流星のロックマン 水希リスタート   作:アリア・ナイトハルト

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今回の戦闘シーン。かなりの暴力描写があり、見るには相当堪えるかもしれません。


EX-9話 告白

ウォーロック「一つ言っておく。変身が解けるまでそう長くはないが、10分は保たせる。そのうちにあの女を倒せ」

スバル「……ミソラちゃんは、死なないよね?」

 

戦う意志を見せた途端に”倒せ”と告げられて恐怖心が先走り、改まって確認を取るが

 

ウォーロック「当然だ。オックスを倒した後、ゴン太って奴は消えちまったか? ……違うだろ。ちゃんと生きてる」

 

四の五の言ってられないからこそ、ロックは依然として冷静さを欠くことなく、あまつさえ腹をくくれと諭されてしまった。

 

そうだ。ずっと右も左も分からず戦っていて、それでも…非力だとしても、匙加減を間違えたらと怖気づいていたのは確かだ。

けれど、確実に死んだという事案はなかったじゃないか。

 

スバル「……わかった」

 

決意を固めたいま、ロックに問うことはもう無い。

迷いを振り払うように深呼吸して、眉根を寄せながら身構えるミソラちゃんを正視した。

 

スバル「ミソラちゃん。何が何でも君を止める。これ以上…苦しむ姿は見てられないから」

ミソラ「……うるさい!」

 

助けたいという率直な願いすら拒むように、ミソラちゃんは力任せにギターを掻き鳴らす。

 

ミソラ「《ショックノート》!!」

 

さっきと同じく音符を飛ばしてくるが、初撃は後ろへ飛んで回避し追撃が放たれる度にバスターで相殺。

容易く凌いでいるように見えたのか、苛立ちに乗じてアンプの数が増していく。

 

ミソラ「このっ!」

 

いくら攻撃が単調とはいえ、弾道がバラバラな上に物量的で近づく隙が全くない。

現に避けきれない弾を撃ち落とすのが精一杯な為、冷や汗が吹き出て止まらなかった。

 

こうなれば一か八かだろうか。

状況が長引くのは不利と見て、ダメージ覚悟で反撃に出る。

 

スバル「ロック、前に出るよ!」

ウォーロック「了解だ!」

スバル「バトルカード、プレデーション!――《エアスプレッド》!」

 

実の所。「だいぶ持て余してたし…よかったら使ってよ」と、以前兄から多種多様なバトルカードを譲り受けていたのだ。今使ってるカードもそのうちの一つで、全方向に誘爆する効果があるらしい。

銃身が形成され次第、迫ってくる音符に狙いを定めた。

 

スバル「行っけぇ!」

 

放った空気弾は音速に等しく、難なく命中。

着弾地点を中心に衝撃が拡散され、軌道も逸れたことで視界が開けた。

続けてバルカンシードを投入し、前進しつつ撃ち込めば、まだ多数残ってはいるが運良くアンプを破壊。

そして…ミソラちゃんは一瞬目を逸らし、すぐさま僕を睨みつけて、手に持ったギターを銃のように構えだした。

 

ミソラ「私の邪魔しないで!」

 

声を荒らげ、技名も唱えずに弦を放つ。

……が、既に動作を見切っていたため、這うように身を屈んで躱してからソードを投入し、地を蹴って肉薄していく。

 

ミソラ「……ッ」

 

鈍い金属音が重なり合う。

一瞬躊躇ったものの、(すんで)の所でギターを盾にしたそうだ。

……確かに。バケモノになるしかなかったと自嘲していたが、その喩えは間違ってないと思う。

戦う際の身の熟しや動体視力諸共、ぶっちゃけ人間辞めてるレベルだなと、尚の事受け止めていた。

 

けれど皆、僕や兄さんと違ってFM星人達に付け込まれ、挙げ句好き勝手に操られて苦しんでいるんだ。

そんなの、黙って見過ごせる訳ないだろ!

