私は日本国召喚第4巻のノーズリーブ姿のシエリアさんにドキッとしていました。
クワ軍第13狙撃中隊隊長のイーネは、狙撃銃を片手に平野に土で盛られた小さな高台で部下に戦闘準備の指示を出した。ここからでも開かれた戦端が目に映る。彼方、平野の遥か向こうに地面を埋め尽くさんばかりの軍勢が押し寄せ、一列に行進している。まるで人の津波のようであった。
その津波の中で一際速い軍勢が押し寄せている。ぱかりぱかりと馬音を鳴らし、軽めの鎧に身を包んで一身に突撃をしてくる集団。ロ軍の騎兵団であった。
「全員!構え!!」
ノウ将軍の号令一下、塹壕に隠れたクワ軍の兵士たちが小銃や機関銃を構える。イーネたちの役割は狙撃、制圧力は少ないがピンポイントで敵兵を抑えられるポジションだ。敵の制圧、各個撃破は他のポジションの役割となっている。
クワ軍がレヴァームと天ツ上によって近代化したことによって、イーネたちの装備は弓から狙撃銃に変わった。イーネの射撃技術は弓の頃から高かったが、武器が小銃になってからもその腕は健在で、狙撃銃を持てば百発百中も彼女にとっては夢物語ではない。
その射撃技術を買われ、今こうして狙撃中隊に配属されている。射撃がうまい騎士団の頃からの部下たちも一緒だ。彼女たちは迫りくる騎兵たちに臆することもなく、狙撃銃を構える。六倍の倍率スコープの中で、はるか先にいるはずの騎兵が拡大される。
「撃ぇ!!」
瞬間、火花たちが散りばめられた。火山の噴火のような火線が、幾千もの銃弾となってロ軍に襲い掛かる。銃弾は一つ一つが一撃必殺の威力を持って騎兵たちを貫き、歩兵をズタズタにする。
イーネたちも狙撃銃の引き金を引く。狙うは一番先頭にいる騎兵たち。撃鉄が銃弾を突き、中の火薬たちが爆裂しする。肩にかかる鋭い反動とともに必中の弾丸が放たれる。
銃弾は馬の足に命中した。痛みに耐えきれず、足を崩して馬は転倒。うずくまった馬を避けきれずに後続の騎兵たちも足を取られて転げ回る。
機関銃と違い、一発ずつしか撃てない狙撃銃で相手を足止めするには、馬の足を撃って足止めするのが一番だ。足をやられた馬はもう2度と立ち上がることはできないし、もう脅威ではない。しかも、敵の指揮官らしき人物を狙えば指揮系統も混乱する。
イーネは素早くボルトをコッキングして次弾を装填する。連射性能が低いのが悔やまれる。狙撃銃なら問題はないが、他の兵士たちが持っているのも自分と同じ『ボルトアクション』と呼ばれる機構の銃のために、いちいちボルトを引かなくてはいけない。機関銃のような大群に対する制圧力が少ないのだ。
レヴァームには単発の弾丸を引き金を引くだけで撃てる『半自動小銃』という小銃があるらしいが、クワ軍に配備してもらえたのは旧式のボルトアクションであった。今更それを悔やんでも仕方がない。イーネはまた素早く騎兵に照準を向け、馬の足を正確に貫く。
「くっ!数が多い!!」
やはりというべきか、狙撃銃では数百もの騎兵たちを全て足止めすることは叶わない。機関銃たちも再装填に入っており、しばらくは撃てない。
「進め!!敵の魔導は切れている!今がチャンスだ!!!」
その間に未知の武器である小銃を恐れないロ軍の騎兵たちが迫ってくる。後続には歩兵たちもずんずんと迫ってくる。
「!?」
その時、戦場の空にバサバサと空を切る音が耳に入った。反射的に上を見る、太陽を覆い尽くす巨大な影、羽ばたく大きな翼。そこには自分達を殺さんと翼を広げるワイバーンがいた。
「しまった!」
地クワ軍は地上にばかり気を取られていた、機関銃も全て敵陣に向けられており、今更対空機銃について上に向けようとしても遅い。眼上に広がるワイバーンは巨大な翼を広げて火炎弾を放とうとしていた。イーネは慌てて狙撃銃のスコープをのぞいてワイバーンの竜騎士を狙う。しかし間に合わない、腰に掲げた銃を取り出すよりも先にワイバーンの口元が光照り始めていた。
イーネは死を覚悟した。このまま自分はこいつに焼かれて死ぬんだと。しかしそれでも諦めない。イーネは狙撃銃のスコープを竜騎士に向けた。
その時だった──
──眼上のワイバーンが爆ぜた。
「え?」
イーネは思わず、間抜けな声を出した。敵のワイバーンは体を貫かれ、100メートルの上空から一気に骸となって落ちていった。
「え?」
まだ狙撃銃の引き金は引いていない。指は引き金に手をかけたままで、竜騎士を狙っていた。にもかかわらず爆散したのはワイバーンの方であった。何が起こったのか空を見上げてみれば、異形のドップラー音が轟いた。
