東方機械竜 〜孤独な戦士たち〜   作:(自称)ライダーオタク

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まず、大幅に遅れてすみません!
次回は早くあげます!
今度こそ早くあげます!

本編どうぞ!


Ep.5 「はじめての弾幕ごっこ」

錬side〜

 

「あ、じゃあやってみます?」

「はい?」

どうも、輝晶 錬です。俺は今、驚きの最中にあります。だってルールわかんないゲームを、やってみる?みたいな感じで言われたら驚くでしょ」

「一応、頼めばルール知ってる人が教えてくれますよ?」

あ、じゃあ大丈夫だ。というかよく分かったね、俺の内心。

「声に出てましたよ?」

「嘘やろオイ」

マジかー、声に出ちゃってたかー。まああんま気にしないけど。

「で、そのルール知ってる人ってのは?」

「霊夢さんです。えっと…あ、いた」

早苗の指の先には、向こう側の机で酒を飲んでいる霊夢の姿が。かなり飲んでいるらしく、顔が真っ赤だ。とりあえず、霊夢に話しかける。

「あのー、霊夢?少し話があるんだけど…」

「んん、なによ…?せっかく今気持ちよ〜くお酒飲んでたのに」

どうやら話ができない程酔っ払ってはいないようだ。でも少し不機嫌そうだ。

「悪い、少し聞きたいことがあって。弾幕ごっこって、どうやりゃいいんだ?」

「ああーそれね。弾幕をイメージして、その内容を空のカードに書く。で、それを使う。それだけ!」

「説明ありがとう。よく分かったよ」

なるほど、この説明で手順は分かった。しかし、イメージか…

(俺は神秘とか奇跡とかよく分からんしな…あ、別にそういうので縛る必要はないか。俺の知ってる概念で弾幕を作ろ)

ということで、俺はスペカを作るために弾幕のイメージを開始した。

 

〜青年構想中〜

 

(ん〜まあ、とりあえずこんなモンでいっか)

数分後、俺の手元には4枚の絵柄の描かれたカード、俺のスペルカードがあった。絵柄まで描かれたカードは完全にイメージが決まっているけど、残り1枚は名前が途中まで決まってて、弾幕のイメージが全然決まってない。

「さて、実験d…試し撃ちに付き合ってくれる人はいるかな〜?」

かなり大きな声で言ったから、一人は反応する人いるでしょ。

「お、弾幕ごっこか?いいぜ、私が相手になってやる!」

おや、この威勢の良い声は、魔理沙くんだな?よ〜し魔理沙、君には俺の実験台になってもらおう(ゲス顔)。

「いや〜、さっき自分でスペカ作ったんだ。それで試し撃ちしてみたかったんだよね。でも動かない的に当てるのもアレだし、どうせなら実戦形式で、と思って」

それに、弾幕ごっこってのがどんなものか、身をもって知りたい、とも付け加える。まあやるからには、負けるつもりはないが。

「そうだ、先に宣言しておくよ。俺はこの勝負で、スペルカードを5枚使う。5枚、それ以上でも以下でもない」

実際には、まだ4枚しか完成していないけど。あと1枚は弾幕ごっこの途中で考えよう(常識知らず)。

「よし分かった、じゃあ私も5枚だ。公平だろ?」

まだ1枚完成してないから公平じゃないけどね(お前が悪いby作者)。

 

キング・クリムゾンッ!

 

さて、今俺は空中に浮いています。もちろん、あのアーマー…ドラゴ・ウォリアーだったかな…は着ていない。つまりは生身で飛んでいる訳だが、フライトユニットをつけたイメージでやってみたら難なくいけちゃった。原理?ぼくしらないそんなの。

「こっちはもう準備OKでーす」

「お、じゃあ始めるか」

俺の向かい側には、箒に跨って飛んでいる魔理沙がいる。服装も相まって、魔法使いのようだ。

「先攻は俺が貰うよ。ソラッ!」

気合の掛け声と同時に、右手を横に振るう。すると、俺の手の通ったところから スナイパーライフルの弾丸(12.7×99mm NATO弾)に似た弾幕が放射状に時間を置いて連続で飛んでいった。途轍も無い、しかし避けられなくはない速さで飛ぶ弾幕を、魔理沙は箒を操縦しながら軽やかに避けていく。流石は経験者、この程度朝飯前ということか。というか、弾幕って思ったよりも遅いんだな。威力も予想以下だし。まあ遊びなんだし、仕方がないか。

