今回火の鳥の正体が明らかになります。
それと、空母艦隊と戦艦艦隊の指揮官を入れ替えました。
笠井さんと田中さんは一緒にしたかったのでね。
「一体なんなんだ……」
魔王ノスグーラは、魔王城の屋上で恐れを抱きながらそう呟いた。魔王ノスグーラの天性の魔力は、上空を突き進むナニカを捕らえた。
ノスグーラはそれに向かって本来なら攻撃に使うはずの巨大な火の鳥を出す魔法、『炎殺黒鳳波』を使い、高空まで上がってそのナニカを捉えた。『炎殺黒鳳波』は、ノスグーラの眼としても使え、偵察もこなせるのだ。
その『ナニカ』は空飛ぶ船だった。鋼鉄製で、背後に風車のような歯車がついていた。それも一つや二つではない。何隻もの鋼鉄製の空飛ぶ船が、隊列を組んで空を飛んでいたのだった。
『炎殺黒鳳波』で艦隊を炎上させてはいたが、致命傷は与えられなかった。そして、彼らの船から爆裂魔法が轟き、『炎殺黒鳳波』は消滅してした。そして、彼らはエナボレージョ火山の上空にできた積乱雲の内部に突入して、見えなくなって行った。
「まさか……聖アルディスタの使いが蘇ったのではあるまいな……」
軍船の攻撃には覚えがある。記憶の中の、一万数千年前の聖アルディスタの使い達の記憶、彼らの空飛ぶ船から放たれた爆裂魔法。その威力を思い浮かべてしまう。
「魔王様、どうされましたか?」
気になって付いて来たレッドオーガとブルーオーガが、魔王に気にかけるように話しかける。吹雪が吹き荒れる魔王城の屋上でも、寒さを感じていない。
「レッドオーガ、ブルーオーガよ、世界の扉への攻略にお前達も加われ」
「は? どう致しましたか?」
「嫌な予感がするのだ、お前達も行け」
「ははっ」
◇◆◇◆◇◆◇◆
真っ暗で何も見えない雲海の中、風が吹き荒れる積乱雲の内部。積乱雲に突入した梅型駆逐艦『向日葵』は、今まさに窮地に陥っていた。
「雲から抜け出すまでなんとか耐えろ!!」
『向日葵』の艦長と艦橋の内部の人間達が奮闘している。怒号が飛び交い、操舵士が舵を操る。
「ダメです! 暴風が激しすぎて操艦できません!!」
「艦内火災消火できません! 艦内スプリンクラー残水ゼロ!!」
艦内から次々と悲鳴が上がってくる。状況は絶望的、そして周りの艦隊に助けを呼ぼうにもこの猛嵐である。
「右舷に艦影! あれは『九重』です!!!」
『向日葵』の真横に、暴風に煽られた龍王型重巡空艦『九重』が迫ってくる。その距離は近く、早く回避しなければ小さい船体の梅型駆逐艦では耐えられない。
「まずい! 回避だ!!」
「間に合いません! 舵も効きません!!」
「総員衝撃に備え!!!」
艦長が止む無く叫ぶと、艦内の全員が対ショック姿勢を取る。そして、艦内に衝撃波が伝わる。船が金属音を立ててミシミシと揺れ、『向日葵』と『九重』はその船体を傷つけ合った。
「損害知らせ!!」
『右舷船体湾曲!! 負傷者多数!!』
『右舷高角砲全ては破損!! 竜骨も歪んでおります!!』
艦内から次々と絶望的な悲鳴が上がる。
「!? 電気系統損傷! 艦内電源喪失します!!」
と、いきなりブレーカーが壊れ、艦内の電源が喪失して一気に真っ暗に陥る。
「なんだと!? 復旧はできんか!?」
「ダメです! いきなりなんの前触れもなく、突然……!」
「とにかく再始動しろ!!」
このままではまずい、揚力装置を含めすべて電気で動く飛空艦にとって、電源が喪失するというのは死刑宣告に近い。
運の悪いことに、この世界において200年に一度の割合で発生する大規模太陽風に『向日葵』たち笠井艦隊は上空で遭遇してしまった。
普通の艦なら何事もなく復旧するが、『向日葵』は先ほどの衝突の衝撃で様々なところが壊れていて復旧できなかった。
「揚力装置停止!! 高度下がります!!」
「くそっ!! 『敷島』に連絡を!!」
「こちら『向日葵』!! 艦内電源喪失! 艦隊旗艦『敷島』応答せよ!! 艦隊旗艦『敷島』応答せよ!!」
