名前 神条 翔馬
身長 185cm
年齢 22歳
職業 剣豪
特徴
白いロングヘアー(腰くらいまである)で、赤みがかった茶色い瞳
顔立ちは中性的で、美人というような顔立ち。イメージしにくい場合はテイルズのデュークだと思ってもらえれば大丈夫です。
以上。それではどうぞ!
カズマの断末魔がギルド内に響いてから10分後、アクアたちは無惨な姿になったカズマを担いでギルドに入ってきた。おお、カズマよ。こんなところで死んでしまうとは情けない。何て事を考えながら食事を終えた俺は、鈴蘭に俺が死んだ後、どうなったかを教えてもらう事にした。
「鈴蘭、さっきの話の続きを聞きたい。頼めるか?」
俺が問いかけると、同じく食事を終えた鈴蘭は頷いた。
「分かりました。翔馬さんには話しておかないといけません。」
鈴蘭が語った内容はこうだった。俺が鈴蘭を連れ出した村から出てきた化け物共に追われ、やっとの思いで町に着いた時に俺の祖父、「神条 創玄」に出会った。祖父に事情を説明している途中、化け者共が襲ってきたそうだ。
「創玄さんが敵を一掃してくれたから、とりあえずその場はどうにかなったんですが…。」
「…何か問題でもあったのか?」
「…私の体に異常が出始めました。」
「な、それは…!」
鈴蘭は元々邪神を人間の体内に憑依召喚をするための生け贄として育てられてきた。半日に一回、診察と称して魔力の高い人間の血を体内に取り込む儀式を行っていた。邪神をその身に留まらせるために。一日二回以上血液を注入しなければ今まで摂取した魔力が体内で暴走し、鈴蘭の中に居る邪神が主人格として出てくるという仕組みだった。もしも、血液を摂取しなければ長くて三日、早ければ一日で死んでしまうという呪いだった。
「結局、私は自分の魔力を抑えきれずに邪神に体を乗っ取られてしまいました…。その後、私の体の支配権を奪った邪神が、創玄さんに襲いかかったんです。私はなんとか押さえ込もうとしたけれど、どうしようもなくて…。」
祖父は邪神と一騎討ちを行い、一度引き分けになったそうだ。邪神はまだ上手く鈴蘭の肉体を使いこなせていなかったためだろう。だから邪神は一度撤退し、自分の魂を体に馴染ませるために町を破壊していったという話だ。
「大勢の人を殺して、町を破壊して、それで……最後に、翔馬さんの実家を襲ったんです…。」
「な…ッ!!」
滅茶苦茶になってしまった町の生き残りに話を聞いた祖父は、急いで実家に向かった。だが、実家の道場は破壊され、教え子達も半数以上が死亡、残りも瀕死になるくらいの大怪我を負ってしまったそうだ。その時、祖父が到着し、邪神と最後の勝負に出た。結果は、祖父が鈴蘭の肉体ごと邪神を槍で貫いたが、その際に邪神は祖父に呪いを仕掛けた。寿命を残り数ヵ月にするという呪いを。だが、祖父は死を恐れることなく、そのまま邪神を葬った。鈴蘭も、その時に死んだそうだ。
「…そうか。そんな事があったんだな。」
「…ごめんなさい。」
鈴蘭は泣きながら謝ってきた。一体どうしたんだろうか。
「なぜ謝るんだ?」
「だって…。私のせいで、翔馬さんの実家や、創玄さんが…!」
そうか、鈴蘭はずっとその事を気に病んでいたのか…。だが、それは鈴蘭が居た村の連中が原因で、鈴蘭は何も悪くない。
「私が生まれてこなければ、町の人たちや、道場の皆さんが死ぬことはありませんでした…。私は、私が許せないんです…!」
「……鈴蘭。」
「ッ!……はい。」
「君は悪くない。」
「え…………?」
俺は鈴蘭の体を抱き締めた。あまりに脆く、儚く、力を込めたら折れてしまいそうな繊細な体を、そっと包み込むように抱き締める。
「町が破壊されたことも、道場の教え子達が死んだことも、君の責任じゃない。それでも、君は自分の責任だと思い込んでしまっている。」
「それは…!私がもっと自分を制御できていれば…!」
「君は生まれてからずっとその命の責任を取らさせ続けてきた。自分自身を生んだ親でさえ、その責任を放棄した。だから、問題は全て自分の起こした責任だと思い込むようになってしまったんだ。」
「………。」
「だが、もうそんなこと気にする必要はない。君はよくやった。十年間、孤独を耐えて一人で生きてきたんだ。もう苦しまなくていい。君を傷つける輩はここにはいない。誰も、君を責めたりしないさ。」
「…私、は」
鈴蘭の目から涙が溢れでてくる。その涙を、そっと指で拭った。
「ありがとう、俺の祖父達の為に涙を流してくれて。これからは、俺が側にいる。君は生前、やりたくても出来なかった事をすればいい。だから、もうあの事件から解放されてもいいんだ。」
「…ッ…はい…!」
俺の腕の中で、鈴蘭は静かに泣いた。今まで堪えてきた分が溢れているのだろう。俺はもう一度、鈴蘭の体を抱き締める。彼女が罪の意識から解放されるように願って……
「ねえダクネス。ショウマがあの鈴蘭って子を抱き締めてるんだけど、これって事案になるのかしら。」
「い、いや、さすがにそれはないと思うが…。」
「そうですよ。見たところ鈴蘭は泣いていたようですし、そこに突け込むような真似を、カズマならともかくショウマがするとは思えません。以前から関わりがあったと言う話ですし、その事を話してるんじゃないでしょうか。」
そんな外野の話し声で我に返る。鈴蘭の顔は、見る見るうちに赤くなっていく。多分、今のやり取りを見られていたからだろう。
「鈴蘭…大丈夫か?」
「は、はい…。」
「…そうか。三人とも、こっちに来てくれ。少し相談したいことがある。」
「何々どうしたの?女神であるこの私に何でも相談しなさい!」
「ああ、実は…」
「鈴蘭を冒険者として登録させたいんだ。」
今回はここまで。以前取ったアンケートで短くと言う意見と、長くと言う意見が同じだったので、今まで通りいこうと思います。それではまた。