 

スバル「邪魔しに来たんじゃない。助けに来たんだよ! もう止めようよ。こんなことしたってなんの意味も――」

ミソラ「私のことは放っといて!」

スバル「……放っといてって、本当に大丈夫なら匿ってほしいなんて言わなかった筈でしょ! 一人じゃどうにもならないから助けを求めたんじゃないの?!」

ミソラ「うるさいって言ってんのよ!!」

 

力ずくで突き離されようと懲りずに言葉を投げかけたが、撃ち合いは更に激化していくため、こちらも全力を以って払い除け、ミソラちゃんに当たらぬよう注意を払いつつ撃ち落とす。

 

ミソラ「アンタに何が分かんの! お父さんが居なくなったからって…まだ当たり前のように家族が居るのに、何がそんなに嫌だって言うのよ?!

私だって……ママがいなくなってもずっと一人で頑張って、アイツに振り回されても耐えてきたってのにぃッ!!」

スバル「……確かに、君と比べたら大したことじゃないと思う。だけど皆、違う形で辛い思いして、それでも…泥臭くても生きようと足掻いてる人だっているんだよ!!」

 

猛スピードで迫る音符をソードで薙ぎ払う。

 

ミソラ「何よそれ、意味分かんない。……じゃあ何、みんな苦しんでるなら、たかが一人の苦しみは…取るに足らないって言いたいわけ?

…………ふざけないでよっ!!

スバル「――うわっ!!!」

 

どうせわかって貰えないと吠え猛ていた。

ただ叫んだだけで衝撃波が生まれ吹き飛ばされてしまうが、辛うじてウェーブロードを掴み、体勢を立て直す。

 

スバル「………この、分からず屋がっ!!」

 

……正直。助けに来た奴が吐くセリフじゃないだろうし、言葉選びが悪かったのは反省しているけれど、綺麗事を並べた所でどのみち反感を買うのがオチだと判ってはいた。

ならば……と考えた末に出た結論は、ただ正論をぶちかますという事のみ。彼女にとって残酷で無神経極まりない選択を取ったが、今の僕にはそれくらいしか出来ないと思っていたのだ。

 

 

 

――だいぶ離されたから、少しでも間を詰めなくちゃ――

 

スバル「…………っ!?」

 

突如思考が鈍り、目に映る色が反転する感覚に襲われた。

踏ん張りをつけるため腰を落とそうとしたところ、いきなり体の自由が効かず困惑する。それどころか転びそうではないか。

 

――え? …うそ…なんで?

 

原因は手元。――普段着の赤い袖と変身後の青い姿が入れ替わるように見えたから。

つまり、限界が近づきつつある。という事だ。

 

スバル「マズっ…!」

 

そのまま抵抗虚しく倒れてしまった。

 

ウォーロック「……わりぃ。足、引っ張っちまった……」

 

ロックは不甲斐なさそうに謝るが、こちらとて無理を承知で動いてるので仕方ないと割り切る。

ミソラちゃんも横たわる僕を見てさぞ不思議がっただろうがお構いなしに近寄り、肩を掴んで仰向けに押し倒すと

 

スバル「……ミソラちゃ、…ぐぅ?!」

 

なんの躊躇もなく、両手で首を締める。

振り解こうと必死に抵抗するが、力が入らず軽く手首を掴むことしかできない。非常に不味い状況だった。

 

ミソラ「……じゃない……」

 

しかし。ほんの一瞬聞き取れない声量で呟くと、握る力が弱まる程に手元が震え、頬の水滴が伝い落ちた。

 

ミソラ「ママは私の全てだった。パパが居なくても、その寂しさをいつも埋めてくれてた。……だから、ママが居れば何でも頑張れる気がした。……なのにっ、なんで私を置いて行ったの、ママ……」

スバル「ミ、ソラ……ちゃん……、!」

 

薄っすら目を開けば……泣いていた。

 

得も言われぬ絶望に屈するようで。

深い嫉妬に駆られるようで。

何もかもすべてが憎らしいと口にしそうで。

 

声が掠れようと名前を呼ぶが、今のミソラちゃんには届かずもどかしい。

 

ミソラ「ずっと、そばに居てくれるって約束してたのに……結局ママも嘘つきじゃない!!」

スバル「がぁっ?!」

 

再び、激痛と強い圧迫感に苛まれる。

 

スバル「あ……が……っ!」

 

あ、やばい、目眩がする……。

負けてられないってのに。まともに息も吸えないから、何もできずにやられちゃうのか……?

