ガンダムブレイカー 星達の記憶   作:バイン

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間がクッソ開いてる上にそんな進んでません……ゆるして……


激突

「……何をしにきた、カトウ」

 

突き刺さるようなコウキの厳しい視線をなに食わぬ顔で受け流し、手にしていたゲルググの箱を戻して、ゆっくりと歩みよってくるカトウ。

 

「フ……久々に海外から帰って来た友人に対してその反応はご挨拶だな」

 

コウキは決して小柄な部類ではなく、一般的な成人男性ほどの身長ではあるが、カトウと並ぶとどうしても見劣りしてしまう。すらりとした長身に透き通るような白髪に凛とした目つき。『イケメン』と言っても過言ではないその顔立ち。

そんなカトウの顔を明らかに歓迎していないとわかるまなざしで見つめるコウキ。

この『アラフミ・カトウ』と『コウキ・ミウラ』は、幼少からの知り合いにして、常々競い合う中である。ことの原因がどちらにあったのか、それは当の本人ですら覚えていないことではあったが、二人は和解をせず、今に至るまで互いの力を競い、ぶつけ合い続けた。時には勉学で、時にはスポーツで、時には『ガンダム』を題材にした議論に至るまで……ありとあらゆる分野で競い合い続けた。

奇しくも進学した大学まで全く同じだったこの二人は、しかして今までは疎遠となっていた。カトウが世界旅行サークルへと入部し、コウキがここ『スターダスト』にてアルバイトをはじめたことによって、だ。

世界各地へと赴き、滅多にこの地へ戻れないカトウとアルバイトに精を出すコウキは、大学の履修している講義も違い、滅多に顔を合わせることがなくなっていた。今日この日、顔を合わせるまでは。

しばしにらみ合い、こう着状態に陥っていた二人であったが、カトウの方が一瞬フッ、と小さく笑って背を向け、唐突な行動に戸惑うコウキを無視するように店の奥へと歩いていく。

店内の最奥までたどり着いたカトウは、そこにおいてあった『あるもの』へと手を触れ、コウキの方角へと振り返って獰猛な笑みとともに、誘った。

 

「しばし疎遠となってはいたが……コウキ、多少は強くなったんだろう?なら、このカトウに、お前の実力を見せてみろ!……『ガンプラファイター』としての力をな」

 

 

─────────────────

 

 

(……ガンプラバトル。奴とやるのは久しぶりだな)

 

技術の向上により、人間がそのまま収まる球形の『ガンプラバトルシミュレータ』は進化を遂げた。 

コクピット内はガンダムらしい計器やレバー、メーターがあしらわれた機械的なコクピット、『機動武闘伝Gガンダム』の『MF』などで採用されているような操縦者の動きを完璧に再現する『モビル・トレース・システム』を模したもの、従来のシンプルな操縦桿だけのコクピットと自由にカスタマイズが可能になっている。

本物のMSや戦闘機のように計器がそこかしこに存在し、ボタンやレバーの増設されたコクピット内にて、操縦桿をぐっ、と握りしめる。

 

(アイツが何を企んでいようが…今は勝つ!大丈夫だ、奴の戦い方はよーく分かってるんだ…!)

 

「コウキ・ミウラ、ガンダム一号機ゼフィランサス、発進します!」

 

 

─────────────────

 

無機質なコンクリートに重々しい振動が響く。

真昼、ぎらぎらと照りつける太陽を反射するコンクリートの地面を、一体の機体がゆっくりと歩を進める。

白い両腕と両脚、腹部の赤と胸部の赤とトリコロールカラーに塗られ、頭部はライトグリーンの光を放つツイン・アイにV字アンテナと、どこかあの『RXー78ー02 ガンダム』を思わせるようなカラーリングと輪郭。

機体の名を『RX-78GP01 ガンダム試作1号機 ゼフィランサス』と言う。

 

『……基地ステージの建物、HGなら機体がすっぽり隠れられるような高さだったなんてな』

 

シミュレーター内でゼフィランサスを動かしているコウキの声が内蔵されているスピーカーを通して響く。

ゼフィランサスの頭部をゆっくりと動かし、建物がそこかしこに存在し視界が悪くなっている状態で周囲を警戒する。

同じようにシミュレーター内にログインしている筈の男…カトウの機体を探してはいるものの、周囲の建物の高さはゼフィランサスの背丈すら超える程であり、視界はお世辞にも良いものとは言えず、索敵を難しいものにしていた。

