ガタノゾーア in FGO 作:深淵を泳ぐもの
いざ大海原へ
XXへの説得の結果なんとかこの事件が終わるまでは味方側のフォーリナーやセイバーを始末しにかかるのを止めるように納得させたマスター二人は、数日の休息の後三つ目の特異点に赴こうとしていた。今回共に連れていくのは、マシュは当然として、立花がガタノゾーアとジャンヌ・オルタ、そしてフォーリナーは信用できないという理由でその見張りを申し出たXX、オルガマリーはセイバー・リリィとメフィラスとクー・フーリンを連れていくことになった。ロマニの話だと三つ目の聖杯は、1573年の特異点を中心に地形が変化した結果生まれた大海原のどこかにあるらしい。大海原のどこかとなると海の上、下手すれば既に海中にいるなんてことになるかもと考えて若干顔色が悪くなる立香。
「じゃあ、頼みましたよ。海の上にレイシフトってのは極力無いようにしますから」
「当然でしょ!極力じゃなくて絶対ないようにしなさい!」
不安を残す言い方をするロマニにオルガマリーが怒鳴る中、ダ・ヴィンチからセプテムの最後にアルテラを超強化したアレに関しては全く解析が進んでいない上、今回も現れる可能性があるから気をつけろと忠告が入る。カルデアにおいて最強と言っても差し支えない三人相手にほぼ同等までやりあえるようになるアレがこれからも出てくるかもと思うと気が滅入るが、それでもやらねばならないとレイシフトを開始した。
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「ふむ。セプテムが突破されたか」
ここではない何処かで、声の主は不気味に笑う。
「サーヴァント……中々に面白い存在だ。ここは一つ直々に超獣に改造してやってもいいのだがな、次の特異点は彼奴が担当だったか。ならば、このヤプールが手を貸すまでもないだろうが……そういえば彼奴もやり方は違えど、手駒を作ることは出来たんだったな。……フム、念のため少し援軍を送っておくとするか。どう使うかは彼奴次第だがな」
声の主、ヤプールは何か思いついたように巨大なフジツボのような怪獣を見た。そしてより一層不気味さを増した笑い声を上げながら、思いついた事の内の幾つかを実際に実行するためにその巨大なフジツボのような怪獣に指示し始めた。
「本来、少し先の未来で戦うスフィアを退けたのは、流石邪神と言ったところか。だが、スフィアを知らなかった以上カオスヘッダーも知らない可能性が高い。ともなれば……三人目のドッペルゲンガーでも造るか。奴らがどんな顔をするか楽しみだ」
名前はどうしようか等と呑気なことを言いながら、ヤプールは姿を消した。
聞いた話所長が復活したらしいじゃないですか。私は最初のケルベロスみたいなやつの宝具封印クリティカル祭りで進めないのですがね。いやーどんな理由で復活したのか、理由によってはこの作品根本から覆るかも?