FGO in ガタノゾーア   作:深淵を泳ぐもの

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ジャンヌ・ダルクとメフィラス星人

ロマ二から霊脈の大体の位置を聞いた立香は、そこへ向かう途中で『竜の魔女』では無いと言うジャンヌ・ダルクと出会い、話を聞くために、霊脈のある場所へ行く通り道にになっていた森の中で安全を確保した後、小休止する事にした。

 

「では、説明をお願いします。ジャンヌさん」

 

マシュがそう言うと、ジャンヌは話し始めた。まず、自分とは別にもう1人ジャンヌ・ダルクがいる事、そいつが『竜の魔女』と呼ばれている事、そして一応サーヴァントの調停者(ルーラー)として召喚されはしたもののルーラーとしての力のほとんどが使えない事。以上3つを話し終え、ジャンヌは口を閉じた。

 

「もう1人の自分か……なんか面倒な事になってんな」

 

「でも、これでここが特異点になってる理由がわかったわ。この時代のフランスのあり方はそれだけで他国に色々影響を与えたから、もしこの国が崩壊したら歴史が停滞してしまうかもしれないってことね」

 

立香とマシュがジャンヌにカルデアについて教えている最中、クー・フーリンとオルガマリーはそんな事を言っていた。もっとも、クー・フーリンの方はランサーだった時に呼ばれた聖杯戦争でもっと複雑な自殺を考えているアーチャーにあった事があるのだが、記録としてしか知識にないのでイマイチ実感を持てなかったりする。

 

「とりあえず、もう1人のお前を倒せばいいのだろう?」

 

「そう言う事になるのでしょうか」

 

ガタノゾーアの言い分に頷くセイバー・リリィ。頷かなくとも此処にいるほぼ全員がそうするべきだと思ったが、何処にいるかがわからない以上まずは戦力を強化するために霊脈もある場所へと向かう。

 

 

『よし、そこだ。そこが霊脈が一番強い』

 

森の中のある場所で、ロマ二はそう言った。それを聞いて、召喚のための準備をマシュとオルガマリーが始める。多少時間がかかるようなので、立花はジャンヌと話す事にした。ちなみに、セイバー・リリィとクー・フーリンは辺りに危険生物がいないか見回りをし、ガタノゾーアはその2人が倒し損ねた敵がいた場合此処にいる立花達を守る為にその場に留まっている。

 

「ジャンヌってさ。ルーラー以外のクラス適正ってあるの?」

 

「いえ、私が他のクラスになる可能性は絶対にありません。霊基を弄られればその限りではありませんが」

 

「そうなんだ……あれ?でもジャンヌって剣とか使ってなかったけ?」

 

「確かに何回か使いましたしこの旗で何人も殺したことは事実ですが、少なくとも『座』は私を『そういう存在』と認識した様です。敵国の人間からしたら私が調停者(ルーラー)なんてふざけるなと思われるかもしれませんが」

 

「そっか。でも、私はセイバーとかランサーのジャンヌも見てみたかったな」

 

「セイバーはわかりますが、ランサーですか……私槍は護身術程度しか習っていませんが、もしかして旗を槍の様に振るからですか?」

 

「そうそう。ジャンヌの戦い方を知らないけど、きっと適正があると思うんだ」

 

そんな他愛ない話をしていると、オルガマリーとマシュの準備が終わった様で呼ばれる。レイシフトにも許容人数はあり、それを超えると不具合が起こる可能性が上がるので、そう多くは召喚できないが、オルガマリーと立香が1人ずつ召喚出来るくらいには空きがある。ならば、その分戦力を増加してしまおうという事である。

 

「立香、貴方この前先に引いたのだから今回は私が先に召喚するわ。良いわよね?」

 

「大丈夫です」

 

「じゃあ、お先に」

 

そう言って、聖晶石を召喚サークルに投げ込む。投げ込んだ聖晶石が砕け、光を放った。しかし、その瞬間にガタノゾーアだけは見た。今まさに召喚されようとしていたサーヴァントを押しのけて、それはあたかも召喚された様に姿を現した。特徴的なサングラスをした何故かバニーガールの様な服を着た女性。

 

「はじめまして。私の名はメフィラス。クラスはキャスターという事にしておこうかな」

 

そう名乗る女性にもっとも早く反応したのはロマ二であった。その名を聞いた瞬間、数ある資料の中から1枚の資料を引っ張り出して、驚愕の声を上げる。

 

『メフィラス!?メフィラスってあの『光の巨人(ウルトラマン)』と戦ったって言うメフィラス星人!?でも、そうだとするとメフィラス星人は倒されてないから召喚なんて出来ないはずだ!』

 

「そうだね。私は確かにやられていないが、私の頭脳があれば召喚自体に割り込む程度簡単だ。私としても、未だに勝てない『地球人の心』がなくなるのは忍びないのでね。こうして協力しに来たわけだ。そうだ、確かに君は立香と言ったね。どうだい?全てが終わった後、この地球を私にくれないかな?」

 

「それは出来ないかな。もし、渡したら私がしてる事の意味がなくなっちゃうから」

 

「そうだろうねぇ、そう言うと思っていたよ。だが、これで安心した。私が地球を去ってからこれまでに、どれ程『地球人の心』が変化したか気になっていたが、サトル君の様な人間は未だ残っている。やはり、当時破れたものに勝ってこそ真に地球を支配したと言えるだろうからね」

 

ハハハハハと一通り笑った後、召喚を行なったオルガマリーを見る。突然目を向けられたオルガマリーは咄嗟に目をそらしそうになったが、なんとか踏ん張った。

 

「な、なによ」

 

「いや、なかなか面白いことになっている人間がいるなと思ってね。ああ、安心してほしい。先ほども言ったが、今は君たちの味方だ。一応、サーヴァントと同じ様になる様に召喚されたはずだから、令呪も通じるはずだ」

 

「そう。まあ、何はともあれよろしくね。メフィラス」

 

スッと手を出すオルガマリー。もう既にガタノゾーアという存在がいるせいか、『光の巨人』関連の存在の召喚に割と慣れはじめていた。固く握手をし、さっさと召喚する様に立香に言う。

 

「はいはい。急かさないでくださいよ所長」

 

そう言いながら、召喚サークルに聖晶石を投げ込む。瞬間辺りに異様な匂いが立ち込め始めた。


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