Fate/Infinite Stratos リメイク版   作:ぬっく~

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第6話

「あはははははは!!」

 

暗殺者は高笑いしながら、一夏めがけてメスを投げつける。

そして、一夏は両手に持った二振りの夫婦剣である干将・莫耶を振るいメスを弾く。

 

限定展開(インクルード)じゃあ、ダメだね」

 

暗殺者はいくらやっても一夏には勝てないと感じ始める。

 

「じゃあ、私も、本気に、なるね」

 

そう言って、暗殺者は持っていたナイフが一枚のカードへと変わる。

一夏はそのカードに見覚えがあった。

 

夢幻召喚(インストール)

 

暗殺者は一夏と同じキーワードを唱えると、露出度の高い黒い水着のような格好へと変わる。

 

「っ!」

 

一夏は目の前の暗殺者から放たれる独特な匂いに戦慄を覚える。

今までに一度だって嗅いだことのない嫌な匂い。

吐き気すらおぼえる程、酷い匂いだ。

 

「行くよ」

 

暗殺者がナイフを構えると、一夏も干将・莫耶を構える。

 

「っ!!」

 

暗殺者の速さは先程と変わり、一段と早くなっていた。

一夏が気付いた時には、その首元にナイフが迫っていたのだ。

 

(避けるのは無理だ!! なら―――)

 

一夏は持っていた干将・莫耶を放し、両腕を伸ばして、迫り来るナイフを止めると同時にその腕に絡みつく。

手首を押さえられた瞬間、神経が警告を鳴らした。

暗殺者の持っていたナイフが肩口に食い込むが、一夏は勢いを殺すことなく巧みに体重を移動させ。

 

(投げ技……!?)

 

それが何なのか暗殺者が気付いた瞬間、逆しまに宙へ舞わせていた。

柔道の一本背負いにも似ていたが、手首の関節を押さえ込んでいた分、徹底的に容赦がない。

 

「ガッ……!!」

 

大地という名の兇器に叩きつけられ、暗殺者は贓腑に響くような衝撃に目を見開いた。

全身がほんの数秒、鎖に縛り付けられたように凝固する。

余りにも致命的な状況だったが、暗殺者が倒れ伏せたにも拘わらず、一夏は止めを刺すこともなく苦悶しながら膝を突く。

肩口に食い込んだ刃は、致命的にも至らずともそれに極めて近い一撃だった。

 

「ぐっ!! まだ、終わらせ、ないよ!!」

 

「ちっ。しぶてぇなぁ……」

 

一夏は考えた。

どう動いても、どう戦っても、この状態で止めを刺せる手段が思い浮かばない。

 

「そこまでだ」

 

「!!?」

 

「!!?」

 

突如として現れた男性に一夏と暗殺者は驚く。

 

「どう、いう、つもり? まだ、彼を、殺して、いない」

 

「撤収だ」

 

どうやら、この者はこの暗殺者の仲間らしい。

しかも、外には複数の気配を感じる。

 

「事が大きくなり過ぎた。一旦、撤退だ」

 

「っ! わかった」

 

暗殺者は力を解除し、カードに戻す。

 

「次は、絶対に、必ず、殺して、あげる」

 

そう言って、暗殺者は窓から飛び降りる。

残った男は一夏の方に振り向く。

 

「命拾いしたな、織斑一夏」

 

「…………」

 

男は一夏の顔を見て、少しニヤける。

 

「彼女は今は君に預けよう」

 

そう言って、男も窓から飛び降りて行ってしまった。

一夏は彼らが立ち去ったことが分かると、元の姿へと戻る。

そして、今までに溜まった脱力感に襲われ、その場に倒れた。

 

「一夏くん!!」

 

「やべぇ……血を流し過ぎた……」

 

一夏は意識を失った。

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