戦姫絶唱シンフォギアLBX   作:ドットブレイズ

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一瞬の賭け

やはりみんなは俺の姿を見て驚いているようだったが今はそれどころではない

俺は落下しながら未来の元へと向かいそのまま生身で彼女を押さえ付ける

 

「今だ!未来ちゃんはこのバイザーにある装置で操られてる!

 俺が抑えている間に響ちゃんはそれを引き抜くんだ!!」

 

そう・・・先ほどから戦っている時に気づいたのは

未来の頭にあるバイザーから特殊な電磁波が出ていたと言う事

それはつまり彼女を操っている装置は頭にあるという事だった

それを戦いながら調べるのは困難を極めたし

調べ終わっても彼女の猛攻を躱しながら装置を引き抜くのは不可能だった

だからこそ俺は最後の最後を響に任せる事にして捨て身の作戦を敢行した

 

「!?はい!!」

 

「させるか!今すぐにしがみついている男を殺せ!!」

 

ウェルはすぐさま俺を攻撃するよう未来に命令するが

流石の操られていても自分を攻撃するのには躊躇があったのか

狙いを絞るのにかなりの時間を使っておりその間に響は未来に取り付く事が出来た

 

「私の未来を返してもらう!うぉぉぉおおぉお!!」

 

響はどうにか未来に取り付けられていた洗脳装置を外す事に成功した

しかしそれと同時にシンフォギアも解かれてしまい俺はそのまま落下してしまう

 

(・・・ですよね〜・・・今回ばかりはもう無理だよな〜・・・)

 

今からLBXに変身してダメージを防ぐ事は出来ても俺が絶対に助からない理由があった

それは・・・水中から浮上する方法を持っていないという事だった

浅瀬に近い場所ならばどうにか地面を歩いて陸を目指せるのだが

ここは海の真上でありしかもおそらくこの下は深海になっている可能性がある

つまり・・・今回ばかりはどんなに頑張っても俺は助からないという事だ

全てを諦めて俺は自分の死を受け入れようと思ったその時だった

 

「・・・ん?なんかすごいスピードでこっちに向かってくるのがあるんですけど・・・何あれ?」

 

何かとんでもないスピードでこちらに向かってくる何かの存在をキャッチし

俺はもしかして別の意味でLBXにならないとまずいのではないかと思っていると

案の定、その何かはこちらに凄まじい勢いで向かってきており俺は急いでオーディーンへと姿を変える

 

「これって・・・!ライディングソーサか!?」

 

なんと俺の命を間一髪で助けてくれたのは他でもないライディングソーサだった

なんでこんな物がここにあるのだと俺は驚いていたが今はそれどころではなく

まずは未来の力を使って浮上してしまったフロンティアを抑える方が先だったのだが

 

「ぐっ・・・!」

 

(なんだ!?急に体が重く・・・!もしかしてさっきの急降下の影響か!?)

 

どうやら生身での急速降下のGに体が耐えきれなかったようで

フロンティアを追いかけようにも体が言う事を聞いてくれなかった

そこへ周囲にいたノイズとフィーネのメンバーであった調を倒した響達がやってきた

 

「・・・まさかお兄さんが伝説の英雄の正体だったんですね・・・」

 

『・・・まぁね・・・』

 

「・・・どうして・・・もっと早くに教えてくれなかったんですか?」

 

『理由は色々とあるけど・・・一番の理由は偉い人達に目をつけられたくなかったからかな?

 それに正体を隠していないと先に狙われてしまう可能性もあったからね

 そう言った意味では俺はずるい大人なんだって思ってもらっても構わないよ』

 

「なんですかそれ・・・でも・・・確かにずるいです・・・

 ずっとお礼を言いたいと思っていたのに・・・ずっと謝りたいって思ってたのに

 驚き過ぎてもう言葉が出て来ないじゃないですか・・・」

 

『そりゃあ悪かったな・・・それと悪いついでにもう一つだけいいかな?』

 

「もう・・・なんですか?」

 

俺は変身を解いてゆっくりと響へと近づいていき

 

「・・・もう無理なんで後はお願いします・・・」

 

「ちょっ!?お兄さん!?お兄さぁぁぁああん!!」

 

 

 

 

 

「・・・いやこいつ・・・普通に寝てるだけだぞ?」

 

「へっ?」

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