流星のロックマン 水希リスタート   作:アリア・ナイトハルト

30 / 87
定期的に自分のUA数確認してたら
捜索一覧の下に『ここすき一覧(仮)』ってのがあった。

え? ここ掘れワンワン? ○ーイフレンド(仮)?
(難聴以前の問題についてww)


EX-2話 救いを乞う者

 

 

スバルside

 

おぼろげな視界に紅くノイズが迸るなか、目の前に見える光景にあるもの……それは、放たれる無数のミサイル弾。

 

縦横無尽に舞いつつも、一人の少年を捕らえては追従を成し、少年もまた…否応なしに食らい続け、仰向けるように地面へ叩きつけられてしまう…。

 

『――がはっ!! …うぅ……』

 

そして、少年の身につける手甲から陽炎の如く現れた…海蛇に似たナニカは、少年を庇うように抱き抱える…。

 

『水希っ!! お前……いったいどうしちまったんだよ!?』

 

目先の男に対し…怒りを露わにするが、男は動じるどころか…寧ろ、冷めた目で彼らを見下ろしていた。

 

『見れば分かる。私を否定しようとする者に鉄槌を下しているのだ。生きる意味を取られるくらいなら、こちらが奪うまでだ…』

『だからって、そんな無差別に襲って良い理由にはならねーだろ!』

『……お前には一生分からん話さ。無論、理解してもらわなくて結構…』

『テメェ…!』

『な、んで……なん、でなの……』

 

気力を振絞り…どうにかして男を止めようとするが、そんな少年を追い詰めるように皮肉じみた言葉を投げかけるのだった。

 

『――お前は弱い。弱いが故に…無謀と知っておきながら挑もうとするから、容易く弄ばれるんだ』

『………かぁ…』

 

男は背を向け…歩きだすが、途中立ち止まり、僅かに振り向く。

 

『覚えておけ…水希。弱肉強食が世の常である限り、優しさだけでは全てを救うことなど叶わん。

己に刃を向く輩に対し…時に非情にでもならねば、実物なり言葉なり刺されて朽ちるのみ。渡り合う為にも…生涯、闘い続ける他はない。

強くなりたいなら…それを踏まえたうえで、私と対等になれ……』

『待…、て…。じょぉ……か…ぁ…――』

 

悲痛な声色で呼び止めるも…一切叶わず。

そのままパタリと意識を閉ざし、やがて…映像は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

4/21 am 7:32

 

 

数度寝返りを打ち、もそもそと起き上がる。

昨日と比べ大半は覚えているが…、あまりの現実味の無さに「…変な夢…」と独りごちるのだった。

 

そんな時、突然呼び鈴が鳴り響く。

今日…パートはない日である為、まだ寝てるかもしれないと思い、寝間着のまま…仕方なく玄関へと向かう。

 

 

 

 

スバル「は〜い、どちらさまで…――うぇい!」

??「ミぃソラァァァ!!!」

 

ドアノブに手をかけるより先に勢いよく開かれ、猪突猛進を体現するかの如くズカズカと侵入される。

なんとか避けるも…また素っ頓狂な声を上げてしまい、思わず赤くなる。

 

??「おぉい! ミソラァ!! どこに居るんだ!! ミぃソラァァ!!」

 

人が驚いているにも関わらず…近所迷惑上等な声量で叫ばれ、いい加減イライラしてきたので…不機嫌混じりな声で呼びかけるのだった。

 

スバル「あの〜、強盗かなにかですか? 靴履いたまま勝手に上がらないで欲しいんですが…」

??「ん? ………あああ!またやっちまったー!!」

 

うん、自分も昨日と同じこと言っちゃってるよ。うん。

 

天を仰ぐように頭を抱え、慌てふためく中年男性。

見た感じ…カッチリとした服装をしていながら、ガラの悪そうなグラサンをかけている。

……センス悪〜。

 

??「す、すまない、ボウヤ! おじさん、実は人を探しててな? 決して強盗ではないから安心してくれ! な? な!?」

 

妙な既視感はそっちのけで質問する。

 

スバル「もしかして、ミソラって子を探してるの?」

??「何でそれを知ってるんだ!! …さては、お前がミソラを匿ってるのか!?」

スバル「違うって! おじさんが勝手にミソラミソラって叫んでたから…」

??「ごちゃごちゃうるさいな!さっさとミソラを…」

 

取り繕うとする彼に呆れ果てていると、後ろから肩を掴もうとする手が見え…同時に、ツンドラ気候も我が家に到来と思わせるほどの悪寒が漂う…。

 

??「いだダっ! 何だよこの忙しい、と…き……」

 

なんということでしょう…。

ちょうど真後ろに般若の面を被った母がいるではありませんか…。

 

皆様お待ちかね…お姉様の、お成〜り〜(°q°)

 

あかね「おうコラ、ピザデブ。テメェなんの断りもなく土足で上がりこむわ、朝っぱらからうっせーわ。挙げ句の果てにはスバルに何晒してくれとんじゃボケが…。終ぇにゃそのツラ拝めねぇくれぇに張っ倒したろか? あぁ?

