流星のロックマン 水希リスタート   作:アリア・ナイトハルト

15 / 87
久々のあかねさん視点です。
かなり短めですが、また追々追加予定ですので続きを待ってください。


12話 あかねの苦悩

あかねside

 

あかね「……………はぁぁ」

 

大吾さんと使っていた寝室で入浴後のスキンケアをする中、なぜか…ため息を吐いてしまう。

そして化粧台に置いた写真立て……大吾さんとの結婚式の写真を見た。

 

あかね「…ねぇ、大吾さん…。私、水希(あの子)の姉として…、スバル(あの子)の母親として…、ちゃんとやれてるのかな……」

 

隠し事の件……見透かしたであろうスバルには…酷なことを言い放つ上、今でも意思を持って戦い続ける水希を…ただ見守ることしかできないと思うと、心が締め付けられてしまう。

 

 

私には、水希のような体質や力は持っていない。

大吾さんのように、大きな理想を叶えようとする野望は持ちあわせていない。

そして…

 

――話そうにも、気持ちの整理がつかないから困っている人はいる。…後の反応が怖いからと、話せない人だっている…。

アンタは…答える内容そのものが…例え残酷なものだとしても、お互いが傷付くとわかっても、聞こうとする覚悟があるって言うの?

 

――母さん…。

 

 

スバルと同じ様に、真実を聞き入れる覚悟すらない…。

 

全く、どの口が叩くんだと…己を侮蔑するしかできなかった。

 

 

私だって知りたいけど、すぐに気持ちの整理がつくとは限らない。

だから…お互いに時間がくるまで待つしかできないのだ。悔しいことこの上ない。

 

そうして退屈に時間を過ごし、ベッドに入って眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

『返してよ! 私の夫を返しなさいよ!!』

 

『何がみんなを守るだよ!! 一人だけノコノコと帰りやがって!!』

 

『やめんか!! 大の大人が寄って集って…

この子も好きでやった訳じゃないんだぞ!』

 

『ならどうしろって言うんだよ!?』

 

『結局自分が可愛いだけじゃねぇか!!』

 

『あんたが死ねばよかったのに…』

 

 

『とっとと消え失せろよ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『この疫病神がっ!!!!』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

あかね「……みずきっ!!………夢か…」

 

慌てて飛び起きたが、夢であるとわかり、片目を伏せる。

 

 

大勢の大人達が、一人…蹲っている水希に石をぶつけようとする夢を見た。

 

 

あかね「水希……また…、無理してないかしら……」

 

すると突然、トランサーから振動が鳴り手を伸ばす。

 

どうやらメールが届いたらしい。

 

あかね「誰から…………」

 

しばらく固まってしまう。

 

『話したいことがあるの。時間の都合がいい日にこっちに来て頂戴…。』

 

あかね「……お母さん…」

 

 

メールの差出人は、私と水希の母親――【星河 すみれ】からだった。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

水希side

 

4/12 朝

 

リビングにて…。

 

 

水希「――それでオカンから呼び出しを食らったと?」

あかね「えぇ…」

 

姉からの予想外の言葉に、額から汗が流れてしまう。

 

あかね「…ここまでかしらね。うまく隠し通したってのに…」

水希「仕方ないよ。いずれバレるもんなんだし…。それなりに罰は受けるつもりだったから……」

あかね「水希……!」

 

姉は悲しそうな目をして、僕の名を呼ぶ。

傍から見りゃ罪人同然なのだ。

最悪、僕の夢をスバルに託したいけど……

 

噂をすればなんとやら…スバルがリビングに入ってきた。

 

水希「おっはー、スバル!」

スバル「………母さん、ちょっと出掛けてくるね」

 

そう言うと、リビングを去った。

 

水希「……スバル?」

あかね「………」

 

スバルの行動に目を丸くする僕を他所に、姉は苦虫を噛み潰すように顔を顰めた…。

 

