戦姫絶唱シンフォギアLBX   作:ドットブレイズ

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女の覚悟

響達が俺の家で暮らす事になってから数日が経った

しかし・・・やはりと言うべきなのか俺はまだ彼女達のいる生活に慣れない

 

「マリア!何度も言ってるが風呂上がりはバスローブだけでうろつくな!

 ここが男の家だって事を忘れるんじゃねぇよ!!」

 

「仕方ないでしょ?私の寝巻きはこれしかないんだから」

 

「だったら買ってこいよ!?この家に来て何日経ったと思ってるんだ!?」

 

「別に見られて困るわけでもないし・・・貴方だって嬉しいでしょ?」

 

「俺は困ってるんだよ!!主に他の視線が怖くてな!!」

 

正直な話、マリアの胸に視線が誘導されてしまうのは仕方ないのだが

それに気がついた響や未来の視線がとんでもなく怖いのだ

しかも時折、なんかシンフォギアを纏おうとする瞬間もあるし

 

「なんつうか・・・あの二人ってここまで嫉妬深い感じだったか?」

 

「一緒に暮らし始めておそらくはタガが外れてしまったんだろう」

 

「まぁこれも美少女と一緒に暮らせる役得だと思うこったな!」

 

「いや思えねぇよ!?そしてお前らもそんな格好でリビングを彷徨くな!

 響や未来を見習ってもっと普通のパジャマに着替えてこいよ!!」

 

まるで自分は関係ないと言わんばかりに話を逸らしているが

クリス、翼、奏の格好も明らかに普通のパジャマとは訳が違っていた

大人の女性が身につけていそうな下着姿でリビングにおり

俺が余計に二人に対して睨まれる事になるのは目に見えていた

 

「そうは言われても・・・私の胸だと入るパジャマがそこまでないんだよ・・・」

 

「私も普段は着物を身に付けるのだが・・・今は生憎となくてな」

 

「私はこっちの方が楽だからって理由だけどな!なんだったら全裸でもいいんだぜ?」

 

「やめい!お前らは本当に乙女としての自覚はあるのか!?」

 

「いや乙女って・・・」

 

「それをお前が言うのかよ・・・」

 

本当に彼女達との暮らしに落ち着くというものは全くと言っていいほどなく

安心して視線を向けられるのは可愛らしいパジャマに身を包んだ

響、未来、セレナ、調、切歌の五人くらいだろう

 

(・・・年上組がここまでダメで年下組の方がちゃんとしてるって・・・

 あれか?この世界の大人は基本的に脳筋しか存在していないのか?)

 

「・・・なんか失礼な事を考えられた気がするな・・・」

 

「まぁ冗談は置いておいたとして・・・確かに着替えは持ってきていても

 寝巻きはそこまで用意していなかったからな・・・明日はみんなで買い物に行くか」

 

「そうね・・・私も新しい下着とか無いと不便だし」

 

「・・・先に言っておくけど俺はついていかないからな?」

 

こうして俺に文句を言われた女性陣は翌日、服を買いに街へと出掛けていった

 

 

 

 

 

「・・・てかもうちょっと変装とかしろよ・・・お前らは有名人なんだからさ・・・」

 

「むしろこれでもかなり変装している方なのよ?

 普段はサングラスだけでやり過ごしたりもしてるんだから」

 

「逆にサングラスだけでどうやってやり過ごせていたんですか・・・」

 

「これには認識を阻害する機能があるのよ」

 

「そんな夢みたいな機能が!?」

 

「・・・翼・・・明らかに騙されてるぞ・・・」

 

そんなこんなで楽しい買い物をしながら休憩の為にファミレスに入ったみんな

そこで響と未来の二人は意を決したようにとある話をする事にした

 

「・・・みんなは・・・異性としてお兄さんの事をどう思っていますか?」

 

『ぶぅ!?///』

 

まさか響からこんな質問を受けるとは思っていなかったみんなは思わず飲み物を吹き出してしまう

そしてそんな中で一番最初に復活したのはクリスであり怒りながら響を問い詰める

 

「おっお前な!?いきなりなんて事を聞いてくるんだよ!?

 そりゃあ私らは今、あいつの家に住んでるしお前らがあいつの事を好きだって知ってるけど

 なんで私らにまでそんな事を聞くんだよ!?」

 

「・・・それは・・・みんなに協力してもらおうと思ってるから・・・お兄さんの事を・・・」

 

「・・・響?」

 

「そこから先は私が説明しますね」

 

響が言いづらそうにしていたので

未来が代わりにどうしてあんな事を聞いたのかを教えてくれた

 

「お兄さんの家にやってきてから私と響は色んな事を話したんです・・・

 そして私達は不安に思ったんです・・・

 このままではお兄さんが遠くに行ってしまうんじゃないかって・・・」

 

「いっいや流石のあいつだってそんな簡単にいなくなるなんて事は・・・」

 

「本当に無いと言いきれますか?これまでのお兄さんを見て・・・」

 

未来の言葉にその場にいた全員が否定する事は出来なかった

これまでのダンは響達を助ける為に己の体を犠牲にしてくれた

同時にまるで自分の事はどうでもいいかと考えているかのようで

自分達で言うのもなんではあったが響達はその事を心配していたのだ

 

「私はお兄さんと離れたくない・・・!だから決めたんです・・・!」

 

「響・・・」

 

「たとえどんな方法を使ってもお兄さんを繋ぎ止めて見せると・・・!

 その為ならたとえ強引にでも既成事実を作ってみせます!」

 

「さっきまでの感動を返せ!!」

 

明らかに発想の観点がズレている響に頭を痛めるクリスだったが

未来があながち響の考えも間違いではない事を指摘する

 

「響のは流石にいきすぎだとは思いますけど・・・正直、最終手段として使うつもりです

 その時の為に少しでも味方は多い方がいいと思って皆さんにこの話をしたんです」

 

「なるほどね・・・正直な話、私やセレナは彼の事を異性として愛しているわ

 貴方達の作戦に協力してあげてもいいとも思っている」

 

「マジかよ!?」

 

「私達も同じデス!お兄さんと一緒にいるとポカポカして・・・とても幸せな気分デス!」

 

「はい・・・なので私達も立花先輩達に協力させてもらいます・・・!」

 

「後輩達まで!?」

 

「もちろん私らも賛成だぜ!なぁ翼?」

 

「うっうむ・・・正直、そっち方面の知識は全くないが努力はする」

 

「おいおい・・・先輩達もかよ・・・!?」

 

まさかまさかの展開に一人だけついていけていないのはクリスだけであり

彼女も実際にダンの事は好きなのだがそこまでするほどの覚悟は持っていなかった

しかしみんなにここまで言われて自分だけが引き下がるわけにはいかないだろう

 

「わっ分かったよ!私もその作戦に参加してやるよ!」

 

「これで全員、参加は完了したわけね?それで具体的にはどうするつもりなの?」

 

「昨日の時点でお兄さんにお色気作戦は通用すると思います

 なので・・・ここは思い切って攻めの姿勢に出ようかと・・・

 作戦内容としては・・・寝ているお兄さんの部屋に侵入してそのまま・・・」

 

「いやいきなり飛ばし過ぎだろ!?もっと色々と段取りがあるだろ!?」

 

果たしてダンの貞操は一体どうなってしまうのか!?

 

 

 

 

 

「ヘックション!・・・なんだろう・・・凄まじく悪寒がする・・・風邪でも引いたか?」

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