またお気に入り登録者が増えて嬉しいです。
欲を言うなら感想も欲しいんですけどね(笑)
これからも思いつく限りに書いて、早めに投稿できればと思っております。
水希side
4/15 am 9:12
…休日。
水希「行ってらっしゃーい。……さて」
スバルは今日…アマケンへと向かうらしく、姉に留守を頼まれてはいたが、どうにも胸騒ぎがしてならなかった。
という訳で
水希 (……9時半を過ぎてから出るか…)
時計を見て、ひそかに準備を進めようとした。
◆◆◆
スバルside
am 9:20
不必要に変身しても体力がなくなるだけ。
という事で、バス停のベンチに座って時間を潰していたその時だった。
??「――やっぱりここに居たのね。星河くん」
スバル「げっ…」
あからさまな態度をとったせいか、委員長には凄みのある目で睨まれる。
蛇に睨まれた蛙とはこのことか。
ルナ「何が「げっ…」よ。しばらく家に訪ねても反応がないから、この際プランを変更したの。何と言おうと同行させてもらうから、そのつもりでね?」
スバル「うへぇ…」
有無を言わさない言動に半ば諦めがつく所でバスが到着し、乗車を余儀なくさせられる。
歩調がおぼつかないまま一番後ろの端に座れば、隙間を埋めるように座られ溜め息をこぼす。
スバル「なんでそこまでして付いてくるのさ?」
ルナ「言ったでしょ? 私達のクラスにはあなたが必要なんだって…。そうよね、ゴン太? キザマロ?」
いつも僕に付き纏うとしてるストーk……いや、委員長がそう言うと、
メガネをかけたチb…いや、低学年と見間違えてしまいそうな少年ことキザマロは「はいですとも!」と便乗し
体型が小学生版横綱ァな少年ことゴン太は「逃げられると思うなよ、登校拒否!」と、相も変わらず言い放った。
ルナ「どうしてかしら? 今すんごく悪口を叩かれた気がするのだけど…」
キザマロ「奇遇ですね、委員長」
ゴン太「それな〜」
スバル「ア、アハハ……」(; ̄▽ ̄)
訂正しよう。
今の僕は【猛獣共に睨まれた子鹿ちゃん】であった。
◆◆◆
NOside
am 10:09
場所は変わり、研究室。
カタカタと、無機質な音が断続的に響き渡る。
宇田海「……昔使われていた人工衛星がこんなにも…。…これにするか。……アクセス完了。これでようやく、僕をコケにしてくれたクズに罰を…!…フフフ…」
パソコンを弄ってはハッキングを行使する宇田海。
不敵な笑みを浮かべては、復讐の準備に取り掛かる。
その時、研究室の自動ドアが開かれた。
??「ここにいたか、宇田海」
宇田海「げ! 天地さん…?!」
上司である天地に声をかけられ慄く宇田海。
天地「スバル君から聞いたよ。フライングジャケットの完成おめでとう! この際だから、君の成果を学会に発表しても問題ないとは思うんだが…」
宇田海「そんな! 前にも言った筈じゃないですか!! もう誰かに横取りされるのはごめんだって…」
天地「……君の気持ちは、痛いほど分かってるさ。だけどこのまま、なにも功績を残せないんじゃ…せっかくエンジニアになった意味をなせないと――っ!」
途中、だんまりしていた宇田海の顔は険しくなり、思わず口を噤んでしまう。
宇田海「…そうか、あの時…僕に手を差し伸べようとしたのも、最初から裏切ろうと謀っていたからなんですね!? あなたまでもが!!」
天地「違うんだ! 話を聞いてくれ!!」
必死の説得を遮るように…宇田海のトランサーから禍々しい光が灯され、そこから言い聞かせるように声が響き渡る。
――そうだ、人間はみぃんな嘘つきで愚かな生き物さ。自分の利益の為に、平気な顔して他人を陥れるんだからね…。
さぁ…今こそ、裏切り者に復讐する時だ!!
