戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
フロンティア事件から数ヶ月が過ぎて世の中には平穏が戻っていた
特異災害対策機動部二課もあれから国連直属の部隊となり名前をS.O.N.G.と改め
基本的には災害救助などを主な役割として行動しているようだった
俺の方も仕事は順調であり色々と忙しい日々を送っていた
えっ?例の九人との関係はどうなったのかって?
そりゃあ全力で逃げさせてもらいましたよ!!ええ!!
LBXへと姿を変えて自分の家の天井を破壊して脱出するという
なんとも悲しい結末を迎えましたよ!おかげで財布が軽くなったわ!!
それでも響達は中々に諦めてくれず本当に色んなハニートラップを仕掛けられた
もうね・・・正直ね・・・理性が限界突破して逆に悟りを開きそうになったよ・・・
そんな時に仕事で海外出張の話が出て俺はしばらくの間、海外で仕事をしていた
そして今日・・・俺は再び日本へと帰ろうと空港に向かっていたのだが
「お前が例の機械人形か・・・お前を俺の物にしてやる・・・!」
・・・なんか幼女が現れて俺の物にする宣言を受けたんだけど・・・
「えっと・・・お嬢ちゃん?
そういうのはもっと大人になってから言うべきだと思うんだけど・・・」
「・・・何を勘違いしている?確かに俺はお前の事が欲しいが
別にお前自身には興味はない・・・欲しいのはお前の遺伝子だけだ・・・!」
「なんかもっとヤバい事言ってない!?
ちょっと本当に大丈夫なの!?親にどんな教育をされたらそんな風になるの!?」
「っ!うるせぇ!俺の前で親の話なんてするんじゃねぇ!!」
どうやら俺の言葉がその少女の勘に触ってしまったようで
その幼女から突如として攻撃が飛んでいて俺はイプシロンに変身しその攻撃を防ぐ
「おいおい・・・普通の幼女じゃないと思ってたけど
本当に普通じゃないのかよ・・・で?お前は一体何者なんだ?」
「俺の名前はキャロル・マールス・ディーンハイム・・・
錬金術師にして・・・奇跡の殺戮者だ・・・!」
「おぉう・・・厨二病まで発症してしまった幼女かよ・・・」
「さっきから幼女幼女うるせぇんだよ!!」
「どぉ!?やっぱり自分の容姿は気にしていたのね!!」
なんてバカなやりとりをしているとそこへ何やら四人の人影が姿を現した
しかし俺は彼女らと似ているからこそ違和感に気が付く事が出来た
「・・・なるほど・・・俺と同じ・・・いや・・・
俺とは別の造られた人形ってわけか・・・ほとんど人と見分けが付かないな」
「ほう?俺の人形達に気づくとは・・・流石と言うべきか?」
「褒めてもらって光栄だけど・・・えっと・・・これからどうするの?
俺としてはこのまま全員で家に帰ってもらえるとありがたいんだけど・・・」
「そんな事の為に全員を呼び寄せたと本気で思っているのか?」
(ですよね〜・・・しかしマジでどうしたもんか・・・
流石に五人を相手にして戦えるほどの実力なんて俺にはないし
逃げるにしても何か隙とかが出来ないと・・・)
俺はこの場をどうやって乗り切ろうかと考えていると
先ほど現れた四人の人形の内の一体がキャロルの耳元で何かを話していた
「・・・そうか・・・なら予定は変更だ。こいつの相手は後回しにする」
キャロルは何を聞いたのかは知らないが本当に大人しく帰ってしまい
俺は助かったのかと思っていたが同時に何やらとても危険な匂いがしていた
「・・・こりゃあ早く日本に戻った方がいいかもしれないな・・・」
一方その頃、響達は家主の居ないダンの家に友達を招待して
これから行われる翼、奏、マリアのコンサートツアーの鑑賞会をしようとしていた
「へぇ〜・・・ここが二人の言ってたお兄さんの家なんだ・・・
やっぱり同居とかって緊張したりするの?襲われたりとかしてない?」
「いっいや普通に大丈夫だよ!?おっお兄さんは優しい人だから!!」
「むしろ襲おうとしていたのはそこにいる二人だからな」
「なんですって!?そこんところ詳しく聞かせてもらいましょうか!?」
「えっえぇ!?///そそそそんな事よりもライブ始まるよ!!」
(((露骨に話を逸らしたな・・・)))
しかし響の言う通りライブが開催されて三人の歌っている映像が流れる
その映像を見て複雑な心境を抱いていたのは調、切歌。セレナの三人だった
「・・・やっぱり不満か?マリアがこんな風にツアーをするのは・・・」
「・・・正直に言うと複雑です・・・マリアがこんな風にアイドルを続けるのは・・・」
「デス・・・でもお兄さんが協力してくれなかったら
もっと酷い事になっていたかもしれません・・・」
「それに姉さんもこれ以上はダンさんに迷惑を掛けられないと受けた提案でしたから・・・」
そう・・・マリアがアイドルを続けているのは他でもないダンの為だった
彼は国に対して彼女達への追求を不問にして欲しいとお願い(脅迫)しており
それでも被害が出た国としてはどうにかその分の負担はして欲しいと考え
こうしてマリアはアイドルとして国への奉仕をする事になったのだ
「でも・・・姉さんは言ってました・・・
こうして今もアイドルを続けているのはもう一つの理由があるからだって・・・
だからきっと・・・今は姉さんも楽しんで歌えていると思います」
「・・・そうだな・・・」
こうして彼女達は三人の歌う姿に見惚れながら最後までライブの映像を見るのだった
しかし彼女らはまだ気づいていなかった・・・
その平穏な日々が崩れようとしている事を・・・