視界の端から黒い靄に覆われかけている。もう意識が保てないのだろう。

 

やだな……こんなとこで死ぬのは……。

 

ウォーロック「いい加減、スバルから離れやがれ!!」

 

ドスッ!!

 

ミソラ「かは……っ?!」

 

気絶しかける半ば、ロックの意思で左手が動きミソラちゃんのお腹に軽く一撃を負わす。怯ませるには十分な威力――いや、さすがに容赦無さ過ぎだろ…。お腹擦って後ずさりしてるし。

 

スバル「……ゲッホッゲホッ!! ……ハァ…ハァ…」

 

ともあれ、息苦しさから解放されたのが不幸中の幸いと言えるだろう。

時折噎せながらも肺に酸素を取り込み体が楽になる頃に再び立ち上がった。

 

スバル「話を聞いて分かったけど、君も案外、自分のことしか見えてないんだね……」

ミソラ「……なに、言って」

スバル「君のお母さんも、ミソラちゃんと同じこと思ってたんじゃないかな? お父さんに棄てられたとしても、君の存在が何よりの支えだったなら、生きる希望を持てたんじゃないかって……」

ミソラ「……!」

 

思い当たる節があるのか、ミソラちゃんは黙って俯いた。

 

ミソラ「……だとしても、もう遅いでしょ。死んじゃったのに。……これから誰を信じて生きて行けば……」

スバル「いるだろ、ここに!」

ミソラ「え……?」

 

少なくとも存在してるだろうと訴えかければ、不信な面持ちのまま窺うように顔を上げた。

 

スバル「偽善だって笑い飛ばしても良い、バカにされたって別に構わないよ。でも…理由とかきっかけが何であれ、君を助けたいって心から思った!

だから僕は戦うって決めたんだよ!」

ミソラ「……やめて。それ以上、言わないで……」

スバル「頼りになれるか分からないけどさ、こんな僕で良ければ――」

ミソラ「やめてってば!!」

 

説得を試みるも、食い気味に吠える姿に気圧されてしまう。

 

ミソラ「どうせ全部嘘なんでしょ? スバルくんはアイツの怖さを知らないからそう言えるんだよ。抗ったところで返り討ちにされて、終いには見捨てるかもしれないじゃない……っ」

スバル「まだそうなると決まってないだろ!!」

 

柄にもなく怒鳴ったせいか、ミソラちゃんの肩が一瞬竦んだ。

 

スバル「アイドルとして生きていくのがどれだけ大変か……そりゃ想像つかないよ。けど、それ以前に君は母親の為に生きてきたんだろ!

それに、君自身が悲しんだように…なんの前触れもなく居なくなったら、君の歌に胸を打たれたファン達がきっと悲しむ。

それが嫌だったら、精一杯育ててくれた命を粗末にするな!」

 

伝えられることを告げて懐に手を伸ばす。

 

――それ、御守りとして持っときな。大丈夫。絶対に失望させたりしないから。

 

……限界が近づいたいま、派手に動くことが適わないと悟り、やむを得ず切り札を取り出した。

 

スバル「ロック。もうちょい辛抱してて」

ウォーロック「わかってらぁ、行けスバル!」

スバル「――バトルカード、プレデーション!――」

 

他と違ってサイズが3割増しているそれを投入する。

するとどこからとも無く光の粒子がひとかたまりに集い、電波変換した兄が眼の前に召喚された。

 

スバル「兄ちゃん、お願い!」

 

必死にそう叫ぶと、兄ちゃんは任せなと言いたげに笑みを浮かべすぐさま両手に水をかき集めた。

当然、これだけでは終わるはずがない。

 

スバル「――《プラズマガン》!」

 

逃げられることを想定した上で撃ったから、反応に遅れを取ってしまったミソラちゃんは為す術なく攻撃を受けてしまうだろう。

 

……ごめんね。もっと他に方法があったと思うのに、結局痛めつけることになって。

 