頭上を通り過ぎる疾風。
ワイバーンなんかよりも速いそれは、イーネたちの頭上をフライパスして通り過ぎる。戦場に青い影が舞い降りる。イーネにとっては、一度見たことのあるシルエットだった。あれは──
「海猫」
羽ばたく海猫のイラストを描いた、鉄竜たちが空をすべていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
上空2000メートル、高空から戦場を見下ろす。そこまで高くない高度だ、戦場がよく見渡せる。戦端はたった今開かれたばかりのようであり、まだクワ軍に被害らしきものは確認されていない。敵軍が塹壕陣地の手前で押し留められているからだ。
しかし敵は強大だ、すでにロ軍のワイバーンがクワ軍の陣地を荒らし回ろうとして近づいてきている。この世界で一番の航空戦力であるワイバーン、それが100騎近くいる。
「行こう、攻撃開始だ」
『はい!奴らに目に物見せてやります!!』
シャルルはメリエルに通信で合図を送ると、シャルルたちはついに攻撃を開始した。操縦桿を押し倒して機首を下げ始める。風が強く風防に叩きつけられて、機体のジェラルミンが揺れる。高空から一気にダイブしたアイレスVたちは、ワイバーンたちに襲い掛かる。
上空2000メートルからのダイブ、時速は一気に600キロまで上がって、ワイバーンの追従を許さない。照準器の中でワイバーンがずんずんと大きくなる。今まさに火炎弾を放とうとしているワイバーンに対して、発射レバーを押す。
銀色の曳光弾が軌跡を引く、放たれた20ミリ弾がワイバーンを貫く。ワイバーンの内臓、翼、頭を貫いて絶命させる。ワイバーンが浮力を失って砕け、墜ちてゆく。竜騎士は100メートル上空から墜ちたワイバーンに踏み潰されて間も無く死んだ。
シャルルはそれを見届ける暇もなくそのまま操縦桿を引いて愛機を持ち上げる。ダイブにより上がっていた機速のおかげで高度を上げるのも容易い。
『な、なんだあれは!?』
『ワイバーンだと!?どこからやってきた!?』
『怯むな!今更ワイバーンを投入したからといって恐れるに足らん!』
竜騎士たちの戸惑いの声が広がり始める。声根が怖がり、疑問と恐怖に満ちている。それは世界最強の生物であるワイバーンを、いとも容易く落とした異形への恐怖だろうか。しかしそれでも、ワイバーン達は勇敢にアイレスVたちについてくる。アイレスV20機はそのままワイバーンとの格闘戦に持ち込んだ。
「メリエル!カバーを頼んだよ!」
『了解です!』
アイレスVを翻し、ワイバーンを追いかける。上空の旋回戦であっという間にワイバーンの背中に食らいつくと、容赦なく20ミリ弾を放って落とす。
『な、なんだと!?』
相手の練度は高い。下手な飛空士ならばどこから撃たれたかわからずにキョロキョロと見渡すだけだが、ロ軍の竜騎士はしっかりとアイレスVの位置を捉えていた。だからこそ驚愕した、世界最強の生物であるワイバーンがあっという間に後ろを取られたことを。
アイレスVの20ミリ弾をモロに浴びたワイバーンは血飛沫を上げてそのまま墜ちてゆく。生物では最強でも、兵器としては中途半端。戦空機にワイバーンは勝てないことはもう証明されている。
『くそっ!食らいやがれ!!』
真正面から5騎のワイバーンが向かってくる。敵ワイバーン達はそのまま火炎弾を放ってくるが、シャルルは操縦桿を左斜めに引きながら右のフットバーを蹴り付け、急横転して回避する。火炎弾は急横転の中心線を通り過ぎて行き、ワイバーンとはそのまますれ違う。
シャルルはすれ違うのを確認すると、そのまま操縦桿を目一杯引き付ける。機体の機首がぐわんと持ち上がり、アイレスVの液冷カウリングが地面に対して垂直にまで持ち上がる。
機体はあまりの垂直上昇に速度がついて来れずに失速する。機体がガタガタと震え、ついには耐え切れずに機体が進行方向とは逆向きにターンした。そこでシャルルはオーバーブーストを数秒だけ起動して失った機速を回復させた。
『なんだ今の機動は!?』
ストールターン。失速時、機体の翼が揚力を失うのを利用して垂直上昇から空中に静止し、そのまま真横に失速反転する機動。シャルルは一気に5騎の真後ろを取った。
『に、逃げ……!』
その後は容赦ない、放たれた20ミリ弾は銀色の軌跡を残しながらワイバーンを貫き、散開する前に5騎全てを撃ち落とした。
『ちくしょう!化け物め!!』
