流星のロックマン 水希リスタート   作:アリア・ナイトハルト

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水希視点中心で行くか、間を挟むように他の視点も入れるか迷う……。

2020 7/31追記。脱字を書き足して修正


8話 変わりゆく日

 

水希side

 

AM 7:30

 

展望台での一件から次の朝。

 

 

水希「ねぇ~、スバル~ちょっと起きてくんね?」

スバル「う~ん…」

 

こんな朝早くに何故スバルを起こそうとしているのか……まぁ、ちょっとした理由があったんすよ。

 

キッチンにて朝ご飯を作っている時のことでした。

 

 

**

 

 

昨晩はいろんなことが起こった。

某所にて機関車に轢かれかけるわ、スバルが異星人とご対面し合体(なかよく)してるわ、戦えてるわでもう散々。

しばらく依頼は控えた方がいいかもな…と悩まされながらも、フードディスペンサーにレシピを送信する。

品目はスバルの大好きな(苦手な)オートミールだ。

悪意はないです。         …たぶん。

 

設置した皿の上に粒子のようなものが纏まり、ひとつの料理に変わる……はずだったが、急にバチバチと静電気が起こり、ボンッ! と破裂。

プシュ~と中から煙が漏れ、鼻を摘まんだ。

 

水希「…くっさ、なんなの急に…」

 

故障を疑っていると、3体の引っつき虫がメットー♪とハモってやがった。ま た お ま え か !!

 

リヴァイア『ん…、みずきぃ、なにごとー?』

水希「メッt――じゃないわ…。実はさ…」

 

寝起きのリヴァイアに状況を説明中…。

 

水希「…ってなわけ」

リヴァイア『とんだ災難だな』

水希「まったくだよ」

 

まぁ、この程度なら…と〈ソード〉を差し込むが何故かレヴィアワンドが現れ、反射的に掴む。

わざわざ変身せずとも、()()()()()ならカードを通すだけで倒してくれるが、電波体になった影響か……?

呆気に取られていると杖から剣が生えた。

 

水希「どうしよ、これ…」

リヴァイア「別に難しく考える必要ねぇと思うぞ」

水希「どゆこと…?」

リヴァイア「試しにカード抜いてみ?」

 

リヴァイアの指示通りに抜くと、剣が粒子となって消え、杖は端末の中へと戻ったと思えば

 

リヴァイア『ほらな!』( ̄▽ ̄)b

水希「お、おう…」

 

このドヤ顔である。

しかも手ヒレに纏った水で親指たてる様に形作っておるし。…どんだけ器用なんだよお前。

 

リヴァイア『…ん? どうした?』

水希「いや、なんでも。……こうなりゃ猫の手借りるしかないか~」

リヴァイア『……使い方間違えてねーか?』

水希「言わんでいいのー」

 

 

**

 

そんなこんなで今に至るってわけです。

…おっ、やっと目が覚めたか。

 

水希「おっはースバル」

スバル「…もぉ~なんだよ朝っぱらから。…学校なら行かないよ?」

 

ムクリと起き上がり、目を擦るスバルに苦笑をこぼす。

 

水希「そうじゃない。フードディスペンサーの調子がおかしくなったから、見てほしいんだよ」

スバル「…忍法、タカザワジュンノスケの術!!」

_(:3」∠)_

 

と、訳のわからんことを言い、布団にくるまろうとする。何してんだか。

 

水希「なーに露骨に嫌がってんだよ。ほら起きろ! おぉ~い!」

 

 

 

~しばらくお待ち下さい~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

布団でくるまるスバルともみくちゃして数分後。

キッチンまで強制連行した。

 

水希「朝ごはん、オートミールに設定したんだけど…」

スバル「またオートミールなの?」

水希「なにさガッカリしちゃって。毎朝同じメニューにしてないだけマシと思えばいいじゃん」

スバル「むー」( ´_ゝ`)

 

頬を膨らせブーたれながらレシピを送るが、結果は変わらず。

一歩下がり、ビジライザーをかけたと思いきや、何かを確信したように言いだした。

無論、わかりきったことだけど。

 