あかね「私、明日はパート休みだから…一度、実家に戻ってみるわね」

水希「……もし、僕のことで何かあったら、後でメールしといて」

あかね「えぇ、わかったわ…」

 

 

 

 

◆◆◆

 

NOside

 

― 日本宇宙科学局【NAXA】 局長室 ―

 

 

沢田「…………」

 

 

***

 

 

 

 

《…星河 大吾。保護者として、彼等を守り抜くよう責務を果たせ。道を踏み外さぬよう導くのが、我々…大人達の使命なのだから…》

《…重々承知の上です…。この命に変えても、アイツらを……………》

 

 

***

 

 

 

 

沢田「――私は…、つくづく愚かな人間だな。後に悲劇が起こると想定していながら、彼らを苦しめたに過ぎぬというのに……」

 

 

 

 

◆◆◆

 

あかねside

 

4/13

 

 

…そして、翌日の朝。

私は電車を伝い…実家にたどり着き、呼び鈴を押して引き戸を開けた。

 

あかね「母さ〜ん、約束通り来たわよ〜」

 

そう言うと、奥から足音が聞こえ、やがて顔を出す。

 

すみれ「…急に呼び出してごめんねぇ、あかね。さ、中に入って?」

あかね「うん…」

 

いつか住み馴染んでいたリビングへと向かい、ソファに腰掛ける。

 

あかね「どうしたのよ、いきなりメールを寄越すなんて…」

 

母も向かい合わせに腰掛ける。

 

すみれ「単刀直入に聞くわ。…ねぇ、あかね。水希は今も生きてるんでしょ?」

あかね「……だったら何? 証拠でもあるの?」

 

と、肯定も否定もなく、そう言い返すしかできなかった。

 

すみれ「実は、この前。…信武君が家を訪ねに来てね…」

あかね「信武君が…!?」

 

思わず驚く私を見た母は、大きく溜息を吐く。

 

すみれ「…どうせ嘘つくなら、もっと演技を嗜んだら良かったんじゃないの?」

あかね「うぐっ……」

 

その言葉…すんごく心にグサリと刺さる…。

 

すみれ「今更触れるのもあれだけど、あの子が交通事故で亡くなるとか……よくそんなわかりやすい嘘つけるわよね?」

あかね「まぁ、あの時は焦りまくってたからね…。多少はね?」(;^ω^)

 

全く。と言わんばかりに首を振る母。

 

すみれ「……。あの子も結局、諦めきれなかったみたいよ? 水希のことを話すとき、すごく辛そうにしてたから…」

あかね「信武君……」

すみれ「それに、あの子も馬鹿よね。何も、ブラザーバンドを切ってまでしなくても良かったのに…」

あかね「原因が原因だからよ…。アイツ、信武君のこと…ずっと引きずってるから、見てるこっちは痛々しくて溜まったもんじゃないわ…」

すみれ「…星河家(うち)の男どもはみーんな揃ってわかりやすいのに、口だけは硬いわよねぇ」

あかね「ほんと。少しくらい頼ってくれたっていいのに」

 

途端に母が笑い出す。

 

あかね「どうしたの?」

すみれ「なんか久々に話が弾んじゃった。あかね、折角来てくれたんだし、ここらで世間話でもしましょうよ!」

あかね「……そうね。帰るのも野暮だし、湿っぽい話はやめにしましょっか」

すみれ「じゃ、紅茶淹れてくるから待ってて」

あかね「は〜い。……」

 

母がキッチンへ向かってる間。

私は水希にメールを送るのだった。

 

 

 

 




やっとこのサイトの使い方(主に編集作業)に慣れた気がする。

章ごとにデアラっぽくしたのは許してください。
m(_ _)m


5/8追記:12話はこれで終わりです。

次回も楽しみに待っていてください。

新たにお気に入りしてくれる人が増え、こちらも書いた甲斐があったものです。

流ロクファンの方々に質問。 ぶっちゃけた話…委員長も、ゴン太と同じように戦える展開はありですか?

  • ありだと思う
  • ナシ。むしろ邪道
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。