視界の悪さに対して苛立ちを覚え、スラスターを一時的に吹かして上から俯瞰するような形で眺めるべきか、とそんな考えが浮かんだ瞬間、コクピット内を甲高い警告音と『LOCK ON警報』という無機質な電子音声が鳴り響く。

 

『ロックオン警報!?どこから……うっ!?』

 

唐突の出来事に慌て、浮き足立つコウキの焦りを受けて、咄嗟の回避行動すら取れずに地面に着弾した砲弾により体勢を崩して地面へと轟音とともに倒れ込むゼフィランサス。

空から連続して降りそそぐ砲弾を左手のシールドで防ぎつつ、なんとか機体を起こして敵を視認しようとカメラを動かす。

しかし、敵を確認する前に、別種のアラートが鳴り響く。

…後方から『接近警報』が。

 

「なっ……!?うし、ろ……!?」

 

『遅い』

 

慌てて振り向いた直後、巨大な金属同士がぶつかる轟音が鳴り響き、ゼフィランサスの左手から盾が弾き飛ばされる。

盾を諦め、咄嗟に後方へとスラスターを吹かして飛びすさって、ようやく攻撃を仕掛けてきた張本人の姿を視認する。

ゼフィランサスと同じ『ガンダム開発計画』により開発された機体であり、全体的に重厚なボディに両肩に装備された大型のフレキシブル・スラスター・バインダーが取り付けられていることもあって機体をかなり巨体に見せている。

頭部は同じようにツイン・アイにV字の角といったガンダム・ヘッドとなる部分は同じであるが、それ以外のデザインはゼフィランサスとは別物となっており、見る人間からすればどこか『悪人面』と言われそうな顔立ち である。

何よりも最大の特徴である、大柄な機体の半身を覆い隠せるほどのサイズの重装の騎士が手にしているような武骨な盾。

『RX-78GP02A ガンダムGP02A サイサリス』を元に、細部を調整された機体が、そこにいた。

 

『ほう……さっきの蹴りは腕ごと持っていく気で放ったが……中々どうして、機体の作り込みは悪くないようだな』

 

正面の機体…『プロトサイサリス』から、カトウの声が聞こえてくる。

コウキがゼフィランサスを操縦しているのと同じように、カトウもシミュレーターを駆使しサイサリスを動か しているのだ。

 

『だが……機体は悪くなくとも、パイロットには問題があるようだな。鈍ったな、コウキ』

 

残念そうな口調でコウキに言いつつ、サイサリスは腰部から円筒状のパーツを抜き放ち、青い刀身を出現させてビームサーベルとし、盾と共に構える。

 

「ほざいてろ……っ!」

 

軽く吐き捨てると同時に、手にしていたプルバッブ・マシンガンを放り捨て、バックパックにマウントされている発振筒を抜き放って、同じようにピンクの刀身を出現させて応じる。

盾がなくなって片手が空いたため、柄を両手で握り締めて、腰を軽く落として構える。

 

じりじり、じりじりと互いに間合いをとりつつ、二体の鋼鉄の巨人が睨み合う。

  

 

…数秒続いた睨み合いは、コウキが動きを起こしたことで拮抗が破られる。

体勢を低くして、両手でサーベルを握りしめ、アメフトやラグビーのタックルのような体勢で、バックパックのスラスターを全開で吹かして、プロトサイサリスへと突進する。

 

「であああああああああっ!」

 

突っ込んでくるゼフィランサスを見て、カトウはあえてどっしりと構え、真っ向から受け止めにかか…

 

『……だから鈍った、といったのだ』

 

「アッ………!」

 

ると見せかけ、ギリギリのところで身を翻して突進を避ける。

体勢を戻そうとするも既に遅く、つんのめってた倒れこんだゼフィランサスの右肩へと青い光刃が振り下ろされ、腕ごとビームサーベルが機体から離れていく。

コウキがゼフィランサスを起こす頃には、油断なく刃か向けられ、下手な動きを見せればすぐさまコックピットのある腹部を付けるように構えているプロトサイサリスの姿がそこにはあった。

 

『勝負あり、だな。……フン、素組みの機体と鈍った腕ではこの程度だろう。これで「ガンダムブレイカー」にに挑もうとは片腹痛いわ』

 

冷たい言葉が投げ掛けられる。その言葉に対して、ぐっ、と堪えて俯くコウキ。

しかし、その表情は次の瞬間、驚きへと変わる。

 

『入ってやろう』

 

「……は?」

 

『貴様らのチームに、俺も参加してやろう、という訳だ』




間が開きましたがこっから頑張って投稿して出すよう努力させていただきます

……ライダー募集にもご協力していただければ幸いです
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