「へへっ、こんなもんか?これじゃ私には当たらないぜ!」

「そりゃそうだよね。じゃあ、コレはどうかな?スペルカード、『格子「ダイアモンドグリッド」』」

スペルカード名を宣言した直後、俺の背後からレーザーのような直線型の弾幕が先に出現した小型の球体弾幕と結合した。小型弾幕4個につきレーザー弾幕3個の集まり、中には重複して結合したものもある。弾幕同士の間隔は面の部分で人1人、内部空間1つで人が3人は入るほどの広さだ。

「うおっ、なるほど、動きを制限する弾幕か」

「その通り。因みに、その弾幕達はダイアモンドの結晶構造で配置されているよ」

ダイアモンドは、4つの炭素原子が正四面体を描くように結合し、それが何十にもわたって続いている。だからこそ、地球上で最も硬い物質と呼ばれているのだ。

「そこにほら、こうしてやるだけで」

おもむろにレーザー弾幕を魔理沙のいる空間に放り込む。魔理沙には当たらないが、問題はない。

「おいおい、どこに向けて撃ってんだ、って危なっ!」

何故なら…

跳ね返ってくる(・・・・・・・)のってアリかよ!」

この弾幕結晶構造は、他の弾幕を3回まで跳ね返す性質がある。関係ない方向にも跳ね返るが、それでも相手の動きを封じる点では十分と言っていいほど機能している。

「そらそら、避けなきゃ当たっちまうぞ」

「うおっ、おわっ、ちょ、危なっ。こんにゃろっ、意地の悪い弾幕だなっ!」

弾幕を避ける魔理沙を愉悦の表情で見ていると、レーザー弾幕の発射が止まった。どうやら、クールタイムと再装填に入ったらしい…しらんけど。

「おぉっ、止んだか。それじゃ食らえ!」

ぼんやりと思考の海を漂っていると、魔理沙の方から星型の弾幕がこっちに飛んできた。0.1秒で思考を中断して、大急ぎで弾幕を横転しながら避ける。しかし、まだ残っていた発動中のスペルカードに数発の弾幕があたり、機能停止するかのようにカードは光を失った。

(ほう、スペカの止め方ってこんな感じなんだ…あれ、なんか想定外って顔してる。俺のが特別なだけかな?)

面食らったような顔をしていた魔理沙だが、すぐに気を取り直し、「今度は私の番だ!」と言いながら、さっきの星型弾幕を大量に放ってきた。まあ、昔これよりも鬼畜な弾幕を避けたことがあるから、さっきみたいに油断してなきゃ簡単に終わる。

「くそぅ、すました顔で避けやがって。じゃこれならどうだ⁈スペルカード、『魔符「スターダストレヴァリエ」』!」

魔理沙がスペルカードを発動すると同時に、彼女の周りを七色の星型弾幕が囲うように現れ、さらに外側には、俺が出られないようにめちゃくちゃな量の星型弾幕が円を描いていた。

(ハハッ、こんなのを避けろって?制限された中とかムズイわ!)

とは言えど、避けなきゃ負けるので、弾幕で作られた円の中俺は必死で避けまくる。途中、当たりそうになったとき、咄嗟に懐に忍ばせていたチタン合金製のコンバットナイフで受け、切り裂いたのだが、その時あることに驚かされた。

(ナイフの刃が少し溶けてる…チタンの融点は1,668℃、合金だから多少前後するとしてもかなりの温度だぞ⁈俺のやつは威力が低かったけど、こいつは完全に違う!どうなってんだよ⁈)

「へっへ〜ん、弾幕はパワーだぜ!」

(あっ、ただのパワーバカの結果か)

 

少し時間が経って、また俺にターンが回ってきた。ターンと言っても、俺がスペカ撃つチャンスが来た、ってだけなんだけど。

「2枚目いくぜ。スペルカード、『原理「光の三原則」』」

唱え終わると同時に、魔理沙の周囲に大型と中型の球体弾幕が出現した。ちなみに、球体弾幕の出現パターンは5つある。そして、そこに 直進するレーザー弾幕が当たると、

「うわ、また反射してきた」

中型弾幕に当たった弾幕が反射して飛んできた。これは光の三原則の一つ、「光の反射」だ。では、大型弾幕の方は?