スバル&ウォーロック((ヤベェ…超逃げたいんだけど…))

 

顰めっ面もさることながら声色から、底なしの殺意だけがひしひしと伝わり、冷や汗がダラダラと流れてしまう。

無論、そこのオッサンも同様。

 

オッサン「す、すすす、すみませんでしたァァ!!」

あかね「一昨日来やがれ〜。―――…はぁ、今どき礼儀知らずな大人がいるなんて…。嫌な時代よねぇ?」

スバル「あ、アハハ………」

 

 

……その日、僕とウォーロックは心に誓った。

星河あかね(この人)だけは不用意に逆らうべからず。…と。

 

 

 

 

 

 

突然、トランサーからアラームが鳴る。

 

スバル「…っ!――母さん…ちょっと出掛けてくる」

 

「どうしたの?」と聞かれるより早く部屋に戻る。

 

あかね「……スバル」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身支度を済ませ、ヘルプシグナルの発信源を頼りにある場所へ向かい、そして……

 

??「君は…! 昨日の…」

スバル「……また会ったね…」

 

展示された機関車に隠れて、啜り泣く子。――昨日会った少女と再会を果たす。

 

スバル「…もしかして、君が響ミソラ…?」

ミソラ「…うん。良かった、また会えて…」

 

「ミィィソラァァァ!!!!」と怒鳴り散らすような叫び声が下から聞こえ、慌てて機関車の裏に隠れる。

 

オッサン「………ったく、どこ行きやがったんだ! こっちはライブの中止で死活問題だっつーのに!」

スバル (…何が死活問題だよ…。この子は今にも辛そうにしてるのに…!)

 

自分の都合しか考えない人間の言葉に、怒りを覚えるなか…ミソラちゃんは悲痛な声色で話しだす。

 

ミソラ「お願い…。どこか、匿ってほしいの…。もう、私…歌いたくない……

スバル「………」

 

『………行ったみたいだぞ。階段下に車を停めてるから、恐らくは他を当たるかもしれねぇ…』と、ウォーロックは電波化しつつも聞こえる声量で耳打ちする。

しばらく黙っていると、ミソラちゃんはうるうるとした目で僕を見る。

 

ミソラ「……やっぱり、迷惑…かな?」

 

なんでここに? なんで歌いたくないの? …なんて、今はどうでもいい。

余計な詮索をせず手を差し伸べた。

 

スバル「…着いてきて。多分、家なら大丈夫だと思う」

ミソラ「……ありがと」

 

少女はなんの迷いもなく手をつなぎ、そのまま家路につくと、母は

 

 

あかね「おかえり…って、ちょっと! どうしたのよ? いきなり…」

スバル「話は後。とにかく、この子を上がらせて?」

あかね「え、えぇ。わかったわ…」

ミソラ「…すみません、お邪魔します…」

 

リビングに案内して数分後。

少しずつ…彼女の口から説明してもらうのだった…。

 

 

 

 

 

 

am 8:23

 

あかね「――じゃあ、さっき家に来た礼儀知らずが、あなたのマネージャーって訳ね…」

ミソラ「…はい」

 

母は突然、怒り任せにテーブルを叩きだす。

 

あかね「信じらんない!! 何よ、歌はお金のためって! アンタみたいなヤツが生きられるのは、ミソラちゃんの頑張りがあってこそなのに!! やっぱ憂さ晴らしに一発打っときゃ良かったかしらねぇ? あんのブタ野郎に――」

スバル「ちょっと、母さん! 落ち着いてったら! ミソラちゃんが恐がってるから…」

 

必死に宥めるなか、ミソラちゃんの啜り泣く姿に思わず硬直する。

 

スバル「ご、ごめんね! 恐がらせちゃって…」

あかね「ごめんなさいね! 驚かせちゃって…」

 

と二人して慌てふためき、被るように謝るが…両手で覆ったままのミソラちゃんは首を横に振る。

 

ミソラ「違うの…。見ず知らずの……とは言えないけど、こんな…私の為に…怒ってくれて、なんか、嬉しくて…」

 

母は、涙混じりに話すミソラちゃんの頭を撫でた。

 

あかね「大丈夫よ。さっき来たときは追っ払ったんだから! 次来た時だって――」

??「朝から何事〜?」

スバル「あぁ、おはよう兄さん。実は……」

 

あくびをしながらリビングに入る兄さんに、事の顛末を話す…。

 

水希「……そんなことがね…。――しばらくはゆっくりして行ってよ。大したものは置いてないだろうけど…」

ミソラ「ありがとう…ございます」

 

「それじゃ、行ってくるね…」と兄さんは母に向かって、そう伝える。

 

あかね「…気をつけなさいよ? 最近、物騒なことが相次いでるんだから」

水希「わかってるよ。夕方までには戻るから…」

あかね「えぇ…」

 

兄さんはそのままリビングを後にする。

 

スバル「………」

 

ここ数日間…。ずっと宇田海さんを探すことに集中していたためか、疲れが顔に出ている気がした。

長年の経験を基に「電波化してるなら…周波数はある程度増幅する筈だし、何かしらの反応はあってもおかしくないのにね……」と推察してはいたが、奇しくも探し当てることはできずにいた。

 

たまに考え無しな部分はある癖して変に意地を張るもんだから、この際、待った方がいいんじゃ…? と、兄を見送りながら思い直すのだった。

 

 

 

ミソラ「……ちょっと意外だったなぁ…」

スバル「何が?」

ミソラ「スバルくんにお兄さんがいたこと…」

スバル「いや、あぁ見えても、僕の叔父さんなんだよ。わかりやすく言うなら…母さんの弟なんだ…」

ミソラ「はぇ〜…」(°o °)

 

 




 
ども、久々に次回予告します。

5月辺りから投稿ペースが早かったのもあって、今月(2020年6月)の累計UA数が絶好調に伸びて600超えたから良き。

合計UA数は……努力量に見合う数値として見りゃ楽か…

とりあえずは読者に飽きられないように頑張りますね。

次回、水希リスタートEX-3話「避けられぬ戦い」
20話「本音」も現在製作中ですので乞うご期待!

18話も内容に沿う形に修正しておきました。

それでは!ばいちゃ〜(☆ゝω・)ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。