スバル「やっぱり電波ウイルスの仕業か」

水希「もしかして、レシピを送る時に紛れ込んだんかな…」

スバル「多分ね。…ていうか、これくらい兄さんでもどうにか出来るでしょ?」

 

…随分と痛いとこ突いてくれるねぇ、スバル…

 

水希「あー…その事なんだけど、電波体になってからか、バトルカード差しても反応しなくてさ…」

スバル「メールと電話使えるのに? …な~んかあやし~」

水希「ホントだってばー…」

 

勿論苦し紛れの嘘だ。

最悪、虫共をソードでぶった斬るという選択肢もあったが、場合によっては誰かさんの◯意の◯動が目覚めるので却下。…壊す気でやるのもどうかと思うが。

 

水希「頼むよ! この通り!」

スバル「…はいはい」

 

懇願する姿に呆れられたが、その後なんとか退治してもらい、やっと料理が……あれ?

レシピ通りならオートミールのはずだが、目の前にはホットケーキが3枚…重なっていた。

…まさかとは思ったけど

 

スバル「いっちょあがり!」

 

コイツが犯人でしたぁー!!

 

水希「こら、勝手にメニュー変えやがったな?」

スバル「えへへ~」(^‐^)♪

 

半目で睨みつけ、こめかみをつつくが悪びれる様子もなく効果は今一つだ。

 

水希「…ったく」

 

…まあいっか、ちゃんと手助けしてくれたし。

先ほどのことは水に流し、調理台に置いてあるサラダを渡す。

 

水希「じゃ、これもテーブルに運んどいてー」

スバル「わかった」

 

一通りテーブルに並べ、椅子に座ったところで合掌する。

 

水希・スバル「「いただきます」」

 

ホットケーキを一枚取り、切り分け、口に運ぶ。案外悪くないなと食べ進めるなか、スバルは誰か探す様にキョロキョロさせていた。

 

スバル「…そういえば、母さんは?」

水希「ん? あぁ、ふぁーほにひっへるよ(パートに行ってるよ)。…今日は早朝からだって」

スバル「そうなんだ」

 

急な質問に口元を隠しながら答え、納得したスバルはホットケーキを頬張り…満足そうな表情を浮かべる。

その顔を見れて頬が緩む。大吾さんにも見せたいくらいだ。

 

水希「最近見れてないけど、勉強は進んでる?」

スバル「…まぁまぁかな……多分、他の子に遅れはとってないよ」

水希「そっかそっか…。それを聞けて、お兄ちゃんは安心だゾ!」

スバル「…………」

水希「…あ、あの~…、急にだんまりとかやめてくれません…?」

スバル「……兄さんは、何も言わないの?……学校に行けとか…」

 

……さっきは行かないとか言ったくせに……解らなくもないけど。

フォークを置き、スバルの方を見つめる。

 

水希「なんなら、今日から通ってみるか?」

スバル「っ……」

 

我ながら意地悪な返しにスバルは一瞬固まり、項垂れる。

やり過ぎたと反省してはいるが正直な所、先の長い人生……どう歩むかをスバル自身で考え決めなければならないし、何より、誤った選択をしたと後悔して欲しくなかった。

だからと言って、あーしろと指図するなんて以ての外だしね…。

 

水希「別に無理しなくても、スバルがその気になるまででいいんだよ。お姉ちゃんだって、そう思ってるはずだし…」

スバル「ごめん、兄さん」

水希「…おかわりするか?」

スバル「する」

水希「おっけ!」

 

立ち上がろうとしたとき、室内にピンポーンと鳴り響く。宅配か?

