少々展開がグダグダになっているかもですが、ご容赦ください。
さて、それでは本編を、どうぞ!
「ぁ…ここは…?」
目が覚めると、俺の目の前には真っ白な空間が広がっていた。どこまでも続いていそうな、広大で真っ白な空間。
「やあ、お目覚めのようだね」
誰かが俺に話しかけてくる。声の主を探すと、俺の後ろに見覚えのあるローブの男の姿があった。
「アンタは……?」
「自己紹介の前に、警戒を解いてくれないかな?そうも殺気を向けられると、こちらも緊張してしまうよ」
どうやら、バレていたようだ。出来るだけ気づかれないように殺気を抑えていたのだが。
(殺気はかなり抑えてた。それに気づくということは、少なくともそれほどの実力はあるようだな)
相手の力は未知数。見たところ相手は、貧弱そうに見える細身。しかし、人は見かけによらないとも言うし、あのローブの下に武器を隠している可能性もある。ヘタに逆らえば、こっちが危険に追い込まれかねない。ここは慎重に行くべきか……
「すまない。初対面の人間を相手にすると、警戒してしまう癖があってな……」
「その癖は兵士、いや戦士として持っておくべきだと思うがね。エル・ドライア・デフォキス君」
コイツ、何故俺の名前を…⁈
「ああ、勘違いしないでほしい。君の素性を調べたわけじゃない」
「ならば、何故知っている。あれは義姉さんがつけてくれたものだ。義姉さんと俺しか知る人間はいない!」
目の前の男は少し黙り、
「…見てきたからね、君を」
「は…?」
「私の名はクロノス。並行世界とその時間軸を管理する、所謂時空神という者だ」
俺は最初、男、クロノスの言っていることが理解できなかった。
「は……?神……?何を言ってるんだ?」
「だから言葉通り、私は君達が神と呼ぶ存在、その中でも時間と空間を司る者だ」
だめだ。理解が追いつかない。
「いやいや、いきなり「私は神です」なんて言われて納得できるわけないから」
「フム…なら、証拠を見せよう」
そう言って、男は右手の指を鳴らした。するとさっきまでただ真っ白いだけだった空間が、家具が置かれ、人が充分に生活できる設備の整った部屋へと変わった。
「なんっじゃこりゃあ……」
「これが私の力。そもそもこの空間自体が私の管理する世界の一つだからね」
ハッハッハ、デタラメすぎんだろ……
「これ見ちまったら信じるなっつーのがもう無理だよ…」
「フフ、信じてもらえて嬉しいよ」
「ハァ、で?何の用だ?」
「その前に一つ、君に言っておきたいことがある」
なんだ?まあ、予想はつくが……
「君は、既に死んでいる」
で す よ ね
「…あまり驚いていないようだな」
「いや見てたなら分かると思うけど、あんな状況で生き延びられるわけがないでしょ」
長時間の大規模戦闘でボロボロになったバトルアーマーに向かって巡航ミサイル数百発だぜ?逆に生きていられる方がおかしい。人間辞めてるってレベルでおかしい。
「そう…だな、生き延びられるわけ…無いよなぁ…」
ああ無理、絶対に無理。アンタならわからんが。
「…そろそろ、本題に戻っていいかな?」
あ、そうだった。
「それで、何の為に俺をここに呼んだんだ?」
クロノスは一拍置いて、
「君に、頼みがある」
そう言った。
「頼み…?」
「…君の世界の日本軍は知っているな?」
あのゲス供か…思い出したくもない。
「…ゲスの話がしたいだけか?」
「いいや。実は、彼らの動きが少々不穏になっているんだ」
不穏…?
「結論から言うと、彼らは並行世界へ移動する技術を完成させ、ある世界へ侵攻しようとしているんだよ」
「ちょっと待て。並行世界へ移動する技術…?そんなもの、俺は知らないぞ」
極秘事項だった…?いやでも、あのザルセキュリティだぞ?プログラミングなんかしたこともない俺でもそのへんのパソコンで突破できちゃったほどのザルだぞ?「極秘情報」とか書かれたファイル根こそぎ持ってったけど、そんなんなかったぞ?
「まあ君が知らないのも無理はない。
その技術は、君の死後に完成したのだから」
…あーそーゆーことね、完全に理解した。つか、死後?
「なあクロノスさんよぉ、あの世界、俺が死んでからどんだけ経ってる?」
クロノスは顎に手を当て、考えるような素振りをして、
「う〜ん、3年くらいかな」
「3年…だいぶ経ってるな」
蓮音姉さん、元気にしてるかな…
「ンッンン、感傷に浸っているところ悪いが、私の話を聞いてくれないかな?」
あ、そうだった。
「悪りぃ、何の話だったっけ?」
「ハァ、ちゃんと聞いてくれ…、君んとこの軍隊さんが並行世界を移動する技術を開発して、別世界に侵攻しようとしているって言う話」
「ああ、はいはい。んで?その別世界ってどこよ?」
「忘れられたモノ達の楽園、幻想郷」
幻想郷…?何処だ一体…?