機速が遅くなったアイレスVの真後ろに、1騎のワイバーンが食らいついた。素早く火炎弾を放って来ようとする。今度はそうなる前に垂直尾翼を立てて、左ラダーを踏み込み、バレルロール気味に速度を落として相手の後ろにつく。相手のワイバーンは全力飛行で追従していたために、そのままオーバーシュートしてしまう。
『な、嘘だろ!?』
シャルルはそのまま操縦桿の発射レバーを引いた。単連射された弾丸がワイバーンに殺到する、銀色の軌跡が銀の糸を引いてワイバーンの命を潰しにかかる。しかし、相手のワイバーンは少しだけ横に羽ばたき、ヨー気味に射弾を避けた。シャルルはハッとした、相手は腕がうまい。エース飛空士だからこそわかる、腕前を感じされる機動であった。
『ち……ちくしょう……!どこまで行ってもついてくる!!』
シャルルは気を引き締めた。腕前がいいからこそ、この場で仕留める。必死になって引き離そうとする相手のワイバーンを離さないように食らいつき続ける。そのうちに、照準器に腕の立つ竜騎士が収まった。
『死んで、たまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
相手の竜騎士の悲鳴が風防越しに聞こえてくる。それでも照準器には相手の竜騎士を捉えて離さない、逃がさない。容赦なく、シャルルが発射レバーを引こうとしたその瞬間──
──銀色の光が目を遮った。
「っ!?」
一瞬、その眩しさに目を瞑って発射レバーを引いてしまう。初弾がずれ、曳航弾の軌跡がぐにゃりと曲がる。放たれた20ミリ弾は射線がずれ、竜騎士を避けてワイバーンの胴体に降り注いだ。
運が良かったようだ。どうやら何かの金属片か何かが風防をかすめて飛んできたらしい。思わず目を瞑ってしまったが、ワイバーンは墜とせた。相手の竜騎士はそのままフラフラと高度を下げ、クワ軍の陣地の地面に激突していった。竜騎士は無事だろうが、ワイバーンはもう助からないだろう。その後、ワイバーン達はアイレスV20機に全て狩り尽くされた。まるで蜂を啄む鳥のような一方的な試合であった。
『シャルルさん、こっちは片付け終わりましたよ』
メリエルの声が通信機越しに響いてくる。勝ち誇った明るい声だ。見れば、上空のワイバーン達は恐慌状態に陥り、順々に落とされていっている。もう10騎も残っていない。
上空は制圧した、後は──
東の方角から、異形の音調が響き渡り始めた。アイレスVのとは違う、未知の形状のシルエットをした戦空機達が空域に到着した。翼が屈折し、前方ではなく後方にプロペラが付いている。
「真電改」
少し遅れての到着、そのわけはすぐに分かった。真電改達は機体の下部に涙滴型の真っ黒の物体を吊り下げている、爆装してやって来たのだ。
『こちら音無飛空隊隊長波佐見真一中尉だ。制空戦ご苦労だった、我々の出番は無さそうだな』
「いいえ。爆装していらっしゃるなら、まだやれる事はありますよ」
『了解した。全機、爆撃開始だ!!』
そう言って波佐見中尉率いる音無飛空隊達の真電改は、上空2000メートルから一気に高度を落として爆撃体制に入る。大軍を効率よく駆逐するために、扇の陣形を敷いて制圧力を高めて250キロ爆弾を落としてゆく。
ワイバーンを落とされて恐慌状態に入っていたロ軍の部隊達は、上空から放たれた250キロ爆弾を何かの糞かと思っただろう。しかし真電改から放たれたそれは、そのような嫌がらせではない。相手を殺す気で襲いかかる、爆裂の塊だ。
瞬間、炸裂の炎がロ軍の部隊達を包み込んだ。250キロにもなる鋼鉄の塊の中に収められた火薬達が、一斉に炎を放って爆発した。ロ軍の兵士達が吹き飛び、馬が転げ回り、重歩兵ですら何十メートル先まで吹き飛ばして命を断つ。
爆弾を放ち終わった真電改達はそのまま上昇して反転。戻ってくると、機首についた30ミリ機銃弾をロ軍の陣地に向かって掃射した。アイレスVよりも火力のある大口径弾が、強力な盾を持った部隊ですら吹き飛ばして殺してしまう。それらを防ぐ手立てはロ軍にはない。
途端、何もない地面がいきなり爆裂した。炸裂した150ミリ重砲砲弾が、破片を伴って後方の陣地を吹き飛ばす。遅れて始まった、皇軍と帝軍の砲兵部隊の攻撃であった。指揮官は大内田中将だろうが、後方支援にしてはやり過ぎである。着弾観測は上空3000メートルに居座る『サンタ・クルス』行っている。
正確無慈悲な砲撃は、面制圧力を持ってクワ・軍に殺到しようとしていたロ軍部隊達を削り取る。あたりはもはや業火に焼かれた地獄のような模様であった。
