かなり短めですが、また追々追加予定ですので続きを待ってください。
あかねside
あかね「……………はぁぁ」
大吾さんと使っていた寝室で入浴後のスキンケアをする中、なぜか…ため息を吐いてしまう。
そして化粧台に置いた写真立て……大吾さんとの結婚式の写真を見た。
あかね「…ねぇ、大吾さん…。私、
隠し事の件……見透かしたであろうスバルには…酷なことを言い放つ上、今でも意思を持って戦い続ける水希を…ただ見守ることしかできないと思うと、心が締め付けられてしまう。
私には、水希のような体質や力は持っていない。
大吾さんのように、大きな理想を叶えようとする野望は持ちあわせていない。
そして…
――話そうにも、気持ちの整理がつかないから困っている人はいる。…後の反応が怖いからと、話せない人だっている…。
アンタは…答える内容そのものが…例え残酷なものだとしても、お互いが傷付くとわかっても、聞こうとする覚悟があるって言うの?
――母さん…。
スバルと同じ様に、真実を聞き入れる覚悟すらない…。
全く、どの口が叩くんだと…己を侮蔑するしかできなかった。
私だって知りたいけど、すぐに気持ちの整理がつくとは限らない。
だから…お互いに時間がくるまで待つしかできないのだ。悔しいことこの上ない。
そうして退屈に時間を過ごし、ベッドに入って眠りにつくのだった。
***
『返してよ! 私の夫を返しなさいよ!!』
『何がみんなを守るだよ!! 一人だけノコノコと帰りやがって!!』
『やめんか!! 大の大人が寄って集って…
この子も好きでやった訳じゃないんだぞ!』
『ならどうしろって言うんだよ!?』
『結局自分が可愛いだけじゃねぇか!!』
『あんたが死ねばよかったのに…』
『とっとと消え失せろよ…』
『『この疫病神がっ!!!!』』
***
あかね「……みずきっ!!………夢か…」
慌てて飛び起きたが、夢であるとわかり、片目を伏せる。
大勢の大人達が、一人…蹲っている水希に石をぶつけようとする夢を見た。
あかね「水希……また…、無理してないかしら……」
すると突然、トランサーから振動が鳴り手を伸ばす。
どうやらメールが届いたらしい。
あかね「誰から…………」
しばらく固まってしまう。
『話したいことがあるの。時間の都合がいい日にこっちに来て頂戴…。』
あかね「……お母さん…」
メールの差出人は、私と水希の母親――【星河 すみれ】からだった。
◆◆◆
水希side
4/12 朝
リビングにて…。
水希「――それでオカンから呼び出しを食らったと?」
あかね「えぇ…」
姉からの予想外の言葉に、額から汗が流れてしまう。
あかね「…ここまでかしらね。うまく隠し通したってのに…」
水希「仕方ないよ。いずれバレるもんなんだし…。それなりに罰は受けるつもりだったから……」
あかね「水希……!」
姉は悲しそうな目をして、僕の名を呼ぶ。
傍から見りゃ罪人同然なのだ。
最悪、僕の夢をスバルに託したいけど……
噂をすればなんとやら…スバルがリビングに入ってきた。
水希「おっはー、スバル!」
スバル「………母さん、ちょっと出掛けてくるね」
そう言うと、リビングを去った。
水希「……スバル?」
あかね「………」
スバルの行動に目を丸くする僕を他所に、姉は苦虫を噛み潰すように顔を顰めた…。
あかね「私、明日はパート休みだから…一度、実家に戻ってみるわね」
水希「……もし、僕のことで何かあったら、後でメールしといて」
あかね「えぇ、わかったわ…」
◆◆◆
NOside
― 日本宇宙科学局【NAXA】 局長室 ―
沢田「…………」
***
《…星河 大吾。保護者として、彼等を守り抜くよう責務を果たせ。道を踏み外さぬよう導くのが、我々…大人達の使命なのだから…》
《…重々承知の上です…。この命に変えても、アイツらを……………》
***
沢田「――私は…、つくづく愚かな人間だな。後に悲劇が起こると想定していながら、彼らを苦しめたに過ぎぬというのに……」
◆◆◆
あかねside
4/13
…そして、翌日の朝。
私は電車を伝い…実家にたどり着き、呼び鈴を押して引き戸を開けた。
あかね「母さ〜ん、約束通り来たわよ〜」
そう言うと、奥から足音が聞こえ、やがて顔を出す。
すみれ「…急に呼び出してごめんねぇ、あかね。さ、中に入って?」
あかね「うん…」
いつか住み馴染んでいたリビングへと向かい、ソファに腰掛ける。
あかね「どうしたのよ、いきなりメールを寄越すなんて…」
母も向かい合わせに腰掛ける。
すみれ「単刀直入に聞くわ。…ねぇ、あかね。水希は今も生きてるんでしょ?」
あかね「……だったら何? 証拠でもあるの?」
と、肯定も否定もなく、そう言い返すしかできなかった。
すみれ「実は、この前。…信武君が家を訪ねに来てね…」
あかね「信武君が…!?」
思わず驚く私を見た母は、大きく溜息を吐く。
すみれ「…どうせ嘘つくなら、もっと演技を嗜んだら良かったんじゃないの?」
あかね「うぐっ……」
その言葉…すんごく心にグサリと刺さる…。
すみれ「今更触れるのもあれだけど、あの子が交通事故で亡くなるとか……よくそんなわかりやすい嘘つけるわよね?」
あかね「まぁ、あの時は焦りまくってたからね…。多少はね?」(;^ω^)
全く。と言わんばかりに首を振る母。
すみれ「……。あの子も結局、諦めきれなかったみたいよ? 水希のことを話すとき、すごく辛そうにしてたから…」
あかね「信武君……」
すみれ「それに、あの子も馬鹿よね。何も、ブラザーバンドを切ってまでしなくても良かったのに…」
あかね「原因が原因だからよ…。アイツ、信武君のこと…ずっと引きずってるから、見てるこっちは痛々しくて溜まったもんじゃないわ…」
すみれ「…
あかね「ほんと。少しくらい頼ってくれたっていいのに」
途端に母が笑い出す。
あかね「どうしたの?」
すみれ「なんか久々に話が弾んじゃった。あかね、折角来てくれたんだし、ここらで世間話でもしましょうよ!」
あかね「……そうね。帰るのも野暮だし、湿っぽい話はやめにしましょっか」
すみれ「じゃ、紅茶淹れてくるから待ってて」
あかね「は〜い。……」
母がキッチンへ向かってる間。
私は水希にメールを送るのだった。
やっとこのサイトの使い方(主に編集作業)に慣れた気がする。
章ごとにデアラっぽくしたのは許してください。
m(_ _)m
5/8追記:12話はこれで終わりです。
次回も楽しみに待っていてください。
新たにお気に入りしてくれる人が増え、こちらも書いた甲斐があったものです。
流ロクファンの方々に質問。 ぶっちゃけた話…委員長も、ゴン太と同じように戦える展開はありですか?
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ありだと思う
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ナシ。むしろ邪道