「曲がった⁈」

大型弾幕を通り抜けたレーザー弾幕が、進行方向を曲げて飛んできたのだ。光の三原則の一つ、「光の屈折」である。

しかも、弾幕の色によって反射の角度、屈折率が変わるので並の奴だと避けるのは難しいだろう。

まあ百戦錬磨の魔理沙さんには、すぐにパターン見破られてスペカ止められちゃったけど。

「前振りは無しでいくぜ。スペルカード、『魔符「ミルキーウェイ」』!」

宣言直後、魔理沙を中心に曲線を描いた大型の星型弾幕が回転し、さらに小型の星型弾幕がバラバラと放たれる。まあ避けやすかった。

 

また少し時間がとんで、今俺と魔理沙は通常弾幕の撃ち合いをしている。

「なんだよ、スペカ撃たないのか?」

「今度のはちょっと大技だからね。チャンスは譲ってあげるよ」

「余裕だな。ま、そう言うんならお言葉に甘えて、スペルカード、『黒魔「イベントホライズン」』ッ!」

直後、魔理沙の周りを囲うように星型弾幕が…ってなんか見覚えがある。というかさっき使ってたやつじゃん。使い回しかよ。

(流石に、1回見たから避け方は分かるよ)

弾幕の量は増えていたが、それだけだ。弾いて、避けてしまえばいい。ナイフが1本おじゃんになったが、手札を全て見せる前に負けるなどという限りなくダサい終わり方に比べれば安いものだ。

「さて魔理沙くん。イベントホライズン、というのが何か、知っているかね?カウントダウンスタート、はいご〜、よ〜ん…」

「えっ⁈えーっと確か…」

「はい時間切れ〜。自分のスペカの内容くらい暗唱できるようになりなさい」

急に質問振っといて何言ってんだ、と言いたそうな画面の前の君たち、君らの意見は求めん。

「では答え合わせだ。イベントホライズンとは、ブラックホールとの間で光すら脱出不可能になる領域との境界のことだ。事象の地平線とも言われている」

ブラックホール。太陽の30倍以上の質量を持った恒星が死ぬ時に星の核が自身の重量で潰れてできる、非常に高密度かつ大質量の天体。その重量は凄まじく、近づいたら最後、光さえも逃れる事はできない。

「こっちも準備完了だ。いくぞ、スペルカード、『黒引「ブラックホール」』」

発動すると同時に、俺の前に大型球体弾幕が出現した。2枚目のスペカで出てきたやつよりも一回り大きい。これこそがこのスペルの核、ブラックホールだ。もちろん本物ではない。そんなもの出したら地球が終わっちゃうしね。

「先に言っておく。こいつは時間経過でしか止められない。さっきみたいに攻撃しても無駄だからな」

後に聞いた話だが、このタイプは耐久型と呼ばれているようだ。あと、俺が始めに使ってたのは撃破型で、こちらも時間が経つと止まるらしい。スペルブレイクというそうだ。

「なるほど、耐久型か…うわっと!後ろからかよ、危ないな!」

中心の核弾幕が光を強くすると同時に、魔理沙の後ろから弾幕が曲線を描きながら飛んできた。さらに、ランダムな方向から小さな弾幕が直線を描いて核弾幕に向かってゆく。バラバラに飛ぶレーザー弾幕も、核弾幕に近づくと、その進行方向を曲げられて核弾幕に吸い込まれる。

「ブラックホールの重力、その身で感じると良い」

そして、また核弾幕が強く光ると、曲線を描いていた弾幕の曲がり方が変わり、魔理沙が引き寄せられ始めた。

「この弾幕は中心に近づくほど弾幕の並びが歪になる。ブラックホールの重力によって光の向きが歪められるように、ね」

見ると、魔理沙は核弾幕の引力に逆らいながら飛んでくる弾幕を避けている。あの状況下でやるのはかなりキツいだろう。

 

やがてスペルカードの時間が切れ、核弾幕の引力が消失した。しかし、まだ核弾幕は消えていない。これからもう一度使うからだ。

「さてさて間髪入れずにもう1枚、スペルカード、『白斥「ホワイトホール」』」

ホワイトホールとは、先程のブラックホールとは逆に事象の地平線から物質を放出する天体のことだ。数学的にはあり得るとされているが、実在はしないという理論上の存在だ。しかし、何でもありなこの幻想郷で、数学的にはあり得るとか理論上の存在とかは関係ない。

「今度はさっきの逆か。ちょっと簡単か?」

魔理沙くん、そういう事は内容を全部見てから言いなさい。

核弾幕から溜まっていた弾幕が放出され、先程のブラックホールとは真逆の軌道を描いて飛んでいく。少し時間が経ったあと、急に魔理沙が後ろに下がり始める。ブラックホールのときとは逆向きの引力で飛ばされているのだ。これが普通なら弾幕の発生源から遠ざかれてラッキー、と思うだろう。しかし、こいつは違う。