「知らないようだね。『東方project』と呼ばれる弾幕シューティングゲーム…って、君のいた場所ではこう言ったものは存在自体がほとんど無くなっているんだったね」
「そーゆーのは別にいいんだよ。…あのゲス供は、そこで何をしようとしてる?」
「それはね…
〜時空神説明中〜
…ということなんだよ」
話を聞いて、俺の頭の中からあらゆる感情が失踪した。もし鏡で自分の顔を見たら、多分それは能面のようになっているだろうし、目のハイライトは何処かへ消えているだろう。当たり前だ。ある程度予測はしていたが、それ以上のことを聞かされたんだから。
「おーい、エルくーん?顔がなんか怖いぞー。どうしたー?」
「なんでもありませんよクロノスさん。ちょっと思ってたよりもやろうとしてた事がゲス過ぎて驚いているだけです」
なるほど、幻想郷は女性人口が比較的多いのはわかったし一部の女性は能力持ちである事も理解した。だが、だからって[ピー]しようってのはマズイよなぁ。社会的にアウトだよなぁ。コレハセイサイヲクワエルヒツヨウガアリマスネェ……
「まぁまぁまぁ落ち着いて!君に頼みたい事って言うのは彼らを倒す事だから!思う存分ブッ潰しちゃっていいから!」
「ワカリマシタァ、思ウ存分ブッ殺シチャイマスヨォ♪」
「落ち着けェ!」
5分後〜
「すいません、見苦しいところを見せて」
「うん、ホント次からはやめて。怖いから。怖いから。大事な事だから3回言うぞ、怖いから」
「わ、分かりました…」
クロノスの異様な気迫に、ちょっとビビってしまった。
「んで、なんかまだあんの?」
早くあのゲス供こr、潰しに行きたいんだけど。
「…今絶対不穏な事考えたよね。まあそれはいいとして、向こうには能力持ちがいる事は分かってるよね?」
「ああ。あと、妖怪とか言う異形もいる。それが?」
「いやさ、君生身で戦うつもりだったの?死ぬよ?例え改造人間だったとしても死ぬよ?」
「大丈夫だ、問題ない。俺には相棒がいる、アイツを使えば…」
「そのセリフはアウトだバカ、二重の意味で。それに、あんなデカブツホイホイ出せるわけないでしょうが。ただでさえ山中の狭い立地なんだから…、それに、使えるかも分からないほど、ボロボロなんだぞ」
「それで、能力ってか?」
「that's right!もちろん、君の相棒も使えるようにするよ」
そうか。ならば、答えは一つ!
「いいだろう、ただし、こっちの要望にも応えてもらう」
「いいよー」
いや軽いなオイ。
「それで?君の希望は?」
「じゃあまず一つ、相棒の能力を使用できるようにしてくれ。アイツとは、長年の付き合いだからさ。次に、状況に応じて様々な使い方ができる能力。種類は何でもいい。最後に、肉体の再生速度を上げてくれ。襲撃された時に傷のせいで寝込んで出撃できませんでした、なんてのは嫌だからな」
「…それで全部かい?それじゃ、君に与える能力は…
『機竜を纏う程度の能力』、『水晶を錬成する程度の能力』、あとは非常に高い再生速度、これで十分だね?」
「ああ」
「あと君の相棒だけど、あの大きさじゃとても町中を歩かせるなんてのはできないからちょっと小さくするね」
「了解。どんな感じなのかは、向こうで楽しみにしてるよ」
俺は部屋から出ようとする。が、クロノスに呼び止められた。
「もう行くのかい?最後にせめて、向こうで名乗る名前を教えて欲しいのだが…」
名前、か。考えてなかったな。うーんどうするか………。水晶か…、そうだ、これにしよう。
「…錬、
「…そうか。いってらっしゃい、錬。その扉を出れば、すぐに着くよ」
クロノスは少し微笑んで言った。
「ありがとよ。でもお前が言うと気持ち悪いな」
「最後の一言は余計だな」
クロノスの文句をスルーして、俺は扉をくぐった。扉の先には光が広がっている。この先は未知の世界。何が起こるかはわからない。だが、例え何が起きようと、俺は止まるつもりはない。奴らを殲滅するまでは……
俺は笑みを浮かべる。凶悪で、残忍で、どこか楽しそうに見える笑みを。歯をむき出しにした、獣のような笑みを。
(楽しみに待ってろよゲス供、地獄を見るその時をな……)
そして、俺の意識は光の中へ溶けていった。
What’s the next episode…?
と言う事で、第1話でした。
誤字・脱字、おかしなところがあったら、コメントに是非書いてください。でも露骨な批判はやめてください。そこら辺の作者のメンタルは豆腐以下です。
次回は錬の無双(?)回です。
それでは!
2020/9/6 少し修正しました。