この状況なので期待していなかったが、案の定反応がない。何より、通信機器も故障していた。
「応答ありません!!」
「くっ……! このまま回頭するより不時着したほうがいい! 揚力装置の復旧急げ!!」
「了解!」
命令を受けて、操舵士は震える手で操舵を続けていた。油圧も死んでいるので、操舵がかなり硬い。
高度が下がり、分厚い雲の中を徐々に降下していく。大粒の雪が艦橋のガラスを叩き、下が吹雪であることを物語っていた。いずれ雲間が切れても視界が悪いが、地表の様子を確認しなければならないので光度を落とすしかない。
「揚力装置復旧しました!」
「よし……これで──なっ!!」
揚力装置が復旧したのも束の間。雲の下に出てすぐ、黒い塊が視界に入った。それは塊ではなく、鳥の群れである。
「し……しまっ──!!!」
大型の鳥の群れが『向日葵』に次々と衝突していく。稼働し始めて回っていた揚力装置のプロペラが、鳥との衝突で吹き飛ばされ、全て吹き飛んでしまった。
巨大な飛空艦でもバードストライクは警戒する。揚力装置の要であるプロペラに当たればプロペラが故障して揚力を生み出せなくなるからだ。
そして、彼らは不運が重なってしまった。大型の鳥の群れとのバードストライクで『向日葵』の揚力装置のプロペラが破損、設計限界を超えて揚力を失った。
「ギア出せ!! フラップとエアブレーキはッ!?」
「効きませぇぇんッッ!!!」
「総員衝撃に備え────!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆
「あれは……?」
激しい吹雪が降り頻る中、一人のエルフの少女が空を上げた。少女の名はサフィーネ、エスペラント王国騎士団南門防衛隊所属、遊撃隊第五小隊長を務めている少女だった。
防衛戦を終えたばかりで帰宅途中だったところ、上空から響く奇妙な音を聴き、足を止めた。轟音と共に空気を引き裂くかのような悲鳴が聞こえ、何かが落ちて生きている。
「鳥ではない……魔獣か?」
「あんなに大型な魔獣、見たことがないですね。黒騎士の手合いでしょうか」
「船のようにも見えるな……」
サフィーネの問いに部下が答える。
「……様子がおかしい、まるで死にかけの鳥のようだ。行くぞ!」
「行くってどこへ!?」
「あれの向かう先だ!」
サフィーネは小隊の部下50名を連れ出して走り出した。このスダンパーロ区は、王国の数ある城壁地区の中でも南側に位置する。外周区なので、比較的人口が少ない。つまりは田舎だ。
その分有り余る土地を利用して農業がおこなれている。今は冬なので農業は行われていないが、王国を代表する穀倉地帯の一つである。
その広大な土地を、エルフを中心とした軍人が駆けるり。雪でぬかるんだ地面も意に返さず、防寒具を纏って弓を抱えて走る。
墜落していくそれは、思いのほか速度が速く、走っても追いつけそうにない。見る見るうちに高度を落として、スダンパーロ区と隣接するペリメンタ区とを隔てる石壁へ一直線に突っ込む。
「ああああッッ!!!」
「ぶつかるぞ!!!」
サフィーネ達の僅か1キロ先、厚み20メートル、高さ30メートルもある石壁に、船体を傾けた状態で巨体が突っ込んだ。思わず耳を塞ぎたくなるような巨大な音が、耳を貫く。
近づいてみると、その惨状が分かった。燃える船体は傷がついていて、どういう力が加わったのか、動体も破裂して船内の物を撒き散らしていた。
「これは……ひどいな」
「人間……でしょうか……?」
「ああ、だが……」
その船の中に、人間が何人かいた。しかし、ほとんど死んでいる。綺麗な状態のままの者も居れば、どこかが欠損している者、あるいは原型を止めていない者。惨状は様々だった。
「これは敵だったんでしょうか……?」
「わからんが……あまりにもひどいな……ん? あそこにいるのは……」
