戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
結局あの後で抗議しても響は話を聞いてくれず
みんなを連れて俺は自分の家まで帰ってきてしまった
「・・・先に聞いておきますけど尾行とか大丈夫ですよね?
男の家に二人が入ってくるのってだいぶ問題なんですからね?」
「いや立花達もいるしそこまで問題じゃねぇだろ?」
「確かに・・・一人なら問題だが複数人なら問題はないな」
「いや開き直らないで・・・出来れば否定して」
とりあえず俺はみんなを中に入れる事にしたのだが
ここで大きな問題がある事に気が付いてしまった
(そういえば・・・家の改造に熱中して荷物片付けてないな・・・
って事はダンボールの中にLBXが入ったままじゃねぇか!!)
そう・・・まさしく俺の正体でもあるLBXの存在を完全に忘れてしまっており
俺はどうやってみんなをやり過ごしながらアレらを隠そうかを考える
しかしそんな考えながら俺はとりあえずみんなをリビングに案内した
「とりあえずここでお茶でも飲んでゆっくりしていてよ
俺は荷物とかを整理しなくちゃいけないからさ」
「それなら私達も手伝いますよ?」
「大丈夫!大丈夫!迷惑を掛けるわけにもいかないし問題ないって!
気にしないでとにかくここでゆっくりしていてって!」
「そうだぞ〜?こうやって取り乱している時の男は大抵やましい何かを隠している時だ
そしてその大体は・・・エロ本とかそういった系の物だよな?」
するとここで更なる爆弾を奏が投下してしまい
それを聞いた響が悪戯を思い付いた子供のような顔をする
「お兄さん・・・そんなのを私達に見せないようにしていたんですね〜?」
「えっえっと・・・」
「どのダンボールの入ってるか探しちゃお!」
「ちょっと待ってぇぇぇええ!!」
まさか響と奏の二人がダンボールを捜索しに向かってしまい
それに絶望する俺の肩に未来と翼の手が置かれるのだった
「あれ?そういえば雪音ちゃんは?」
「そこで顔を真っ赤にしてます」
「ああ・・・そういう事に免疫がないんだね」
とにかく俺は二人を止めようとするとみんなの携帯が一斉になった
「すみませんが急な用事が出来てしまいました!
片付けも出来ずに申し訳ありませんがこれで失礼します!」
「あっああ・・・急な用事なんだろ?ここはいいから早く行きなよ」
「ありがとうございます!」
こうしてみんなは急いで俺の家を後にしてどこかに向かってしまい
なんとか俺はやり過ごす事が出来たと少しだけ安心していた
「ふぅ〜・・・出来る事ならもう来て欲しくないな〜・・・
てかかなり急いでるみたいだったけど何かあったのかな?」
しかし後片付けがあるので俺は尾行する事をやめて大人しく家の片付けをするのだった
そしてその夜、響達はとある廃病院までやってきていた
というのも実はダンの家から招集を受けて本部まで向かうと
ここで奇妙な反応が出た事を聞いてその調査をする事になったのだ
「ノイズではないってダンナは言ってたけど・・・他に何の反応があるんだ?」
「分からない・・・だが今回の事件と無関係ではないだろうな」
「はん!どんなのが出てこようと蜂の巣にしてやる!」
「流石クリスちゃん!頼りになる!」
「・・・その割には足が震えてないか?」
なんて事を話しながら歩いて行くと何かが蠢いている音が聞こえてきた
そして次の瞬間に扉を破壊して何かが飛び出して来てクリスはそれに対してミサイルを放つが
「なっ!?ミサイルを食ってやがる!?」
クリスの放つミサイルはただのミサイルではなくシンフォギアが作り出した物である
それを食べる事など普通の生物は愚かノイズにすらも不可能な事だった
それに恐怖しているとその触手の奥から何者かが姿を現した
「お前は!?ドクター・ウェル!?」
「・・・やはり貴様は彼女達とグルだったというわけか・・・!」
「その通り!そしてこれはネフィリムという生物の細胞を元に作り出したものだ
美しいだろ?こいつはシンフォギアを餌とするまさしく神のような生物・・・!」
「シンフォギアを食べるだと!?まさか・・・!!」
「その通り!これは完全聖遺物!とある実験のおりに暴走してしまい
その一部を私が研究しこうやって培養する事に成功したという訳だ」
「なるほどな・・・!私らにとってはまさに天敵のような相手ってわけか・・・!」
「その通り!さて・・・それでは君達も餌になってもらおうかな?」
そう言ってドクター・ウェルがネフィリムに命令を出して響達を襲おうとした瞬間だった
彼女達の後ろから何かが飛び出してきてネフィリムの触手を切り裂いたのだ
「なっ!?馬鹿な!?ネフィリムの触手を切り裂くだと!?そんな事はありえない!!」
「あれは・・・!」
その突如として現れたのは高速戦闘を得意としているパンドラだった
パンドラは襲い掛かってくる触手を廊下という狭い空間の中で見事に躱し
全てを斬り落としながら凄まじい速度でドクター・ウェルの元へと向かっていく
「くっ!まさかここであいつの仲間に出くわすとは!
だがこれも性能実験!おかげで良いデータは取れた!さらばだ!」
ドクター・ウェルは触手を自爆させてその隙に逃走してしまい
そして残されていたパンドラもどこかへと姿を消してしまった
「クッソ!結局は謎が増えただけかよ!!」
「いや・・・少なくともドクター・ウェルは敵で
ネフィリムという完全聖遺物の力を持っているという事は分かった・・・
今回はそれだけでも収穫と考えるべきだろう」
「そうですね・・・それよりもさっきのって」
「ああ・・・前にも姿を現したあのロボットの仲間だろうな・・・
初めて見る形状だが・・・一体どれだけの数がいるんだ?」
こうして謎は謎になったまま響達は撤収するのだった
来週はもしかしたら休むかもしれません