、何でこんな足場の悪い所にナイトフォールは前哨基地を作るんだ?」
「いま、答えを自分で言ったぞケイド」
「んん?」
「この沼地の地面は比較的に固い方で、基地を建設するのは問題ない、だがお前も感じていた通り、スーツのスラスター推進力でスプリントするパイロットの足は簡単に沼に捕られる、この場所にパイロットの地面は存在しない」
「なるほど……ん?」
グレイブスの説明で納得すると同時にケイドの頭に珍しく一つの正論が頭浮かんだ。
「なぁグレイブス、それってさ、俺達の足もズッポリと沼にハマってるけど、ここを狙われたらヤバイんじゃ?」
「そうだな、もしも遠くからクレーバーかテイクで狙撃されたら俺達は一貫の終わりだな」
「………マジ?」
「大マジだ、さっさとビーコンを設置しよう………それに、そろそろイグニスとアールが帰ってくる頃だ、心配ない」
何事もなくビーコンを設置し終え、イグニスとアールの援護のもと沼地から抜け出す。
「ッアー……なんか地味だったな………保険無しでフロンティアに入るっつうからもっと激戦を期待してたんだが?」
「そう言うなアール、俺の予想が正しければ、既に俺達の到着は他の派閥に勘づかれてるだろう、すぐにでも弾をばら蒔く羽目になるさ」
「それは期待できるな、久しぶりの全面戦争ってか?」
「勘弁してくれ、俺達ナイトフォールは全ての派閥の中で一番数が少ない、全面戦争なんてしたら先に潰されるぞ」
ため息を付くイグニスを見ながらアールは微笑し、グレイブスは手にしたR-97のマガジンを抜き、汚れを確認しながら再装填する。
≪ッッ………ッ……こちら司令部、ゴーストチーム、応答せよ≫
「…ゴーストチーム、聞こえている」
≪ビーコンの信号を確認しました、ですが、敵勢力の反応が急速接近中です、対処してください≫
「数と派閥は?」
≪エーペックス・プレデターズ、ミリシア、IMC、その三勢力のパイロット、タイタン部隊です、合計兵数は8000、健闘を祈ります≫
「8000ね……グレイブス、どう思う?」
「そうだな………この地理を考えてもタイタンが3000、パイロットが5000といったところか?」
「そして狙いは俺達じゃなさそうだな」
グレイブスに続いてイグニスが口を開く。
「何で分かるんだイグニス?」
「少しは考えてみろケイド、正体不明の部隊がフロンティアに踏み込んだとは言え、ここまでの兵力は使わないし、あの三派閥が全く同じ場所に部隊を送り込んでる所をみると………?」
「あ、ここに何かあるってことか!?」
「それしか考えられまい、そろそろ迎撃するぞ、ビーコンの信号はナイトフォールに受信された、ビーコンを守る必要は無い、だが三派閥がかち合ってこの場所を戦場にされると困る」
グレイブスはタイタンを要請しようと、ナイトフォールに信号を送る。
「イグニスはこの沼地で待機して俺達を援護してくれ」
「分かった」
「アールはIMCを任せる、ケイドはミリシア兵を止めろ」
「了解だぜ!」
「まかせなボス」
「俺はプレデターズの連中をやる、戦闘形式は………いや……久しぶりだからな、好きにしろ…手段は問わない、奴らを撃滅しろ」
四人はタイタンに乗り込み、イグニスをビーコンの所に待機させて残りの三人はそれぞれの戦場に向かった。
「さぁ、行くぞクルーシブル」
『行きましょう、パイロット』
クルーシブルは目的地へと急ぐエーペックス・プレデターズの機動部隊の目の前に立ち塞がった。
≪………なんだ?≫
≪敵か?≫
≪黒いタイタン……なんだありゃ?あんな形のタイタンは見たことねぇぞ≫
「エグゾブレードを展開しろ」
『エグゾブレード、展開します』
右腕から右手にパージさせた黒と赤の直線が描かれている鋼鉄のブレードを握りしめ、燦々と照り付ける太陽の光を反射する刃先は真横で流れる滝の水飛沫を浴びてつめたく冷えきっていた。
「やるぞクルーシブル」
『全てを委ねますパイロット、プロトコル3を強制解除しました』
………………彼女はディスプレイの先に映っているタイタンをじっと眺めていた。
「あぁ………やっぱり……グレイブス………んん……」
ブレードを振り上げてエーペックス・プレデターズのタイタン集団に斬り込んで行くその姿を見ているだけで身震いさせ、数秒後に絶頂に達する。
「あの……」
「なーに?僕はいま忙しいんだけど?」
彼女は部屋に入ってきた女中に優しく振り返る。
「お部屋の清掃に来たのですが………」
「そうなの?ごめんね、まだいいや、僕が自分で掃除しておくから出ていいよ」
「………失礼しました」
ディスプレイに向き直り、再び喘ぎ始める。
「もう3年も帰れてないや………早く君に会いたいなぁ……そしてもう一度………僕を愛して欲しいなぁ……求めて欲しいなぁ………」