折れた鉄の船体の後ろの方、ちょうどこいつが飛んだきた方向にいる人物が見えた。若い男だった。彼は船内にはおらず、外に放り出されたようだった。
「生きているぞ!! 」
「何ですって!?」
彼を見ていると、微かに息があることがわかる。男の体を引っ張り出してみると、大きな出血は確認できない。いくつか骨は折れているだろうが、命に別状は無さそうだ。
「そーっと運び出せ。大事な参考人だからな」
「どちらへ運びますか? 牢屋ですか?」
「馬鹿者、何の話も聞いていないのに投獄するわけにはいかないだろう。まずは医者に見せよう」
「はっ」
と、その若い男が少し苦しそうに息をしだした。
「おい、大丈夫か?」
「う……ぅぅ……早く……」
「?」
若い男が喋りだす。
「おい、無理はするな。というか、言葉は通じるんだな……」
「早く……中の物資を……船の中の木箱を運び出して下さい……」
「船の中の木箱を?」
「ああ……あの状況では……生存者はいません……中の荷物を……早くしないと誘爆して…………」
「分かった……」
そう言って、若い男は気を失った。意識がなくなっただけのようで、気絶しただけのようだった。
「後の者は、船内に入って中の物資や木箱とやらを運び出せ!! 急げ!」
「「「了解!!」」」
てきぱきと指示を終えてサフィーネは、男を部下らに抱えさせ、スダンパーロ区と隣接する三つの地区の一つ、ノバールボ区にある騎士団所属の病院へと急いだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆
一方、その上空5000メートルの雲の上。雲海があたり一面に広がり、まるで海そのものであるかのような偉容が見える。その上をゆく飛空艦は、まさしく神の船に見えるであろう。
「『向日葵』はまだ見つからんか?」
「ダメです、雲海が邪魔して下の様子が見れません」
「通信からも応答なしです。おそらく、墜落したものと思われます」
艦隊旗艦『敷島』の内部は、駆逐艦『向日葵』の行方不明について議論が盛んになっていた。突如積乱雲の中で起きた電波障害のせいで下部レーダーも使えず、目視で捜索しようにも雲海が広がるばかりで何も見えなかった。
「どういたしましょう? ここは艦隊を降下させて地表を確認させますか?」
「いや、降下したらまた衝突艦が相次ぐ。最悪航行不能に陥って『向日葵』の二の舞だ」
「では、単艦のみで捜索にあたらせるのは?」
「単艦のみだと不安だ、海図も分からなくなる。それこそまた行方不明になるぞ」
どうにもできず、『敷島』の艦内はとにかく騒然としていた。突然の『向日葵』の行方不明、艦隊として捜索をなかなか打ち切ることもできない。
笠井は自分のミスで積乱雲に突入し、結果『向日葵』を失ったことを後悔していた。もし、あの時前方に注意していたら、そもそも自分の指揮がもっとしっかりしていたら。
「笠井司令」
傍の田中参謀長が話しかける。
「今は後悔しても仕方がないでしょう。とりあえず、今回の捜索は天候が回復するまで延期しましょう」
「……ああ、そうだな。すまない」
そう言って笠井は通信兵に向き直る。
「通信機の修理は終わったか?」
「あと少しです……よし、これで艦隊との通信ができる筈です」
「よし、まずは通信を入れて、このままトーパの艦隊と合流しよう」
そこまで言われて、笠井は艦隊に反転を命じ、トーパ王国まで帰投していった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「駆逐艦が一隻行方不明だと!?」
トーパ王国の洋上、八神艦隊旗艦『白鷹』の艦上にて、同乗していた帝政天ツ上第一皇太子の聖天は振り向いた。聖天の視線の先には、八神艦隊司令官兼、艦隊総司令官の八神武親中将が驚き顔で参謀と話している。