 

水希「…珍しいな、こんな早くに」

スバル「僕が出よっか」

水希「いいの?」

 

キョトンとする僕に大丈夫と言ったスバルはそのままリビングを離れ、廊下の扉が締まったあと座り直す。

 

水希「……。やっぱり、スバルのトランサーに居座ってたね…」

リヴァイア『もう気づいてるかもな、俺のこと』

水希「こんだけ近くにいればね…」

 

電波体となった今、昨晩の少年がスバルだと知ったように、個々の周波数を感じとるのは簡単だった。

警戒されていようと、味方として立ち回れるなら手助けしたいけど、下手すりゃ拗れるしな……どうしたものか。

マグカップに手を伸ばし、コーヒーを啜る。

 

水希「……にしても、今頃どこ彷徨(うろつ)いてんだろ――――()()()

リヴァイア『…さぁな。なんかありゃあすぐ飛んでくるし、今んとこ問題ないだろ?』

 

だと良いけど…と呟き、少し間をおいて窓の外に視線を移す。

 

水希「ねぇ、ひとつ聞いていい?」

リヴァイア『何だ?』

水希「…昨日、青い光を見て『懐かしい』って言ってたじゃん。それってどういう意味なの?」

リヴァイア『ん~……なんと言うか、どことなく()()()()って感じがするんだよ…』

水希「…アンタと同じねぇ…」

 

一旦考えるのをやめ、コーヒーを飲み干した直後…

 

スバル「ちょっと離してよ!」

??「ぜ――っったいに離すもんですかっ! なにがなんでも学校に来てもらうわよ!」

 

少女?の強迫してそうな声とスバルの拒絶してそうな声がここまで届き

 

リヴァイア『なーんか騒がしくなったなぁ』

水希「だね…」

 

確認の為、玄関へと向かう。

 

水希「スバル、どうかしたのー?」

スバル「兄さん助けてぇ!」

 

どうやらスバルは玄関にて少女と揉めていたらしい。ドリr……スバルとはまた違った特徴的な髪型をしてらっしゃる……。

 

??「えっと…、お兄様でいらっしゃいますか?」

水希「えぇ、一応は…」

 

なんか、口調変わってね…? (・_・;)

 

??「はじめまして。私、白金(しろがね)ルナと申します。星河君とは同じクラスで学級委員長を務めさせております」

水希「…はぁ。ご丁寧にどうも」

スバル「いや、何しれっと話進めちゃってんのよ…」

 

ごめん、思わず口走っちゃった☆

 

ルナ「星河君のことは、どうかこの私にお任せください! ――さぁ、行くわよ」

スバル「ちょっ! まっ、兄さ~ん」

 

スバルが悲しそうな目でこちらを見ている。

……連れ戻しますか?

 

はい

いいえ 

 

水希「スバル… Good luck」( ̄▽ ̄)b

スバル「こんの裏切り者がぁぁあぁ!!!」

 

とりあえず、スバルをあたたか~い目で見守ることにした。

 

何の接点もない筈のスバルに接する少女の姿が、電波を視れること以外何もない自分に声をかけてくれた友人と似ていた。

端から見て半ば強引そうな所が、アイツとそっくり……でも、その手を振り払ってたら前に進めなかったと思う。

だからかな……無理矢理にでも連れ出すのは、手段としては悪くないって思えたのは――

 

感傷に浸るなか、二人の影は小さくなる。

 

水希「スバル…」

リヴァイア『……心配すんなよ』

水希「でも…」

リヴァイア『人間だろうがそうでなかろうが、生きてる限り…きっかけがあればいつだって変われるもんさ。……だから、今はスバルを信じようぜ』

水希「! …………そうだね」

 

少しずつでもいい。スバルには、またあの頃のように笑っていてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、僕の願いでもあるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

…それから数日後に起こった実家での出来事。

 

 

ある人物が呼び鈴を押そうとする。

 

母「はぁい。どちらさ………**君…」

 

??「…お久しぶりです。……水希のことについて、お聞きしたいことがあるんですが――」

 

この時から事態が悪化していくなど、知る由もなかった。

 

 




アンケートで紹介した水希の友人(←名前はまだ未公開)との話は、ミソラ編と同じ時間軸として書く予定です。
形として

〈ミソラ編〉
・内容は原作通りなのでほとんど省略するかも…
・水希の介入は少なめ。

〈友人編〉
・作中オリジナルシナリオ
・登場キャラは水希と友人中心(原作キャラも登場予定)
・むしろこっちがメインになる

4/3追記: 名前は次話辺りで公開する予定。
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