ノリと勢いで壁ぶち破って外出たけどさ……………
「シールド、こんなに堅かったのか…………」
いや…………だってさ…………あの壁……………ヘヴィーオブジェクトに使用されている複合装甲、通称「
それをほぼ抵抗もなくぶち破ったんだよ。
だってあれっね、絶縁物質と導体物質をセットで鋼板に焼き付け、ケーブルに相当する回路を設けた「プリント基板式送電装置」と高耐火反応剤を絶妙なバランスで混合した鋼板を何十何百と重ねた積層構造(耐核用の鉛の層も含む)になってるんだよね。
それも従来兵器を無効化する圧倒的な堅牢さと核爆発すら耐える驚異的な衝撃拡散効果を有するヤツ。
と言うか…………ぶち破った所さ………赤熱化してるんだよね……………。
輻射波動の熱量が原因かしら?
まあいいや。
んで、現在地はと言うと…………。
はあ、視界に写る情報で解りきってたよ…………。
高濃度汚染区域の中心部より70km地点。
何故こんなとことに隠したし。
とりあえず、地上から空へ移動してとにかく高いところへ移動しよう。
比較的安全な場所で付近の状況を把握したいからね。
ところでさ、さっきから何かが崩れる音がするんだよね。
どうせエリアス辺りが仕掛けた機密保持装置が作動したんでしょうけど。
にしては崩れすぎな気もするんだけどね?
その辺も確認しないと。
─人形高所へ移動中─
うん、空を走行できるって素晴らしいね。
障害物の心配が少ないからね。
お陰で手頃な高さの建物の上に上がることができた。
では、やりますか。
「ナノマシンドローン、全力展開開始。情報が集まりしだい3Dモデルの作成開始」
情報が集まるまで時間がかかるから、今の内に装備して動作確認しとくか。
戦闘になって使い方が分かりませんでは死ぬからな。
と言うか、過去にマジそうなって死にかけたもんな。
あんなことはもう二度とごめん被る。
──何が有ったのですか?
聴くな、思い出したくも無い。
それよりも武装出してくれ。
──了解。
──武装の展開を開始。
──フィッティングを開始。
──全武装のシステム、O.Dとのリンクを確認。
──武装間のリンクシステム、正常可動を確認。
──全兵装アクティブ。
──システムオールグリーン。
──O.Dの内蔵機能の正常可動を確認。
──全武装の展開を終了
──全システム、正常可動を確認。
──躯体のバランサー、調節完了。
──装備時と非装備時の誤差修正。
──動作モデルの確認を完了。
──全行程の終了を確認。
ご苦労さん。
さて、少し体を動かしますか。
例えELIDでも、ここまで来るのは骨が折れるからね。
情報が集まるまでの間に、実際に動いて感覚を掴んどこうか。
この後、情報が集まるまでの間、ずっと武器の使用感の確認と調整をし続けたそうだ。