「はい、笠井艦隊から連絡がありました。先ほどの謎の黒い火の鳥との戦闘の後、笠井艦隊は予期せぬ積乱雲に突入しました」
「そこで、駆逐艦『向日葵』が重巡空艦『九重』と衝突したのを最後に、暴風に紛れて行方不明になりました。現在、艦隊は『向日葵』捜索中です」
「『黒い火の鳥』の一件は聞いていたが……まさか行方不明なるとは……」
そう言って八神は項垂れる。先ほど艦隊からは『黒い火の鳥』と戦闘になったという通信を最後に、しばらく通信がなかった。どうやらこの星特有の磁気嵐によるものだと思われ、不安な時間を過ごしていた。
そして、数時間ぶりに通信が繋がったとなれば、返ってきたのは「駆逐艦が一隻行方不明で捜索中」という内容だった。
「何かあったのか?」
「ええ、笠井艦隊の駆逐艦一隻が、グラメウス大陸上空で行方不明になったそうです」
「なんと……乗務員は無事か?」
「現在捜索中との事ですが、天候悪化のせいで撤退したそうです」
「ううむ……そうか……」
それ以上聖天は何も言えなかった。将来軍の最高指揮官を務める身としてある程度の軍事知識は備えているものの、こう言った事態に何をすれば良いのかは軍人に任せたほうがいい。聖天はそう判断してそれ以上は何も言わなかった。
「聖天宮様、まもなくトーパ王国国王との謁見のお時間にございます」
傍らの聖天の付き添い執事が一言、聖天に向かってそう言った。聖天は執務のことに目を向け、切り替えた。
聖天はこれから、八神司令を伴ってトーパ王国国王ラドス16世と国交成立に際しての謁見が行われる予定だった。
「ああ、そうであったな。八神殿も参ろう」
「ええ、気になるところですが予定は変更できません。行きましょう」
一行は『白鷹』を降りて、車に乗り換える為に港を歩く。港は冬らしくとても寒く、軍服にマント姿の聖天にとっては少し肌寒かった。
トーパ王国の王都ベルゲンは、案外港から近い位置に存在する為、このまま車で向かえる距離にある。そして、数十分ほどリムジンで揺られた後にたどり着いたのは、古い建築様式のレヴァーム風の立派な城であった。
歓迎のラッパを鳴らされ、レッドカーペットを八神司令と共に歩き、ビシッとした姿勢でコツコツと歩みを進める。ドアが魔法で自動的に開いたかのようなタイミングで、門が開き、いよいよニーベル城の中へと入った。
「ほう……床は木なのだな」
おそらく防寒対策であろう木張りの床を歩き、いよいよ王座の間にたどり着いた。
「ラドス16世のおな〜り〜!」
しばらく待ち、王座の間に腰掛けるラドス16世を見つけた。彼は玉座に座り、三段上から聖天を見下ろす。
「お初にお目にかかる。我は帝政天ツ上第一皇太子が君、聖天宮と申す」
「ほほう、そなたが天ツ上の皇太子か……して、この辺境の地に何をしに参った?」
「はい。今回は、国交成立に際して事前協議に参った。是非とも、我が帝政天ツ上と神聖レヴァーム皇国との国交を結んでもらいたい」
あくまで威圧せず、対等な関係で話を進める聖天。外交上、同じ王族同士の会話というのは対等が一番なのだ。
「我は交渉を円滑に進める為に参った。お会いできて光栄である、ラドス16世殿」
そう言って聖天は、軽く一礼する。マントが揺れて、両眼を瞑った姿が実に絵になる。
「そうか、まあ立ち話もなんだ。部屋を移して協議に入ろう」
「はい、もちろんでございます」
聖天達はラドス16世に着いて行き、部屋を立派な会議室に移した。隣には八神司令やレヴァームと天ツ上の外交官も一緒で、トーパ王国側は王を含めた何人かが集まっている。
「さて、事前協議に参ろう。我らは『神聖レヴァーム皇国』と『帝政天ツ上』という国を噂程度でしか知らない。なんでも、ロウリア王国を破ってパーパルディア皇国とも戦争になったとか?」
「全て事実である。だがロウリア王国との戦争は隣国を助ける為であり、パーパルディア皇国との戦争は自国民を虐殺されたことに対する報復である。侵略目的ではない」
