ガタノゾーア in FGO   作:深淵を泳ぐもの

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第一特異点:邪竜百年戦争
第一歩と目が合ってしまった立香


見つかった特異点の場所はフランスで、時代は百年戦争が終結した15世紀。そこに行くためにレイシフトをし、無事フランスについた立香達は草原に立っていた。ほぼ全員が関心を持って辺りを見渡す中、なぜか立香だけがじっと動かずその場に佇んでいた。それを見たガタノゾーアはレイシフトの特性上、出会ってしまう可能性のある『存在』を思い出しながら、どうかしたかと声をかける。立香から返ってきた答えはこうだった。

 

「見間違いだとは思うんだけどね?レイシフトの最中に、何かと目があった気がするんだよね」

 

ああ、やはりかと手で顔を覆うガタノゾーア。偶然この会話を聞いていたのか、ロマ二が通信越しにそんな訳ないと立花に言う。それもそうだねと立香は気のせいであったと思うことにしたようだが、ガタノゾーアは違う。確信を持って立香は『角ばった時間』に棲む存在に目を付けられてしまったと考える。時間などと言う概念が生まれる前から存在しているが、今のサーヴァントと化したガタノゾーアでも十分倒せはする。しかし、問題は『猟犬』ならまだ良いが『王』だった場合は骨が折れる。それに、ガタノゾーアが知る存在の半数以上は見ただけで大抵の常人は発狂する。それは『猟犬』や『王』も例外ではない。面倒なことになったと内心舌打ちをしながら、ガタノゾーアは来るべき時のために少し気を引き締めるのだった。『奴』は目を付けたものの所に来るまで多少時間がかかる上、出現する際にも突然そこに現れるわけではない。故に対処のしようはいくらでもある。

 

「さて、どうしてやろうか?」

 

対処方をいろいろ考えていると、立花に声をかけられそちらに意識を向ける。砦が有ると立香が指を向けた方を見ると、確かに砦があった。何人か人もいるようだ。

 

「まずはあの人たちに聞きに行こう。情報収集は大事だもんね」

 

「そうね。でも良い?もし勘違いで現地の人に襲われても、殺しちゃダメよ?峰打ちにしなさい」

 

オルガマリーの忠告に誰もが頷く。そしてそのまま砦に近づきそこにいる人に話しかける。

 

「先輩。ここは私におまかせください。……あの、すいません」

 

「だ、誰だ貴様ら!り、『竜の魔女』の仲間か!?」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!違います!そもそも『竜の魔女』なんて知りません!」

 

「……そ、そうか。と言うことは異国の人間か?すまないな。今この国は悪魔と契約し復活したジャンヌ・ダルクの手によって滅ぼされようとしているんだ」

 

その砦の兵士の言う事はにわかには信じられなかったが、この地のどこかに聖杯があると考えると、時期的にジャンヌ・ダルクが死んだ後の時代の様なので、何者かが聖杯を使って生き返らせたという可能性は十分にあった。そんな事を話していると、鐘の音が鳴り響き、兵士の1人が敵襲を知らせる。ただ、敵襲してきたのは人間ではなくワイバーンであった。

 

「うそ!?この時代にワイバーンなんて!?」

 

「ああ、あれこそが『竜の魔女』の率いる兵士のような存在だ。行くぞ皆の者!先の様にもう一度追い返す!」

 

大声で叫び兵士達はワイバーンを迎え撃つ。しかし、戦いは始まる前に終わった。ガタノゾーアがシャドウミストを吐き出し、ワイバーンを1匹残らず殺したからである。砦の兵士達はそんなことをしでかしたガタノゾーアを驚愕の表情で見る。そんな中、クー・フーリンがガタノゾーアに近づき、

 

「おいおい、俺らの分の残しといてくれよ。せっかくの初戦闘だと思ったのによ」

 

と茶々を入れる。が、今はそれに答えるよりも早くやるべき事があると考え、ガタノゾーアは兵士達に声をかける。

 

「……その『竜の魔女』の居場所はわかるか?」

 

「いや、知らない。それよりも今のはなんだ?ワイバーンを倒してくれたって事は、『竜の魔女』の味方ではないという事はわかるが……」

 

「ふ、知らぬ方が良いぞ?()のことを知れば知るほど、基本おかしくなるからな。特に普通の人間は」

 

幼女とは思えない威圧感を放ちながら言うガタノゾーアを見て、兵士達は言っていることが本当だと悟る。その後、立香達は少し話たり負傷者の傷を簡単な魔術で治したりした後、その砦から立ち去った。

 

「あの、アレってなんなんでしょう?」

 

砦から少し離れたあたりで、セイバー・リリィがそんな事を言う。彼女は空を指しており、そこには謎の光の輪の様なものがあった。ロマ二に聞いてみた所現状はわからないから解析すると返答がきた。それと同時に霊脈を探してくれとも頼まれ、まずは霊脈を探す事になった。

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