FGO in ガタノゾーア   作:深淵を泳ぐもの

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vs.セイバー

「あの、私にルーン魔術を教えてくれませんか?」

 

セイバーの待つ最奥へ行くまでの最後の休憩を取っている時、マシュは突然クー・フーリンにそう言った。クー・フーリンは多少驚きながらその理由を聞いた。

 

「私が何かしらの理由で盾を手放している時に先輩に危機が及んだら、私は先輩を守る手段がないんです。シールダーなのに、盾がないだけで先輩を守れなくなるのはどうかと思ったので」

 

「なるほどな。そんじゃあ聞くが、ルーン魔術についてどの位知ってる?」

 

「えっと、書物に書かれてる事くらいです」

 

「そうか。まあ時間もねえから、アンサズだけ教えてやるよ」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ、だが素質無しと思ったらやめるからな」

 

そう言って、クー・フーリンはマシュに宣言通りアンサズだけを教えた。大体十分程でマシュはアンサズをマスターしたので、その後少し休み最奥へと足を踏み入れた。

 

「ーほう。面白いサーヴァントがいるな」

 

恐ろしいまでの威圧感を放ちながら、反転した騎士王はそう言った。その背後には大聖杯が鎮座している。オルガマリーは大聖杯を見て信じられないと言った表情をしている。

 

「さて、貴様らは私を倒すためにここに来たんだろう。ならば、これを防いで見せろ」

 

そう言うと共に、セイバーの持つ黒き聖剣に魔力が集まり始める。それを見た立香は宝具を放つつもりだと理解し、マシュに宝具の発動を指示する。その指示をマシュが聞き、宝具を発動するのと、黒き聖剣から闇が放たれるのはほぼ同時であった。

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!!」

「私が、先輩を、みんなを守ってみせます!真名偽装登録、宝具、展開!」

 

ぶつかり合った2つの宝具は、聖なる盾の勝利に終わった。ただ、それで力を使い切ってしまったのか、マシュはその場に崩れてしまった。そんな彼女を見て、ガタノゾーアとクー・フーリンが互いを見やる。

 

「新米の嬢ちゃんがここまで頑張ったんだ。あとは俺らの仕事ってね!」

 

「ああ、倒すとしようか」

 

左右に分かれ、挟み撃ちの様にセイバーに迫る2人。しかし、カルデアから通信でサポートしているロマ二・アーキマンからセイバーは大聖杯を繋がっていて実質何発でも宝具が撃てると通信が入る。実際、彼女は直感で危険と判断したガタノゾーアに狙いを定め、宝具を撃つ体制に入っていた。

 

「残念だったな。食らうがいい!」

 

その言葉と共に放たれた闇。しかし、闇そのものであるガタノゾーアにそれは全くと言っていいほどダメージを与える事はなかった。むしろ、撃ってる最中に接近しセイバーを殴り飛ばす。

 

「なに!?」

 

「無駄だ。たかだか闇を纏った程度の攻撃が闇そのものに通じると思うか?」

 

「貴様、何を言っている?」

 

「わからない方が良いぞ。()の名を知ればお前は死ぬ。まあ、最も知らなくても死ぬがな」

 

瞬間、セイバーの直感が発動し、セイバーは首をかしげる様に横にする。すると先程まで顔があった場所を紫色の光線が通った。それを見たガタノゾーアは感心した様に手を叩く。

 

「よもや今の避けるとは、少し甘く見ていた様だ。だが、妾ばかり見ていていいのか?こっちは2人いるのだぞ?」

 

その言葉にハッとするももう遅い。セイバーはクー・フーリンが宝具によって召喚した茨の巨人の中心部にある檻に叩き込まれ、そのまま巨人の纏う業火に焼かれ始めた。しかし、その程度ではセイバーは倒されはしない。檻の中で再び宝具を放ち開けた穴から外へと逃げる。がしかし、セイバーは地に降りる前に、ガタノゾーアの背負う貝殻から伸びる触手に絡め取られ空中に固定された。

 

「クッ!なんて力だ!魔力放出しても引き裂くどころか緩めも出来んとは!」

 

「当然だ。サーヴァントになった(大幅に弱体化した)とは言え、その程度では脱け出せんよ。では、トドメだ」

 

再び放った紫色の光線はセイバーの胸を貫いた。それと同時に触手を緩め、セイバーを地に落とす。これで終わりだろうと思ったが、セイバーは消滅を始めながらも立ち上がった。

 

「ここまでか。しかし、貴様は一体なんだ?自身のことを闇そのものだとか、そもそも私の約束された勝利の剣が効かないなど、普通のサーヴァントとは思えんな」

 

「わからない方がいいと言っているだろう。まあ、それでもと言うのなら名前だけは教えてやろう。ガタノゾーアだ」

 

「!!成る程な。どうりで敵わないわけだ。有名なのは3000万年前の超古代文明だが、それ以外にも文明を滅ぼしてきた『闇の邪神』。それが貴様だろう?」

 

「ご名答。お前が反転していなければ多少は勝負になったかも知れんがな」

 

「フッ、嘘はもっとわからない様に言うんだな。さて、カルデアの使者達よ!!覚えておけ。聖杯探索……グランドオーダーは始まったばかりだ」

 

そこまで言って、とうとう限界が来たのか。セイバーは光の粒子となり消えて行った。それにより、聖杯は立香達が手に入れたのだが、勝者が決まった事でこの聖杯戦争は終了し、クー・フーリンもまた消えて行った。

 

「次はランサーでって思ってたんだが、もしまたキャスターで呼ばれたらちゃんとルーン魔術を教えてやるよ。嬢ちゃん」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

消え側に言ったクー・フーリンの言葉に頷くマシュ。これでキャスターとしてクー・フーリンを召喚できれば、マシュはルーン魔術を完全に習得できるだろう。そんな中、所長は先のセイバーの発言に疑問を抱いている様だ。そして、

 

「いやあ、まさかここまでやるとはな」

 

ソイツは現れた。


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