白音は仙術を使わず気を扱うようです 作:煌めく伯爵
再び、先程会議をしていた部屋に案内された白音。ミッテルト達とは途中で合流した。その際に、レイナーレの片腕がなくなっていることに気づいたが、なんでもカテレアが自爆しようと纏わり付いてきたので、片腕を犠牲にしたらしい。部屋につき、椅子に座るとアザゼルが口を開いた。レイナーレ達は白音のことだからと聞きはするが口は出さないようだ。
「さて、本題にはいるが、良いか?」
「良いですよ」
「俺は言いたいのは、お前自身についてだ」
「私自身?」
「ああ、先日のコカビエルの戦いの後、コカビエルに付着していたお前の血を調べたんだが、驚くべき事にサイヤ人の血が混じっていた」
「サイヤ人?」
「ああ、サイヤ人。宇宙の地上げ屋と呼ばれているらしい」
「宇宙の地上げ屋。でも、私はちゃんと地球で生まれましたよ?」
「だろうな。だが、誰かから血を分けてもらったとかはないか?」
「血を……あ!」
そこで白音は恩人のことを思い出す。自身に血を分けてくれたターブルの事を。その事をアザゼルに伝えるとやはりと言いたそうな顔をした。
「ターブルか。昔あった事がある。あいつが地球に不時着した所にたまたまでくわしてな。色々教えてもらったからサイヤ人のことは多少わかる。まあ、ターブルの奴はもう地球にはいないがな」
「つまり、私はその輸血してもらった時に、サイヤ人になったと?」
「ああ、と言っても半サイヤ人ってとこだ。お前の元々持ってる血が全部まるごと入れ替わってるなら完全にサイヤ人になったかも知れんが、そうじゃないだろ?」
「そうですね。あの時は結構血を流しましたが全部じゃないです」
「そうだろうな。と言ってもサイヤ人は戦闘民族らしい。その血が入ってるってことはサイヤ人の特性のいくつかは受け継いでると言っても良いだろう」
「サイヤ人の特性?」
その疑問にアザゼルはターブルから聞いた事をそのまま伝える。彼が言っていた伝説についても。
「そんな種族なんですね。サイヤ人というのは」
自分を助けてくれたターブルの種族の真実を知って少し複雑な気持ちになる。が、ターブルはその中でも優しい方だったのだと納得する事にした。
「さて、言いたいことは言ったし、俺は帰るとするかな。それと言っとくがな白音、ターブルは良い奴だったぜ?それにお前にもサイヤ人が流れてると言ってもお前はお前だ。深刻に考えるなよ」
「わかってますよ。ですが、もう一度会ってお礼が言いたかったですね」
「そうか。また会えると良いな……じゃあな、お前ら。また会おう」
そう言って、アザゼルは去っていった。それを見送ってから、白音達も帰る事にした。