「後ろに弾幕が⁈これ下がったらダメなやつじゃないか!」

ホワイトホールは、事象の地平線から物質を放出する。しかし、ブラックホールとホワイトホールの重力は同等であるため、事象の地平線から出た物質がまた引き戻されて、物質が事象の地平線に溜まった結果、ホワイトホールの外側にブラックホールの領域ができるとする説がある。この状況はそれの再現だ。

「ホワイトホールの逆向きの引力、外側に溜まった弾幕(ぶっしつ)。果たして本当にブラックホールの時より簡単かな?」

返事は来ない。いや、返事をする暇さえ無いのだろう。何せ外側に向かう引力に逆らい、背後の弾幕に被弾しないようにしながら目の前に飛んでくる弾幕を避けなければならないのだから。

時間切れでスペカが切れたあと、魔理沙はとても疲労していた。かなり疲れてそうなのに、まだ箒制御できるのか。

「ちょ、ちょっとタンマ…休憩させて…」

「本音は嫌だと言いたいところだが、動けない相手を攻撃しても面白く無いしな。いいよ、息が整うまで待とう」

最後の1枚もまだ出来上がって無いからね。

「そ、そうか…ありがと…」

 

〜少女休憩中〜

 

「よーし、休憩完了!それじゃ早速デカイの一発ぶちかますぜ!」

「そうかい」

さて、魔理沙が復活して大技宣言しているその時、俺は、

(やべぇ〜、アイデアが思い浮かばん。5分もあったのにな〜んも出てこなかった)

どうしましょう、と考えあぐねていると、魔理沙が自分が被っている帽子から何かを取り出した。手に収まるサイズの正八角形の器具で、中心に小さめの穴が空いている。何かのエネルギーが中心に向かって溜められている。何か嫌な予感がする。

「いくぜ、私の大技!スペルカード、『恋符「マスタースパーク」』!」

直後、魔理沙の手の中の小型機器から、極太レーザーが発射された。発射の直前に射線から離れていたからよかったが、危うく人生がゲームオーバーするとこだった。まだ始まってから1日も経ってないのに。

「…あっぶねー、危うく消し炭になるところだった」

それにしても、すごいものを見せられた。何だよあの極太レーザー。ザ・男のロマンじゃん。あんなのあるんだったら、先に言って欲し…極太レーザー?…これだ!

「フフ、フハハ、フハハハハハハ…最後のピースは決まった」

目を細め、口の端を薄く吊り上げた(計画通りと言わんばかりの)顔を浮かべ、袖口から取り出したペンで書きかけのスペカに記入する。

「これが俺のラストスペルッ!スペルカァァァド!『龍咆「テンペストバスター」』ァァァァァァ!」

喉よ張り裂けんとばかりに、俺の最後のスペルの名を叫ぶ。直後、カードの表面が燃え上がるように変化し、巨大レーザーの絵柄が現れる。そして、相棒が吸い寄せられるように俺の右腕にくっつき、籠手のような形状に変形した。手の部分を覆う恐竜の頭部の中にはグリップとトリガー、恐竜の口内には砲口がある。右目に装着されたモニターに、ゲージが表示された。

『エネルギー充填率、30%』

充填率?という事は、この籠手に溜まっているエネルギーの量か。しかし30%は少ないな。もう少し溜めてみよう。

 

『充填率、50%』

まだ足りない。もう少し。

 

『充填率、70%』

画面が黄色くなった。もう少し欲しいな。

 

『充填率、90%』

今度は赤くなった。こうなりゃ100%まで溜めてみるか。

 

『充填率、100%』

よし100%まで行った。なんか画面の奥で丸みたいなのが大きくなったり小さくなったりを繰り返しているけど、まあなんとかなるでしょ(お気楽思考)。

『反動軽減フィールド生成、砲口座標軸固定、射線固定(ロック)、ターゲット、ロックオン』

うん?なんか動けなくなった。あれー腕が勝手に動いていくぞー?背中の方に魔法陣みたいなのもあるぞー?