ロ軍の不運は続く。東の後続から、帝軍の急降下爆撃機の『連星』60機が続いてきて、降下を開始した。腹には100キロ爆弾6つを抱えている。もう、彼らの運命は決まったかのような物である。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「なんてこと……」
その様子を見ていて一番呆然としたのは、窮地を救われたはずのクワ軍の兵士たちであった。イーネは火山の噴火のようなギムの平原の様子に、呆然としている。
鉄竜達が降下してゆくたびに、地面が爆ぜて、兵士達が機銃で砕かれる。これはなんなのか?小銃と機関銃がクワ軍の戦い方を変えたが、レヴァームと天ツ上はそれ以上ではないか。
「おい!これはどういうことだ!?レヴァームと天ツ上は『後方支援』しかしないはずではなかったのではないか!?」
「そ、それが……」
「どうした?電報は来ているはずだ、読め!」
「え、えっと。大内田中将によりますと『はて?”後方支援“は“航空支援”の間違いではないのか?』だそうです……」
「…………」
やられた。どうやら大内田中将は『後方支援』のふりをして『航空支援』を開始しているようであった。まさか、嫌味を言われるとは思っていなかったノウ将軍のプライドは、ズタズタに引き裂かれた。
その一方で、狙撃中隊のイーネは上空を優雅に飛ぶアイレスVを見つめていた。最も多くのワイバーンを落とし、空戦で優雅に飛び回りながら圧倒的な実力を見せつけていた機体だ。彼のノーズアートに目が移る。翼を広げ、海を飛び続ける一羽の鳥の絵であった。
「海猫……」
使節団としてエスメラルダに派遣された時のあの機動が、目に焼き付けられる。兵士たちの間では、レヴァームには凄腕の竜騎士がいると噂になっていた。どうやらそれは、間違いでも幻想でも、戦場伝説でもなかった。
「噂は本当だったんだな」
確かに彼はそこにいる。海猫の伝説が、広まり始めようとしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「なんということだ……」
アデムたちは炸裂する砲弾と爆弾の中で呆然としていた。
(どうする!?どうすればいい!?あれだけの爆裂魔法を投射するならばいずれここにも被害が来る!!!逃げねば!!!!)
アデムは必死に思考を凝らして生き残ろうと考えを練る。練って練って、それでもやはり選択肢は「逃げる」の一言のみであった。パンドールたちを見捨ててでも、自分だけでも生き残る。
アデムの自分勝手な選択肢により、アデムは近くの馬へと駆け寄ることにした。馬ならば、それもたった一騎ならば目立たずに逃げ切ることができる。足も速いので逃げることもできるはず!アデムは隣で口を開いてガタガタと震えているパンドールたちを尻目に、震える足を踏ん張らせて馬に辿り着いた。
「!?、なんだ!?」
その時であった。断末魔が奏でるギムの上空にまた新たな音色が轟き始めた。上空を見上げれば、ワイバーンを駆逐した青い鉄竜とまた違った、巨大な銀色の翼を持った巨竜が十騎もやってきた。
東の空からやってきたそれは腹を開き、さっきの鉄竜と同じ何かわからない黒い物体を落とした。一つ、二つ、目に見える限りで空を埋め尽くす真っ黒の雨だ。それがこちらに向かって一直線に落ちてくる。
アデムは本能的な死を感じた。迫りくる人生の終わりに抵抗するべく、アデムは馬に駆け寄るのも億劫になって、自分の足で逃げ出した。しかし、遅かった。
「なんだあれは!?何かを落としたぞ!!」
誰かが声を上げる
ゆっくりと
確実に
破滅が見える
自分に死が迫る
瞬間──
──光
灼熱の業火が地上を襲う。
それは、一瞬の出来事であった。
アデムは遅れてやってきた『グラナダⅡ』の十機編隊が放った絨毯爆撃によって、この世を去った。パンドールもジューンフィルアもワッシューナも、全てが殲滅されて散っていった。
それを見ていたノウ将軍は「まるで兵たちが火炎魔法で蹴散らされる蟻の如きであった」と語っている。それほどまでに、レヴァームと天ツ上の爆撃と砲撃は容赦が無かった。
ロ軍はこの戦いで38万人の兵全てを失った。もちろん、捕虜もいるが38万人の内8割が全滅した。
ロウリアの大陸統一の野望は、ここで閉ざされることになったのだ。
シャルルに撃ち落とされたムーラさんは一応生きていて、クワ軍に捕虜になりました。また登場するかも。