Fate/Infinite Stratos リメイク版   作:ぬっく~

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第8話

ブー、ブー、ブー。

 

「はい。ああ、ロード・エルメロイ。こりゃあどうも」

 

『Ⅱ世だ』

 

「失礼」

 

『いや、それはいい』

 

「それで、用件は?」

 

かたなは一夏の見舞いを終えて、病院を後にした瞬間、携帯が鳴る。

最初の言葉でかたなは着信相手が誰なのか直ぐに分かった。

ロード・エルメロイⅡ世。時計塔のロードが自らかたなに電話をよこしてきたのだ。

 

『大聖杯のことは、知っているな』

 

「ええ。数十年前に盗まれちゃったあれね……まさかとは思うけど」

 

『そのまさかだ。昨日、それが発見された』

 

大聖杯。かつて三家が作り出した『根源の渦』に至る、孔を穿つために作り出された万能の願望機。

魔術協会の監視が緩く、四度に渡って日本では聖杯が執り行われた。

しかし、そこである出来事が起こったのだ。その聖杯戦争に国家が介入してきたのだ。

結果、御三家が弱っていたこともあり、大聖杯は強奪されてしまった。

 

「つまり、私にそれを確保してほしいわけ?」

 

『まあ、似たようなものだ。今回の依頼は君に()()()()になってもらいたいのだ』

 

「……はあ?」

 

異な事を言う、とかたなは思った。聖杯戦争は普通であれば、七騎のサーヴァントと七人のマスターで行われる。

しかし、聞けば既に敵さんは七人のマスターを揃えているらしい。そこに更に新たなマスターを要因すると言っているのだ。

 

『今回の聖杯戦争は普通ではない。召喚可能なサーヴァントが通常の倍、十四騎だ』

 

「そう言うことね」

 

どうやら、大聖杯にある予備システムが起動してしまったらしい。

本来は七騎全てが一勢力になることはほぼありえないが、対抗策として新たに七騎のサーヴァントを呼ぶことができるのだ。

 

「話はわかったわ」

 

『では、至急来てもらいたい』

 

ロード・エルメロイⅡ世は次に来る言葉を予想していなかった。

 

「残念だけど、私は降りるわ」

 

『なあ!? どう言うつもりだ!!』

 

かたなは時計塔に席を置いている訳ではないため、この依頼を降りる権利は有している。

しかし、あの時計塔から直々の依頼を蹴ったのだ。

 

「私にも色々あるのよ。あ、でも、とある人物を私の方から推薦しておくわ」

 

『そいつの名は?』

 

「私の息子よ」

 

かたなは、自分の息子である一夏を推薦したのだ。

 

『無名の魔術師を推薦する意図が全く分からんのだが、どう言うつもりだ』

 

ロード・エルメロイⅡ世はかたなが自分の息子をこの戦いに推薦する訳が全く分からなかった。

かたなみたいに魔術界で名のある人物であれば話は別だが。

 

「一応言っておくけど、そこらの魔術師よりよっぽど強いわようちの息子は」

 

元々は魔力供給のために作られたホムンクルスである一夏だが、かたなが己の全てを使って魔改造を施しており、寿命も普通の一般人と変わりないぐらいまで伸びている。

魔術のこと以外の体術、射撃術、剣術とあらゆる分野の技術を叩き込んだ。魔力は元々かなりあり、魔術師の中では群を抜いているので問題ない。

 

『わかった。触媒は』

 

「それもいいわ。うちの方で用意するから」

 

自宅には、腐るほど聖遺物が眠っている。

かたなが仕事の報酬として各国から聖遺物を巻き上げて、もとい回収しているため、聖杯戦争に参加するのに必要な物は既に揃っていた。

 

『わかった。健闘を祈る』

 

ロード・エルメロイⅡ世との会話を終え、かたなは電話を切る。

 

「まさか、再び聖杯戦争に参加することになるとはね……」

 

かたなは第四次聖杯戦争に参加した……サーヴァントであった。

戦争には全く興味もなく、開始前に戦線逃亡し、千冬と一夏と共に静かに暮らしていた。

自身が生きている限り聖杯戦争は起こらないと思っていたが、どうやら盗まれた時に聖杯とのリンクが切れたようだ。

まあ、千冬からの魔力供給により私は消えることはなかったが、まさか私自身に聖杯戦争へと招待状が届くとは思ってもいなかった。

 

「これから、もっと忙しくなるわね」

 

かたなは一夏が呼び出す英霊を何にしようか考えながら自宅へと向かう。

 

 

 

 

【CLASS】アーチャー

 

【マスター】織斑千冬

 

【真名】更識刀奈

 

【性別】女性

 

【身長・体重】164cm 53kg

 

【属性】秩序・善

 

【筋力】■■□□□D 【魔力】■■■■□B

【耐久】■■■□□C 【幸運】■□□□□E

【敏捷】■■■□□C 【宝具】□□□□□?

 

【クラス別能力】

 

【対魔力:D】

魔術への耐性。一工程の魔術なら無効化できる、魔力避けのアミュレット程度のもの。

 

【単独行動:B】

マスター不在・魔力提供なしでも長時間現界していられる能力。

マスターを失っても2日は現界可能。

 

【保有スキル】

 

【心眼(真):B】

修行・鍛錬によって培った洞察力。

窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す。

 

【鷹の瞳:B+】

視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。

心眼(真)との兼ね合いによっては限定的な未来視も可能とする。

 

【投影魔術:A】

自分が思い浮かべた物質をその場で再現する能力。

主に剣や槍などの武器をその場に複製する。

偽物に過ぎないが、彼女の場合はその特殊能力と使い手の技量も含めオリジナルに近い性能を出す。

更に通常なら時間経過で消滅するはずの複製物が消滅しない。

 

【宝具】

 

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)

ランク:E~A++ 種別:????

レンジ:???? 最大補足:????

 

宝具を持たない彼女を英霊たらしめている能力にして固有結界*1と呼ばれる特殊魔術。

一定時間、現実を心象世界に書き換え、今まで術者が視認した武器、その場で使われた武器を瞬時に複製し、ストックする。ただし、複製した武器はランクが一つ下がる。

*1
術者の心象風景をカタチにし、現実に浸食させて形成する結界。

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