『発射シークエンス、第3フェーズまで終了。これより、テンペストバスター最大出力が発射されます。射線上の友軍は、直ちに避難してください。繰り返します。これより…』

アナウンス流れてきた。あれ、もしかしてこれ、ヤバいんじゃ?(今更)

『エネルギー、フルチャージ。発射準備完了。トリガーを引いてください』

え待って、なんか砲口の前にデカイ光の球現れたんだけど。直径15mくらいあるんだけど⁈どう見ても人に向けて撃っていいものじゃないんだけど⁈⁈⁈

『トリガーを引いてください』

いやいや待って、どう考えたっておかしいよねコレ。確実に殺しにかかってるよねコレ。

『トリガーを引いてください』

待ってマジで待って、コレ撃ったら遊びにならないから。遊びから戦争になっちゃうから。ホントマジで待っt『はよ引かんかいコラ、しばかれたいんか』すみませんごめんなさい、すぐに引きます。その前に、

 

「魔理沙ァァァ、逃げルルォォォォ!」

 

「え、えええ⁈いや何が起きてんd」

 

「いーからはよ逃げんかいィィィィィィィィ!!」

「は、はい!」

喉が潰れそうになる程の大声で魔理沙に逃げるように伝える。魔理沙は少し戸惑っていたが、次の 大声(命令)で脱兎の如くレーザーの射線から抜けた。

「よーし、コレで撃てる。射線上に他の生き物はなし…多分。という事で、ファイアァァァァ!」

射線上に生き物がいないことを確認して、引き金を引く。砲口の前でスパークを放っていた巨大な光球が、全てを薙ぎ払う破壊の光へと変わる。先ほどまで魔理沙がいたところの空気を焼き、射線上の樹木・土砂を消し飛ばしながら進みつづける。

「あ〜、やっちまったZE☆」

 

NO side〜

所変わって、妖怪の山頂上。暗く静かな夜、人工的な灯りなどなく。頭上を見渡せば星が空いっぱいに広がっている。周囲に生き物の気配はなく、天体観測には最適な環境だ。何故周囲に生き物がいないのか、そんな些細なことはこの幻想的な星空の下ではどうだって良くなるだろう。そんな美しい景色の広がる山頂を、

 

ズガァァァァァン…

 

破壊の閃光が、吹き飛ばした。

下と比べ、木があまり生えていない、だからこそ空がよく見えていた山頂は、通り過ぎた閃光によって弧型に、最大できっかり5m削られていた。幸い、被害の出たところの周辺に動物はいなかった…おそらく、野生の勘のようなもので危険を察知したのだろう…が、その近くまで伸ばしていた枝を焼かれたり、その付近の土ごと根を消し飛ばされたりした木々もあった。さっきまであった神秘性は何処へやら、一瞬でただの焦土と化してしまった。

翌日、これに気づいた天狗たちが大いに警戒した事は、想像に難くない。

 

錬side〜

ふぅ、ヤベェモン出しちゃった。さ〜て、危うく当てちまうところだった魔理沙さんは、

「……(ビキビキ)」

スッゲーイイ笑顔でブチギレていらっしゃるゥゥゥゥ!

「す、すみませんでした魔理沙さん!お、俺も、あんな威力あるなんて知らなかったんです!」

「…それが遺言でいいか?」

あーらだーめだこれー。

「ホントにごめんなさい!」

空中だけど、見事な土下座を決めて魔理沙に謝罪する。魔理沙が何か反応するまでは、絶対にこの姿勢をやめない。

「はぁ…もういいよ。そんな謝られ方されたらこっちの方が気まずくなるし、さっきのだってノリで言っただけだし」

ノリかよ…こりゃ後で説教すべきか?いや、俺が全面的に悪いしいいや。

「そのかわり…私の最後のスペカ、くらって貰おうか」

「HAHAHA、お安い御用さ」

「ほう?じゃあ耐えて見せろよ…スペルカード、『彗星「ブレイジングスター」』」

宣言直後、箒にまたがった魔理沙は、あの八角形のアイテムを発射面を後ろに(・・・・・・・)向けて構えた。

「え、まさかそれって…」

「ああ、ブレイジングスターはマスタースパーク発射の反作用を利用して発動する、超高速のスペルカード…まさか避けたりなんてしないよなあ」

「ハハハ、ソンナワケナイジャナイデスカ-ヤダ-」

あ、死んだな(確信)。

「それじゃ、いくぞ!」

グッバイ、俺の人生…

「ふぉぉ⁈」ドゴーン!

マスタースパークで加速された箒の先端が俺の腹に、ついでに魔理沙の拳が俺の顔に突き刺さり、俺は向かいの山まで飛ばされそこに大きなクレーターを作る。

「フー、スッとしたぜ」

 

その後、錬はまるで何事もなかったかのように戻ってきて全員を戦慄させたとか何とか。

 

What's the next episode…?




魔理沙の口調、これで大丈夫かな?
あと、多分キャラ崩壊してますねコレ。
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