「なるほど……パーパルディア皇国との戦争ですか……貴国の頑張りを期待しておりすます」
そう言って、王は顔を俯かせた。どうやら彼らにもパーパルディアの脅威や恐怖が伝わっているようで、レヴァームと天ツ上がパーパルディアと戦争になった事を哀れに思っているのだろう。
「ご心配なさるなラドス殿。我らの軍は強く、パーパルディア皇国如きに負けるほどではない」
「な……なんと……そこまで豪語できるのですか?」
「港に停泊している我らの飛空艦は、パーパルディア皇国の戦列艦には負けはしない。それど強力な戦力が、本国には揃っているのだ」
そこまで自信たっぷりに応えると、トーパ王国側の半分から「おお……」と歓喜の声が上がった。どうやら、彼らの中にはレヴァームと天ツ上の噂を聞いている者もいるようで、それが事実であったことを嬉しく思っているのだろう。聖天はそこまで推測できる。
「早速だが、我らは貴国に一つやってもらいたい事があるのだ。聞いてはくれぬか?」
「……なんであろう?」
聖天はそこまで王が乗ってきたのを見て、ニヤリと微笑む。シメた、と思った時に自然と出る笑みであった。
「パーパルディア皇国との戦争に際し、第三文明圏の反パーパルディア連合軍、73か国連合に加わってほしいのだ」
聖天が内容を伝えると、会場からどよめきが漂う。もちろん、トーパ王国側からがほとんどである。
「それは……一体どうして?」
「まもなく……それこそ来年の一月中までには、アルタラス王国のルミエス王女から反パーパルディアの蜂起要請が第三文明圏に放たれる予定である。それに際し、トーパ王国にもその蜂起に加わってほしいのだ」
これは、トーパ王国だけでなく第三文明圏で接触している国のほとんどに打診している内容だ。本国がパーパルディアと戦争状態に移行し、その計画の中に第三文明圏のパーパルディアの属領や属国への一斉蜂起が呼びかねられる事を聖天達も知っていた。
もちろん、この時はまだルミエスの決意が整っていないので、確定事項ではない。しかし、各国はそれに向けて準備を進めているし、一度ルミエスと会ったことのある聖天も、彼女ならやってくれると信頼していた。だからこそ、この場で打診したのだ。
「この事は他の国々にも打診しておる。一つでも多くの国が参加すれば、属領は解放されるであろう」
「…………」
沈黙が会議室を支配した。国王ラドス16世も頭を抱えて、悩んでいる。確かにそうでありう、いきなりきた国家から「盟主国に対して蜂起をして欲しい」と頼まれても項垂れるのが当たり前だ。そこで、聖天はまず信頼を勝ち取る事を模索する。
「我々からは蜂起に際し、武器を提供しよう。パーパルディア皇国よりも勝った装備を渡して訓練も行う。心配しないでも良い」
そこまで言われるが、周りはうなだれたままであった。
「しかし、聖天殿。我らは……」
「失礼します! 王、大変です!」
と、会議室の扉をノックもせずにいきなり軍人らしき人間が入ってきた。その顔には汗がにじみ出ており、焦っているのが目に見えている。
「どうした? 今は会談中で……」
「それどころではありません! 魔物が……いえ、魔王軍が……」
軍人は呼吸を整え、息を吐いて事実を言った。
「魔王軍約4万とレッドオーガ、ブルーオーガが『世界の扉』を突破!! 魔王軍が雪崩れ込んできています!!」
『火の鳥の正体』
火の鳥の正体は、ノスグーラの魔法でした。あの厨二チックな魔法名使いたかったんですよね。
『岡を載せた駆逐艦が墜落』
鼠輸送の一環としてたまたま同乗していた岡が、向日葵の墜落によってエスペラントに保護されました。彼がどう活躍するのか、また次回。
『トーパ王国に魔王が確認されていない』
なぜ原作ではいたはずの魔王ノスグーラがなぜ確認されていないのか?これは次回に。