ガタノゾーア in FGO 作:深淵を泳ぐもの
翌日、立香たちはガリアを取り戻すための行動を開始した。といっても、無駄な戦闘を避けるためにガタノゾーアがシャドウミストを全員を囲う用に展開するだけだが。
「さて、このあたりでいいか?」
「そうだね。じゃあ、露払いは私たちに任せて。ネロ公、ちゃんとガリア取り換えしてきてね」
「うむ!任せよ」
ガタノゾーアがシャドウミストを吸い込み、ブーディカは言葉通りスパルタクスと共に敵陣に切り込んでいく。立香たちはその隙を縫って駆け抜けていく。しかし、敵兵の数は多く二人では完全に露払いを仕切れず、その上このタイミングで新敵のゴーレムが現れたため、途中でランサーとキャスター両方のクー・フーリンが露払いに参加し、立香たちはついにここの大将と対面した。
「よくここまでこれたな……と言いたいところだが、そんな存在が何人もいたのでは、やれやれどちらが悪かわからんな」
「何を言うか!悪はどう見ても貴様らのほうであろう」
「ふむ、知らぬが仏とはこのことか。まあ良い、私はカエサル。ガイウス・ユリウス・カエサル。聞いたことくらいはあるだろう。それで、私と戦う貴様の名は?」
「ネロだ。余は、ネロ・クラウディウス!貴様を討つ者だ!」
「そうか。では、始めようか。我が黄金剣も時にはふるってやらねばな」
「言うな、黄金は余のものだ!」
カエサルとネロが戦いはじめ、当然立香たちも参加する。やることは簡単で、マシュがその一撃を防ぎ、ガタノゾーアが剣を弾き飛ばし、ネロが止めを刺す。カエサルは、特に表情を変えることもなくその場に崩れた。
「はぁ、そもそもセイバーなんてクラスで呼ばれたこと自体が間違っているというのに、相手がコレでは当然というべきか。……そこの客将、名は?」
「藤丸立香です」
「オルガマリーよ」
「貴様らがマスターというものだろう。こちらのソレとは気配が随分と違うな。どちらが正しいかはどちらでもいいが、あまり変な奴ばかり召喚するなよ。それと、もし私を呼ぶならもっと適したクラスで呼んでくれ」
そう言い残し、カエサルは消滅した。どことなく暗い顔をしたネロがオルガマリーに話しかける。
「……本物だったのか?」
「カエサルがってこと?」
「うむ。死んだ者が生き返るなどあまり信じられることではないが、先のガタノゾーアが余にやってくれたことを考えると、余が知らないだけでそういうこともあるのかとな」
「厳密には生き返ってるわけじゃないけど、あのカリギュラも今のカエサルもサーヴァントというものなの」
「サーヴァント……?」
そう話して、オルガマリーがネロにサーヴァントについて話している間、立香たちはババルウをどうするか話し合っていた。誰も見破れない以上、厄介この上ない相手であり、早めに倒しておくに限る。されど、だれも見破れない以上どうしようもなく、結局、だれもオルガマリーがネロに対してサーヴァントについて教えきるまでに、具体的な案を出すことが出来なかった。