「《ディザスター・クロール》ッ!!」

 

兄ちゃんが両手を前へ突きつけた瞬間。おびただしい量の流水が渦を巻いて猛進した。

その勢いはさながら海に住まう龍の咆哮に等しく、しかし頼もしいと思えるその後姿が悍ましいとも思えた。この場に居る兄が本物でなかろうと、全力となる攻撃を目の当たりにしたのだから自分が食らうとなると同情を禁じ得ない。

 

ミソラ「きゃあああァァァ!!」

 

やがて勝敗は決した。

 

「………」

 

水色の光を纏い、粒子となって消える間際に後は頑張りな。と背中を押された気がした。

そして最後の一仕事を終えるべく己の体に鞭を打ち、気を失ったまま落下していくミソラちゃんとギターを抱えたあと、無事地上へと降り立つ。

 

スバル「…う、ぐ…っ」

 

すぐ近くのベンチへ寝かせた途端に二人して変身が解け、溜まりに溜まった疲労が押し寄せてくるのだが、ロックに支えてもらう半ばどうにか持ちこたえた。

 

ウォーロック「……大丈夫か、スバル……?!」

スバル「……うん。もう平気。ありがとう」

 

後にハープが現れる。

 

ハープ「……どうやら、ここまでのようね……」

 

深手を負ってなお息も絶え絶えだからか。死を受け入れるように目を閉じ、頑なに動こうとしなくなったが…… 

 

ウォーロック「なぁにそこで瞑想してんだよ、お前」

ハープ「え…?! …いや、だって…今回ばかりは例外って…」

 

ロックの能天気な対応にハープの緊張が一瞬解かれ、逆に戸惑いも見せはじめた。

僕も同様に耳を疑ったが、いつまで経ってもロックはとどめを刺そうとせず、茫然自失な僕らを見て溜息まで溢しやがった。

 

ウォーロック「……気が変わったんだよ。暴力振るっておいてなんだがな…お前が無害とわかりゃ、端から殺す必要は無かったのさ。第一、殺したって後味が悪いだけだしな」

 

腕を組んで気怠そうに答えると、拍子抜けねと言いたそうに呆れるも…どこか安堵を含んだ笑みを浮かべた。

 

ハープ「ハッ、やっぱり根は甘ちゃんのままね。貴方」

ウォーロック「なんとでも言え。その分ありがたく思えばいいのさ。――んで、どうするよ? 今戻っても他の面子から総スカンを食らうと思うぜ」

ハープ「結構よ。後で仲直りを言い渡されても、どうせ願い下げだし。……負けた。降参するわ、私」

 

えっと……とりあえず一件落着、と言っていいのかな?

まだ根幹から解決した訳じゃないけど。

 

ミソラ「……う、んぅ…」

スバル「!」

 

二人が勝手に話を進めたなか、ミソラちゃんがようやく目を覚ました。

 

ミソラ「……あれ? ……わたし、さっきまで……」

スバル「ミソラちゃん! 大丈夫!?」

ミソラ「っ、来ないで! …お願い、だから来ないで…スバル君…」

 

安心して駆け寄ろうとするが、ミソラちゃんから突っぱねられてしまい踏みとどまった。

 

ミソラ「…酷い、こと…沢山しちゃった…。スバル君にも、ファンかもしれない人たちにまで…攻撃しちゃった。嫌ってた、マネージャーにだって。

私、あんな事…したく、なかった筈なのに……」

 

まぁ…恩を仇で返されたと憤っていそうだが、それは単に自業自得なだけだし。気にすることではないが……それでも、罪悪感は少なからず持っていたのだろう。

 

スバル「ミソラちゃん。それはハープに取り憑かれてたから――」

 

原因は他にあると主張すると、ミソラちゃんは首を振って否定した。

 

ミソラ「違うよ。……スバル君も見てたでしょ? …私、大好きな音楽で…人を、傷つけたんだよ。本当に歌うことが好きなら…聴いてくれる人達の心を癒やしてあげなさいって。ママとの約束すら破っちゃったんだよ……。

なのに、私のせいじゃないってどうして言い切れるの?!」

 

