戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
次回からは更新日をずらしたいと思います
地上の事を響達に任せて俺は一人で宇宙空間へと旅立った
フロンティアから電磁波が出ているので探すのは簡単だったのだが
何故か電磁波が出ていた場所にあったのはフロンティアの残骸だけだった
(もしかして既にウェル博士は逃げたのか?それとも最初から宇宙には来ていなかった?
・・・だが・・・この中から生命反応がある・・・放っておけないか)
フロンティアの残骸に入り込み生命反応のする方へ歩いていくと
そこには完全に弱り切っている車椅子の女性とそれを心配している少女の姿があった
おそらくはナスターシャ博士ともう一人はかつて自分が助けたセレナという少女だろう
「あなたは!お願いです!どうかマムを助けてください!」
「・・・セレナ・・・無理を言っては・・・いけません・・・」
「マム・・・」
俺はオーディーンのセンサーを使ってナスターシャ博士の体を確認するが
確かにこのままでは確実に死んでしまうのは間違いなかった
しかしそれはあくまでもこの世界の技術では無理というだけであり
俺の頭の中にある知識を使えば助ける事は出来るだろう
(問題はこんな弱っている人をどうやってここから助け出すかって事か・・・
ライディングソーサに乗せるのは簡単だがこの人の体がGに耐えられるか・・・)
問題はナスターシャ博士の体がここから脱出する衝撃に耐えられるかどうかだった
おそらく少しでもGが掛かってしまえば間違いなく倒れてしまうのは目に見えていた
だからこそどうしようかと悩んでいるとどうやら二人は俺に何の手立てもないのだと思ってしまったようだ
「・・・セレナ・・・あなたには私の元にいるよりもやるべき事があるでしょう?
・・・マリアの元に向かないなさい・・・そして彼女を・・・救ってあげなさい・・・」
「マム・・・でも・・・!」
(・・・このままにしてたら確実に俺だけが悪者になりそうだな〜・・・
でもマジでどうしたらGの負荷を与えずに地球まで降ろす事が出来るのか・・・ん?)
どうにか彼女らを逃そうかと考えた時に俺はふと思い出した事があった
そういえばこう言った時に使える物が一つだけ存在していた事を思い出した
それはかつて山野バン達がサターンに乗り込む時に使った物・アンブレラという防御装置だ
(アレならもしかして衝撃とかも防ぐ事が出来たりするんじゃないか?
・・・てかむしろそれ以外、特に思い付かないのが現実なんだよな〜・・・)
こうなったらそれに賭けるしかないと俺はオーディーンにアンブレラを搭載する
そして何も言わずに二人を抱えて俺はライディングソーサの元へと向かう
「えっ!?騎士様、一体何を!?」
「まさか・・・!こんな状況で尚も我々を助けようというのですか!?」
二人は俺の行動に対して驚いていたがそれと同時にセレナだけは少しだけ思い出していた
かつて自分が絶唱を使おうとした時に彼は名前も知らぬ自分を助けてくれた事を・・・
(そうだ・・・この人はいつだって誰かを助ける為に行動してくれている・・・
損得なんて彼には関係ないんだ・・・ただ自分の心に従っているだけ・・・
それがこの人の心の優しさなんだ・・・)
そんなこんなをしている内に俺達はライディングソーサの元へと辿り着き
二人を中へと入れて席に座らせて俺は上に乗りフロンティアの残骸から脱出する
そして地上に向かって下降していきアンブレラを展開してGを防いでいく
どうやら本当に衝撃を防げているようで中の様子を見ると大丈夫そうだった
大気圏を無事に抜ける事が出来た俺はそのままゆっくりと地上へと降りて無事に二人の救出は成功した
(はぁ・・・はぁ・・・どうにかなったな・・・後はこの二人を保護してもらうだけか)
そう思って俺がライディングソーサから降りようとした瞬間
背後にいたネフィリムが俺の事を掴みそのまま海へと投げ捨てられた