天地「っ!! そいつに耳を貸すな!! 宇田海!!」
宇田海「もういい、黙れ…! 私の発明を盗むのならば、例えあなただろうと容赦はしない!!!」
天地「なっ!?……うわあぁぁあぁぁぁあぁあああ!!?」
研究室を禍々しい光に浴びせられ、天地は目元を覆いながら怯む…。
ようやく光は晴れたと思った天地は、衝撃のあまりに言葉を失う…。
目の前にいたのは…言うなれば、白鳥を模した何か。
いつかの青年と照らし合わせるが、その青年みたく、
そう思い込んでいると、重たげに口を開け、普段の彼では信じられないような発言をするのだった。
宇田海「天地さん。…あなたには、感謝していますよ。こんな僕に、もう一度、光を与えてくれたのだから…。けれど、もう…遅いんですよ…」
天地「う…たが、い…。なぜだ………」
その場で立ち尽くす天地を無視し、窓をぶち破って外へと出るのだった。
設計の途中であろうロケットの先端に立ち、研究所を見下ろしながら言う。
宇田海「…あのクズに制裁を下す前に、まずはあなたに罰を与える。研究所諸共、滅びるがいい! ―――ハアァッ!!」
復讐に燃えた白鳥は、怒りまかせに破壊し尽くす。
◆◆◆
スバルside
結局、散策するにも付きまとわれ、諦めてグループとして溶け込もうとした直後。…突如として研究所全体に、謎の衝撃が襲いかかる。
所々に爆発音が轟き、所内にいた人達は錯乱状態のまま外へ逃げるのだった。
そんな時。男性職員に肩を借りていた天地さんが僕の方へ歩み寄る。
天地「スバル君!無事か!?」
スバル「天地さん、いったい何が…うあっ!」
何とか体勢を立て直し、事情を聞き入れた。
スバル「――宇田海さんが変身?!」
天地「あぁ。この目で見たんだ…。――ぐっ!!」
こうしている間にも爆発は止むことはない。
スバル「…宇田海さんを止めなきゃ…!」
天地「っ、スバル君…?!」
僕は一目散に駆け出し、物陰に隠れ…
スバル「ウォーロック! 電波変換だ!!」
ウォーロック『言われるまでもねぇ…ヤツには貸しがある。やれぇスバル!!』
彼を止めるべく、ウォーロックと一つになった。
スバル「やめろ! キグナス!!」
そう叫ぶと、宇田海さんにとり憑くキグナスが視線を合わせる。
だが、僕ではなく、左手にいるウォーロックにだ。
宇田海「君は……ウォーロック!?」
ウォーロック「よう。感動の再会だなぁ? キグナス…」
皮肉めいた発言に宇田海さんは苛立ちを見せた。
宇田海「キグナス・ウィングと呼んでもらおうか。会えて嬉しいよウォーロック。さぁ、大人しくアンドロメダの鍵を渡し給え!」
ウォーロック「断る! たとえ刺し違えてでも、
宇田海「……ならば、裏切り者の巣食うこの星諸共、葬ってくれる!――〈キグナス・フェザー〉!!」
翼をはためかせ、放たれたるは無数の羽。
それらを身を捩って躱し、宇田海さんにバスターを放つがあっさりと回避され、空中で助走をつけて迎え撃とうとする。
僕も対抗すべく、建物を利用し高く跳躍して、宇田海さんに詰め寄る。
スバル「たあああああああああ!!!」
宇田海「はあああああああああ!!!」
互いに衝突し、着地すると同時に左肩の装甲が傷つく。
感覚で理解したが力の差は、今のところ互角と言えるだろう。
ウォーロック「踏み込みが甘ぇぞ!何を躊躇ってる!?」
スバル「だって、この前みたいには行かないんじゃ…」
ウォーロック「逆だ、逆!」
宇田海「何をごちゃごちゃと――ハァッ!!」
羽による攻撃は右に飛んで回避。
ウォーロック「…FM星人にとり憑かれた以上、戦って引き剥がすしかないんだ。気持ちで負けんな!」
そう叱責され、自分もようやく覚悟を決めることにした。
スバル「バトルカード、プレデーション!――ガトリング!」
データを読み込ませた左手は機関銃のそれに変わる。
咄嗟に繰り出したことで反応が遅れ、もろに食らってしまうが、もう一撃放ったら、今度は体全体を翼で覆い隠し、銃弾は跳ね返される。
宇田海「今度はこちらの番だ!〈ダンシングスワン〉!!」
攻撃が止むと同時に上空にてひとり、踊り回った宇田海さん。回転が早まり風を纏うと突進してきた!
スバル「! ……ぐぁ!!―――――がはっ…!!」
あまりの速さに回避は間に合わず、空に打ち上げられ…そのまま地面へ叩き落された。
その隙きに宇田海さんは、両手を合わせようとする。
宇田海「〈ワタリドリ〉……行け!お前達!」
ピヨー!!
宇田海さんによって召喚された白と黒。
それぞれ色の違うアヒルに襲われそうになり、すぐ立ち上がって身構えていたが…
??「全く…大人気ねぇ奴だな。たかだか、力で押せるからって、いい気になりやがって………――――――――〈ハイドロ・クロー〉!!」
目の前に立ちはだかる物体が薙ぎ払うような一撃でアヒル達を鎮め、断末魔をあげさせた。
??「ナイスガッツ。リヴァイア…」
スバル「…!」
開いた口が塞がらずに固まっていると、後ろから労う声が聞こえ、振り返ると……兄さんがそこに立っていた。
水希「…大丈夫? スバル…」
スバル「兄…さん…?」
安堵の笑みを浮かべた途端に申し訳なさそうな面を見せた。
水希「ごめんね、スバル。認めたくはないけど…3年前に罪を犯しておいて…その癖傷つくのが嫌で、ずっと隠してばかりしてきた。だけど、僕なりに向き合う覚悟が出来れば……その時は全部話すから」
スバル「…兄さん…」
宇田海「やっぱりね、来ると思ってたよ。水希君…」
あくまでも想定内だという主張に動じず、兄さんは面と向かい合った。
水希「……いくら宇田海さんでも、これ以上、弟に手ぇ出すつもりなら許さないよ?」
そう告げる目から途轍もないほど怒りが込もるが、
宇田海「―――ふ、ふふ、アッハハハハハハハ―――」
宇田海さんは挑発ともとれる発言に退くどころか盛大に笑い飛ばし、ウォーロックは訝しげに目を細めた。
ウォーロック「テメェ、何が可笑しい!?」
宇田海「なぁに、水希君らしいなと思うと笑いが止まらなくさ。……けれど、はっきり言って似つかわしくないセリフだがね」
リヴァイア「ハンッ、言うようになったじゃねぇかよ」
そんな彼の直接的な罵倒をものともせず、兄さんは一歩前へと踏み出そうとした。
水希「……宇田海さん。どんなに辛い過去があったとしても、八つ当たりしたって良いいことなんか無いよ。……それでも、納得できないって言うのなら――」
水希「――元
拳を握りしめ、声高々に宣言した瞬間。
兄さんの隣でフヨフヨと浮かぶリヴァイアが体中に纏わりつき、いつか見た姿へと変わっていくのだった…。