……バカだな。自分で言ってたじゃんか。”頼れそうな人が他に見当たらない”ってさ。

 

スバル「だって、ミソラちゃん。…今、泣いてるじゃん」

ミソラ「―――っ」

スバル「それは、自分が悪いことしたと自覚してる証明だって事。だからきっと、同じ過ちを繰り返したくないって思うはずよ」

 

ミソラちゃんは図星を指されたように押し黙るが、やはりまだ信じられないと口にしそうな面持ちのようだった。

 

ミソラ「適当な事言わないで! スバルくんだってホントは怒ってるんでしょ?! なのに、なんで悪くないって……」

スバル「そうだね。ミソラちゃんのした行いは許されない。それは当然だよ。正体を知られたら、数日足らずでファンが去ってしまうかもしれないしね」

ミソラ「だったら!」

スバル「……けどさ。ミソラちゃんだって…今まで辛くても、お母さんのためを思ってアイドルを続けてたんでしょ?

――でも、徐々に歌うことが楽しくなくなって、マネージャーに強く当たられ、その捌け口がないまま過ごしたから、限界を超えてしまった。

僕からすれば、プロとして限界まで活動し続ける粘り強さが…羨ましいと思ったんだよ」

ミソラ「え……」

スバル「僕も…父さんを失ってから凄く辛かった。三年間、ずっと不登校だったのも…失うくらいなら作らなきゃ良いって思い込んで、逃げてたんだ。

だけど、母さんや兄ちゃんからも、落ち着くまで家に居たらいいって言ってくれたのが救いだった。いつか学校に通ってくれるって信じてもらえてるから」

 

ミソラ「……それが、私とどう関係が……」

 

あるよ。とキッパリ答える。

 

スバル「ミソラちゃんも知っての通り。兄ちゃんは不器用なりに支えてくれてたよ。…だけどまだ立ち直れたわけじゃない。恐がってばかりで前に進もうとしなかったから。

でも、失う痛みを理解してるからこそ、同じ痛みを抱える人の支えになりたいって、戦ってから初めて思えた。

……歌うのが嫌なら一旦辞めて、また歌いたくなったらステージに戻れば良い。大丈夫だよ、本当に好いてるなら、ちょっとやそっとの事で離れていく筈がないんだから」

 

ミソラちゃんと、面と向かう距離まで歩み寄る。

 

嫌なことから逃げ出したいって気持ちは痛いほど分かる。けれど…それ以上に僕は、大切な人との思い出を壊したくなかった。

きっと君自身にも“守りたいと思う心(その気持ち)”が芽生えて、失くしたくないって思うはずだよ。

 

―――だから、どうか生きる事を諦めないでくれ。

 

 

頭を下げ、そっと手を差し伸べた。

 

スバル「ミソラちゃん。―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 僕と、ブラザーになってください。―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めての、あまりにも強引と言えるような告白だった。

すました顔を決めたつもりでいたが、実際は火が吹き出るほど焦り、内心羞恥で荒れ狂っており必死こいてそれを抑えていたのだ。

 

ミソラ「……やっぱり、親子は似るもんなんだね」

 

そんな僕を、ミソラちゃん迷わず受け入れてくれた。

握手を交わす時でさえビビり散らかし、おずおずと顔を覗いたというのに、

 

ミソラ「嘘ついたら、針千本飲〜ます。だからね?」

 

涙に濡れていようと、屈託のない笑みを見せてくれたのが何よりの証明となった。

 




ミソラちゃんを中心とした話を作るにあたって、できるだけ被らないように書き進めることは至難の業でしたが、ようやく一つの答えとして導き出せたなら悔いはありません。

あともう一話挟み、別枠で違うキャラの視点の話を投稿すればミソラ編は終了となります。

そしていよいよ! 第五章に向けて本格的に再開する予定ですのでもうしばらくお待ち頂けたらと思います。

ここまで読んで下さった読者様、そして…数あるお気に入り登録者様共々にありがとう〜って伝〜えた〜くて〜♪

……失礼、おふざけが過ぎました。

それでは次回もまた、お楽しみ下さいませ!
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